RTW3 予算削減についての検証

Last-modified: 2025-01-07 (火) 01:57:22

RTW3 予算削減検証実験


挨拶

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▲フランスAARで記録した破滅的低予算
初めまして、もしくはお久しぶりのジューヌ・エコールAARの筆者です。
常識では考えられない低予算、アンビリバボー。
そんな非タカ派ロールプレイ最大の敵について、どれだけ予算削減が起きるのか具体的に検証したいと思います。

概要

Verv1.00.59(適宜アプデするかも)
MODバニラ
プレイ国日本1890
艦隊規模Large
やる事開始時にセーブデータ改造で初期威信を+50した70からスタート
イベントでは緊張度が最も下がる/最も上がらない選択肢を選び続ける
緊張度増減が一切無いイベントは好きに選ぶ
威信が危険域に達したら再び改造で+50する
軍縮条約は積極的に行い最も過激な軍縮を望む
うっかり緊張度が高まり過ぎたら少し前までリロード
うっかり開戦してしまっても当然リロード
同盟参戦を避けるため同盟は結ばない
その他は好きにプレイする
十分に低予算の記録が取れたらゲーム序盤でも完結とする
目標公式に提出する用の低予算セーブデータの確保
遅くとも2月中には完結させる

1890年代

1890年

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初期予算は68400円。
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最低限度は建艦を、という事で初期CLを設計。
戦争する気は無いが以降も少しずつ建造は続ける。
後は研究予算を12%にしてターンエンド。

6月、低緊張度を理由として初の予算削減。
同月バルカン問題イベントが発生、最も緊張度が上がらないと思われる「それより今夜の夕食は?」を選ぶ。

7月、中国のスパイを逮捕したが抗議しない。

9月、低緊張度で二度目の予算下げ。
同月、経済問題イベントが来たので社会改革を提案、議会を通過。
これで初めて威信が下がったがまだ69もあるので余裕だ。

10月、ロシアの巡洋艦が訪問、緊張度を上げない選択肢を選ぶ。

11月、低(略)三度目の予算下げ。
同月、またも社会改革のための予算削減を求められたので承諾、改革は成功。

1891年

ロシアについて意見を求められたので緊張度下げを選択。
年初時点での予算は49050円。

4月、世界一周航海でロシアの醜聞を掴んだが黙る事にして緊張度下げ。

5月、巡洋艦が小国沖で座礁。
謝罪して威信減と引き換えに緊張度上昇は避ける。

7月、恒例のレガッタレース。

9月、建造中の千代田型防護巡が10%引きでもう1隻作れるとの事なので建造。

12月、防護巡千代田が就役。
同月、新政権の予算削減に完全同意して緊張度と予算が下がる。

1892年

バルカン問題で否応なく緊張度が上がってしまった。
年初時点での予算は41950円。
そういえばドック拡張を忘れていたので今更ながら始める。

2月、経済危機で社会改革を提案、議会を通過。

4月、好景気イベントで社会改革を提案、またも議会を通過。

6月、久々に低緊張度で予算削減。これで4回目。

7月、南米への武器輸出イベント。緊張度は関わらないイベントなので予算が上がる輸出を選択。

8月、中国との植民地危機。引き下がって緊張度と威信が低下。

9月、イタリアのアルバニア占領を黙認。

11月、中国に関するコメントを求められたので褒めて緊張度と威信が低下。

1893年

年初の予算は43020円。

3月、外交に関するアドバイスを求められるイベント。
軍縮提案が可能なので当然提案し……交渉が成立!
最初は1万2000トン8インチを提案されたが更に下げて1万トン8インチへ。
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20年の軍縮条約が成立。
ちなみに建造中に船台で解体された艦が一番多かったのはロシアだった。
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認められた排水量はスペイン・中国と同等で更に予算は列強最下位。
そう、早くもスペインどころか中国にすら抜かれていたのだ。
後でこの時点でのセーブデータを確認した所、予算係数であるBudgetModifierは8だった。
同月のスペインのBudgetModifierは13、中国は14。
係数でこれだけ差を付けられればベースリソースが上回ろうが逆転されるという事だ。
折角なのでBudgetModifierがどれだけ下がるのか限界を見てみたい。

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4月、貯金し過ぎた事が仇となり予算削減。
同月にはドック拡張と千代田型二番艦千島が就役。
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低速低乾舷重装甲の磐手型「条約型巡洋艦」を設計。
ちなみに初プレイがフランスだった影響で日本なら排水量を誤魔化せる事をすっかり忘れていた。

7月、フランスのノルウェー占領を黙認。

8月、中国の地方独立運動を放置して緊張度下げ。

1894年

1月、中国との植民地危機。引き下がって威信と緊張度が下がる。
年初の予算は29300円。
再びドックを拡張。

3月、スピーチイベントでハト派発言をして予算と威信と緊張度が下がる。

5月、インタビューイベントで再びハト派発言、予算と威信と緊張度が(ry
なお、これによって威信は62まで減少。
既に最初に+50していなければゲームオーバーな水準に達している。

7月、朝鮮の動乱に軍を送らず……を選んだのに日本軍は朝鮮南部を占領した。
なんで?????石原莞爾?????
おかげで中国との緊張度がオリーブ色になってしまう。

12月、膠州湾での独立運動を支援するか聞かれたが放置。

1895年

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開始5年が過ぎたので改めて概況をば。
現在の予算は25800円、依然として中国以下の予算であり排水量でも大きく引き離されている。
特にBで水をあけられているのが不安要素だ。
戦争する気は一切無いのだがそれはそれとして中国には軍備で負けたくない。

2月、大陸の同盟国が隣国に脅かされているとのイベント。
国際平和会議を招集し軍縮を提案、結果軍縮条約は5年延長された。

3月、またしても中国と植民地危機、威信と緊張度が(ry

4月、ドック拡張を継続。

6月、装甲巡磐手が就役。
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磐手型の設計を元に11000tの「条約型戦艦」を試作。
2ノット遅くするのと引き換えに装甲を強化して6インチ砲の殴り合いに確実に勝てる事を目標に。
更に8インチ翼砲塔を付けて片舷門数を1門増した。

7月、フランスのギリシア占領を黙認。

9月、タカ派内閣が予算増を提案してきたが緊張度が上がるので断って威信減少。
設計が終わった条約型戦艦八島を起工。

11月、税収増で社会改革を提案、今回も国会を通った。

12月、イタリアのロードス島占領を黙認。

1896年

1月、巡洋艦が座礁(略)謝罪して威信減。
年初の予算は31350円。

7月、イギリスが同盟を提案してきたが丁重にお断りする。予算と緊張度が減少。

8月、対中(略)ハト派発言で威信と緊張度が減少。

12月、バルカン問題(略)最も緊張度が上がらない選択肢を選ぶが対露緊張度がオリーブ色になってしまった。

1897年

年初予算は27900円。

3月、座礁。
座礁が多すぎます!(アリス)

4月、我が軍の大佐がロシアのスパイとして逮捕される。
緊張度上昇が少ない方を選んだがそれでも黄色に近づいている……

5月、英巡洋艦来訪で予算増&威信減。

7月、衝突事故で謝罪。

9月、首相に対露政策のコメントを求められたので宥和政策を提案し威信と緊張度減。

11月、戦艦八島が就役。
磐手型二番艦を作ろうと思ったが既に日本ですらハーヴェイ鋼を開発している。
当然イギリスも移行済みだろうという事で何も変えず再設計した改磐手型を設計。
技術革新で硬くなったのに加え微妙に軽量化した。

12月、ロシアと植民地危機。引き下がって威信と緊張度(ry
同月、改磐手型出雲を起工。

1898年

年初予算は33200円。

3月、外交政策イベントが起きたので軍縮を提案、更に5年の延長となった。

5月、対伊(略)ハト派発言(ry

12月、我が軍の艦が米船と衝突事故。謝罪で威信減。

1899年

年初予算は29300円。
久々にドック拡張を入れる。

3月、ロシアからまさかの日露同盟の提案。
最も開戦しやすいと思われる対露開戦を潰すため願ったり叶ったりではあるが非同盟プレイなので辞退する。

6月、中国との植民地危機(ry

10月、装甲巡出雲が就役。
これでCAは4隻となったが入れ替えで弱小な初期CA2隻を解体し再び2隻体制に。
同月、改磐手型2隻目となる八雲を起工。

1900年代

1900年

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▲露骨なDD大型化待ちをしている日本の図
開始10年目での各国概況。現在の予算は30150円。
既に中国海軍の予算は我が軍の約167%に達している。

4月、ドック拡張を終えたので継続。

7月、座礁。

8月、ロシアとの植民地危機。予算増、威信と緊張度減。

1901年

首相から対露政策について聞かれハト派発言、威信と緊張度減。
年初予算は31000円。

2月、スピーチでハト派発言。

4月、不景気で社会改革を提案するが初めて保守政党に阻まれる。

8月、アジアの友邦が危機に瀕しているイベント。
多国籍部隊を送る選択肢と引き下がる選択肢で緊張度減が同じだったので威信が下がらない前者を選択。
すると軍縮条約がまたも5年延長された。

10月、中国と植民地危機。

11月、我が軍の艦がスペインの漁船に発砲してしまい謝罪。

12月、装甲巡八雲が就役。
同月にクルップ鋼を開発、当然イギリスも開発済みだろう。
八島型の設計を何も変えず(技術革新の影響で硬く軽くはなった)FCを積んだだけの改八島型を設計。

1902年

1月、改八島型戦艦富士を起工。
年初予算は30690円。

4月、好景気で社会改革を提案、今回は議会を通過。

5月、軍縮条約に不満を持つ国が増えてきている。
しかし更なる延長を提案して5年延長。

8月、中国海軍の軍拡を脅威と思った政府から助言を求められる。ハト派発言で威信と緊張度減。

9月、座礁。

10月、ハーグにて改めて軍縮条約の話し合いの席が持たれる。
軍縮継続を訴えて4年延長。

11月、首相が官邸とヨットのために予算を使いたいとの事なので快諾して威信増の予算減。

1903年

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年初予算は21100円、最低記録更新である。
この時のBudgetModifierは「4」
アーイキソ
スペインのBM係数は13、中国は11であった。
ここから更に予算削減に振れたらBudgetModifier1も夢じゃない気がする。

4月、ロシアと技術協定を締結。

5月、仮想敵を聞かれて何処も懸念はないと発言、予算と威信と緊張度減。

6月、中国の動乱に砲艦派遣を選ぶがそれでも緊張度は上がる。

7月、社会改革のために予算減を呑むか?イベント、受け入れたら法案は議会を通過。
そしてこの予算削減をもって……
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祝!4桁予算到達!
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BudgetModifier1達成!

9月、フランスの漁船に発砲してしまい謝罪、威信減。

10月、バルカン問題イベントで否応なく緊張度増。

12月、中国との植民地危機。予算増の威信と緊張度減。

1904年

対中ハト派発言で威信と緊張度減。
年初予算は10850円。
BudgetModifierは2、他国BMは8カ国とも11~13であった。
ベースリソースは10500、植民地収入は350で合計10850。
ここで試しに日本のBMを0にすると予算は5400円となった。
1にすると5400円で0と変わらない。3だと16300円。
改めて2に戻してプレイを続ける。

2月、中国から技術の売り込みが来る。
中国海軍に技術力で負けてる日本海軍is何?

4月、改八島型戦艦富士が就役。
しかし既に予算収支は何も建造していなくてもトントンという酷い状態なので当分新規建造は止める。
建造していないだけでなく総排水量の半数ギリギリをモスボール残りをRFにして諜報は全切りしているのにトントンである。

8月、フランスのパナマ占領を黙認。

10月、少しでも維持費を削るべく本土の砲台を全て解体。

12月、アメリカと技術協定を締結。

1905年

首相に対中政策について聞かれたのでハト派発言、予算と緊張度減。
この予算減によってついに何も建造してなくても赤字という状態に。
年初予算は5850円、当然BM値は1である。

3月、中国との植民地危機。予算増、威信と緊張度減。

5月、ロシアのアンゴラ占領を黙認。

6月、首相が海軍予算を艦艇とヨットに使いたいとの事で快諾、威信増の予算減。

10月、フランス領トンキンで起きた反乱の鎮圧に手を貸して日仏緊張度減。

1906年

年初予算は6000円。依然BM値は1である。
赤字続きでとうとう予算備蓄が尽きそうなので初期CL4隻、約2万トン分を全て解体。
更に初期KE5隻全て、約8000トン分も解体して徹底的に経費を浮かせる。

4月、英国船と衝突事故。謝罪して威信減。

6月、イギリスと技術協定を締結。

8月、ハーグで軍縮の話し合い。最ハト派発言で予算と威信と緊張度減、そして5年延長。

1907年

年初予算は6450円。
BM値は1、他8カ国は10~13。
中国の予算がついに54000円台に達し日本の8倍となった。

分かった事と個人的要望

BM値(BR+植民地収入)*BM値/2実際の予算
005400
154255400
21085010850
31627516300

1904年年初のBM値(BudgetModifier)を変えてみた結果から

  • 予算は(ベースリソース+植民地収入)*BM値/2の四捨五入
  • ただしBM=0に書き換えても0掛けの予算0円にはならずBM=1と同じ扱いになる

と分かります。
あくまで艦隊規模Largeでの値なので別の艦隊規模では係数が変わって同じBM値でも別の予算になるかもしれません。
BM値は1890シナリオ開始時に12~20でスタート(日本は18)、そしてイベントによる減少で最小で1まで下がり得ます。
比例なのでBM値1の時の予算は当然BM値18の場合の18分の1です。何年も経っていればベースリソース成長が加わりますので若干多くはなりますがそれでも簡単に開始時予算の10分の1以下まで転落出来てしまうわけです。
BM値0はセーブデータ書き換えで作ったものであり、BM値1の状態から更にイベントで予算が減らされた筈なのにBM値は1のままだった事から、ハードコードとしてBM値の通常の下限は1でイベントで0に下がる事は無いと考えられます。

本プレイは通常プレイではあり得ない威信を無視してハト派に全振りした極端なプレイであり、普通なら威信ゲームオーバーがあるからここまで際限なく下がらないとはいえ、それでも現仕様は予算を減らしてくるイベントが多発しすぎ、そして下限が苛烈すぎますね。
通常のプレイであってもSimulationian氏の日本プレイのように予算減が多発して打ち切りに追い込まれる程の理不尽な予算減少が起きています。
個人的に思う改善案として、どれだけ予算減イベントが多発しようと最低保証としてBM値の下限は10、最低でも8は下回らない仕様にして欲しい所です。
8は恐らく日本がAI中国と互角の予算になれるギリギリのラインで、5以下ともなると日本はAI中国に勝てる戦力を維持し続ける事が不可能になります。開始時BRが最高のイギリスや伸びが最強の米帝ですらも(中国以下まで行くかは分かりませんが)BM値が激減すればまともな艦隊維持は出来ないでしょう。
艦隊規模がSLだったりすれば予算下限はもう少しマシになるでしょうが、予算は相対的なものであり他国に大差を付けられる事には変わりがありません。
あるいは計算に例外パターンを加えてBM値が10未満の時でも実予算は10相当が貰える仕様でもいいかもしれませんね。

コメント

  • これ似たようなことやった時は緊張度が強制的に上がっていってむりやり開戦させられた。開戦すると異様な予算補正がかかって2年間毎ターン予算増みたいな感じになって無理やり戻されたことある。緊張度もいじれば完全ハトプレイも出来そうだけどそこまでやったことないから気になる。 -- 2025-01-06 (月) 01:15:10
  • 予算削減の発生率と予算の下限を見てみる事が目的だったのでこの検証企画はこれで終了となります。 -- 筆者 2025-01-07 (火) 01:42:56