【トロッコ洞窟】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:01:26

DQ5

【エルヘブン】の南の湖の中央に入口がある【洞窟】
湖に沈んでいる【天空城】を再び浮上させるため、ここから天空城へ侵入する。
入口を塞ぐ岩山は、【マグマのつえ】を使うと溶解して通行可能になる。
ここにはその名の通り【トロッコ】が設置してあり、レールのポイント(転轍機)をレバーで切り替えながらトロッコに乗って移動することになる。
これらのトロッコは誰が何のために使っていたのか不明で、そもそもレールの上を走る乗り物が他に登場しないことから、オーパーツの可能性がある。
後述の20年間止まることなく回り続けていたトロッコといい、肝心の動力がどうなっているのかが気になるところ。
 
とりあえず全部のポイントを切り替えれば先に進めると覚えておけばいいのだが、最初のうちは楽しいものの、そのうちポイントを切り替える手順がややこしくなってきて、焦ってすぐ進もうとするほど逆にパニックに陥る。
中盤には切り替えると逆に寄り道ルートに切り替わるトロッコもある(宝箱の方につながるが)。
「目の前にトロッコがあっても、乗る前にまずは歩けるところを探索する」のがセオリー。
 
魔物も結構強く、前情報なしだと突破にかなり時間がかかる。
長丁場なのにMPを呪ってくる【サターンヘルム】には要注意。
エンカウント率が低いのが救いであるが、時間がかかる点で双子を鍛えるポイントでもある。
また、脇道にそれた場所に【しゅくふくのつえ】があるので取り忘れのないように。
 
ここでは【プサン】なる男が20年もトロッコの無限ループに嵌っている。
助けてやると一時的に同行するが、バトルには参加しない。
どうも錆びついたポイントが悪さをしていたようだ。力任せに切り替えた拍子にポイントは壊れてしまう。

なお、トロッコに乗っている間のパーティーは、トロッコから【主人公】が顔だけを出したグラフィックになるが、これはパーティーに主人公がいてもいなくても(【死亡】している場合を含めて)全く変わらない。主人公が棺桶に入っている時にトロッコに乗ると、まるで生き返ったかのような錯覚に陥る。
 
1度、洞窟の外に出ればトロッコと切り替えレバーはすべて元の位置に戻るため、何度でも最初からやり直すことができるが、天空城が浮上したあとは最後のトロッコが封鎖されて乗れなくなる。もし乗ったら何もない湖の底に真っ逆さまなので当然の処置だろう。

リメイク版

「地下遺跡の洞窟」という地名に変更され、ダンジョンの構造も大幅に変わった。
SFC版と同様の箱形のトロッコの他に平板状の台車のようなトロッコがある。
また、来た道に戻ってしまうトラップが増えたり、シーソーのような構造ができてかなりこった作りになっている。
と言っても、レバーを見かけたらとりあえず切り替えてからトロッコに乗るという手順だけでどんどん先に進めるので謎解きの難易度自体はあまり変わっていない。シーソーで線路の構造が変わるところだけ注意すれば問題なくクリアできるだろう。
ちなみにシーソーのところはシーソーを逆に倒した後、手前の分岐点の(1度切り替えた)レバーを戻しても戻さなくてもトロッコが通るルートが少し変わるだけでどっちにしろ先に進めるようになっている。
とりあえず難しく考えずとも目についたレバーは全部デフォルトから切り替えた状態にしておけば先に進めると思っておけば良い。
ただし、PS2版では一部ビハインドカメラ(主人公の背後からの視点)に切り替わるトロッコがあるので、現在地がわかりづらくなるところがあるのは注意が必要。
プサンの乗っていたトロッコをループから解放した後、SFC版ではプサンがトロッコの手前に倒れていたので話しかけないと先に行けなかったのが、PS2版ではプサンがトロッコの奥側に転がっているので無視してトロッコに乗れてしまう。しかし結局はプサンを加入させないと先に進めないので、話しかける必要がある。
DS版以降ではわざわざ話しかけずとも近づけばプサンの方から話しかけてくるようになった。
 
ちなみになぜか【リレミト】が使用不可能になってしまった。プサンが洞窟内に置いてきぼりにされる矛盾を解消するためだろうか。
その代わり、途中には回復床が設置され、その傍にはなんと【神父】もおり、セーブまで可能。
しかしこの神父、明らかに身体が透けているが、それについての言及は一切なし。息子たちも「ちょっと変わった神父さん」程度の認識。何者だコイツは。
さらに、天空城に通じる最後の線路では、機関車らしきものが後ろからトロッコを押すという仕掛けが登場し、演出もド派手になっている。
SFC版とは違い、最後のトロッコは1度出口を抜けたら消失し、2度と乗れなくなる。実際、トロッコごと外に飛び出したのだから本来的にもこの演出が正しい。
 
ちなみに、PS2版では壁抜けできるバグがある。
 
洞窟の奥の一室には、【囚人】服姿の作業員がおり、

*「この遺跡は かつて 邪悪なる
  ミルドラースが 神に近づくために
  建てた神殿か……
*「あるいは 神が 心正しき者を
  みちびくために 残した
  神殿か……

などと考察しているが、結局のところ真相は不明らしい。
また、この人物の他にも多くの学者が人を派遣して発掘を続けたらしく、トロッコなどは彼らによって設置された可能性が高い。
ただ、この洞窟の入口は上述の通り、封鎖されていたわけで、彼は主人公たちが来るまでは完全に閉じ込められていたことになる。
入口がいつ塞がったのかは不明だが、20年前にプサンが迷い込んでいるので、そのときには開いていたのだろう。
また、プサンがハマっていた無限ループはこの男のいる部屋の真上なのだが、なぜかこの男とは1度も会っていないと言うことは、この男は20年間部屋から出ずに生活していたことになる。
上述の神父みたいにこの囚人も半透明にしておくだけで特に矛盾にはならなかったのだが、DS版でも特に修正はされていない。
ちなみに、PS2版では回転しなければ分かりにくい位置なので注意。

小説版

小説版の描写ではプレス機やベルトコンベアーなどが今もなお稼働し続けており、近代的な工場のようである。
また、プサンが唖然とするリュカたちに「この世界には、まだこんなものはありませんでしたね」と、かなり意味ありげなことを言う。
ドラクエ世界のはるか過去に近代科学を持った文明があったとすれば、それはまさか我々の…。

トレジャーズ

お宝に【トロッコ洞窟のトロッコ】が登場。