執筆時Ver.3.3.0.25Beta
アプデで大きく内容が変わったため、新しいページを設置。旧バージョンでの構築方法についてはこちらを参照のこと。
占有スペースに対しての攻撃力に優れるミサイル。特に最近は着弾すれば大きな被害をもたらすLミサイルやHミサイルを装備したビークルも増えているため、可能な限り対策を施したいところだ。
本ページでは、FtDにおける主要なミサイル防御手段について解説を行う。
なお、本ページで紹介しきれない対抗手段個々の構築方法等は、専用ページへのリンクを貼ってあるので、そちらを参照されたし。
対ミサイル防御の種別
FtDにおける対ミサイル防御は現実のそれと同様、ハードキルとソフトキルに大別される。
ハードキルは、ミサイルを物理的に破壊して無力化する方式で、FtDにおいては迎撃ミサイル、CIWSおよびLMD等での迎撃が当てはまる。
ハードキルによるミサイルの破壊は、対象となるミサイルの誘導方式に関係なくミサイルを無力化できる反面、ミサイルの投射量が多かったり耐久値が大きかったりするなど、迎撃能力を上回る攻撃にさらされた場合は、迎撃効率が低下する場合がある。
また、当然だがミサイルを迎撃するためにはミサイルを検知する手段が別途必要になる。
対してソフトキルは、ミサイルの誘導を電子的に妨害して無力化する方式で、FtDにおいてはデコイ、フレア、各種ターゲットシミュレーターおよびECM等でのかく乱が当てはまる。
ソフトキルによるミサイルの攪乱は、ミサイルの投射量や耐久値に関係なく一定率でミサイルの無力化が望める反面、各種ミサイルの誘導方式に対応する対抗手段を用意する必要。
また、誘導方式によっては効果が薄かったり、あるいは全く効果がない場合がある。
どちらの方式も一長一短であるので、状況に応じて適切な対抗手段を選択するとよいだろう。
対ミサイル防御の種別
ハードキル | ソフトキル | |
---|---|---|
ミサイルの無力化方法 | 物理的な破壊 | 電子的なかく乱 |
メリット | ・ミサイルの誘導方式によらず迎撃が可能 | ・ミサイルの投射量および耐久値によらず一定の効果が望める ・ミサイルの探知手段は必ずしも(あったほうが効果的な場合はある)必要ではない |
デメリット | ・迎撃能力を上回る攻撃にさらされた場合、迎撃効率が低下する場合がある。 ・ミサイルの探知手段が別途必要。 | ・ミサイルの誘導方式に応じた対抗手段が必要 ・ミサイルの誘導方式によっては、効果が薄かったり、全く効果を発揮しないことがある |
種別例 | 迎撃ミサイル、CIWSおよびLMD等 | デコイ、フレア、ターゲットシミュレーター、ECM、チャフおよびスモークディスペンサー等 |
ミサイルの探知手段
ミサイルを迎撃するためにはまず、ミサイルを検知する手段を用意しなければならない。
本項では、ミサイルの検知手段を紹介する。
- ミューニションワーナー
もっともポピュラーなミサイルの探知手段。検知対象 検知領域 設置場所 - 高度1m以上 水上
ミサイルの推力が大きいほど探知距離が延びるが推力0(スラスター未搭載)でも検知は可能。
ビークルの旋回等でワーナーが回転している場合、検知範囲が減少する。(20deg/sから検知範囲が減少し始めて、40deg/sでは半分になる)
v3.5以降は安定性が低下すると検知範囲が低下する。安定性100%で検知範囲110%、安定性0%では検知範囲が20%まで低下する。
高度1m以下のミサイルは検知できない。
現バージョンではAIに接続していなくても機能する。
GPPパワーも消費しない。
- ビジュアルカメラ
スラスターを作動させているミサイルを検知可能。検知対象 検知領域 設置場所 スラスターを作動させているミサイル 水上 水上
スラスターの推力が大きいほど探知距離が増大する。
なお、ビジュアルカメラで敵ビークル等を検知する場合、夜間や破天時は検知距離が低下するが、ミサイル検知については影響がないようだ。
他のセンサーに無い特徴としてガラスやポートホールブロック等はカメラの視線を塞いでも機能を阻害しないので、ある程度の装甲化が可能な点が挙げられる。
- アクティブソナー
スラスター使用の有無にかかわらずミサイルの検知が可能。検知対象 検知領域 設置場所 - 水中 水中
ミサイルの規模が大きいほど被探知距離が増大する。
水中のミサイル(魚雷等)は、ミューニションワーナーで検知ができないため、アクティブ/パッシブソナーでの検知が必要となる。
ハードキル
CIWS
各種武装にCIWS controller(旧称AMCC)を取り付けることによりミサイル(およびCRAM砲弾)の迎撃が可能になる。
アドバンスドキャノンとの組み合わせが一般的だが、それ以外の武装(PACを除く)でも迎撃自体は可能。
LWCと組み合わせることにより、攻撃迎撃兼用とすることもできる。
また、CIWSコントローラーで制御された武装でミサイルを迎撃する場合、運動エネルギーおよび爆発属性のダメージに2倍のボーナスが付与される。
詳しい使用方法は、こちらを参照。
特徴
- 攻撃兵装との兼用が可能
- 運動エネルギーおよび爆発属性ダメージに2倍のボーナスあり
ミサイルインターセプタ―
ミサイルの先端にMissile Interceptorを取り付けることによりミサイル(およびCRAM砲弾)の迎撃が可能になる。
ミサイルインターセプタ―はSおよびMサイズのミサイルのみに対応し、LおよびHミサイルには搭載できない。
他の迎撃手段に対して、迎撃能力あたりの占有容積が小さくて済むのが特徴。
固定式発射機および旋回式発射機の双方に対応可能。
固定式発射機は、他の構造物に射線を遮られ難いため、搭載位置の自由度が高いが、ミサイルが至近距離にある場合や弾速が速い場合は迎撃が間に合わないケースもある。
旋回式発射機は、即応性に優れるが、他の構造物に射線を遮られやすいため、効率的に迎撃するためには設置位置を吟味する必要がある。
攻撃力は迎撃対象のミサイルのサイズ(S,M,L,H)とインターセプターのサイズ(S,M)のみによって決まるため、HE Warhead等の弾頭パーツを追加しても、迎撃性能は向上しない(装填時間が延びるため、かえって低下する)ことに注意。
有効範囲がS,Mともに30mとかなり広いため、ターニングスラスタのみの大雑把な誘導でも命中が期待できる。
場合によっては、複数のミサイルを1発のインターセプターで迎撃することも可能。
現バージョンでは、IFFを取り付けなくても味方のミサイル等に誤誘導することは無い。
迎撃対象を検知していれば水中でも誘導が可能。
スラスターをトーピードプロペラ等に交換すれば迎撃魚雷としても使用できる。
CIWSコントローラーに接続せずACBによって発射しても、ミサイルを検知さえしていれば迎撃は可能。
CIWSコントローラーを介して発射した場合は、CIWSコントローラーの設定が反映できる。
ちなみにVer.3.3.0以降は、CIWSコントローラーによる制御を行えば、インターセプタ―を装備しなくても運動エネルギーによるダメージは与えられるようになった。
ただし、こちらはしっかりと直撃させなければならないため、要求される誘導性能が高い。
詳しい使用方法は、こちらを参照。
特徴
- 迎撃性能に対して占有容積が小さい(特に固定式発射機)
- 迎撃有効範囲が広い(30m)
LMD
迎撃専用のレーザー。
レーザー機関に接続することで、ミサイル、CRAM砲弾およびアドキャ砲弾の迎撃が可能。
発射に予備動作を必要とせず、発射即着弾するため即応性に優れるほか、多方向から迫るミサイルの迎撃も得意とする。
LMDそのものは迎撃専用だが、レーザー機関は攻撃用レーザーと共用できる。
一方で、迎撃可能距離は最大で1000mとCIWSやインターセプターと比べると短め。
また、距離が長いほど威力が減衰する。(水中では特に顕著)
攻撃用レーザーと同様、スモークによる影響を受ける。
詳しい使用方法は、こちらを参照。
特徴
- 発射即着弾
- 射撃予備動作が無い
- 攻撃用レーザーとレーザー機関を共有可能
- 迎撃可能距離は最大1000m
- 迎撃距離が長いほど威力が減衰する(水中ではより大きく減衰)
- スモークの影響を受ける
ソフトキル
フレアおよびターゲットシミュレーター
ミサイルコンポーネンツと一種で、これを組み込むことによりミサイルの照準を誘引することができる。
IRシーカー(シングルピクセルIRシーカーを含む)、アクティブレーダーシーカー、トーピードソナーでの誘導を採用したミサイル/魚雷に効果を発揮する。
特に十分な誘引力を持った誘引弾は、大量のミサイルや耐久値の高い大型ミサイルでも完全に無力化することができる。
ただし、シグナルプロセッサーを組み込んだミサイルに対しては効果が減少する。
必要な誘引力はビークル等の被探知距離に比例するため、ステルス性の高い小型ビークルとの相性が良い。
詳しい使用方法は、こちらを参照。
対応するミサイル誘導方式
- RIシーカー及びシングルピクセルIRシーカー(スティッキーフレア)
- アクティブレーダーシーカー(レーダーターゲットシミュレーター)
- トーピードソナー(ソナーターゲットシミュレーター)
デコイ
エンジン出力を消費してミサイルの照準を誘引することができる。
IRシーカー(シングルピクセルIRシーカーを含む)、アクティブレーダーシーカー、トーピードソナーでの誘導を採用したミサイル/魚雷に効果を発揮する。
こちらは、シグナルプロセッサー付きのミサイルにも効果を発揮するものの、ミサイルをビークル等から離れた位置に誘引するわけではないため、被弾そのものを回避することは難しい。
どちらかと言えば、重要区画への被弾を避ける用途で使われる。
当然ながら、デコイそのものが破壊されてしまえば効果を失う。
対応するミサイル誘導方式
- RIシーカー及びシングルピクセルIRシーカー(ヒートデコイ)
- アクティブレーダーシーカー(レーダーデコイ)
- トーピードソナー(ソナーデコイ)
シグナルジャマーECM
エンジン出力を消費してリモートガイダンスによる誘導を妨害することができる。
あくまで誘導の妨害であって、明後日の方向へミサイルを誘引できるわけではないので、こちらのビークル等が低速だったり大型だったりすると、そのまま着弾してしまうことがある。
また、有線式(ハープーンワイヤーで発射母機と接続された)のリモートガイダンスミサイルは、妨害を受け付けない。
対応するミサイル誘導方式
- リモートガイダンス
チャフエミッター
作動させるとマテリアルを消費してレーダー(アクティブレーダーシーカーを含む)の索敵誤差を増大させる。
ただし、同時にレーダーに対する被探知距離も増大させてしまうため、レーダーターゲットシミュレーターとの同時使用は相性が良くない。
ECMと同様、明後日の方向へミサイルを誘引できるわけではないので、こちらのビークル等が低速だったり大型だったりすると、そのまま着弾してしまうことがある。
マテリアルさえあれば、チャフエミッター単体で機能するので、小型のビークルに向く。
対応するミサイル誘導方式
- アクティブレーダーシーカー
スモークディスペンサー
作動させるとマテリアルを消費して照準用レーザーを遮るスモークを展開する。
上の写真のように照準用レーザーの色が黄色くなっていれば、妨害が成功している。
ただし、同じレーザーを使った誘導装置のレーザービームライダーには効果がないため注意。
また、自身のビークル等がレーザー等を使っていると、それらも影響を受けてしまうことがある。
そもそもレーザーデジグネーターミサイル自体の採用率が低いため、ミサイル対策として採用されることは稀。(攻撃用レーザー対策としてはよく用いられる)
対応するミサイル誘導方式
- レーザーデジグネーター
Tips
ミサイルのダメージによる性能低下について
Ver.3.2.5以降、ミサイルのダメージ量、推力および運動性がミサイルの残耐久値に比例するようになった。
これによりミサイルにダメージを与えることで、完全破壊には至らない場合もミサイルを躱しやすくしたり、被弾時の被害を軽減することが可能となった。
一定以上のダメージを受けたミサイルは、航跡が黒く変化する。(上写真参照)
コメント
- とっても分かりやすくてとっても助かります!ステキ! -- EMR? 2019-07-10 (水) 19:26:50
- ありがたい解説ですな、もやもやしてたものがふっとすっきりした感じです。 -- 2019-12-10 (火) 14:04:28
- 更新完了。ターゲットシミュレーター/フレアについては個別ページに移動。 -- araki? 2021-07-30 (金) 21:00:22