概要 
【集英社】発行の月刊ゲーム雑誌。
ゲームの発売に合わせて【Vジャンプブックス】レーベルより攻略本も刊行している。
1990年に【週刊少年ジャンプ】の増刊『ブイジャンプ』として発行され、他社の雑誌で例えると『コロコロコミック』に相当する児童向けコミック誌だった(現在でもその片鱗は残っている)。
しかし【鳥嶋和彦】のインタビューによると、当時の体制では版権管理が大変だったため、2号目以降はあえて売り上げが落ちる内容にしてひとまず3号で休刊。
1992年に改めてゲーム記事に特化した雑誌にリニューアルされた(このときのタイトルロゴは『V-JUMP』)。
そして1993年7月号より現在の『Vジャンプ』として独立創刊となった。
創刊号の表紙絵はSFC版DQ1・2に合わせて『ちょっとだけかえってきたDr.スランプ』のキャラクターがDQ2のコスプレを披露している(アラレ→【ローレシアの王子】、ガッちゃんズ→【サマルトリアの王子】&【ムーンブルクの王女】、千兵衛→【シドー】)。
DQとの関わり 
DQとの関わりは、初代編集長が鳥嶋和彦だったということもあり、どのゲーム雑誌よりも深い。
2016年にNHKで放送されたTV番組【ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ】で【鳥山明】の窓口役を担ったのも同編集部であった。
【かねこ統】のスライム漫画や【蒼天のソウラ】などDQ関連マンガ作品も連載されている。【犬マユゲでいこう】でも作品によっては取り上げられることがある。
2006年以降は付録としてカードが毎号添付されるようになり、DQMBシリーズやDQMBS、クロスブレイド用のプロモーションカード、近年ではDQ10やDQMSL・星ドラなどスマホアプリで使用できるアイテムコードも特典で付くようになった。
2018年に創刊25周年を迎えた際にはDQ11のスタッフから記念画像が贈られた。
DQ関連コーナー 
当初は「DQ MUSEUM」というコーナーでDQ5のキャラが自身の後日譚を語るという形式だった。
その後、かねこ統が描く少年ラント・少女クエスなどのキャラを使った【DQ KIDS!! ドラゴラ村の子供たち】が始まり、最新作の情報を元ネタとしたギャグマンガが描かれ、読者からのイラスト投稿なども行われた。
この「DQ KIDS!!」は【堀井雄二】が監修し、自身も「ホリー」としてマンガに登場。DQM発売後はその大会の模様などもレポートされた。
やがて堀井雄二の監修が無くなった後も「DQ RUSH!!」「DQ JACK!!」(一時期「しっぽ団のDQもじゃック」)と名を変えながら、同様の形式でコーナーが続いた。
DQMB登場後(2007年~)はタイトルを「DQバトルラボ!!!」とし、DQMBシリーズの攻略をはじめ、DQMJシリーズの対戦・DQ9のやり込みなどを中心とした内容に変わった。
DQ10のオンライン化発表後(2011年11月号)は「DQネットワーク」としてDQ10関連情報中心の内容になった。ハガキとネットの双方で読者の投稿を募集していたものの、2013年頃からは専らDQ10のアップデート情報などに特化され、投稿コーナーは消滅。
2015年3月号からDQシリーズ総合コーナー「DQネクスト」となり、2017年6月号からは「DQしようぜ!」というコーナーが始まっている(現在のVジャンプはDQを含め、各IPごとに情報が一箇所にまとめられた形式になっている)。
「DQネクスト」はVジャンプ公式サイトにもブログ形式で設けられ、「週刊少年ドラクエ!! WEB」や「アストルティアレポート」(DQ10情報)などを定期的に更新している。2021年から約1年間は「Vジャンプレイβ」の「∨Jドラクエ取材班」アカウントに移っていたが、同サービスが短命で終了したため元のブログでの公開が再開された。
掲載されたDQ漫画一覧 
作品名 | 新連載号 | 連載終了号 | 単行本 | 備考 |
---|---|---|---|---|
DQ1秘伝 竜王バリバリ隊 | 1990年12月12号 | 1991年6月26日号 | 「地獄の迷宮」収録 | 魔物に姿を変えられた人間の物語 |
【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】番外編 勇者アバン | 1991年11月27日号 | 読みきり | 「ダイの大冒険」13巻収録 | 【アバン】の旅立ちを描いた作品 |
【スライム冒険記】 | 1993年7月号 | 2000年2月号 | 全4巻 | 【スライム】が主人公のオリジナル作品第1弾 |
【スライム大作戦】 | 2000年5月号 | 不明 | 全3巻 | スライムが主人公のオリジナル作品第2弾 |
【スライムもりもり】 | 2003年12月号 | 2015年11月号 | 全11巻 | スラもりシリーズ新作の物語に沿った内容と、漫画オリジナルの展開を交互に繰り返した |
【スライムドーン!!】 | 2016年2月号 | 2021年10月号 | 全5巻 | 世界中の高く売れそうなお宝を求めるゼニまるとスラヨンのコンビの冒険を描いたオリジナル作品 |
【ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー】 | 2010年6月号 | 2010年11月号 | 全1巻 | Wii版発売記念、キャラのみを共有したオリジナルストーリー |
【ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ】![]() | 2013年2月号 | 2022年12月号 | 全20巻 | DQ10のサイドストーリー |
【DQ11S 盗賊たちの挽歌】 | 2019年10月号 | 読みきり | ※1 | 【カミュ】と【デク】の冒険を描いた作品 |
【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】 | 2020年12月号 | 連載中 | 既刊6巻 | 「勇者アバン」同様、本編の前日譚にあたるスピンオフ作品 |
【ドラゴンクエスト トレジャーズ アナザーアドベンチャー ファドラの宝島】? | 2023年1月号 | 連載中 | トレジャーズのアナザーストーリー |
※1単行本ではなく、DQ11Sの【Vジャンプブックス】「新たなる旅立ちの書」に収録
その他 
DQ以外では同じく集英社と関わりの深い『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』に注力しており、限定カードが同梱されるため、同時使用上限の3枚を確保するべく3冊買いされ書店から一瞬で消えたり、そもそも予約分だけで売り切れることもしばしば。
DQ関連の記事が読みたい(アイテムコードが欲しい)場合は予約をしておいた方がいいかもしれない。
定期購読も可能で特典としてカードが付くことがある。
一度、特典コードの掲載を誤植した事があり、誤植として訂正はしたが、不足した特典分は後に補填される形をとっている。
バックナンバーを見に行きたい場合、Vジャンプは国立国会図書館東京本館(永田町)ではなく、姉妹館である国際こども図書館(上野)に所蔵されているので注意。
ただし先述した独立創刊より前の『ブイジャンプ』『V-JUMP』は、東京本館に「少年ジャンプ」扱いで所蔵されている。
関連リンク 
DQ10大辞典:【月刊Vジャンプ】
【Vロン】…マスコットキャラクター。後にDQ10やイルルカにモンスターとして参戦した。