鷲猫ダンス

Last-modified: 2024-03-11 (月) 01:07:51

2019年シーズンにおける、東北楽天ゴールデンイーグルスと埼玉西武ライオンズの順位の推移のこと。

概要

まず楽天は2018年オフにFAで浅村栄斗を獲得し、2019年は開幕から故障で欠いた主力先発投手陣を浅村を筆頭とした打撃陣でカバーして貯金を重ね、一時は首位に立っていた。しかし交流戦明けに投打が不振に陥り、10連敗を喫して首位から陥落、貯金を大きく切り崩してしまう。その後は持ち直し、大きな連勝も連敗もなく貯金2程度の5割より少し上の位置に落ち着くことになる。
一方2018年にリーグ優勝を果たした西武は浅村が退団したものの打線の破壊力は変わらず、2019年シーズンも得点力はリーグトップを走っていた(浅村がいないのに2018年とほぼ同じペース)。しかし投手陣は菊池雄星がMLBに移籍したことや前年より大きく成績を落とす選手が続出*1。折角の得点力をフイにしてしまうゲームも度々あり*2、大きな連敗はしないものの、大きな連勝も作れない状態でいた。また、前年貯金を13も作った対楽天戦で中盤過ぎまで逆に借金を作ってしまう苦戦を強いられたこともあって*3今一つ浮上の切欠を掴めないまま5割より少し上に落ち着いていた。

 

こうしたチーム状況が重なり、7月初旬からこの2チームが勝っては負けてを繰り返し貯金2-3程度を1か月ほど続ける様になる。当然順位が入れ替わったと思えば元に戻る有様で、「この2チームはデキている」となどと言われるようになる。また、この状態をなんJ式順位表に表すとお互い組みあってダンスをしているように見えることから「ダンス」と定着するようになった。

 

8月に入ってからはロッテがチーム状態を上げ、日ハムが調子を落としてこの2チームに接近したことから「ダンス」から「グループ交際」「4P」と言われるようにもなった。しかしロッテは壁に跳ね返され、日ハムは連敗が重なりダンスに加わることなく通過していってしまい、この2チームの離れなさが改めて浮き彫りになった。
8月14日には約1か月半ぶりに2チームのゲーム差が2.5まで広がり、彼らのダンスは終息したものと見られると思われていたが…

順位の推移

7/03 ソ=====-西-日-//=ロ==-オ
7/04 ソ=====-西-=/日/=-ロ-=オ
7/05 ソ======-西-日-//=ロ==-オ
7/06 ソ======西-日=//-=ロ==-オ
7/07 ソ======日-西--//=ロ==-オ
7/08 ソ======日=-西-//-=ロ=-オ
7/09 ソ=======日=-/西/=ロ==-オ
7/10 ソ=======日-西-//-ロ==-オ
7/15 ソ======日=-/西ロ/-===オ
7/16 ソ=====日=-西-//-ロ-==オ
7/17 ソ====日=-西--//=ロ==-オ
7/18 ソ====日=-西--//=ロ==-オ
7/19 ソ===日=-西-=//-=ロ==-オ
7/20 ソ==日=--西=-//==ロ=-オ
7/21 ソ===日=-西-=//=-ロ==-オ
7/23 ソ===日==西-=//==ロ==-オ
7/24 ソ===日==--西=//==-ロ-==オ
7/25 ソ==-日==-西-=//==ロ===オ
7/26 ソ=-日===-西=//==-ロ==オ
7/27 ソ-日====-西-//==ロ==オ
7/28 ソ=-日===-西--//-=ロ===オ
7/30 ソ=-日==-西=-//=ロ====オ
7/31 ソ-日==-西=--//=-ロ===オ
8/01 ソ=-日==-西-=//=ロ====オ
8/02 ソ==-日==--西=-//-=ロ===オ
8/03 ソ===-日=-=西-//=ロ==-オ
8/04 ソ==-日==-西=//-ロ===オ
8/05 ソ==-日==-西--/-ロ====オ
8/06 ソ==-日==-西-/ロ/====オ
8/07 ソ==-日=-西-ロ-//-===オ
8/08 ソ===-日=-西-/ロ/===オ
8/10 ソ====-日-西--//-ロ==オ
8/11 ソ=====西-日=//=ロ==オ
8/12 ソ=====西-=日-//-=ロ==オ
8/13 ソ=====西=-=/日/=ロ===オ

鷹猫ダンス

西武はその後勢いを伸ばし、貯金を思うように伸ばせずに停滞していた首位・ソフトバンクを猛追。8月末にはついに貯金数で並ぶ。その後、2チームは大きなゲーム差をつけることなく優勝争いを続け、今度は猫と鷹のペアでダンスを開始。最終的には西武が逃げ切り2年連続のリーグ優勝を果たした。
また楽天もロッテに接近して3位争いが続き、最終的に楽天が3位になった。

8/29 ==西====-/楽ロ/==日=オ
8/30 =西====-楽-//-ロ==日オ
8/31 西====-楽=//=ロ=オ=日
9/01 =西===-楽=-//-ロ==オ=日
9/03 =西====-楽=/ロ/===オ=日
9/04 =西=====-楽ロ-//-===オ=日
9/05 =西======ロ-/楽/====オ-日
9/06 =西=======/ロ/-楽===-日-オ
9/07 =西======ロ-/楽/===-日=-オ
9/08 =西=======/ロ/-楽==-日==-オ
9/09 -西======-ロ-/楽/===日===オ
9/10 -西======ロ=/楽/===-日==-オ
9/11 西-=====-ロ=楽-//====日==-オ
9/12 -西=====-ロ=-/楽/===-日===オ
9/13 西======-ロ=/楽/===-日===オ
9/14 西=======ロ-//-楽===-日==オ
9/15 西========-/ロ/=楽==-日==オ
9/16 西=======-ロ-//-楽==-日===オ
9/18 西========ロ-/楽/===日===-オ


関連項目


*1 特に多和田真三郎榎田大樹
*2 8月の16試合は9試合で7点以上取って5勝4敗。101得点するも103失点12試合で初回失点。なお西武打線を相手にせず、守備も悪くないのにこの成績であり、8月15日のオリックス戦はまさしくそれを象徴としている。
*3 というのもこの年の浅村が西武戦(というより西武の投手陣)を得意としており、勝利への貢献度が非常に高い事も影響していると考えられる。