MHF-G8にて追加されたスキル。
スキルポイント10で「状態異常追撃」が発動する。
ここでは状態異常追撃を内包する複合スキル「怪奇」についても解説する。
目次
概要
- MHF-G8アップデートで追加された始種である浮峰龍ヤマクライの剛種防具に主に付与されているスキル。
スキル特性上、血気活性スキル同様にMHFプレイヤーから「希少スキル」と呼ばれていた。
(スキル自体に明瞭な特異性があるわけではない。詳しくはモンハン用語/希少スキルの記事を参照されたし)
- このスキルは単体では何の効果も発揮しないが、
モンスターが毒・麻痺・睡眠の状態異常を発症した際に真価を発揮するものとなっている。
状態異常中に該当する状態異常武器で攻撃を行うと、与ダメージがUPするのである。
- 例えばモンスターを毒の状態異常にして毒属性武器で攻撃すると、
毒エフェクトが入った攻撃に関しては与ダメージがUPする。
麻痺でも同様であり、
睡眠に関しては1回のみということもあってかモンスターの肉質が+10(軟化)される効果もある。
言い方を変えると、状態異常エフェクトが出ないと追加ダメージは発生しない。- なお、睡眠の肉質軟化はあくまで物理のみで、属性ダメージは強化されない。
- MHFでは状態異常属性と通常属性の「双属性」が存在するが、
この双属性でもエフェクトさえ入ればダメージは強化される。
また、回数限定で特定の状態異常エフェクトを確実に発生させられる「剣晶」があるが、
それでもダメージは強化される。
ただし剣晶の場合、増加するダメージは通常の武器よりは劣る。
睡眠剣に関しては肉質+10は剣晶でも同様で、追加ダメージのみ低下する。
- この追加ダメージについては、状態異常値に応じた肉質無視ダメージ*1である事が判明している。
大雑把に言うと状態異常値と武器種毎に設定された係数を掛けた値が追加ダメージとなる。
その為武器の状態異常値が高ければ高いほど追加ダメージが増えるほか、
追加ダメージは当該の状態異常になるモンスターであれば誰にでも発生する。
ただし、ラヴィエンテのみ状態異常に対する処理が特殊であるため、
毒状態にさせても変撃スキルは一切効力を発揮しない。
- 本スキルは一応G級ハンターの装備で発動する前提で、
基本的にはG級装備にしかスキルポイントが備わっていない。
ただし例外としてヤマクライの防具はHR時点でも本スキルのポイントが備わる
(この辺りが「希少スキル」と呼ばれた所以)。
とはいえ原則としてはG級以後の選択肢となる……のだが、
後述の「怪奇」スキルが事実上の完全上位互換として存在しているため、
運用していくとするとそれのスキルを持つ防具がほぼ無いG級・始種・遷悠防具を運用する、
GR1~GR200ぐらいであったものと思われる。- 怪奇スキルは本スキル実装から約2年半後の実装であるため、
変撃が最前線で使われていた期間自体は長い。
- 怪奇スキルは本スキル実装から約2年半後の実装であるため、
- なおこのスキルは剣士用となっており、ガンナーには恩恵がない。
ボウガンの状態異常弾にはダメージがないからであろうが、
弓の場合、確定蓄積できる状態異常ビンでは強すぎるからかもしれない。
運用法
- このスキルと最も相性の良い状態異常は間違いなく毒属性であろう。
毒は一度発症すると大抵の場合長い時間毒状態が維持されるため、
追加ダメージを発生させるチャンスが多くなり、火力UPに繋げやすい。
しかもモンスター自体の毒ダメージ量は一切関係ないため、
例え1分間に200ダメージ程度しか通らず、
毒自体のダメージが1%にすらならないようなG級モンスターであっても、
毒にさえなれば肉質を問わず確実な追加ダメージが期待できるのである。- 逆に言うと効果時間の短いモンスターとはやや相性が悪い。
例えばテオ・テスカトルは毒が20秒しか効かない(G級は60秒)ため、
その短時間で毒値を積み上げていかないと追加ダメージを見込めなくなる。
- MHFでは毒属性はモンスターの体力と与ダメージの設定上そこまで人気がある訳ではなかったが、
このスキルの登場により、毒属性武器も活躍が期待できるようになった。
特に明瞭な弱点属性の無いモンスターや、肉質の硬いモンスターに効果的と言える。
- 逆に言うと効果時間の短いモンスターとはやや相性が悪い。
- 麻痺属性や睡眠属性も強力だが、MHFでは両者に高い耐性を持つモンスターが多い。
高ランクになればなるほど頻繁に麻痺や睡眠を狙うことが難しくなるため、
結果的にダメージUPの機会は限られてくる。
ただし麻痺状態中のモンスターに与えるダメージは1.1倍になるという仕様があり、
そこに変撃が加われば更なる火力向上が見込めるため、発動させる価値はある。
睡眠に関しては、MHFにおいてはそう頻繁に使用される状態異常属性ではないが、
肉質+10という効果は見た目の数値以上に強力である。
なお、変撃は「状態異常を発症中のモンスターを、その状態異常属性で攻撃する」ことで
効果を発揮するスキルであるため、
発症が爆破の一瞬である爆破属性には効果が無い。
- 武器種別に見れば、手数の多い片手剣、双剣、穿龍棍で有効に機能しやすいスキルであると言える。
毒属性の場合、後述するが劇物取扱皆伝スキルがあればどの武器種でも活かせるだろう。
また睡眠時に強烈な一撃を叩き込める大剣でも、戦法によっては採用価値がある。
- スキルで言えば状態異常攻撃強化は勿論、
確実に状態異常エフェクトを発生させることができる「劇物取扱皆伝」も非常に相性が良い。
剣晶スキルと違いこちらはダメージの低下が起こるわけではないので、確実なダメージUPに寄与できる。
劇物の心得と変撃のスキルポイントを併せ持つ防具や精錬装飾品もそこそこ存在するので、ぜひとも併用したい。
また、G級武器ならば状態異常値のシジルも焼き付けておくといいだろう。
- 追加ダメージは原則として武器自体の状態異常値によって決定され、
そのダメージはモンスターの耐性を問わない。
つまり少々乱暴な言い方をすれば
「状態異常武器をある種の属性武器として利用するためのスキル」と言える。
ただし、一般的な属性武器と同様にモンスターの全体防御率の影響は受けるものとなっている。
"極み"モンスタークラスの超低防御率でも追加ダメージとして実効性は担保されている事が確認されている
(更にこれらのモンスターは毒ダメージそのものが"効く"ケースが多い)ためさほど問題はないが、
本スキル実装当時の低防御率モンスターは毒が効かないものや効いてもダメージが殆どないものが多く、
当時の「属性ダメージ」の考えに関する誤解などもあり、
追加ダメージが全く期待できなくなる可能性を指摘はされていた。
- 実装後はその有効性について期待できないという声も多くみられた。
理由はこちらやこのスキルにもあるが、
劇物取扱皆伝も含めると2枠のスキル枠が必要となるこのスキルを用いるぐらいなら、
闘覇や巧撃、弱点特効など、物理火力強化スキルに回すべきという指摘が出た*2ためである。
また前述の通り、モンスターによっては追加ダメージが期待できず火力としての実効性が疑問視される、
という考えが強かった事も一因と言える。
現在ではモンスター及びハンターの立ち回り次第では有利に機能するものという見方が出てきている。- 一応実装当初も、狙いにくい弱点以外は徹底的に硬いG級遷悠種相手には有効性が確認されていた。
MHF-G10では毒が戦略上有利に機能するテオ・テスカトルとクシャルダオラがG級に登場し、
特にクシャルダオラについては状態異常を絡めることで大きなストレス要素を無くせることから、
その状態からさらに追加ダメージを狙っていけるこのスキルも再び活用されている。
- ただしこの追加ダメージは通常属性と違い、あくまでモンスター全体に与えるダメージであり、
部位の怯み値には影響を与えていないのではないか、という考察もある。
その場合、辿異種など全破壊がシビアなモンスターに対し部位破壊を重視するのであればこれを使わず、
普通の属性や部位怯み値にダメージを与えられる(MHF-ZZで怯み値ダメージが強化)爆破属性を用いた方が良い、
という考え方もあるだろう。
逆に部位破壊の必要性が薄い(というより一部除き非現実的)"極み"モンスターについては、
毒ダメージとの相乗効果を狙える有力スキルとして考えられている。
- 一応実装当初も、狙いにくい弱点以外は徹底的に硬いG級遷悠種相手には有効性が確認されていた。
- MHF-Zでは辿異スキルの劇物強化により間接的に強化された。
またネックとなっていたスキル枠についてもスキル枠拡張の辿異スキルにより増加することが明らかになり、
更に使いやすくなることが期待されていた。
実際、スキル枠拡張や劇物強化による恩恵は決して小さくはなく、
非常に強力な武器として認識された毒属性武器も登場している。
ただ、スキル枠拡張を持ってしても最低2枠必要というのは負荷が存外重く、
更に劇物スキルも含めるとスキルを備える防具は減少傾向にあり、2017年中は中々採用しづらい状態になっていた。
怪奇
- 「状態異常追撃」「劇物取扱皆伝」「状態異常攻撃強化」が同時発動する複合スキル。
MHF-Z 2018年2月7日アップデートにて追加された新スキルであり、
同時に希少スキルを内包する、初の複合スキルでもある。
発動に必要なSPは15。
同日に解禁される辿異種トリドクレスの剣士防具などに付与されており、
辿異防具ZXには6Pが付与されている。
装飾品としては辿異種トリドクレスの狩猟解禁イベントにて実装された「怪奇原珠」を得ることで生産可能。
いずれも剛撃又は一閃を備えた実用的な性能となっており、怪奇自体のスキルポイントは3P。
現在ではそれらの装飾品は狩錬道にて1000ポイントで入手可能。
また、辿異種アノルパティスの狩猟解禁イベントにて、5Pのスキルポイントを持つ「G級・怪護珠」が実装されるなど、
発動は徐々に容易になっている。
他にも、祭り装飾品であるリンクス剣珠GXシリーズでは、
剛撃や一閃、閃転など使いやすく有用なSPを複数持ちつつ4Pも獲得できるため、
SP15のスキルとしては発動しやすい方。
- 不退珠でももちろん怪奇SPを持つものは存在し、
不退が2Pの他に剛撃と剣神が3伸びるというこれまた豪華なSPを持つ。
怪奇自体も3Pと最低限あるので不退装備での活用も簡単である……が、
従来の不退珠と比べても作成難易度が尋常じゃないほど高く、
怪奇自体、汎用というより特化寄りのスキルなので余程のヘビーユーザーでない限りは
不退珠よりも他の装飾品や防具のSPでの発動が現実的であろう。
- 若干P負荷が重いが、変撃と相性の良いスキル2つが同時発動する驚きのスキル内容となっている。
MHF-Z以降火力スキルがさらに登場する中、劇物取扱皆伝とのセットが基本になる状態異常追撃は、
上記の理由によって採用が難しい状態が続いていた。
このスキルの登場により、上述した状態異常追撃の運用法が取り入れやすくなっている。
また、怪奇実装後は劇物スキルを備えた防具や装飾品が実装されなくなったため、麻痺、睡眠、爆破属性でも、
劇物より怪奇の方が使いやすい。
- 毒属性についてはMHF-Z以後は辿異種の部位破壊面においては
必ずしも有益とならないケースが指摘されるようになった
(要するに破壊が完了するまでに討伐してしまう危険性が上がってしまう)が、
"極み個体"相手であれば毒無効のモンスター以外には総じて有効であり、
怪奇であれば「確定蓄積」「蓄積量UP」で毒漬けにしつつ、
更に「毒状態中に微弱でも追加ダメージが発生する」と至れり尽くせり。
不退スキルを併用する(=通常属性の追加ダメージも極限まで狙いたい)場合でも、
毒との双属性武器を担げばよいとあって、
"極み個体"を相手にするハンターから一定の人気があるスキルであり続けた。- 毒単属性はともかく双属性武器はサービス末期には
(実用スペックのものは)減る傾向にあったが、
毒との双属性かつ複属性の双剣、
毒との双属性になっている進化武器の穿龍棍&マグネットスパイクなど、
強力かつ良相性なものもチラホラ存在していた。
これらは色んな意味で作成難度が高いことや、毒単属性の辿異武器が総じて強力だったことから、
不退装備でも相手や武器種によっては毒単属性+怪奇が用いられる事もあった様子。 - G級・怪護珠を使うと武器スロットのみで怪奇が出せるため、毒属性の辿異武器であれば、
スキル枠さえ確保しておけば防具スロやスキルカフに依存せず良相性の怪奇を発動できる。
これを利用すれば防具が貸出となる公式狩猟大会でも怪奇は容易に発動可能であり、
双剣部門では怪奇毒双剣が最後まで最適解であり続けるなど、
ニッチな部分ではあるがゲームバランスを左右したスキルであったと言える。
- 毒単属性はともかく双属性武器はサービス末期には
関連項目
システム/状態異常
モンスター/ヤマクライ
モンハン用語/希少スキル
スキル/攻勢 - MHR:Sにて登場した、類似した発動条件を持つスキル。MHF出身のモンスターであるエスピナスとも縁がある。
スキル/蓄積時攻撃強化- - MHR:Sにて登場した、類似した効果を持つスキル。