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【DRAGON WARRIOR】

Last-modified: 2019-05-11 (土) 11:22:56




概要 Edit

【エニックス】時代の1989年から2001年までにDQシリーズを北米(DQMのみ欧州でも)で発売する際に使用されていた作品名。直訳すると「竜の戦士」。
1980年に既に米国ではSPI社がよく似たタイトルの【DragonQuest】というテーブルトークRPGを販売、商標を登録していたため、【DRAGON QUEST】というタイトルを使えなかった。
【堀井雄二】はコンピューターRPGで初めてRPGにはまった世代であり、TRPGについては詳しくなかったとのこと。
代わって用意されたのがこの "DRAGON WARRIOR" というタイトルである。
 
なお日本国内でも、ナムコのアクションゲーム『ドラゴンバスター』(1985年稼働開始)が当初は "Dragon Quest" というタイトルで計画されていた(『ファミ通』2004年4月16日号 「ゲームのトリビア」より)。
もしナムコがこのタイトルを変更せずに使用していたら、エニックスは国内でも『ドラゴンクエスト』を使えず、今のDQはすべて別のタイトルになっていたかもしれない。

沿革 Edit

北米地域で1989年から1992年にかけてDW1からDW4までがファミコンの海外版であるNintendo Entertainment System (NES)で発売された。販売は任天堂が担当。
その後エニックスはSuper Nintendo Entertainment System(SNES、海外版SFC)でDQ以外の自社や他社のゲームの海外版を発売したものの、1996年頃に米国支店を閉鎖。1996年夏に予定されていたDQ(どの作品かは不明)は発売中止となり、結果SFCで発売されていたDQ各作品は海外展開されなかった。
その代わりに海外のマニアの間では非公式の翻訳版が作られ、今でもプレイ動画がネットに公開されている。
 
その後2000年になって海外展開が再開され、GAME BOYやPlayStationの作品群が北米で発売されるようになる。
SNESで作品を出さなかった弊害として、ナンバリングは5と6が欠番のままいきなりDW7が発売されたり、トルネコ2の北米版はナンバーを無くしたタイトルにされたりした。
なおモンスターズ(第1作のみ)は初めて北米のほか欧州でも発売された。
 
しかしここまでの作品はいずれも、海外での売上はよろしいものではなかった。
これには、RPG(JRPG)は海外ではメジャーなものとは言い難い状態になっている事が影響しており、海外でRPGがウケない事は任天堂のかつての社長である山内も予想していた事だった。
一方のライバル的存在であったファイナルファンタジー(FF)シリーズもSNES時代までは目立たない存在であったが、SCEが販売を担当したFF7ではあたかもアクションゲームであるかのような宣伝の効果により世界で大ヒットとなった。
これによって『クロノ・トリガー』や『MOTHER2』など過去のJRPGにも海外からの注目が集まるようになったのだが、残念ながらその中にDQシリーズの姿は無かった。もしSNESでDQ5やDQ6が出ていたならば、と悔やまれるところである。
 
DW7を出した後、発売予定だったPS版DW4は発売中止となった。
この次に発売された海外版はスクウェアとの合併後の "DRAGON QUEST VIII Jouney of the Cursed King"となり、"DRAGON WARRIOR" シリーズはDW7をもって幕を閉じることとなった。

タイトル一覧 Edit

このタイトルが使われた作品は以下(発売順)。TORNEKOとDWM2を除いてサブタイトルは無い。
※の発売年月は【ドラゴンクエストパーフェクトコレクション】シリーズ掲載のもの

発売日機種タイトル
1989/7/15NESDRAGON WARRIOR
1990/10/30※NESDRAGON WARRIOR II
1992/2※NESDRAGON WARRIOR III
1992/10※NESDRAGON WARRIOR IV
2000/1/25GBDRAGON WARRIOR MONSTERS
2000/9/27GBDRAGON WARRIOR I & II
2000/11/15PSWorld of DRAGON WARRIOR: TORNEKO The Last Hope
(=トルネコ2)
2001/7/7GBCDRAGON WARRIOR III
2001/9/15GBDRAGON WARRIOR MONSTERS 2: Tara's Adventure/Cobi's Journey
2001/10/31PSDRAGON WARRIOR VII

特徴 Edit

NES向けに制作された4作品と、数年のブランクの後にGBとPSで発売された作品群とでは特徴が異なっている。以下ではそれぞれの時代の特徴を述べる。
タイトルが国内版と統一されたPS2時代以降については【DRAGON QUEST】を参照。

NES時代 Edit

NESのDRAGON WARRIORシリーズでは、パッケージイラストに鳥山明のイラストは使われず、全く異なるイメージの画像が使われた。
【タイトルロゴ】も日本語版とは全く異なるものであり、さらにパッケージとゲーム内の【タイトル画面】でもデザインが異なっている。
 
いわゆる宗教上の配慮として様々な部分にローカライズが入っているのも特徴。
【十字架】や卍型が別のものに差し替えられていたり、【棺桶】ではなく透明人間の姿をした霊魂だったり、【クリフト】の職業が【神官】ではなく執事だったりする。
 
プレイヤーキャラクターの【名前】は英字8文字まで付けられるが、ステータスウィンドウ上ではスペースの関係で4文字に絞られる。
アイテム名やモンスター名の文字長は英単語の関係で日本版の倍近くになり、リストウィンドウでは2行に跨って表示される。
戦闘などの各種メッセージは、日本版では過去形を使って表されるのに対し、NES版では現在形で表される。
 
またDW1とDW2では【復活の呪文】に代わってバッテリーバックアップの採用が行われたほか、DW2とDW3では新要素としてオープニングデモの追加も行われ、後のリメイク版で逆輸入されている。

GB・PS時代 Edit

GBやPSの作品では、タイトルロゴが日本語版に近い形に変更され、パッケージイラストにも原作のキャラクターのイメージに近いものが採用された。
 
しかし、NES版で変更が行われていた十字架や棺桶などの表現については、GB系やPSでは特に変更は行われていない。
戦闘中のメッセージが過去形で表記される点もNES版と異なっている。
プレイヤーキャラクターの名前は、DW7はNES時代と同じく「入力できるのは最大8文字で、ステータスウィンドウでは4文字に絞られる」という仕様だが、GB版DW1~DW3ではそもそも元から英数字4文字以内しか入力できないという、英語圏にとっては厳しい制約になっている。
GB版DW1~DW3の固有名詞は、TantegelKandarのようにNES版を引き継いでいるものもあれば、一方でErdrick→LotoMalroth→SidohのようにNES版から変更されたものも多い。
 
アイテム名やモンスター名の文字長は日本版と同じ9文字に揃えられており、一部のアイテム名は長さを日本版と合わせるため、剣や盾などの絵文字が使用されている(例:帽子の絵文字を▲とすると、木のぼうしはWooden▲と表記される)。
一方、呪文名についてはNES版のものを引き継いでいる。