Admiral Graf Spee

Last-modified: 2024-02-23 (金) 21:02:11

ドイッチュラント級装甲艦3番艦 アドミラル・グラーフ・シュペー

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ヒストリカル迷彩

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効果︰HP+4%、主砲射程+4%、副砲射程+6%、魚雷射程+4%、EXPアップ+30%、シルバーアップ+30%
あまりドイツ艦らしくない迷彩である。ドイツ艦といえば灰色のダズル迷彩

アズールレーンコラボ

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Spee.jpg
効果︰HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲砲弾散布界-4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+30%、シルバーアップ+30%
ヒストリカル迷彩は副砲・魚雷射程が伸びるのに対し、こちらは精度と魚雷防御が強化される。
期間限定で本艦と艦長(グラーフ・シュペー)、迷彩、アバターがセットで5300円で販売されていた。

変更点

Ver.7.0で小口径対空値が39から51に増加。

性能諸元

編集時 ver.4.2.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier6
生存性継戦能力28290
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性10%
・装甲10.50%
・対水雷防御10.50%
主砲射程11.61km
副砲射程6.75km
機動性最大速力28.48ノット[kt]
最大出力への到着時間18.07秒
転舵速度6.20度/秒
転舵所要時間10.20秒
隠蔽性9.30km



兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
283mm L/52 Drh LC/28, 2基×3門HE弾 690(7%)
AP弾 1150(250%)
15秒6度/秒


副兵装口径,搭載基数×門数(片舷門数)最大ダメージ(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
150mm L/55 MPL C/35, 8基×1門(4門)AP弾 575(150%)8.20秒10度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
533mm Viering, 2基×4門(4門)5.40km62.52kt310548秒11%16度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
90
51
3.30km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
ソナーⅠ3.75㎞以内の敵艦や魚雷を全て発見する25秒間90秒2回
精密照準装置Ⅰ砲撃精度+25%20秒間75秒3回

ゲーム内説明

アドミラル・グラーフ・シュペーは、戦艦と巡洋艦両方の特徴を持つ独自の艦級に属するが、ドイツ海軍はこの艦を巡洋艦に分類していた。283mm口径の主砲を有するこの艦は同時代のどの軽巡洋艦や重巡洋艦より優れており、劣る点と言えば速度がやや遅い程度だった。

解説

ベルサイユ条約中に創られた船。本ゲームにおいて、巡洋艦並の船体に巨砲を載せた大型巡洋艦の走りのような存在。戦艦には速力で、巡洋艦には火力で勝る艦艇である。
なお、史実ではリアンダー級1隻、エクセター、その他重巡1隻の計3隻と単艦で戦い撃退したラプラタ沖海戦で有名だが、ゲームでは格下の巡洋艦といえども3隻を一度に相手取れる程の性能はない。

・主砲
283mm3連装砲を2基、計6門搭載。
 砲配置は前甲板に1基3門、後甲板に1基3門というスタイル。この主砲はドイツプレミアム戦艦シャルンホルストと同口径(砲身長は違う)であり、巡洋艦の搭載砲としてはティア帯を考慮すると破格の大きさと言える。
 大口径ではあるが意外と貫通力は控えめで3km地点では173mm、最大射程では91mm貫通とそこまで優れているわけではないのは注意したい。
 APダメージは1150と戦艦と巡洋艦の中間のような高ダメージである。半面HEダメージは690と青葉と同値であり、口径のわりにかなり低め、発火率も7%と口径のわりに頼りない。
 散布は横240m、縦57.6mと同格巡洋艦では悪い部類、シグマも1とそこまでよい部類ではない。しかし、精密スキルが使用可能であり、使用中は横180m、縦43.2mと同格巡洋艦の中でも最高峰の精度となる。
 高いAP性能を本艦は持ちつつ、戦艦よりも圧倒的に良い精度で放てるため、巡洋艦狩りには適していると言えよう。
 しかし、利点ばかりではなく欠点も多い。まず第一に砲塔が前後2基しか存在しないため、斉射時に必要な射角がものすごく悪いうえに、手数が少なく被弾により砲火力を失ってしまうリスクが高い(砲塔の数が少ないので1基故障しただけでメイン火力の半分が失われる事を意味するまた可能性は低いが2つ壊されたら応急処置をしない限り死はもう100%)。
 そして巡洋艦の搭載砲としては砲塔旋回が遅く取り回しがよくない(エリート特性と装備で8.64度/秒までは向上可能なので弱点の解消は可能)。装填時間も15秒と巡洋艦にしては長めであるため(一応精密スキル使用時に2斉射が可能なのはいい点である。)外した時の隙が大きいほか、DPMもAPは27600、HEは16560といずれも同格最下位となってしまっている
 また、大口径砲ゆえに駆逐艦を相手にした場合や巡洋艦の非装甲部(艦首や艦尾等)にはAP弾が過貫通が発生しカスダメになってしまう場合があり、さすがに戦艦の舷側を撃ち抜けるほどの貫通力はない。よって、APが通らない相手にはHE弾を装填して対処したりAPで上部を狙うなど工夫してほしい。
戦艦砲として捉えるよりも、同格重巡の倍の重さの砲弾を優秀な散布界でお届けできる優れた独重巡砲と考えて運用してほしい。

・副砲
150mm単装砲を片舷に4基、計8門搭載。
 この副砲もシャルンホルストの単装副砲とほぼ同じものであり、同格戦艦バイエルンの副砲(5.74km)を軽く凌駕する射程6.75kmを誇る。ただし、本艦には単装砲のみしか搭載されていないので総火力は比較にならない(残念ながら対空砲の自動副砲が未搭載であり、副砲特化にしても戦艦ほどの効果は期待できずロマン枠扱いである)。
 それでもAP弾ダメージは575あるため、斉射時の威力は2300とそれなりに優秀で巡洋艦や駆逐艦によく刺さり、艦長スキルのLV9「接近戦専門家」を取ると元々良かった散布界が更に締まり遠距離でも纏まったダメージが出やすくなるのでダメージソースとなり得る。
 相手が戦艦であっても、上部構造物や艦首艦尾の非装甲区画を狙うと貫通ダメージを狙うことが出来るが本艦の副砲は搭載数が少ないので格上戦艦との近接戦闘は火力差による敗北リスクが高く推奨できない。しかし、格下戦艦や巡洋艦(魚雷に注意する必要はあるが)に対しては接近戦で撃ち勝てる場合もあるので、機会があれば狙ってみるのも良いかもしれない。

・魚雷
533mm4連装魚雷を片舷に1基づつ、計2基搭載。
 ほとんどお守りであるが、不意の接近戦や牽制の切り札となりうるので癖を把握しておこう。欠点としては魚雷発射管の旋回が16度/秒とかなり遅いので、巴戦で咄嗟に撃とうとしても撃てない事が多い。また、雷速も遅いうえに射程が5.4kmと短く、予測線通りに撃っただけでは命中は見込めない。
 しかし、後部に装備された魚雷にしては射角が非常に優秀で前方射角はもちろん、後方射角は驚異的で少し船体を捻るだけで両舷の魚雷を投射可能。しかも4連装なので全弾命中時のダメージは12420とそこそこ。面制圧力は高いので、腐らせるのは勿体ない。引き撃ちの際の置き魚雷や接近阻止の牽制(射程外から予測進路に置いて進路を制限する)は特に有効であり、他には遮蔽物越しの奇襲、接近時のトドメの一撃など撃てる機会があったら是非とも活用しよう。
 ちなみに、知名度からかこちらが魚雷を装備している事を知らない、もしくは知っていても射角が良いことまでは把握していない場合が多く、意外とアタリに来てくれる。

・対空
素の対空値は同格の巡洋艦以下であるため相手が格下空母であっても単独での防衛は難しい。さらに本艦は機動力が低いこともあって敵空母に狙われた場合は安全圏まで脱出するのは困難を極める。格上戦場において化け物と呼ばれる空母とマッチングした場合、僚艦から離れずに行動し、狙われにくいように動かないと早々に港に帰還することになるだろう。

・装甲
 装甲10.5%は同格戦艦のノルマンディーと同等であり〝ポケット戦艦〟の名に恥じないダメージ軽減率を持っている。また、防郭防御7.5%は普通の巡洋艦と変わらない値であり、側面を晒すとバイタルパートを貫通され易い。
 装甲厚は艦首艦尾19mmと同格平均13mm、16mmと比べてワンランク上の装甲となっている。また、舷側装甲127mmも同格トップ甲板装甲に至ってはなんと70mmと同格巡洋艦の2番目が45mm、同格戦艦の薄い部類は60mm、70mmということを考えると破格の値である。このように優れた装甲を持つおかげで最大射程での軽巡砲や駆逐砲に対してはそれなりの耐性を持つものの、油断禁物。史実でも対巡洋艦までしか想定していない装甲なのであくまでも被弾した際の保険的な役割であると心得よう。

・機動性
 最高速度は巡洋艦としてあるまじき30ノット未満であり、通常の巡洋艦とは全く違ったまるで戦艦のような初動を求められる(本艦は〝ポケット戦艦〟であるので30ノット以下でも問題ない...はず)。一応、装備品や消耗品で補強したら30ノットを出すことも可能であるが、その場合においても巡洋戦艦のような使用感になるだろう。
 舵の効きは巡洋艦以下戦艦以上といった具合で、装備品を転舵特化にしてなお不足を感じる。速度の遅さと舵の重さゆえに装備によるチューニングの上昇率が鈍く、通常の巡洋艦とは異なる立ち回りを求められる。撤退や追撃の際にはかなり不利になると心得、早目の判断を心がけたい。

・隠蔽性
本艦はポケット戦艦であるので隠蔽は戦艦並と非常に悪い。だが本艦は遠距離主体で戦うのであまり気にはならない。占領はまず無理である。

・生存性
HPはヒストリカル迷彩や消耗品等込みで巡洋艦としては破格の3万を超え、装甲も巡洋艦にしては頼りになり、最大射程付近であればある程度の回避性能はあるため、巡洋艦というカテゴリーでは生存性は高い。ただし、あくまでも巡洋艦という範疇に収まるので戦艦のようにタンクするには限度があるし、大口径砲の攻撃や駆逐艦の隠蔽魚雷には非常に弱いためこれらの攻撃に対する生存性が高いとは言えない。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」「予備整備パック」の戦艦基本セットを推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
ドイツ艦お馴染みの、ソナーと精密照準装置で武装。座乗させる艦長は、こだわりなければツリー戦艦の艦長、ツリー巡洋艦の艦長でも良いかも知れない。
専用艦長を着任させる場合は、レベル3の三択問題の他、レベル9で接近戦専門家と爆発物専門家で悩むことになるだろう。どちらが良いかを知るためにも、ツリー艦の艦長で試してみて、自分に合った方を選択して欲しい。

・装備
兵装は「主砲改良Ⅰ」を推奨したいが、戦い方によっては「主砲改良Ⅱ」も選択肢に上がるだろう。ただし、前述の通り砲塔損壊のリスクが大きくなるのでこちらを選択した場合、適正で「兵装改良Ⅰ」を選択してデメリットを解消して欲しい。
防御・適正は、操舵装置改良Ⅰ・Ⅱを併用するか、推力改良Ⅰ・Ⅱを併用すると良いだろう。

・エリート特性
巡洋艦近代化改修 HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
新型砲塔 主砲旋回速度+20%
功績 EXPアップ+10%

・総論
 戦艦よりは機動力のある船体に、並の巡洋艦を上回る砲を搭載した、非常に癖が強い艦に仕上がっている。敵巡洋艦から見ると戦艦に迫るほどの火力に戦艦以上の装填速度、巡洋艦としては破格の装甲と体力を備えた悪夢のような存在と言える。
 しかし戦艦にも有効打を狙える砲を持つ反面、戦艦と正面切って撃ち合いができるほどの防御力は持っておらず、敵戦艦とのタイマンは避けつつ機動力をもって翻弄したい。駆逐艦に対しては肉薄してくれば副砲や魚雷を駆使して返り討ちできるが、隠蔽魚雷には手も足も出ない等、得意な戦い方・苦手な戦い方がハッキリしている(得意な戦い方であれば強いが、苦手な戦い方を強要されると非常に脆い)。
 純粋な「巡洋艦」とは言えず「戦艦」とも言えないこの艦は、戦う相手によって攻・守・走どの強みを押し出せば優位を取れるかを考え、それに応じた戦い方を選択するという仏戦もしくは巡洋戦艦的な運用を要求される。本艦に搭乗する以上は自身の艦種にとらわれずに臨機応変に頭を切り替えることで試合を有利に運べるように努力して欲しい。
駆逐、巡洋艦に対しては火力、装甲で、戦艦には機動性で優位なオールラウンダーとなりえる反面、駆逐、巡洋艦に手数、機動性で劣り、戦艦には火力や装甲で劣る器用貧乏ともなる。どちらになるかはこの艦を繰る艦長の腕とプレイスタイルによって変わるだろう。既存のどの船にもないユニークな艦なので是非とも本艦を手に取り、操艦して欲しい。

戦闘名誉章

レベル12
報酬シルバーブースターⅢ×2
EXPスーパーブースターⅡ×2
シルバー150k
カッパー2
ミッション内容5戦プレイ一戦中に巡洋艦2隻撃沈

史実

史実

 1932年10月1日ヴィルヘルムスハーフェン海軍工廠にて起工。1934年6月30日進水式を行った。艦名は、その元となったマクシミリアン・フォン・シュペーの孫娘により命名された。1936年1月6日に就役し、数ヶ月に及ぶ完熟訓練を大西洋で行った。翌年の1937年5月20日にジョージ6世戴冠記念観艦式に参加し、日本の妙高型重巡洋艦3番艦「足柄」やフランス海軍のダンケルク級戦艦1番艦「ダンケルク」らと共に各国海軍の注目を集めた。
 第二次世界大戦においては、通商破壊作戦に投入され、南大西洋やインド洋で多くの艦船を沈めたことで知られている。南大西洋での作戦では、作戦開始わずか十週間で九隻の英国船舶が撃沈されたが、艦長のハンス・ラングスドルフ大佐は戦時国際法を遵守し捕虜を紳士的に扱い、ほとんど死者を出さずにこれを成し遂げた。
 しかし、第一次世界大戦時の「エムデン」のような冒険活劇は長くは続かなかった。ラプラタ沖海戦で燃料系統を損傷した「アドミラル・グラーフ・シュペー」は中立国であるウルグアイの首都モンテビデオ港へと入港した。ラングスドルフ大佐は、燃料系統の損傷を修理するには一週間を確保したかったが、ドイツ駐在大使がそれをウルグアイ政府に伝えるより先にイギリス駐在大使が圧力をかけ、結果として「アドミラル・グラーフ・シュペー」は72時間の停泊が認められるだけとなった。同時に英国は巡洋戦艦「レナウン」空母「アークロイヤル」を含む艦隊がモンテビデオ沖に待機中であるとの情報(偽)を流しており、ラングスドルフ大佐はこの情報を信じ切っていた。ドイツ本国に指示を仰ぐも、最終的に届いた返答は「自分の最良と思う判断に自由に従ってよろしい」であった。  1939年12月16日、ドイツ駐在大使が72時間の延長交渉に失敗。停泊期限最終日である17日未明、ラングドルフ大佐らを含む乗員は機密情報を処理し、自沈に必要な準備を終えた。モンテビデオ港外まで航行した「アドミラル・グラーフ・シュペー」は、乗艦していた艦長含む40名をモーターボートで送り出してから二十分後、日が没した直後に設置されていた爆薬が爆発し、薄明の空を照らし出して最後の時を迎えた。
 艦長のハンス・ラングスドルフ大佐は自ら自沈の責任を取り、12月19日に逗留先であるアルゼンチンのブエノスアイレスで妻へ手紙を書き残し、自沈前に回収していた軍艦旗を身体に巻きつけると、大使館の武器庫より手に入れたピストルで拳銃自殺を遂げた。遺体は翌朝八時三十分、副官が発見した。(PC版wikiより)

小ネタ

艦名の由来

 艦名の由来はレジェンド艦長としても採用されている「マクシミリアン・フォン・シュペー」。ドイツ海軍の軍人であり、青島を拠点とするドイツ東洋艦隊の司令官も務めた。1914年の第一次世界大戦勃発により青島港を脱出、11月1日にコロネル沖海戦で英国艦隊と交戦して勝利を収めるも、12月8日のフォークランド沖海戦で乗艦が撃破され戦死。なお、別の艦に乗っていた2人の息子も戦死している。

余談

 シュぺー家はラインラント(ライン川沿岸の一帯を示す地方の名称)の貴族であり、著名な人物を輩出する事でも有名。中でも「フリードリヒ・シュペー・フォン・ランゲンフェルト」は魔女狩りや拷問に対して反対の立場を取り、1631年に現在では当たり前となっている法原理「疑わしきは罰せず」をとなえた。

本艦砲の散布界

 余談になってしまうが、本家においては通称「シュペー散布界」と呼ばれる戦艦と巡洋艦の中間の性能を持つ専用の散布界が本艦のために用意されている。そうなるとBlitzにおいてはどうなっているか気になる人も多いだろう…という訳で確認してみた。

まず、サンプルその1として同格ツリー軽巡洋艦における散布界の性能を観てみよう。リアンダー:186m、ニュルンベルグ:204m、カイクダウン:222m、ラ・ガリソニエール:228m、ダラス:234m、ブジョンヌイ:258mとなり、これらの平均を採ると222mとなる。次にサンプルその2として同格重巡洋艦の散布界である。青葉:228m、デボンシャー:234m、トレント:252m、ペンサコーラ:264mとなり、これらの平均を採ると244.5mとなる。サンプルその3はシャルンホルスト級戦艦の散布界である。シャルンホルスト:378m。

仮に本ゲームでも独自の散布界が用意されており、口径サイズの拡大によってそれが広がると仮定するなら「222m<244.5m<この間<378m」となるのが妥当。しかし戦艦の散布界の大きさは意外と大きく、サンプルその3を考慮した上で値を予想してみると300m近辺とかなり広くなってしまう。

ところが、実際の値を観てみると…アドミラル・グラーフ・シュペー:240mと「実は重巡よりはるかに大きな砲を載せているにも関わらず、精度の良い方の重巡よりやや広い程度の超優秀な散布界を持って居る」事が判る…何せ精度が良くない方の重巡よりも狭いのだ(とはいえ流石にシグマ値は1であって、中央に弾が寄る確率はあまり高くない。)。

そう考えると、本艦の砲は「シャルンホルスト砲」とは同口径ではあっても、全くの別物と考えた方が良いだろう。というのも、初速や砲弾の減速といった値は同じであっても砲弾重量がまるで違いシャルンホルスト砲の434kgに対して、本艦の砲は126kgに過ぎないのだ*1

戦艦砲として捉えるよりも、同格重巡の倍の重さの砲弾を優秀な散布界でお届けできる優れた重巡砲と考えて運用した方が成果を出せるに違いない。

280mm砲と駆逐艦の装甲

 本艦の主砲はティア7戦艦シャルンホルストの主砲と同口径となっている。このため、巡洋艦相手の砲撃戦であれば優位を取れるが、駆逐艦等の装甲が薄い艦艇に対しては有効なダメージを与えにくい仕様になっている。この点に関して聞いたことがある艦長は多いだろう。その理由として、AP弾の信管の動作に必要な厚みは「砲口径の1/6以上(ただし、一部の艦では例外がある※)」となっている。つまり、283mm砲だと信管が動作するには47mmの装甲厚が必要となる…のだが、通常の駆逐艦の船体は高ティアであってもせいぜい20mmといったところで、これでは信管が動作せずカスダメになってしまうという点も頷ける(ただし、艦の内部を通過する際に動作するケースも存在するため、必ず過貫通してダメージが出ないという訳では無い模様)。なお、一部の大型駆逐艦は装甲も軽巡並みで艦も肉厚なため信管が動作する、という話を聞いたことがあるがそのような特殊なケースに備えるよりは巷で言われている様に「本艦や同口径の砲を持つシャルンホルストの主砲で駆逐艦を射撃する場合、HE弾を装填する」とだけ覚えておけばよいだろう。

※:この1/6ルールの例外の顕著な例として、英国巡洋艦の砲があげられる。通常の152mm砲は1/6の25mmが信管の動作装甲厚だが、英国巡洋艦の場合は半分の12mmで動作するため駆逐艦に対して有効なダメージを連続で出す事が可能。

引き揚げ作業

 2004年2月、ドイツ政府の抗議にも関わらずウルグアイ政府は「グラーフ・シュペー」の残骸の引き揚げを開始した。理由は残骸が船舶の航行に危険を生じさせていたからだという。同年2月25日には重さ27tの測距儀が引き揚げられた。作業は2007年に完了する予定だったが、2009年に大統領令により中止された。全て引き揚げた後は艦を復元してモンテビデオ市の国立海事博物館に展示される予定だという(その割には引き揚げ代金の不払いを理由として2006年に引き揚げられた青銅製のワシの像が売却されたり、話が進んでい無さそう。さすが南米)。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • スペック表を編集しました。 -- mt34812? 2019-02-08 (金) 04:51:51
  • 性能、書式を修正、戦闘名誉賞を追加。 -- 2021-07-01 (木) 17:17:45
  • アズレン迷彩の効果を記載 -- 2021-10-20 (水) 10:23:40
    • 画像を追加。 -- Holy_Roman_Empire? 2021-10-20 (水) 14:19:03
  • 小ネタを追加 -- 2021-10-26 (火) 23:12:21
  • 副砲門数を1*6から1*8に修正。ゲーム内でも6門と表記されていますが間違いと思われます。 -- Holy_Roman_Empire? 2021-12-29 (水) 17:14:31
  • 性能表になぜか艦艇スキルが書かれていなかったので追加。 -- Holy_Roman_Empire? 2022-03-10 (木) 20:49:56

コメント欄

  • 駆逐処理がしにくいから個人的にはあんまり😅 -- 名無し? 2021-01-29 (金) 17:59:13
    • 何を言っておる?コレは戦艦だぞ?() -- 2021-07-11 (日) 06:57:53
    • 自分も駆逐艦が大の苦手だったのですが、接近戦専門家+である程度は対応可能になりました。通常艦長の接近戦専門家では、あまり効果を感じませんでしたが。この固有スキルは、フランツ・フォン・ヒッパーと、ギュンター・リュッチェンスが持ってます。是非検討して下さい。 -- 2022-04-09 (土) 19:40:36
  • これは徒党向けですか -- 2021-04-12 (月) 17:05:42
  • 乗ってみたいので、任務箱とかからポロッと出ねーかな?w -- 2021-07-11 (日) 10:09:23
  • 128mm砲っぽい連装砲積んでるけど自動で撃てないのね... -- 2021-12-29 (水) 17:13:22
  • 1試合で5回もバイタル抜けた。うち2回は副砲で。ゲテモノ艦たのしいわ -- 2022-01-18 (火) 22:34:43
  • ユニークな艦で楽しいが、門数が少ないので戦艦よりも駆逐艦の処理は難しいと思う。又、もっと狙いやすい位置に味方がいても、敵から狙われやすい様に感じる。弱い印象があり、集中砲火受けやすいのかも。 -- 2022-03-05 (土) 21:46:24
    • 楽しい艦ではありますが、装填が遅すぎますね。巡洋艦駆逐艦との接近戦は強いですがに接近 -- 2022-03-05 (土) 22:48:57
      • 戦艦乗りですが、装填速いと感じますw 中々癖強いけどw -- 戦艦乗りの人? 2022-10-17 (月) 23:32:52
    • 対巡洋艦には滅法強いし、格下戦艦とも何とか撃ち合えるが、それ以外は苦手で一対一は避けたい。限定的な条件下でならば無類の強さだが……周りの戦艦の足りない所を補って回る立ち回りで一番活きる為、aiが多いと意外にも活躍できなかったりする。 -- 2022-03-07 (月) 08:21:01
  • 駆逐、巡洋艦には火力と装甲、戦艦には機動性とそれぞれの艦種に強みを押し付けれるといい感じに立ち回れるけど逆に言えば駆逐、巡洋艦には機動性や手数で不利を取るし戦艦にも火力と装甲で押し負ける。 どう取るか、どう使うかで全く評価が変わる船だと思う。 他に類似する船がほとんど無いから謎にハマる魅力があるんよね -- 2022-03-07 (月) 11:20:05
    • グナイゼナウが似てるようには思う。グナイゼナウはポケット戦艦の5番艦になるかもしれなかったわけだし、当たり前と言えば当たり前だけど。 -- 2022-03-07 (月) 19:54:09
  • 扶桑のバイタル同時に5枚抜いた -- 2022-03-20 (日) 16:05:42
    • そんなことがあるのかな?w14000ダメージほど入ったことになるが?!具体的におしえてほしいです! -- 2022-03-20 (日) 19:47:17
  • 最初の諸元が書かれた表の「転舵速度」の欄に6.20度/秒と書かれているので(確認したところ間違いではないです)、「機動性」の欄の「装備品を転舵特化にしてなお、転舵速度は6.20度/秒と自在には行かない。」の数値は誤りである様に感じています。 -- 2022-03-24 (木) 11:19:35
    • 2種類ある舵装備はどちらも「転舵加速度」というのが上がるのですが、これは転舵速度には影響せず、転舵所要時間のみ短縮されます。そのため記述自体は間違いではありません。しかし分かりづらくはあるので修正します。 -- 2022-03-24 (木) 13:28:57
      • 勘違い失礼しました。操舵装置改良特化にしても数値変わらなかったので、どうすればわかるのかなと。折角ですので、推力改良位置Ⅰ・Ⅱと改良型ディーゼルエンジンで加速・最高速仕様にしたアドミラル・グラーフ・シュペーの最高速を計測してきました。艦長スキル余熱装置効果時間中は、31.7kts。その効果が終わった後には、30.8ktsが、最高速になります。今日からは余熱装置+が使えるシュペー提督が戦線に加わりましたし、もっと早いアドミラル・グラーフ・シュペーを見ることもあるかも知れませんね! -- 2022-03-24 (木) 18:44:20
  • 制圧戦で単艦で占領中にリアンダー2隻(片方はai)に狙われて興奮した! 史実のラプラタ沖海戦では、アドミラル・グラーフ・シュペー1隻に対してリアンダー級2隻とtier5プレミアム巡洋艦のエクセターの計3隻を相手に戦い、エクセターを戦闘不能にしてアドミラル・グラーフ・シュペーは戦域を離脱している。ゲームとしての調整が加わっているとはいえ、たかがリアンダー2隻を相手に負ける筈がなかった。愉しかった。 -- 2022-05-28 (土) 11:41:22
    • リアンダーのAIなぞいるわけなかろう -- 2022-05-28 (土) 11:58:23
      • 二隻と戦ってて、ちゃんと確認してなかった、ごめんなさい。aiはペンサコーラだった。 -- 2022-05-28 (土) 15:27:44
      • botは日本戦艦、巡洋艦、駆逐艦(第一ツリー)、空母 と アメリカ戦艦(第一ツリー)、重巡、駆逐艦、空母 しかいませんね -- 2022-05-28 (土) 15:29:17
      • リアンダー見て、勘違い興奮してました。いつかリアンダー2隻とエクセターの3隻を、単艦で屠りたいものです。 -- 2022-05-28 (土) 15:42:42
    • ペンサコーラが目の前にいると、何の理由があって魚雷も撃てないこんな弱い艦に乗っているんだろうと不憫になる。同格巡洋艦に沈められるためだけに存在する、憐れな存在のよう。 -- 2022-06-06 (月) 16:34:48
      • いや、しっかり距離取れば20.3x10の暴力できる -- 2022-06-06 (月) 17:14:29
      • 艦の性能を完全に見誤っているぞ。自分で乗ってみたら、いろいろと気づくだろう。 -- 2022-06-06 (月) 17:32:48
      • まぁ正直ペンサはT6巡でもかなり乗り手を選ぶ船だと思う() 少なくとも私は100戦やっても慣れなかった -- 2022-06-06 (月) 18:00:17
      • アドミラル・グラーフ・シュペーの射程内に入ったペンサコーラが簡単に沈むのを見て、これほど憐れな存在がこの世に存在したのかと、今日改めて悲しい気持ちになった。幾らなんでも、同格の同艦種だからなぁ。 -- 2022-06-06 (月) 23:42:35
      • シュペーのページであってる? 完全にペンサの内容だよね? -- 2022-06-06 (月) 23:47:14
      • アドミラル・グラーフ・シュペーなら、ペンサコーラ2隻相手にしても余裕で勝てるなぁということです。 -- 2022-06-07 (火) 12:07:29
      • ペンサの事をエリー、チェスターとかそこら辺と同等みたいにとてつもないくらい過小評価してるのか、グラーフシュペーの事をティア10と同等みたいにとてつもないくらい過大評価してるかは分かりませんが、ペンサ対シュペーなら五分かペンサ有利だと思いますよ。 6巡で203mm×10門は正直ぶっ壊れてます(高雄や妙高と同じと言えば分かるでしょうか) -- 2022-06-07 (火) 13:20:18
      • 一緒にペンサの不当な評価には反論したいところですが、ここはシュペーのページなのでこれ以上やめときましょう。 -- 2022-06-07 (火) 13:32:46
      • どっちも強い部類なんだよなぁ。なぜペンサが雑魚になるかは分からん() -- 2022-06-07 (火) 15:16:18
      • T6の巡洋艦で圧倒的に弱いと思っていたペンサコーラが、雑魚じゃないという意見多数で驚いているよ。なんだかいつも簡単に沈めさせていただき、憐れみを感じていたのでびっくり。アドミラル・グラーフ・シュペー好きなのは事実だけど、このtierの巡洋艦はいくつか乗ったけれど、多彩だしそれぞれに魅力があって、どれかが特別に強いとは思ってないけどなあ。むしろアドミラル・グラーフ・シュペーは、対巡洋艦以外では弱い部類かな、と。 -- 2022-06-07 (火) 16:09:19
      • シュペーは対巡洋艦が圧倒的だから強い部類。ペンサは全てにおいて汎用的な性能を持っているので強い部類ってこと。ちなみにシュペー以外でシュペーの相手するならペンサはかなりしやすい部類ではある。 -- 2022-06-07 (火) 16:38:43
      • 「巡洋艦で」ね -- 2022-06-07 (火) 16:39:09
  • 米主がシュペーが好きなのはわかるが、好きを語るために、何かを落として相対的に好きなものを上げる論法は嫌われるから気をつけな。不快だよ。 -- 2022-06-07 (火) 13:17:23
    • 枝づけ失敗。ごめんなさい。 -- 2022-06-07 (火) 13:18:50
    • 夕張のコメント欄という、2つもtierが下の所でしか虚勢をはれないペンサコーラさん、可哀想。tier6戦場で活躍できるようになると良いですね。 -- 2022-06-07 (火) 16:30:34
      • 格差で7、8に入ってしまったペンサでさえMVP取れますけど格差格下の夕張とか砲巡から見ればただの餌ですが? -- 2022-06-07 (火) 17:01:27
      • あとここ夕張でもペンサのコメ欄でもないよ -- 2022-06-07 (火) 17:01:55
      • 葉1さん、6.7分隊組まないで下さいね。8の戦場でたったか1回上手く行った経験は「まぐれ」。複数回上手くいってたなら、「格差プラ常習」で、ここで発言したら叩かれますぜ。 -- 2022-06-08 (水) 09:39:34
      • みんな6で組んでるのに急に7にしてマッチ始めるチームリーダーに言ってほしいものだね -- 2022-06-08 (水) 09:43:29
    • 枝主がペンサコーラが好きなのはわかるが、好きを語るために、夕張を落として相対的に好きなものを上げる論法は嫌われるから気をつけな。不快だよ。 -- 2022-06-07 (火) 19:53:49
      • 格差なんだから負けて当たり前よ?蹴落としてない。夕張といい勝負みたいなこと言ってるからちゃうって言っただけ -- 2022-06-07 (火) 21:29:47
      • 枝主は私。夕張を引き合いに出してる人は別人。何言ってんだ? -- 2022-06-07 (火) 21:34:31
      • 多分木枝葉って言う風になってることをわかってないってことだと思う -- 2022-06-07 (火) 21:42:36
  • シュペーの主砲強すぎん?同格、格上戦艦のバイタル抜ける事が多い。買って正解。 -- 2022-06-07 (火) 20:15:47
    • tier6ごときの船でめちゃ喜ぶやん幸せそうね -- 2022-06-07 (火) 23:57:17
      • ティア関係なくいい船はいい船。高ティアを開発してメインで進めていても低ティア・中ティアの船を使っても普通に楽しめると思いますよ。シュペーはユニークな性能をしているので乗ったことがない人には是非乗ってみてほしい船の一つです。ティア6の艦なので手軽な価格で比較的気楽に楽しめる戦場で使えますよ。 -- 2022-06-08 (水) 00:52:25
      • pay to winではない、プレミアム艦としておもしろい艦ですね。とても共感できるご意見です。 -- 2022-06-08 (水) 01:50:53
    • 実際のところは、例えば金剛とかのtier5戦艦の方が強いとは思う。「対巡洋艦戦に特化したtier5戦艦に魚雷も付けときました」ぐらいのつもりで乗るのが正解で、戦艦と違い起動戦にも対応出来るので巡洋艦相手なら格上でも2隻同時に相手可能な反面、駆逐艦には滅法弱いし、戦艦相手も得意ではない。強いとは言えない、使いづらい艦。ペンサコーラを簡単に沈められるのも事実だが、本当にそれだけしか能がない。 -- 2022-06-08 (水) 18:19:45
  • 皮肉のようにバンドルきてるの笑うわ -- 2022-06-08 (水) 02:00:43
  • ローンは使えないけどこれは副砲使えることに驚きが隠せない(プレ艦優遇えぐ) -- 2022-06-09 (木) 00:20:12
  • イベントを突破してレンタル24時間仕様の無強化ながらランダム戦に出てみたが、解説欄に書かれている通りですわ。格下・同格の巡洋艦にはえらく強いがt7の巡洋艦で煙幕持ちとかに当たると手出しができない、下手に接近してソナーで炙ろうにも向こうは手数が異常で、こちらは1発の重みはあるが撃ち負ける。t7の駆逐艦だらけにも主砲・副砲旋回が遅くて強みはなかった。もちろん格上戦艦だと、土手っ腹でも見せていればいいが、前3問砲で撃ち合っていても駄目ね、状況に応じて駆逐艦の後ろから応援するか、戦艦の前で支援が得られるようにするかがいいね。格下tierなら単艦でオラオラできるけど、駆逐艦には要注意願ます。 -- 2022-08-18 (木) 07:28:48

*1 それでもトレント砲の砲弾重量77kgと比べると1.6倍の重量があり、他の同格重巡の砲弾の倍の重さを誇る。