KHIII
遊園地のアトラクションに乗って、アトラクションに応じた攻撃を繰り出す技。
戦闘中に表示されるチャンスマーカーのついた敵を攻撃すると、場所に応じたアトラクションフローのシチュエーションコマンドが出現する。コマンドを実行するとアトラクションフローが発動し、一定時間出現したアトラクションを操作することができる。
- それぞれ「ヒット数」か「スコア」のどちらかがカウントされ、最高のものは記録される。
発動中はダメージが1/4になり、またHPが1未満にならないという隠れ効果もあり、緊急回避の手段としても有効。
チャンスマーカーはバトル開始時に20%の確率(「アトラクションアップ」1つにつき5%上昇)で出現するか、敵が持つ「アトラクション耐久値」を0にすることで出現する。アトラクション耐久値はソラが敵にダメージを与えることで減少する。ただし、リンク、連携、アトラクションフロー、シュートフローによるダメージではアトラクション耐久値は減少しない。
アトラクション耐久値の初期値は「HP×1.1(ボス敵と一部のノーマル敵は1.0未満)」で、与えたダメージと同じ量が減少するが、4%の確率(「アトラクションアップ」1つにつき2%上昇)で減少量が1.5倍になる。
一部のバトルを除き、BGMが「Hand in Hand -Attraction Flow Version-」に変更される。
秩序の魔法で変身した世界での発動は一見の価値がある。
発動したアトラクションに乗り込むのはソラ・ドナルド・グーフィーのみで、ワールド固有の仲間キャラクターやキーブレード墓場での共闘メンバーは乗り込んでくれない。
ドナルドとグーフィーがいない戦闘時に発動すると、ソラが一人で大はしゃぎしている図になる。ちょっとシュール。
KHIIのフォームチェンジ等や召喚、KHIIIでのリンクと違ってこの力にはシナリオ上の理由もなく、何に由来する力なのか、アビリティによる影響なのか、新たに目覚めた力なのかの描写など全くないままに不意に解放されるため、どういう力による技なのか、原理は不明。
- 忘却の城の封印を解く様子がディズニーパークでの演出として多用されるようになったプロジェクションマッピング風であったことから、これもアトラクションフローの応用と考えることもできる。だとするとキーブレードの力と考えるのが妥当だろうか。
場所に応じた技、敵の「○○耐久値」を0にすることでマーカーが出現して発動することができる、という点が3Dのリアリティシフトに類似しており、このシステムの発展型と考えていいだろう。
- ちなみにリアリティシフトも原理は不明でシナリオ上で説明されない。そういう意味でも発展型と言えるかも。
ディズニーパークに実在するアトラクションがモチーフになっている物が多い。
実物と比べるとエレクトリカルパレードのような電飾が施されていて非常に煌びやかになっている。
- 現在ではディズニーにとってテーマパークは切っても切れない重要な事業となっており、「ディズニー」と聞けばまずテーマパークを連想する方も多いはず。
上記のように原理不明な部分があるが、「ディズニーらしさ」の演出としてはこの上ないものと言えるだろう。 - 東京ディズニーリゾート(ランド・シー)にもパイレーツシップ以外のモチーフになったアトラクションや類似したアトラクションが存在している。
他のコマンド同様シチュエーションコマンドで表示されるので、割と事故が起きやすい。宝箱を開けようとしてうっかり表示されたままだったアトラクションフローが発動、なんていうのもザラ(アトラクションフローだけではなく連携技などでも起き得る)。
また、チャンスマーカーは基本的にどの戦闘でも発生し得るので、展開的にシリアスな場面のボス戦で発動してしまって雰囲気をぶち壊すこともよく起きる。
- 例としては、アンチ・アクア戦でパイレーツシップをうっかり発動し、キラキラしながらアクアをぶっ飛ばしてしまう──などという事態が起きたりする。
- おまけに上記の戦闘は「ソラ一人」で行われるため、一人で盛り上がっている様は何ともシュール。
- ただしパイレーツシップ自体は単体ボスをハメて大ダメージを与えられる技なので、攻略的にはかなり有効だったりする。
- それ以上に雰囲気が壊れるのはリッチ戦の時である。なんとアンチ・アクア戦と違いBGM変更も有効であるため、あの荘厳な「Destati」が陽気な「Hand in Hand」に変わり、一気に楽しさが増す。光の守護者達の心が失われ、ソラがまだ立ち直っていない段階なのに、である。
せめて曲くらいは空気を読んでくれても……。
クリティカルモードで追加されたアビリティのクリティカルコンバータは、チャンスマーカーが表示されず、アトラクションフローが使えなくなる代わりに、コマンドゲージをMAXまで溜めると必ずフォームチェンジのコマンドが出現するというもの。
コマンドゲージが溜まりにくくなっているクリティカルにおいてフォームチェンジを使える機会が増えるのは確かに大きなメリットだが、難易度の高い今作のクリティカル(特にLv1)ではアトラクションフローも生き残る上で重要な選択肢の一つとなる。アトラクションフローを封じて戦うのが得策とは一概に言い切れないため、その時々に応じて装備するかどうかを選択したい。
- 上記のような雰囲気を壊すという意見が特にアトラクションフローには多かったので、それを踏まえて作られたアビリティなのかもしれない。
基本的には俯瞰視点であるが、R3ボタンによって主観視点に変えられる。アトラクション感を楽しみたいならありかもしれないが、画面酔いには注意。