かつて賢者アンセムが、闇に魅入られた弟子たち(ゼアノート、エヴェン、イエンツォ、ブライグ、ディラン、エレウス)によって追放された場所。裏アンセムレポートにのみ、その存在が示唆されている。
レポートには「うつろなる無の世界」「あらゆる存在が失われた無の世界」とも書き表され、あらゆる存在が分解され、時間すらも意味を持たず、永遠と瞬間が同義という、不可思議な場所である。
アンセムは憎しみや怒りという負の感情で自我を辛うじて保っていたが、代わりに心を闇に蝕まれ始め、最終的に受け入れた闇の力で闇の回廊を出現させ、この世界から脱出した。
- 同時に闇の力で姿を変え、DiZの名で活動を始めていった。
KHIIFM+のアルティマニアでの解説では『光、闇、狭間のどれにも属さない「無の世界」。物語中には登場していない』とされている。
COMのラストバトルの舞台でマールーシャの「いっさいの心が消えた無の世界…。」とのセリフがある。
これがアンセムが追放された世界と同義なのか(そしたらアルティマニアの記述が矛盾するが)、「何も無い場所」という意味なのか、はたまた忘却の城の一室に彼が付けた名前なのか不明。
「無の世界=狭間の世界」という説があるが根拠は曖昧である。
どちらも(本編中では)KHIIで初めて登場した用語であり、KHIから名称が登場していた「光の世界」と「闇の世界」のどちらとも異なるという共通点からの混同による誤認の可能性が高い。
- ハートレスはいないが、時間が曖昧という点では、闇の世界の方が近いかもしれない。
キャラクターファイルズのテラのショートストーリーでは、彼がうしろの人の中にいた際、その心は無の世界にあったのではないかという推測がなされている。
- ただし、本編ではテラの心は闇の中にあると何度も言及されており、KH0.2では闇の世界のアクアの元に心だけが繋がっているし、野村Dによってテラの心は肉体とうしろの人の間を行き来していたことも明言されている。"無"の世界にいたというのはあくまで金巻ともこ氏のショートストーリー内の記述であることに注意されたし。
- BbSのシークレットムービーでマスター・ゼアノートと対峙していた薄暗い空間は、ショートストーリーに書かれているような光とも闇とも言えず、二人の他には何もない正に「無の世界」と言えるような場所である。あそこがテラが封印されていた場所(うしろの人の中?)だとすれば、その空間を指して「無の世界」と評したと考えられる。
- 封印されて意識が表面化していない状態や、行方が分かっていない状態は「闇の中にある」とも言えるし、シークレットムービーの空間はどちらかといえば闇寄りなので、闇の中といってもいい。KH0.2は、あくまでアクアと一時的に繋がっていたに過ぎない)。
- BbSのシークレットムービーでマスター・ゼアノートと対峙していた薄暗い空間は、ショートストーリーに書かれているような光とも闇とも言えず、二人の他には何もない正に「無の世界」と言えるような場所である。あそこがテラが封印されていた場所(うしろの人の中?)だとすれば、その空間を指して「無の世界」と評したと考えられる。
それによると、無の世界は光も闇もない世界であり、夢の中でもなく"無"でありながら存在する虚無の世界であるとのこと。
また、苦しみや悲しみ、憎しみだけが虚無となって襲い掛かるらしく、アンヴァースの世界に似ているのかもしれないとも言及されている。
- 虚無とは闇に似て闇ではなく、悲しみや苦しみさえ飲み込むが、何も生み出さないものとしており、やはり闇寄りと言っていい。
- 関連性があるかは不明だが、キャラクターファイルズのヴァニタスのショートストーリーでは、ヴァニタスが自分は虚ろより現れ虚ろに帰っていくこと、虚ろとは光でも闇でもないもっと深淵にある何かだと語っている。