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出雲型戦艦 出雲 (大和型戦艦計画案A-140J2)

性能諸元

基本性能

※フル強化済み、装備･迷彩･エリート無し

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

「超弩級戦艦」計画として大和型に至る軍艦の初期設計の1つである。重装甲と十分な速度に加え、船の前部に独特な形で配置された3基の砲塔に搭載された主砲を特徴とする。

解説

良くも悪くもダンケンやセント・ヴィセントを想像させるような独特な砲塔配備が最大の特徴である。度重なるバフにより、今ではそれなりに強い鑑の一つになった。艦艇スキルを変更した黒化設定も存在する。

・主砲
なんと言っても英国面を感じる特徴的な砲塔配備であるが、前身の天城から口径が5口径延長されたことでAP弾・HE弾共に威力は増大している。これにより、AP弾のdpmは48857と同格の中でも平均以上である。
数値上の精度は最大横散布374.4m、σ１であり、同格平均以上であるものの特段優れた精度ではない。しかし前方集中配置のおかげか数値以上に締まるため砲弾が狙った所に一文字に飛んでいきやすい。更にスキルの精密照準が天城までのⅠからⅡになったことでここぞというときの斉射火力は非常に優れている。
また見た目の割には第三砲塔が前方30°位まで旋回させる事が出来るのも嬉しく、これらから分かる通り、攻撃性能は非常に高く申し分ない。
しかし欠点も目立つのも事実である。ざっと羅列しただけで防御態勢での砲塔故障の多さ・左右に転舵しながらの砲撃の難しさである。
まず、防御態勢を取ったとしても全主砲搭が艦首側にあるため敵の一斉射で複数の砲塔が故障する事が多い。
更に第三砲塔が妙高や高雄の様に艦橋の方を向いている為左舷の砲撃をした後右舷の砲撃をしようとした場合、第一・第二砲塔は比較的すぐ指向させる事が可能であるが、第三砲塔はグルッと180°以上旋回させなければいけない為、全力火力投射がやりにくい。特に狙いが変わりやすい近・中距離戦では後述の副砲の独特の配備もあって苦戦は免れない''。
優秀な火力を持つが、これまで同様、というよりこれまで以上に防御態勢と攻撃態勢の切り替えをしっかり意識して立ち回ろう。

・副砲
副砲も主砲塔同様、非常に特徴的な配備をしており、ピラミッド型の艦尾集中配置である。
もう一度言う。艦尾への集中配置である。
その為副砲の前方への射角は非常に限定されており、艦を45°程転舵させないと射撃できず駆逐艦への対処は非常に難しい。
主砲の装填中に副砲で迎撃しようとしても大きく腹を見せなければならない為雷撃や他の敵艦からの攻撃でバイタルを抜かれない様細心の注意を払おう。
副砲の数も敵に指向できる門数も天城から減少しているが着火率は大幅に上昇している。
しかし、だからといって副砲に頼った対駆逐戦闘は非常に難しい。溺れる者は藁をも掴むとは言うが正しくその藁程度に捉えておこう。精度、射程、弾速、威力には不満はないが、その全てが射角のおかげで台無しになっている。接近戦になった際射角を補うために引き撃ちをすると良い。
Ver.1.8で自動副砲が追加されたが照準ガバガバな上に短射程なため使い物にならない。

・対空
日戦共通の弱点ではあるが、このtierでマッチングする翔鶴・大鳳・白龍は何れも凶悪な4機編成の2個雷撃中隊を飛ばしてくるが、これらに攻撃されたらかなりのHPを削り取られてしまう。しかも、アメリカ艦のように火炎浸水耐性が強いわけではないので、よく燃やされ、よく浸水する…。したがって、応急班はよく考えてから使った方が良い。

・装甲
装甲防御15％、防郭防御15％は平均的であり、ダメージ軽減率について特筆することはない。
装甲厚は艦首艦尾32mmは同格平均なので特筆する点はなく、甲板110mm、舷側330mmも同格平均である。なので装甲に関して優れている点はないが、モデリングを見てわかる通り、甲板の面積がかなり広いため、ここを意識して狙われるとマッチ帯のほとんどの戦艦に主砲破壊+大ダメージを貰いやすい。加速旋回を織り交ぜてなるべく敵弾を舷側へ逸らしたい。

・機動性
前身の天城は巡洋戦艦であったが、ここへ来て再び戦艦へと艦種が変わっている。天城を頂点として出雲・大和と徐々に機動力が悪化していってしまう。しかしその独特な見た目とは裏腹に、意外にも推力改良Ⅱを付けると29.9ノットという快速を発揮する。
ただし天城から転舵速度は悪化しており直線番長化している。引き際を見極めつつ慎重な立ち回りがこれまで以上に求められる艦であるが、それを可能にさせる足はしっかり持っている。

・隠蔽性
本家では隠蔽性は悪かったが、このBlitzにおいて戦艦の隠蔽性など無いに等しく、気にするものではない。

・生存性
hpは同格戦艦の平均値であり、防郭防御15％、装甲防御15％は平均的な値なので最大hp自体は低いわけではないし水雷防御21％はそれなりである。　
しかし、火災浸水耐性12.5％は低い部類であり、更に、内部データでも他艦は上部構造物の火災発生軽減率が標準は100％(補正なし)、ソ戦、米戦、米巡など一部の艦は軽減してくれるのだが、なぜか上部構造物の火災発生率が110％とプラス補正を受けてしまっているため、燃えやすい。
あろうことか、wowsbの全艦艇の中でも、上部構造物にプラス補正を持っているのは出雲しかいない。ある意味唯一無二の特性である。
また、装甲自体頼れるものではなく、図体も巨大であるため、AP耐性も高くない。
総じて、生存性は低めであるのでこの生存性をどうやって補うのかが艦長の腕の見せ所である。
幸いな事に機動性は戦場において29.9ノットを発揮し、必要最低限どころか十分な足を持っているあくまでも推力装備つけての速さである。これまで以上に戦場の動向には気を配ろう。

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅲ　主砲改良Ⅱはただでさえ壊れやすい主砲のさらに壊れやすくするのでやめておいた方が良い。ソ連戦艦と違い、装填時間を1秒短縮する明確なメリットはない。
　・防御　操舵装置改良Ⅰ or 推力改良Ⅰ
　・適正　操舵装置改良Ⅱ

・エリート特性
　・水雷防御装置　魚雷防御+10%
　・エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%　←推奨
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
ここまでネガティブな内容の記事が多いが、ティア9の中では弱い艦では決して無い。むしろスルメの様に使えば使うほど味が出てくるニクい面白い艦である。
そもそも高精度で単発性能も申し分ない砲と中々の足を持っていて弱いなどと言うことはありえない。
私見ではあるが、これまでにない特徴的な主砲配備の為使いにくいと感じた第一印象と耐久上の欠点が拭えないだけだと思われる。
いっそ戦艦としての立ち回り・使い方と言う括りに縛られず、出雲の立ち回り・使い方と言う独立した物であると考えたほうが良いかもしれない。
最初は天城から大幅に変わった主砲弾の飛び方や砲塔配置、少し悪化した機動性に慣れずに使いにくいと感じることもあるだろう。しかし一端慣れてしまうと爆発的な戦果を挙げる事も難しくない。
　
癖が強い＝弱いのではなく
　
癖が強い＝慣れれば強いなのである。

要は全て慣れの問題。
また、この艦が面倒だからと言って大和まで飛ばしてしまう人もいるようだが、使い方によっては大和よりも強いので、是非使ってみてほしい。

戦闘名誉賞

史実

1934年より日本海軍は36年のワシントン海軍軍縮条約失効を見越し、新たな戦艦を建造するための研究を進めていた。
「18インチ砲8門以上、15.5cm三連装4基または20cm連装砲4基、速力30ノット、航続距離18ノット8000マイル」といった要求を元に新戦艦の設計が行われ、その結果として4隻の戦艦を建造するA-140計画が完成し、それに基づき大和型戦艦4隻の建造を行うこととなった（戦艦として就役したのは2隻であったが）。
本艦はその計画案の一つであり、実在しない。

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