AARビークル作成/戦艦扶桑制作記 WW2軍艦のすゝめ/4.制作記その4 上部構造作り1

Last-modified: 2017-01-17 (火) 03:53:34

さて、前回は胴体が完成し、航海、戦闘が行えるところまで進みました。
今回から待ちに待った上部構造物作成に入っていきましょう。

 

まずは上部構造物を作るうえでの方針について説明します。

 

胴体部作成は艦首から艦尾までの曲線に注目し、「一つの大きな物体」であること意識したとするならば、上部構造物は「個々の特徴をいかに捉えるか」が大事なポイントとなります。
というのも、複雑な形状をした上部構造を1m単位で区切られたボクセルベースで作ることは、不自由にして難しいため、必ずどこかを省略する必要があり、一寸の狂い無く再現することは不可能だからです。

 

上部構造作成において、どこかを省略しなければならないとなり、私が意識しているのは「段差」と「面」の2点です。
線の変化である段差と存在感ある面の二点を整えることができれば、与える印象をうまくまとめられるのではないか、という考えをもとに使うブロックや配置を考えていきます。

 

個々の建造自体は上記の考えで行いますが、同時に「常に引いた視点で確認する」ことも行っていきます。
具体的には、艦橋の高さや幅、煙突の配置、マストの高さ、それぞれの出来具合といったものが相互にバランスが取れているか、船体と釣り合っているかといった全体の統一感を確認します。
艦隊を組む予定があるのならば、他の艦と並べて浮いてないかも確認したほうがよりよいかもしれません。

 

順序としてはまず、大きな特徴となる、マストと煙突を仮配置し、その後艦橋、煙突、後部艦橋と作りこみ、最後に周囲の甲板上の小物を配置していきます。

 

それでは制作に入ります。
文章の都合で部位ごとにまとめてはいますが、それぞれが完成してから次にというわけではなく、平行作業を行いバランスをとっていますのでご注意ください。

 

1.下部艦橋、マスト

 

扶桑製作記060.jpg

 

さて、上記のとおりまずはマストを立ててしまいましょう。
上部構造を作るうえでの鉄則は「目立つところを先に作ること」です。
そして、この時点で完成図が想像できるとなお良いです。
再現艦であるなら資料を読み込み、オリジナルであるならば、イメージを膨らませましょう。

 

扶桑製作記061.jpg
長門との比較

 

今回は以前に作成した艦を並べてみて、高さを決めることにしました。

 

2.艦橋作り

 

扶桑製作記062.jpg

 

まずは艦橋下部を作ります。
艦橋下部はすぐ前にある、第2砲塔とのサイズ比で高さが、甲板との兼ね合いで幅がきまります。
残念ながら4階層作る余裕はなさそうです。

 

扶桑製作記064.jpg

 

下部艦橋が出来たのならば、マストに艦橋各階の甲板を張っていきます。
扶桑はパゴダマストであるためマストを支柱にし、各階の甲板があるというわけですね。
もっともこの時点ではあくまで仮置きであり、間違ってると判断した場合は高さを変えていきます。

 

扶桑製作記063.jpg

 

次に艦橋の特徴的と思われる部分を作り、イメージを固めていきます。
今回は横からのシルエットにかかわるであろう、背中側を作ってしまうことにしました。
しかし、さすがは違法建築と呼ばれるだけあり、なかなか手ごわいです。
いまいち形がつかめなかったため、長門を呼び出し並べることで想像力の補助とすることに。

 

扶桑製作記065.jpg
扶桑製作記066.jpg

 

このあたりで正面からの資料を手に入れ、正面から見て特徴的な部分を作り、シルエットを整えることに。
まだかなりの違和感が・・・。
ここからひたすらブロックをおいては外しを繰り返し、羅針艦橋と戦闘艦橋の存在感を増やす方向でまとめることに成功します。

 

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シルエットさえまとめてしまえば、大体の印象はつかめたようなもの。
後はひたすら、甲板の形を整え、手すりや壁を置きの繰り返しです。

 

3.煙突作り

 

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扶桑製作記070.jpg
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煙突は形自体はさほど難しくありません。
逆に、艦橋や後部艦橋と釣り合うだけの情報量を与えなければならない、という難しさがあります。
探照灯やぐらの形をこってみたり、手すりや足場をつけてみたり・・・試行錯誤するほかありません。
煙突のみ立てている時点では違和感が多いかもしれませんが、ごちゃごちゃと回りにおき始めるとなじんできますので、どんどん進めましょう。
だめだったら作り直せばよいのです。

 

4.後部艦橋

 

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扶桑製作記074.jpg

 

後部艦橋ははっきり言って難しいです。大体どの艦を作っていても手こずるのは後部艦橋です。
まずはざっくりとラフスケッチのごとく形を作り、煙突や艦橋と見比べ、サイズ比があっているのを確認した後に作りこみます。
今回は高角砲の処理に難儀することに・・・普段なら胴体部に埋め込めるのが、今回は張り出した砲座なためそれも出来ず・・・。仕方ないので、ほぼ張りぼてに。

 

扶桑製作記075.jpg

 

大まかに完成したらすぐに装飾には入らず、必ず立ち止まってシルエットの再確認などをおこないます。

 

 

今回はここまで。
違法建築は伊達じゃない・・・ここまでまとめるのに苦労するとは・・・。
次回更新をお待ちください。

 
 

コメント

  • 流石の違法建築!惚れ惚れします -- taka? 2017-01-17 (火) 03:53:34