ケイ・イガワ

Last-modified: 2021-03-04 (木) 10:27:42

井川慶(元阪神→ヤンキース→オリックス)の蔑称の一つ。

阪神時代

井川は2001年に先発ローテーションに定着し防御率2位、2002年から5年連続二桁勝利、最多奪三振3回、2003年には20勝を挙げ沢村賞獲得など、当時のNPB最高レベルの左腕とも言える成績を残していた。
2006年オフ、ポスティングシステムでのメジャーリーグ挑戦を発表し、ヤンキースがポスティングの落札金約2600万ドル、年俸400万ドルの5年契約+出来高で契約。入団会見では「アイアムケイイガワ」とカタカナ英語で自己紹介など話題性もあった。
しかしその一見華々しい活躍も、実態は2003年の20勝がピークで、2004年からは大事なところで踏ん張れない場面が目立つようになり、2005年には33-4の戦犯の一人となるなど、この2年間は防御率が3点台後半にまで悪化していた。2006年は防御率が2点台に回復するなど若干持ち直しており、これに気を良くした井川はこれを手土産にMLBに挑戦する形となった。しかし、もともと井川の投球にはコマンド(狙ったスポットに投げる能力)不足という弱点が存在しており*1、果たして成功するのかどうか阪神ファンすらも危惧していた*2

渡米後

その危惧は初年度の2007年から的中。14試合で2勝3敗・防御率6.25という散々な投球で信頼を失い、2008年は登板2試合のみで0勝1敗・防御率13.5とさらに悪化、2009年以降は一度もメジャーに昇格出来ないまま5年契約を終えてしまう。結局5年間でわずか16試合しか登板することができず、期待を大きく裏切る結果となってしまった。

そのあまりの期待外れっぷりは10年以上経った現在にも尾を引いており、2017年には米メディアによって「メジャーリーグの歴史に残る27のワーストFA契約」の13位に選出されてしまう。また、ヤンキースファンが事あるごとに「Igawa」「Kei Igawa」を引き合いに出して選手を批判したり、チームを自虐的に表現したりする様子もTwitterなどの投稿で見られるようになった。なんJでもこれらを翻訳したスレがたびたび立つようになり、特に米国時代の井川を指し「ケイ・イガワ」と呼ぶようになった。*3

一部スレッド

本人のその後

2011年オフには契約年が満了したため、オリックス・バファローズが獲得して日本球界復帰を果たすも既にピークは過ぎており*4、4年間で僅か7勝にとどまり戦力外通告*5を受けた。
約1年をリハビリに充てて2016年12月からは国内独立リーグであるBASEBALL FIRST LEAGUE・兵庫ブルーサンダースに所属。2017年シーズンで2年ぶりの公式戦マウンドに登板し11勝0敗、防御率1.09、奪三振94で最多勝・最優秀防御率・最多奪三振のタイトルを獲得する力の差を見せつけるも1年で退団。
その後は引退は宣言せず「休養」と称した野球浪人状態になった。とはいえ41歳になっても肩肘に故障なく投げ続けており公式戦には出ずとも引退という訳でもないご様子。
ちなみにサッカー好きかつゲーマーの井川はサッカーゲーム『ウイニングイレブン』『WORLD CLUB Champion Football』などでeスポーツ界参戦を狙っているという話もある。
また、TBS系列の『炎の体育会TV』に出演した際に「生涯年俸30億円」と紹介されると、「その一部はヤンキースからネコババしたけどな」と総じてツッこまれた

メジャーのその後

2000年代後半は井川や松坂以外にも複数の日本人投手がMLBに渡ったが、結果を残せない投手が相次ぎ、松坂までも2009年以降は不調に陥ってしまったため、日本人投手の評判は下がってしまった。
その後はダルビッシュ有や岩隈久志・黒田博樹田中将大などの活躍により日本人投手再評価の流れが生まれたが、黒田や田中の奮闘にも拘わらずヤンキース及びヤンキースファンは現在でも日本人選手を否定的に見る傾向があり、その都度「イガワ」の名前が引き合いに出されるなど、日本におけるこのたちのような扱いになっている。

余談

井川がチームに貢献せずに大金を得た様子から、沢村賞コピペ内では「詐欺師」扱いされている。また「井川の件は、高年俸で獲得したマイク・グリーンウェル及び、メジャーからのハズレ助っ人を掴まされた阪神の仕返しだ」といった趣旨のレスがされることもあるが、メジャー時代のグリーンウェルはボストンレッドソックス一筋で、井川が入団したヤンキースとは全く関係がない

関連項目


*1 特に井川の決め球ともいうべきチェンジアップを投げた時にその傾向が強かった。
*2 メジャー移籍する少し前に行われた2006年の日米野球に登板した際の成績は6回2失点、被安打5、与四死球6、被本塁打1。クオリティスタートを達成しているため一見好投したようにも思えるが、与四死球の数が際立って多かったことも不安視する大きな要因になっている。
*3 ちなみに、MLB時代のベースボールカードにて、井川の「井」が欠けて、「川慶」になってしまったこともある。
*4 直球の球威が大幅にダウンしており、しかも阪神時代には見られなかった故障癖が定着していたことも一因。
*5 このためオリックスの失敗補強例として挙げられる。
*6 元々、井川と菊池はコントロールアバウトなパワータイプ左腕であることなど共通点も多い。