Courbet

Last-modified: 2024-06-15 (土) 21:32:09

クールベ級戦艦 クールベ

World of Warships_ Legends_20230622132032.jpg

装甲厚の詳細

Courbet000.jpg

Courbet 1944

2024年6月のイベントで入手できる。独立した艦艇でオリジナルクールベと同時に所有できる。諸元はフル改修時とまったく同じ。
Courbet 1944.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier3種別ツリー艦艇
艦種戦艦派生元Duguay-Trouin
国家フランス派生先Bretagne
生存性継戦能力(A) 38,200
(B) 41,000
装甲0-1mm
・防郭 12-400mm
・艦首・艦尾 0-1mm
・砲郭 0-1mm
・装甲甲板 0-1mm
対水雷防御ダメージ低減(A-B) 10%
機動性機関出力前期 28,000馬力[hp]
後期 30,000馬力[hp]
最大速力前期 20.0ノット[kt]
後期 21.0ノット[kt]
旋回半径580m
転舵所要時間(A) 17.2秒
(B) 12.3秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離12.8km14.1km14.8km9.7km
航空発見距離10.2km16.3km13.2km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
A-Bmod.112.8km0m
mod.214.1km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
A-B305mm/45 Mle 19106基×2門HE弾 4200(22%)
AP弾 8300
30.0秒60.0秒


副砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
A-B139mm/55 mLE 191022基×1門HE弾 2000(8%)10.0秒3.5km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
A75mm/50 Mle 19228基×1門143.0km
B13.2mm/76 Mle 19298基×1門201.2km
13.2mm/76 CAD Mle 19298基×2門28
75mm/50 Mle 19228基×1門143.0km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界

・開発ツリー

開発ツリー
軍艦名
(必要経験値/購入クレジット)
モジュールスロット
(必要経験値)
当艦モジュールスロット1
(4,800)
モジュールスロット2
(7,200)
モジュールスロット3
(12,000)
Bretagne
(24,000/-)
 
船体
Hull-min.pngCourbet 船体 B17,000
主機(エンジン)
Engine-min.png推力 30,000馬力2,120
射撃管制装置(照準装置)
Gun Fire Control System-min.png照準装置 3 Mle 22,120

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:15 秒
消耗品の準備時間:80 秒
十字キー上
修理班I.png修理班3 回消耗品の動作時間:28 秒
消耗品の準備時間:80 秒
回復:0.5% HP/秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

クールベ級戦艦は、フランス初の弩級戦艦であり、12 門の 305 mm 砲と強力な副砲を搭載し、側面には広く装甲が施されていました。欠点のひとつとして、脆弱な対水雷防御が挙げられます。
就役:1913
同型艦数:4

解説

  • 概要
    フランスティア3戦艦。ここから仏独特な戦艦ツリーの始まりとなる。
  • 主砲
    305mm連装砲6基12門を搭載。片舷指向門数は10門となる。
    射程は初期状態で15.8㎞、射撃管制装置を改装することで17.4㎞まで伸びる。Tier3戦艦としては長いが弾着観測機を搭載してはいない。また、前級と比べ精度は改善しているとはいえ、最大射程付近での精度には期待できないため最大射程から5~6㎞ほど近づいた方が適正距離といえる。
    AP弾は貫通力が同格戦艦の7割程度(一部のTier3戦艦にも劣る)と非常に使いどころが難しい。十分に接近すれば戦艦のVPを抜くことも不可能ではないが、その距離では相手もこちらのVPを確実に抜けるため不用意な接近も禁物である。
    因みにHEとAPでは弾速が違う。HE弾の方が初速は速いのだが減衰が大きいため、近距離と遠距離とでは偏差の取り方が違うことには注意が必要である。
     
  • 対空
    非常に低い。船体を改装しても両用砲等は装備されず、対空射程は3㎞止まりであり秒間ダメージも低い。tier3戦艦最低のためほかの艦隊と共に行動することを忘れないように。
     
  • 機動力
    速力は低いがこのTierではあまり気にならないだろう。転舵時間・旋回半径は同格最良であるが、あくまで戦艦としての話なので早めの操舵を心掛けよう。
     
  • 生存性
    フランス戦艦の特徴でもあるが、耐久値は同格最低である。
    喫水線付近は全体にわたって厚めの装甲があるが、同格戦艦最低の装甲厚である。盾となる戦艦の本分を遂行しつつもなるべく味方と行動し、ダメージを分散させるようにしよう。
     
  • 隠蔽性
    かなり悪い。速力も低いため一度捕捉されると逃げ切ることは難しい。位置取りには常に気を付けよう。
     
  • 総評
    本艦は、柔軟な考え方が必要な艦といえるだろう。スペックだけを見ると同格に勝る部分は少なく単艦で太刀打ちすることは難しい。敵と味方の位置を常に把握して、その時々に適切な立ち回りができるかが重要である。基本的には味方と共に行動しながら、時には巡洋艦の脅威となる戦艦として、また時には沈める事が困難な戦艦として立ち回ることができれば、戦艦としての役割を十分担えるだろう。

史実

艦歴

クールベ級戦艦はフランスで前級の準ド級戦艦ダントン級に続くフランス最初で最後のド級戦艦である。ネームシップは清仏戦争にて功績をあげたアメデ・クールベ提督からとられた。
1909年にド・ラペレイル中将が海軍大臣に就任しフランス海軍の復興が始まった。時のジョルジュ・クレマンソー政権の尽力により多額の予算が振り分けられるようになり、弩級戦艦16隻を最終目標とした1910年度海軍計画がスタートした。
 
これはバルト海での沿岸防衛任務を果たす程度でしかなかったドイツ帝国海軍がドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の支援を受け急速に肥大化の一途をたどっており、これに追従するように長年の仇敵であるイギリス海軍も弩級戦艦を中心とした巨大艦隊の整備を開始した背景があった。最終的にドイツを仮想敵国としてイギリスとフランスは協力体制を採り、地政学的にバルト海に近いイギリスは地中海艦隊から戦力を抽出して北海と北大西洋に戦力を配置し、フランスは大西洋と地中海での役割が与えられた。
 
本級は1910年度海軍計画において4隻の建造が議会から承認を受けて建造された。基本的な設計は前級である「ダントン級」を踏襲していたが、リヤッセの設計により改設計されて船体を約3,800トンほど大型化して主砲は30.5cm(45口径)連装砲のままであったが、既存の前弩級戦艦が2基4門であったのに対し、本級は前級の3倍である6基12門の主砲門数を搭載する強力な火力を持っていた。
本級の就役後は地中海艦隊に優先配備された。第一次世界大戦では特に大きな海戦に参加することもなく、第一次大戦中の1914年8月16日にアドリア海にてオーストリア=ハンガリー帝国海軍のツェンタ級防護巡洋艦「ツェンタ」を撃沈したが、唯一の被害として12月27日に「ジャン・バール」はマルタ島沖合でオーストリア=ハンガリー海軍のUボート「U12」より雷撃を受けて中破したがマルタ島にて修理を受けた。1919年に「フランス」はボリシェヴィキの決起に対する制裁のため、セヴァストーポリ作戦に参加した。ボリシェヴィキたちはセヴァストポーリ市内の建造物に立てこもり、周りの市民を盾にしている赤軍部隊を撃退するため苦渋の選択として4月17日に「フランス」「ジャン・バール」とダントン級「ヴェルニョー(Vergniaud)」の3隻でセヴァストポーリ市街地へ艦砲射撃を行い、その後は水兵のサポタージュを鎮圧した後は黒海から引き揚げた。
1922年に4番艦「フランス(France)」はキベロン湾内にて「海図に明記されていない未知の暗礁」に座礁し、沈没してしまった。クールベとパリは1931年より練習艦任務に就いた。クールベは主に砲術練習艦として使われたが、パリは機関の老朽化により速力は16ノットに低下していた。1935年に「ジャン・バール」は練習艦となり、1936年にリシュリュー級戦艦の2番艦に艦名を譲って「オセアン(Océan)」と改名された。3隻とも第二次世界大戦にも参加している。
 
1940年7月3日に船団護衛によりポーツマスとプリマスに入港していた「クールベ」と「パリ」はイギリス軍に抑留された。同年自由フランス軍が発足され、6月28日にジブラルタルでミュズリエ提督が自由フランス海軍を創設したのに伴い、7月11日に「クールベ」と「パリ」が自由フランス海軍に編入された。イギリスに在った「クールベ」は1941年に対空レーダーの搭載と対空火器を強化して港湾の防空任務に就いた。「パリ」は自由ベルギー軍や自由ポーランド軍の宿泊所兼練習艦となった。1944年6月9日のノルマンディー上陸作戦において「クールベ」は上陸船団を支援するために自沈処分されて臨時の防波堤となった後、フランス解放後に帰還した。
 
一本、本国にいたオセアンは1942年11月27日にトゥーロンにてフランス軍によって自沈処分され、ナチス・ドイツ軍によって捕獲された。当時すでにオセアンは老朽化のため外洋に航行する能力は持たなかったが1944年3月7日に連合軍より爆撃を受け、15日にドイツ軍により沈没された。オセアンは1945年12月14日に浮揚されてスクラップとして廃棄された。

小ネタ

フランス初の弩級戦艦群

 フランス海軍においては、これまで同一規格の艦を量産するという考え方が希薄であった。しかし、日露戦争において「主力艦の規格を同一に揃えた日本海軍が勝利した」という戦訓よりその考え方を改め、本級を4隻建造する計画を立てた。そうはいっても他国のように一気に起工・建造という訳には行かず…順番に建造して行くことになるのであるが。参考までに本艦級は起工された順に小改良が施され、後に起工された艦程速度性能が向上して居たようである。

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