シリーズ

Last-modified: 2024-03-12 (火) 07:24:14

カプコンによって開発・販売されているゲーム『モンスターハンター』シリーズを取り扱う。

目次

概要

  • カプコン歴代ゲームソフトの中で9,000万本以上を販売している人気ゲームシリーズである。
    様々なモンスターが自然に棲息する世界において、
    プレイヤーは狩猟を生業とする1人のハンター(狩人)となって、
    それらの狩猟に挑んでいくハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』が2004年に発売され、
    それを原典として国内外問わず様々な形式で展開が進んでいる。
    モンハン」「MH」などの略称で呼ばれることも。
  • 本筋となる作品群(通称ナンバリングタイトルまたはメインシリーズ)においては、
    1~4人でアイテムの収集や、モンスターの狩猟といった依頼(クエスト)をこなし、
    手に入れたアイテムを使って武器や防具を強化して次の依頼を受ける…と言うのが大体の流れである。
    この流れ上、国外ではRPGとして認知されている。
    これらの作品群における大きな特徴としては、ハンターに成長要素は一切無く
    どんなにクエストをクリアしても何のパラメーターも上昇しない。
    倒したモンスターの素材から武器や防具を作る事はできるが、
    武器は攻撃力防具の性能は防御力と戦闘を手助けする補助能力(スキル)しかないので、
    つまり基本的には、より強い装備を作るかプレイヤー自身の狩猟技術を成長させるしかない
    • 「メインシリーズ」に属する本筋の作品群は、マイナーチェンジを重ねる毎に
      様々な部分で進化や既存システムの洗練が見受けられるが、
      その中でもMH3MHWorldでは大規模な刷新が行われており、
      メインシリーズを通しでプレイすると、大きな変化を感じられる作品に仕上がっている。
    • またシリーズ開始から約20年もの歳月が経過した現在においては、
      モンスターハンターの世界観をベースとした様々な派生シリーズも存在している。
      当記事ではそれらについても一覧で掲載している。
  • 作中のメタ視点から見れば、このシリーズは“リアリティ”が追求されている。
    独自の世界観的要素を造ることで、ストーリーは非常に深いものになっている。
    ハンターは基本原則としては現代社会における「ヒト」同様に特殊な能力を何ら持たないのに対し、
    モンスターは大人しい小型の草食動物から狂暴な飛竜など、様々な種がいる。
    一方で対峙する巨大なモンスター達からすれば、
    モンスター>>越えられない壁>>ハンターと絶対有利な条件だらけの相手に、
    徹底的に不利なプレイヤーが挑むと言う構図が成り立っており、
    モンスターハンターは「現実にこんな敵がいたら100%勝てないだろう」という
    夢も希望も殆ど無い、自然界の厳しい狩猟世界を7割以上実現してしまっている。
    残りの3割は主に、ハンターが常人と比べると完全な人外である点であり、
    それに伴い「大型モンスターを倒しうる存在になれる」点であろう。

    実際、最強レベルの武器の一撃であっても、対峙する大型モンスターにとっては
    精々軽い傷が付いた程度のダメージでしかない。
    そんな僅かなダメージを与え続け、底なしとも思えるモンスターの体力を
    少しずつ削り取っていくことで、ようやく倒すことができるのである。
    このため、このゲームはプレイヤーに優しくない難易度を誇り敬遠する人も一定数いる。
  • 一方で、逆に自分(主人公)より強い奴に会いに行きたい挑戦的なプレイヤー達からは、
    この高難易度がゲームの面白さを際立たせており、
    四苦八苦してやっとの思いで強敵を倒した時の感動や、
    得られた素材から憧れの武具を作ったりする達成感が、
    このゲームを長く存続させているモンハンブランドなのかもしれない。
    しかし、収集要素こそ豊富だが、基本的に「モンスターを狩る→装備を作る」
    と言うプレイの繰り返しに成る(そういうゲームデザインである)ため、
    人によっては水増しされた単純な繰り返し作業にしかならず、向かない人にはとことん向かない。
    なのでモンスターを楽しんで狩る初心を忘れないで欲しい。
  • そんなプレイヤー達と相対するモンスターだが、モンスターハンターシリーズに登場するモンスターは、
    RPGの魔物や怪物のような、世界征服を企んだり人間に好き好んで危害を加えるような存在であったり、
    ましてや異界・異星の生き物というわけではなく、
    (完全にそうかと言われると若干怪しくなってくるモンスターもいない訳ではないが)
    いずれもモンスターハンター世界の生き物であり、
    あくまで弱肉強食の自然に生きる動物という存在である。
    それらから見えてくる野性味あふれる世界観は非常に美しく、
    当時としては余り無かった斬新さも、ハマったプレイヤーからはとことん面白い。
    • 尤も、野性味、動物らしさと言っても、舞台はワイバーンやドラゴンが犇めくファンタジー世界である。
      メインシリーズのモンスターの多くは動物らしい生態設定を持ってはいるが、
      自然の権化ともいえる強大かつ摩訶不思議な存在が君臨していることも忘れてはならない。
      ゲームシステム上、自然ではあり得ない現象が起こったりするのもお約束である。
  • 現行稼働している全てのシリーズ作品は最低プレイ人数が1人となっており、
    1人でも楽しめる様な作りになっているが、
    多くの作品においては複数のプレイヤーで協力することができるようになっている。
    原典の「モンスターハンター」は元々複数名(4人)での協力プレイを概ね前提としており、
    後の作品群において、1人でも楽しめるように改良されていったという経緯がある。
    そのため、本筋となる作品群では多くの場合、ソロ前提と集団プレイ前提のクエストに分けられている。
    1人での完全クリアが困難なクエストもあるが、それによって協力プレイの醍醐味が強くなっている。
    また、難しいといっても多くの場合不可能ではないため、それに挑戦するプレイヤーが後を絶たない。
    いずれにせよ、燃えてハマってしまった者には至高のゲームといっても過言では無く、
    普段の生活で禁断症状が出る人もいるとかいないとか。
  • また、一概に「どこまで行けば全クリアなのか」といった質問は無粋なものとされる。
    一応一部の作品を除いて「エンディング」は設定されてはいるのだが、
    大半の作品ではエンディング後に出来る事が非常に多くなっている。
    メインシリーズで見ても、まだまだクリアしていないクエスト、作っていない武具、獲得していない勲章、etc…。
    ではそれらを全てコンプリートすれば良いかと問われれば、そうでないかもしれない。
    HR(ハンターランク)を999にすれば良いのか?全ての称号を手に入れれば良いのか?
    いずれにせよ、プレイヤーが終わりと決めなければゴールなどないのである。
    これは大小あれど他の派生作品でも同様であり、
    「モンスターハンターはクリア後からが本番」と言われることも少なくない。
  • 尚、メインシリーズは基本的に15歳以上でのプレイが推奨されているが、
    対象年齢がそれより低く設定されている作品も、シリーズ10周年を迎えた後から出始めている。
    今後はこれらの作品を比較的年少の頃に体験して、そのまま本編に参入する者も多くなるのではないだろうか。
  • シリーズの原点となる『モンスターハンター』(無印)の発売日は2004年3月11日である。
    2014年にはシリーズ10周年を迎え、モンハンシリーズにとって正に節目の年となった本年は、
    これを記念して様々なイベントが行われた。
    • また、10周年と言えば、モンスターハンターフロンティアも2017年7月5日をもってサービス開始10周年を迎えている。
      同一のオンラインゲームのサービスが10年以上継続されるのは非常に貴重な例であり、
      その長寿さでオンラインアクションゲーム界に多大な影響を与えてきたのもまたモンハンだと言えよう。
    • その後月日は経ち、2019年にはシリーズ15周年を迎えた。
      公式サイトではこれを記念したアートワーク*1が公開された。
    そして2024年3月11日
    モンスターハンターシリーズは20周年を迎えた。
    • それを記念した特設サイトが前年の2023年より用意され、
      歴代のメインモンスターとその装備を着たハンター達が一堂に会するアートワークが公開。
    • また、派生作品を除く全229種からなるモンスターの人気投票企画も行われた。
    多岐に渡って展開を続けるモンハンの歴史は今後も刻まれ続いていくことだろう。

シリーズ一覧

  • 初代モンスターハンター登場から20年近い年月が経った現在では、
    その系統を継いだハンティングアクションシリーズからRPG、スローライフ、
    アーケードゲームやモバイルゲーム、果てはカードゲームに至るまで、
    モンスターハンターという題材一つで幅広い作品群が誕生している。
    • なお、作品数が多いためファンの間ではシリーズ毎に略称で呼称することが多い。
      当Wikiでもこの略称を用いて表すことが多いため、詳しくはこちらの記事を参照されたし。

ハンティングアクション

メインシリーズ

作品名プラットフォーム発売/配信日備考
モンスターハンターPS22004年3月11日*2
モンスターハンターGPS22005年1月20日
Wii2009年4月23日
モンスターハンター ポータブルPSP2005年12月1日-
モンスターハンター2(dos)PS22006年2月16日*3
モンスターハンターポータブル 2ndPSP2007年2月22日-
モンスターハンターポータブル 2nd GPSP2008年3月27日-
モンスターハンター3(トライ)Wii2009年8月1日*4
モンスターハンターポータブル 3rdPSP2010年12月1日-
モンスターハンターポータブル 3rd HD ver.PS32011年8月25日*5
モンスターハンター3(トライ)G3DS2011年12月10日*6
モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.Wii U2012年12月8日*7
モンスターハンター43DS2013年9月14日*8
モンスターハンター4G3DS2014年10月11日
モンスターハンタークロス3DS2015年11月28日
モンスターハンターダブルクロス3DS2017年3月18日
モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.Switch2017年8月25日*9
モンスターハンター:ワールドPS4
Xbox One
2018年1月26日*10
Steam2018年8月10日
モンスターハンターワールド:アイスボーンPS4
Xbox One
2019年9月6日
Steam2020年1月10日
モンスターハンターライズSwitch2021年3月26日
Steam2022年1月13日
Xbox Series X/S
Xbox One
Windows
PS5
PS4
2023年1月20日
モンスターハンターライズ:サンブレイクSwitch
Steam
2022年6月30日
Xbox Series X/S
Xbox One
Windows
PS5
PS4
2023年4月28日
モンスターハンターワイルズPS5
Xbox Series X/S
Steam
2025年発売予定-

アイルー村シリーズ

RPG

作品名機種発売日備考
モンスターハンター ストーリーズ3DS2016年10月8日*11
iOS
Android
2017年12月4日-
Switch
PS4
Steam
2024年6月14日発売予定-
モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~Switch
Steam
2021年7月9日-
PS42024年6月14日発売予定-

携帯アプリ・ソーシャルゲーム

作品名機種配信日備考
モンスターハンターidocomo2006年2月6日配信/サポート終了済・動作保証なし
モンスターハンターi for SHSH903i2006年10月24日
SH903iTV2007年2月28日
SH904i2007年5月25日
モンスターハンター(携帯アプリ)au2006年12月13日
Softbank2007年9月3日
モンスターハンター モバイルdocomo2009年7月21日
au2011年2月10日
モンスターハンター Dynamic HuntingiOS
Android
2011年6月1日
モンスターハンターフロンティア エッグランiOS
Android
2011年12月1日
モンスターハンターポータブル 2nd G for iOSiOS2014年5月8日
Monster Hunter Stories+iOS2021年8月6日Apple Arcade
サブスクリプション
Monster Hunter Puzzles: Felyne IslesAndroid2023年6月1日日本版未提供*12
モンスターハンターNowiOS
Android
2023年9月14日-

サービス終了(PC・コンシューマー)

作品名機種配信日終了日
モンスターハンターフロンティア
(オンライン・G・Z)

*13
PC(OS:Windows)2007年7月5日2019年12月18日
Xbox3602010年6月24日2018年8月1日
PS32013年11月20日2019年12月18日
Wii U2013年12月11日2018年8月1日
PS Vita2014年8月20日2019年12月18日
PS42016年11月22日
モンスターハンターオンラインWindows中国での展開のみ
日本での提供は無し
2019年12月31日
モンスターハンター メゼポルタ開拓記Windows
MacOS
2014年11月27日2017年3月30日

サービス終了(モバイルアプリ)

作品名機種配信日終了日
モンハン日記 モバイルアイルー村携帯電話
スマートフォン
2010年8月10日-
モンハン探検記 まぼろしの島携帯電話
スマートフォン
2011年12月19日-
みんなとモンハンカードマスター携帯電話
スマートフォン
2012年2月21日-
モンスターハンター Massive HuntingiOS2013年2月4日2014年5月
モンハン商店 アイルーでバザールiOS2013年8月28日-
モンハン いつでもアイルーライフiOS2013年12月17日-
モンスターハンター ロア オブ カード携帯電話
スマートフォン
2014年2月19日2018年1月31日
オトモンドロップ モンスターハンター ストーリーズiOS
Android
2016年11月16日2018年10月30日
モンハン 大狩猟クエストiOS
Android
2013年10月29日2018年12月13日
モンスターハンター エクスプロア
(旧称:モンスターハンタースマート)
Android2015年9月3日2020年11月27日
iOS2015年9月29日
モンスターハンター ライダーズiOS2020年2月14日2022年6月16日
Android2020年2月19日

アーケード

作品名内容サービス開始
モンスターハンター メダルハンティングメダル2011年秋
モンハン日記 すごろくアイルー村メダル2011年秋
モンハン日記 プリプリプーギーレースレース2013年夏
モンスターハンター メダルハンティング コンパクトメダル2014年春
モンスターハンター ハンター訓練塾アトラクション2014年11月7日
モンスターハンター スピリッツカード連動2015年6月25日
モンスターハンター メダルハンティングGメダル2017年夏

その他

作品名媒体発売日 or
サービス開始
モンスターハンター トレーディングカードゲームカードゲーム2007年4月7日
モンスターハンター ハンティングカードカードゲーム2008年10月25日
モンスターハンターストーリーズ RIDE ON カードゲームカードゲーム2016年10月8日
パチスロ モンスターハンターパチスロ2012年3月
パチスロ モンスターハンター 月下雷鳴パチスロ2014年3月
Android2014年3月25日
iOS2014年4月23日
ぱちんこCRモンスターハンターパチンコ2014年3月
ぱちんこCRモンスターハンター4パチンコ2016年11月
パチスロ モンスターハンター 狂竜戦線パチスロ2016年12月
iOS
Android
2017年2月3日
パチンコ モンスターハンターダブルクロスパチンコ2021年10月
パチスロ モンスターハンター:ワールド 黄金狩猟パチスロ2021年12月
パチスロ モンスターハンター:ワールド アイスボーンパチスロ2023年1月

余談

  • ハンティングアクションのメインシリーズでは多くの作品がゲーム大賞を受賞しており、
    ミリオンヒットを達成するなど売上が好調である。
    一部の作品では、内容はそのままで求めやすい価格にした「Best Price版」もリリースされており、
    そちらは表パッケージのアートワークが黄色い枠に囲まれている。
  • 本シリーズの一部の作品では海外でも展開されている。
    ただ、当初は販売本数があまり振るわず、本格的に評価されるようになったのはMH3以降である。
    作品で言えばMH4G(Monster Hunter 4 Ultimate)が、海外のみの売り上げで初めてミリオン達成し、
    世界累計出荷本数は300万本を突破し、
    MHX(Monster Hunter Generations)も堅調に推移していることが明らかになっている。
    MHWorldは同記事にもあるとおり、海外マーケットを非常に強く意識したタイトルになっている。
    • ちなみに海外でもモンハンをゲームコンセプトの参考にしたゲームが登場している。
      詳しくはこちら
    • バイオハザード実写版のイギリス人監督は本シリーズに関しても大ファンで、
      いずれ実写化したい」と発言しており、2020年には実際に初の実写映画が公開された。
  • 因みにシリーズ(Series)とは「一連」や「一纏まり」、「続き物」位の意味。
    防具では「系列」の意味合いで使われている。
  • 本項ではゲームとしての『モンスターハンター』シリーズを取り扱ったが、
    小説や漫画・アニメ等のメディア展開も行われており、作品特有の世界観やオリジナルモンスター等も登場している。
    それらの作品は「イベント・メディア展開」にて取り扱う。

*1 内容としては、モンスター(らしき)の瞳が少し動いた後、オリジン防具と(何故か右手に装着している)スリンガーを装備した男性ハンターが驚いているかの様な表情で写っていたというもの。
*2 オンラインサービス(ミナガルデ集会所)は2011年6月30日に、Wii版MHGは2013年9月12日に終了
*3 オンラインサービス(ドンドルマ集会所)は2011年7月1日に終了
*4 オンラインサービス(ロックラック集会所)は2013年9月12日に終了
*5 PSP版MHP3とのデータ互換可能
*6 データ修正プログラムは2023年3月28日に配信終了
*7 3DS版MH3Gとのデータ互換機能あり。転送に必要な3DS/Wii Uデータ転送専用プログラムは2023年3月28日に配信終了
*8 オンラインサービス(オンラインマルチプレイ、イベントクエストのDL等)は2024年4月9日に終了
*9 インターネットサーバーを用いた3DS版MHXXとのデータ互換機能を搭載しているが、2024年4月9日に提供終了
*10 他社プラットフォーム間とのデータ互換ならびにオンラインクロスプレイは非対応
*11 オンラインサービス(オンライン対戦、コラボ要素のDL等)は2024年4月9日に終了
*12 アプリそのものや利用規約等は日本語に対応しているが、日本向け端末ではプレイ不可
*13 サービス開始時の名称は「モンスターハンターフロンティアオンライン」、アップデートで「~フロンティアG(MHF-G)」「~フロンティアZ(MHF-Z)」へと改称。ZZは大型アップデートのナンバーでありゲームタイトル自体の変更ではない