極龍の素材を使用して作られた磁斬鎚。
この上ない相性が力を引きだす。
<<辿異武器>>
目次
概要
- MHF-Z下の2017年に行われた「10周年記念アップデート」にて実装され、
同年8月30日に解禁された辿異種であるルコディオラ素材を用いて作られたマグネットスパイク。
本武器は、辿異種ルコディオラ実装の約1年後のMHF-ZZアップデートで実施された、
「マグネットスパイク」という武器種の実装に合わせて登場した。
- 外見の特徴として挙げられるのは、
辿異種ルコディオラの近接武器共通の特徴でもある「錆びついた金属を用いて形成されたフレーム」である。
辿異種ルコディオラの近接武器は
「何れもフレームのみが存在し、武器を構えると光る翼膜の刃、または装飾が現れる」という特徴を有するが、
本武器もこの例に漏れず、武器を構えることで斬モード時はフレーム先端に翼膜の刃が形成され、
打モード時は鈍器と化したフレームを装飾するように翼膜が姿を現す、というモノとなっている。
勿論、武器を振り回せば金属音のSEが鳴り響くようになっている。- ただし、辿異種ルコディオラ武器の金属音SEは、
「共通のSEが用意され、各武器種毎の動作音として違和感がないものがそれぞれ使われている」
というスタイルが採られていた。
本武器のSEは完全新規の金属音であるため、
結果として、他6種の辿異種ルコディオラ武器のSEと異なるSEとなっている。
- ただし、辿異種ルコディオラ武器の金属音SEは、
- もう1つの特徴は、フレームに備え付けられている「磁筒ビンを収納するケース」である。
多くのマグネットスパイクのフレームは、如何にも「ビン」と呼べそうな収納ケースを備えていたが、
本武器のそれは「水色と橙色に耀く宝石」と言った見た目になっている。
本武器の素材元であるルコディオラは「磁力を操る能力を持つ、古龍種のモンスター」で、
本武器が属する武器種であるマグネットスパイクは「磁力を扱う武器種」と、
「磁力という共通点」を有している事実がある事がわかる。
この共通点から、ルコディオラ素材とマグネットスパイクは相性がかなり良い事が窺え、
説明文にもある「この上ない相性」を表現する1つの手段として、
ビン収納ケースが宝石の形状をしているものと考えられる。- なお、この「宝石状ビン収納ケース」も光ギミックを有している。
- 本武器は通常の辿異武器であるため、
GR200で生産可能となり、400、600、そして最後の800と200毎に強化が可能になるという、
「辿異武器としては一般的」とも言える強化形式が採用されている。
本記事では、各段階の名称、性能を表記した上で、
最終段階である「光極龍斬鎚シィサ」の性能について取り扱うこととする。
性能・必要素材
- 基本性能
武器名 攻撃力 属性値
状態異常属性値会心率 生産・強化可能GR 生産・強化費用 極龍斬鎚バグリオ 2673 龍:600
麻痺:800% GR200 250000Gz 極龍斬鎚オウン 2754 龍800
麻痺:1200% GR400 750000Gz 極龍斬鎚インクリ 2835 龍:1000
麻痺:1600% GR600 1500000Gz 光極龍斬鎚シィサ 2970 龍:1200
麻痺:2000% GR800 2500000Gz - 必要素材
- GR200(生産)…極龍の鋼磁鱗:5個,堅磁殻:3個,橙角:1本
GR400(強化)…極龍の鋭磁爪:3個,橙角:2本,極上翼:1個
GR600(強化)…極龍の太磁骨:5個,単極角:1本,極剛翼:2個
GR800(最終強化)…極龍の反磁血:3個,永磁玉:2個,極絶翼:3個
※太字素材は辿異種ルコディオラの発達部位素材。
- 全段階共通で赤35、橙150、黄100、白35、紫30の斬れ味ゲージを有する。
- スキル「斬れ味レベル+1」発動時は斬れ味ゲージ「空50」が追加される。
※辿異武器共通の特徴「シジルと装飾品両方に対応したスロット3つ」と「発達部位破壊促進効果」を備える。
※辿異スキルは<<耳栓強化+1>>
- 素材元である辿異種ルコディオラは「磁力やられを巧みに活かした攻撃技」を多く有し、
更に「超咆哮、超風圧、超震動3種を全て扱い、★2以降は複数のタイプの即死攻撃を行う」という、
MHF-Zの辿異種の中で特に強力な部類に入る存在であり、
特に攻撃面、耐久面共に極まった★4個体の実力は「辿異種最強」という評が多く聞かれる程である。
要求素材数は少ないとは言え、中途半端な装備、プレイヤースキルでは素材集めすらままならない可能性があるため、
龍耐性や磁力やられ対策、自分のプレイヤースキルに合わせた超妨害要素の対策を行い、作成に望みたい。
- そんな実力を有する辿異種ルコディオラを制して手に入れた、
本武器…「光極龍斬鎚シィサ」は麻痺属性を有している影響か、
他のレア12辿異マグネットスパイクと比較して攻撃力と属性値が若干「低い」物となっている。
しかし、その性能差は誤差程度に収まっているため、
実際の「攻撃力、属性値、斬れ味だけを見た、単純な」性能考察に於いて気にする必要は無いと言える。
- 問題は「辿異スキルも含めた場合」である。
属性面に於いて本武器と競合するマグネットスパイクである、
龍属性に極めて特化した複属性「黒焔属性」を有する「クローマピラー」は、
攻撃力2980、属性値は1250であり、属性値については黒焔属性が有する「龍属性倍率150%」が適用されるため、
実龍属性値は本武器を上回る1870となるが、特別大きな差になるとは言い難い。
しかし、クローマピラーの辿異スキルは<<スキル枠拡張+1>>であり、
機能すれば強力だが、相手を選ぶ辿異スキル<<耳栓強化+1>>を備える本武器と比べ、
極めて汎用性が高いと言える辿異スキルを有している点は、決して無視する事ができない優位点と言える。- また、黒焔属性は火属性も有しているが、その倍率は50%と低い。
しかし、クローマピラーの属性値は1250であり、
倍率適用後の実火属性値は620と「完全に無視できるとは言い難い」存在になっている。
必然的に目が行くのが「辿異武器のマグネットスパイクでは唯一となる麻痺属性持ち武器」という点である。 - また、黒焔属性は火属性も有しているが、その倍率は50%と低い。
- 本武器の麻痺属性値は200である。
この数値は、マグネットスパイクはそれなりの手数を有し、
大技の場合でも「多段ヒットのものが存在する」という、
特別状態異常の蓄積が苦手ではないという事情を考慮すると、
高くも低くもない「中途半端」という評がピッタリな数値である。
これは、マグネットスパイクという武器種自体に備わる大技「磁縛」が、
「大技の特性も兼ねた、自力拘束手段」を有しているがための調整であると見られる。
しかし、麻痺への耐性が高いモンスターが多い辿異種でも相手と難易度次第では、
ソロなら最低1回は麻痺を取れるぐらいの力はあるため、全く機能しないわけではない。
また、磁縛は「マグネットスパイク使いが必ず1人、相手を縛り続ける必要があるため動けない」ために、
PT環境に「マグネットスパイク使いが1人しかいない」場合、
自分自身は拘束中に自由に動けないデメリットが生じるが、
麻痺にはそれが存在せず、独力でも「隙が大きいが高モーション値&高気絶値を有する攻撃」を用いて、
一気に畳み掛けるといった芸当が可能である。
無論、そこから更に磁縛に繋げる事も可能であり、
麻痺も絡めた単純な拘束力に於いて、辿異マグネットスパイクではこの武器の右に出るものはいないと言えるだろう。- ただし、パーティーで用いる場合はこの「中途半端な麻痺値」が大きく響いてくるものとなる。
非麻痺武器のパーティーメンバーが増えれば、
モンスターを討伐するまでに麻痺させることは困難になり、
逆に、麻痺片手剣などの麻痺を専門とするパーティーメンバーが他に存在する場合、
本武器による麻痺の蓄積が実質無意味(麻痺の回数が変わらない)となる可能性があるからである。
これらの事態が予想される場合は、麻痺の役割を譲って素直に別の武器を用いるか、
後述する「ファントムディバインを麻痺特化型にして運用する」という選択を採ったほうが良いだろう。 - なお、スキル「怪奇」を発動させることで、
麻痺値を強化した上で、そこから蓄積値が低くなる代わりに確定蓄積が可能*1、
加えて麻痺状態のモンスターに与えるダメージが増えるようになる。
しかし、本武器は辿異スキル<<劇物強化>>やブーブー異常術などを併用しなければ、
大して意味がない程度に元の属性値が低いため、無理に搭載を検討する程のものではないモノと考えて良い。 - 辿異武器、という制約を外して見た場合は天廊武器も視野に入る。
特に、「青天廊武器」と呼ばれるタイプの武器の1種「ファントムディバイン」では、
必要な斬れ味を持たせつつ、攻撃力と麻痺値に特化することで、
攻撃力3510、麻痺属性値300という性能を、
双属性を意識しても、麻痺属性値そのままで攻撃力3348、属性値1800を実現すること可能である。
麻痺属性値300はシィサの麻痺値200の、微妙と言える懸念点をある程度は払拭できる値で、
怪奇スキル単体の運用でも十二分な麻痺値を確定蓄積で運用可能となり、
欠点であった「PTプレイでの、麻痺役としての機能不全の可能性」を低減できる。
また、青天廊武器は天廊石によるスキル追加ができないが、
代わりに天封印スロットが3つ使えるため、麻痺特化+双属性性能の環境下であっても、
辿異スキルの天封印を焼き付けて、ある程度の拡張性を持たせることは可能であり、
何なら、「<<劇物強化>>の天封印」を武器に焼き付けることで、
怪奇使用時の麻痺蓄積値を上昇させることもでき、
麻痺を最大限に引き出せる環境を構築することも可能である。
「実用的な麻痺能力を持ったマグネットスパイク」という、1つの選択肢として、
この武器、チューニングの存在を頭に入れておくと良い。
- ただし、パーティーで用いる場合はこの「中途半端な麻痺値」が大きく響いてくるものとなる。
- 作成難易度を無視すれば、パートナーに持たせる武器としては極めて優秀であると言える。
と言うのも、パートナーに武器を持たせた場合、攻撃力と通常属性値は武器熟練度に依存するため、
本武器種の弱点と言える若干控えめな攻撃力と龍属性値という点を無視できる。
更にパートナーも磁縛を狙うため磁縛と麻痺の両方で拘束に貢献してくれる可能性がある。
なお、麻痺属性200は単体だとほぼ麻痺が不可能な数値であるため、
麻痺を狙う場合はラスタも麻痺武器を持つものを利用したい。