Galicia

Last-modified: 2025-10-10 (金) 13:34:20

プリンシペ・アルフォンソ級軽巡洋艦 1番艦 ガリシア(元艦名プリンシペ・アルフォンソ)

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装甲厚の詳細

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モダニズムの遺産迷彩

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性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier4種別ツリー艦艇
艦種巡洋艦派生元Almirante Cervera
国家スペイン派生先Baleares
生存性継戦能力(A) 24,900
(B) 27,800
装甲全体 10-76mm
・艦首・船尾 13-76mm
・上部構造 10mm
・砲郭 13-16mm
・主砲 13-16mm
・重要区画 16-76mm
対水雷防御ダメージ低減(A-B) 4%
耐火性能火災発生低減率(A) 13%
(B) 17%
機動性機関出力80,500馬力[hp]
最大速力33.0ノット[kt]
旋回半径680m
転舵所要時間(A) 11.2秒
(B) 8.0秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離10.5km13.6km12.5km4.8km
航空発見距離6.3km9.3km9.3km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界(垂直/水平)主砲安定性
A-Bmod.112.4km70.9m/118.2m2.15
mod.213.6km76.1m/126.8m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
A-B(前期)152 mm/50 Vickers-Carraca4基×2門HE弾 2,200(8%)
AP弾 2,900
10.0秒18.0秒
(後期)152 mm/50 Vickers-Carraca9.0秒


魚雷船体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ装填射程雷速発見
A-B533mm Mk Ⅶ ES2基×3門(3門)11,136(196%)88秒6.0km59kt1.2km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
A20mm/65 C/384基×1門362.0km
37mm/83 SKC/308基×2門413.5km
B20mm/65 SKC/385基×4門862.0km
37mm/83 SKC/308基×2門413.5km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+20%:主砲旋回速度
+20%:魚雷発射管旋回速度
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界

・開発ツリー

開発ツリー
軍艦名
(必要経験値/購入クレジット)
モジュールスロット
(必要経験値)
当艦モジュールスロット1
(11,000)
モジュールスロット2
(22,000)
モジュールスロット3
(27,500)
Baleares
(55,000/2,400,000)


船体
Hull-min.pngGalicia 船体 B100,000
主砲
Main Battery-min.png152 mm/50 Vickers-Carraca Mk.U12,500
射撃管制装置(照準装置)
Gun Fire Control System-min.pngMk Ⅴ Mod. 212,500

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:5 秒
消耗品の準備時間:60 秒
十字キー上
水中聴音I.png水中聴音2 回消耗品の動作時間:100 秒
消耗品の準備時間:180 秒
魚雷発見:-3.0 km
敵艦発見:-4.0 km

ゲーム内説明

スペイン共和国の成立に伴い、巡洋艦Principe Alfonso (プリンシペ・アルフォンソ)はLibertad(リベルタ)に改称されました。内戦が勃発すると、フランシスコ・フランコのいとこが指揮を執っていたのにも関わらず、本艦は政府軍側に留まりました。リベルタはテネス岬沖海戦においてナショナリスト派の重巡洋艦Baleares (バレアレス)に複数の命中弾を与え、パロス岬沖海戦においては複数の敵巡洋艦と交戦しました。その後、本艦はイタリア軍による複数回に渡る空襲を受けて損傷しました。リベルタはフランコ政権の手に落ちた際、Galicia(ガリシア)と改称されました。
就役:1925
同型艦数:3

解説

  • 抗堪性
    高くはない。装甲の厚さは平均的だが、バイタルが巨大で抜かれやすい。
    なんと船体中央部は全てVPで、甲板はたったの25mmしかないため6インチ(152mm)砲のHEすらVPに刺さる
    HPは上位の部類に入る。
  • 主砲
    T4としては平均的な性能。射程は13.6kmと長めで、3番砲塔が全周となっているのが長所。
    152mm連装砲だが砲塔になっておらず装甲が非常に薄いため壊れやすい。
  • 魚雷
    射程が6kmしかないため使い所は限られる。威力も低め。
  • 対空
    このティアにしてはかなり悪い。手持ち花火を打ち上げてる程度に過ぎない。
  • 機動性
    速度は33ktと平凡で、転舵応答時間は軽巡洋艦としては劣悪。
    このため速度面では前級に劣る。しかし加速に関しては前級と同様、舵の効きは前級よりも良くなっているので姿勢制御についてはよりやり易くなったと言えるだろう。しかし例によってそんなに速度は出ない癖に、船体が長く小回りが効きにくい。このため魚雷の回避等については側面から食らってしまった場合だけでなく、正面から流された場合についても注意が必要。
  • 隠蔽性
    素の被発見距離は10.5kmである。
  • 総評
    前級の構成を見直し、やや過剰気味であった魚雷火力を減じて主砲火力を増強。機動性のうち旋回性能も強化した事で純粋に扱い易くなった軽巡洋艦である。とは言えその砲火力は眼を見張るものがあるものの、速度や防御・耐性といった面では至って普通である。更にスペイン艦独自の船体の脆さという欠点もあり、何も考えずにその火力を敵に対して押し付け続ける事は不可能。巡洋艦の基本に忠実にやや慎重気味に立ち回れば、その持ち味を活かす事が可能だろう。特に本艦の駆逐処理のし易さはドイツ巡洋艦に匹敵する。このため「スペイン巡洋艦はちょっと」と敬遠している艦長でも、本艦については試しに入手する事をお勧めしたい*1

史実

艦歴

「アルミランテ・セルベラ」級軽巡洋艦「プリンシペ・アルフォンソ」はスペイン海軍が1915年計画において建造した艦級である。この艦級は「フェランディス海軍法案(1908年)」に基づいてイギリス海軍の協力の元で設計が行われており、E級軽巡洋艦をタイプシップとし部品調達を英国から、建造をスペイン国内で行える様になっていた。ところが計画が動き出した時期はヨーロッパは第1次世界大戦(1914年7月~)の真っ最中であり、部品の供給が滞ってしまう。さらにスペインは中立を保ってはいたものの…大戦不況の影響からは逃れられず、建造費用の高騰や予算不足が発生。結局建造は中止状態のまま第1次世界大戦の終戦(1918年11月)を迎え、その後の混乱もあって竣工したのは何と1927年になってからであった(終戦から10年近く経っている)。
 通貨危機に始まる国王の退位によりスペイン共和国が成立すると本艦は「リベルタ」と改名されたが、その後にスペイン内戦の最中にイタリア海軍からの攻撃を受けて損傷。フランコ将軍側に接収されると「ガリシア」と改名された。その後は第2次世界大戦中に近代化改修を行い、無事に終戦(1945年9月)を迎える。1970年に除籍後、解体された。

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名の由来はスペインの自治州の1つである「ガリシア」州から。地図上においてはスペインをカタカナの「ロ」に例えると左上の角に位置し、その立地故に北はビスケー湾に面し、西は北大西洋に面する。州都は「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」。

余談:ガリシアの由来

ここから先は余談になってしまうが、ガリシアという名は古代ローマの属州である「ガラエキア(現在のスペイン西部とポルトガル北部を含むエリア)」から採られている。ところがこのガラエキアも元を辿ればこの辺りに住んでいたケルト系の民族を指す「カライコイ」というギリシア語が由来となっているらしい*2。とはいえこの地域で話されているガリシア語は俗ラテン語(口語ラテン語)起源であり、ケルト語は既に残っていない。

過渡期の艦の宿命

 前級まではスペイン艦の特徴として「前後の砲以外にも艦中央部にも砲塔を備え、その分の火力を押し付ける事で他国巡洋艦よりも火力を発揮できる」というものがあった。ところが本艦から艦中央部の砲塔がオミットされてしまう。前述の強みはティア7で「バースト射撃」が解禁される事で復活を遂げるが、本艦および次級においては前2後2の標準的な砲構成で、砲旋回の遅さに悩まされながらも第3砲塔の指向性の良さを活かして戦う必要がある。
 一応、次級の「バレアレス」になると砲旋回速度が向上し、射程も向上するのであるが…砲口径の拡大と引き換えに精度の悪化と装填時間が長くなるという別の問題が発生するので、正直一長一短と言えるだろう。いずれにせよ本艦と次級については過渡期の艦の宿命と言うべき中途半端さから逃れられないので、乗っていて楽しさを感じない艦長であればこの2艦をフリー経験値を投入して飛ばしてしまうというのも手である。
 なお乗っていて楽しさを感じるタイプの艦長の場合、この2艦において「やや大柄な船体の巡洋艦の扱い方」として「常に敵に対して艦をキツ目に傾けて被弾面積を極小化しつつ戦う」「敵前回頭は敵の最も強力な艦が発砲してから」「敵が自身に着目する前に逃げる姿勢を造っておく」「全力射撃は引き撃ち姿勢を造ってから」といった基本を意識しておくと、ティア7以降で巨大な船体を取り扱う際の使用感のギャップを乗り越えやすいだろう。

コメント欄

  • 艦首装甲帯と全周第3砲塔で前を向いての撃ち合いはなかなかのもの。まあ軽巡だから大抵ケツ向けてるけど。第4砲塔の射角が悪いので全力射しにくいのとケツが柔らかい、バイタルが盛り上がってるのが注意点。APの貫通は結構高い。 -- 2025-09-28 (日) 22:19:28
  • 駆逐にバイタル抜かれるから真横を晒すのは余程の余裕がない限り厳しい。少なくとも同格巡洋艦のHEで削られたところを駆逐のAPで沈められるぐらいの装甲厚だからオマハの感覚で使うとあっという間に沈められる -- 2025-10-10 (金) 13:34:20

*1 とはいえ本ツリーの上の方は対空が全くダメという点から現環境においては巡洋艦初心者にはお勧めしにくく、あくまでサブツリーとしてのお勧めに留まる。
*2 ヘロドトスが記述を残している。