Duguay-Trouin

Last-modified: 2024-02-23 (金) 01:06:13

デュゲイ・トルーアン級軽巡洋艦 デュゲイ・トルーアン

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性能諸元

編集時 ver.4.2.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier4
生存性継戦能力17920
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性10%
・装甲6%
・対水雷防御4.50%
主砲射程9.54km
機動性最大速力32.79ノット[kt]
最大出力への到着時間12.28秒
転舵速度7.30度/秒
転舵所要時間7.80秒
隠蔽性6.84km



・派生艦船

派生元Friant
派生先Émile Bertin



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
155mm・50口径・Mle 1921, 4基×2門HE弾 448(5%)
AP弾 560(150%)
10秒9度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
550mm 魚雷発射管, 4基×3門(6門)6km55.57kt280050秒11%20度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
31
13
3km
1.50km

ゲーム内説明

デュゲイ・トルーアン級軽巡洋艦、第一次大戦後に設計・建造されたものとしては、世界初の大型軍艦です。装甲防御は皆無に等しかったものの、極めて強力な雷装を誇りました。主砲に背負式の連装砲塔を採用していた点が、本艦級における革新的な点でした。

解説

・主砲
 155mm50口径砲を連装で4基、計8門搭載。前級での主砲の攻撃力不足に懲りたのか、一転して他国同格巡洋艦で1番大きな口径を採用した。その結果AP弾のダメージは560と優秀で、瞬間火力の4480と共にAP弾搭載艦としては同格トップクラスである。ただし装填の遅さ(他国は7秒台なのに本艦だけ10秒を要する)ゆえにDPMは26880と同格第3位に甘んじる結果となった。とはいえ単発と瞬間火力の高さは魅力的で、貫通を見込める敵駆逐艦や軽巡洋艦に対しては的確に砲を当てて行けば撃ち負ける可能性は低いだろう。HE弾のダメージも448と日巡に匹敵する威力で、瞬間火力は3584と同格第1位、DPMはやはり同格第3位である。このため貫通が難しい敵戦艦に対してはこちらを使用する事になるが、前述した装填の遅さにより発火率が5%あってもなかなか発火しない。後のティアの仏巡と異なり、発火すればラッキーといった程度に考えよう。
 このようにカタログスペックは非常に優秀な砲を搭載しているが、実は本艦は数値に現れない特徴として「前部・後部砲ともに射角が非常によろしくない」という特徴を持っている。このためカタログ値どおりの性能を発揮させるにはかなり艦を傾けねばならない。さらに本艦の砲は射程があまり長くなく9.54kmしかない…つまり本艦が敵を射程に捕らえて全門斉射を行える状況は「敵にとっても10km以下の交戦距離で隙あらば側面を撃ち抜ける」事を意味している。本艦は砲塔旋回速度が9度/秒とやや遅いので敵前で悠長に砲を旋回させていると隙が大きい。さらに本艦は装甲が薄く、うかつに側面を曝すとアッサリ沈没してしまいかねない。このため全門斉射は「今この瞬間に敵に対して弱点である側面を曝しても問題無いか」等、周囲の状況を良く確認してから行おう。

・魚雷
550mmクラスの魚雷を3連装魚雷発射管に収めて片舷に2基づつ搭載。片舷指向可能数は2基6射線である。単発火力は2800とやや物足りないが、3連装となったことで駆逐艦への対処能力が向上。そして射線数の多さにより片舷斉射火力は17000弱と同格トップクラスを誇る*1。このため本艦の魚雷火力を押し付けられそうな敵艦が付近にいた場合、積極的に狙ってみるのも良いだろう。ただし本艦の魚雷は装填が長く雷速が遅めで射程も前級から変わって居ないため、逃げる敵相手に撃っても命中は見込めない…一撃必殺の心構えで敵に気付かれぬように接近しつつ「すれ違い雷撃」を狙う必要があるだろう。

・対空
ようやく本艦から対空砲が搭載されるようになったが、大口径対空砲のダメージが31では頭上を通過する敵航空機を撃墜するのは難しいだろう。敵航空機の攻撃成功率が下がるお守り程度に考えよう。

・装甲
装甲6%、防郭防御7.5%はティア2の頃からまったく変わっておらず、被弾イコール即ダメージが入ると心得よう。なお本艦は他国同格の艦と比較して明らかに船体がデカいうえに乾舷も高く、敵から見て巨大な標的たり得る。このため本艦(および以降の仏巡)では敵から撃たれる際は艦を立てて投影面積を最小化し、決して敵に側面を曝さないのが鉄則である。火災や浸水に対する耐性が低いのも変わっていないので被弾や被雷は避けよう。

・機動性
最高速度は32.79ノットであり、数値上は他国の同格巡洋艦と比べるとトップクラス。ただし、他国の巡洋艦の平均速度も向上しており相対的な差が小さくなっている*2。前級で劣悪であった舵の性能は本艦で改善されている(7.3度/秒)ものの、他国は8度/秒台の艦もありようやく平均値となったに過ぎない。また、転舵所要時間は7.8秒と長くなっているので注意したい。

・隠蔽性
船体が巨大な割には本艦の被発見距離は6.84kmと夕張を除く他国の同格巡洋艦と同等、もしくはそれ以上の水準(本家だと隠蔽が悪かったのだが、改善されている)。

・生存性
HPは17920と同格内でトップクラスである。隠蔽や速度に優れるので、適切な操船を心がければ生存性は低くは無い。ただし、砲の装填が遅い事や、装甲には期待できないので油断は禁物である。

・消耗品
高品質石炭、高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジンを推奨。しかしながら隠蔽を重視しないならば、高品質石炭に代えて予備整備パックを用い、低いHPを補うと良い。

・艦艇スキル/艦長スキル
 本艦に艦艇スキルは搭載されていない。
 しかし次級から艦艇スキルを使えるようになるので、今のうちから先を見越した育成計画を立てておきたい。なお当面の目標としては次級で高速装填を取得するので、艦長スキルで超火力を取得しておくと心強い。もし本艦を進めている間にLV9に達してしまったならば、出力全開(スキル「エンジンブースト」の持続時間+25%、クールタイム‐33%)を取得しておきたい。これも本艦では無用のスキルではあるが、tier6のラ・ガリソニエールではエンジンブーストを取得することになるので、後で役に立つ筈だ。そしてLV10に達してしまった時は、熟練装填手を取得することになる。
 tier8で大きなルート分岐があるので注意する必要がある。重巡のアンリ4世ルートに進む場合はtier5~7までとスキルが被っているので前述の方向性で進めれば問題ない。大巡であるマルセイユルートへ進む場合は、高速装填とエンジンブーストに加えて対空警戒とソナーも使える様になるので、そちらに進みたい場合はレベル2で戦場支援を、レベル4で対空防御専門家を、レベル6で偵察と警戒を選択すると良いだろう*3

・装備
 ・兵装 主砲旋回が転舵に付いて来れないので「主砲改良Ⅰ」
 ・防御 「操舵装置改良Ⅰ」
 ・適正 「操舵装置改良Ⅱ」もしくは「推力改良Ⅱ」

・エリート特性
 ・護衛特化 主砲旋回速度+7%、最高速度+3%、対空火力+5%
 ・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 前級に引き続き速度に優れた船体に、癖は強いが強力な主砲と魚雷を搭載した攻撃的な艦である。このため砲も魚雷も単体で見ると強力ではあるのだが、それを搭載すべく船体が巨大化してしまい防御面の脆さが表面化してしまった。このため敵と面と向かっての正面戦闘は苦手で、本艦を撃ってくる敵に対しては側面を見せず、本艦を撃ってこない敵に対して側面を取り射撃する様にしないとアッサリ沈み易い。
 前級で足りなかった部分に色々と手を入れてみたが、かえって何をしたいのかわからなくなってしまった的なアンバランスさを感じさせる。もう少し○○が良ければ□□できたのに…という悔しい思いをすることも多いだろう。しかし、次級では色々足りなかった部分が解消され、扱い易さが向上するので楽しみにしていて欲しい。今はフランス巡洋艦ルートの方向性に開眼する前の過渡期の艦を楽しもう。

戦闘名誉章

レベル12
報酬艦艇exp1500
シルバー25k
艦艇exp1500
シルバー25k
ミッション内容5戦5勝

史実

 第一次大戦後にフランスで作られた最初の軽巡洋艦。
 1910年代末から設計が開始されたものの、政府は予算不足から難色を示し(時代は第一次大戦前の混迷期である)海軍側は他国巡洋艦に匹敵する能力を求めたことから当然折り合いはつかず、設計は暗礁に乗り上げた。
 1920年代になって米国からオマハ級軽巡洋艦の設計図を提供してもらい、ようやく1922年から建造を開始した(基本設計はそのままぱくったので米国式のまま)。
 その際、主砲は陸軍と同じ口径を採用し弾薬のコストダウンを狙ったり・・・様々な試みを行ったが、そのうち幾つかはその後の世界標準となった。
・主砲をすべて砲塔に収めた
・機関の分散配置(シフト配置)を採用
・主機としてタービン機関を導入
・凌波性向上の為に高乾舷船体を採用

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名の元となった人物は、レネ・デュゲイ=トルーアン。
 フランスで有名な海賊まがいの私掠船乗りです。レネは港湾都市サン・マロの実力者であるトルーアン家に生まれました。トルーアン家は海運業(平時)と私掠戦業(戦時)を営んでおり、貴族でこそないものの郷士クラスの裕福な一族だったようです。そのような環境で育ったレネは船乗りを志すものの、家族に反対されてしまいます。
 しぶしぶパリ遊学を承諾するも…聖職者になるための神学校は暴力事件を起こして退学。法学校では決闘騒ぎや非行を繰り返す始末。やがてトルーアン家の当主である実兄の怒りを買いパリから連れ戻され、何やかんやあって実家トルーアン家が用意した私掠戦に乗り込むことになりました。
 レネが船乗りになってからしばらくは成果がゼロでしたが、その後は英国船を拿捕するなどぽつぽつと成果が表れ、運命の1690年12月16日にオランダの私掠船Concordeと遭遇します。この私掠戦同士の戦闘でレネは自艦船長のピンチを救い、さらに敵艦の船長を刺殺する等大活躍。実家のあるサン・マロでもその活躍は大いに称賛されました。これを機に、お坊ちゃん船乗りのレネは本格的に航海術の勉強を始め、立派な私掠船乗りになったのでした。めでたしめでたし。

余談:私掠船とは

 私掠船とは、敵国の船を攻撃しその船本体や積み荷を奪っても良いという許可(私掠免許)を得た個人の船を指す。ある意味、国に所属した合法的な海賊船とも言える存在である。なお、私掠船による過酷な冒険譚に興味がある艦長には、以下の作品をお勧めしたい。

発行所:イーストプレス、著者:トマトスープ、書名:ダンピアのおいしい冒険
概要:17世紀、英国公認の海賊船(私掠船)に博識かつ好奇心旺盛な探検家ダンピアも乗船した。未知の世界を食べて調べる、海洋冒険メシ漫画。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • エリート特性と、主砲の解説に射角について追加。 -- 2021-07-10 (土) 01:27:26
  • 小ネタを編集 -- 2024-02-19 (月) 18:01:18

コメント欄

  • フランス巡洋艦は、見た目のかっこよさ、そして多連装砲による瞬間火力の高さが売り。 [heart] -- 2018-12-21 (金) 20:54:15
    • 軽巡がTier6まで続くので、「フランスパン装甲」と嘆く諸兄もいるけれど。 (--; -- 2018-12-21 (金) 20:56:12
    • 英国巡洋がタキシード(微妙な厚みの装甲のようなもの)着用なら、仏巡洋は全裸(過貫通バリアー)が基本。しかも、コイツはサイズが大きいのに隠蔽は同格米ソ英を上回り、球磨と同レベル。 -- 2019-01-20 (日) 11:55:02
  • ティア4ならこれがオススメ 夕張とかシラナーイ -- 2018-12-30 (日) 21:44:48
  • 夕張もこいつもどっちも強い。 激短主砲と強力な雷撃があるのは共通。夕張は隠蔽雷撃型、こいつは3×2×2の瞬間火力型。隠蔽が優れているわけではないので、ヘイトが溜まっていない時に雷撃を仕掛けるしかないけど、片舷だけでもそれなりの射線を流せるのは強い。 -- 2018-12-31 (月) 06:56:06
  • 初めて手にした艦長は前ティアから格段に巨大化したその船体に驚くことだろう。なにせ同ルートのティア5や6の船とほぼ同サイズ、かつ舷側がすごく高い。しかし、強力なエンジンを搭載していることもあり、見た目以上にきびきび動く。本家では隠蔽も悪かったようだがこちらでは改善されており、雷撃戦を行うのに十分な性能を持っている。砲は優秀だが他国に比べて装填速度が悪く、魚雷と合わせて使っていくと良いだろう。 -- 2019-02-06 (水) 19:10:14
  • 主砲旋回が遅いが、エリート特性で7%と装備で20%上げてやると何とか実用レベルに追いつく。速度および転舵速度も遅いが次級で改善されるのでそれまでの我慢だ。エリート特性や装備品で補ってやりつつ戦い方を模索しよう。 -- 2019-02-09 (土) 23:21:39
  • 数値以上に脆く感じるな。甘えた動きすると初手で半分くらいヘルス吹き飛ばされる -- 2019-08-04 (日) 12:30:50
  • 中・近距離での駆逐狩りがはかどり楽しい。ただし、紙装甲なので -- 2021-08-08 (日) 00:00:55
  • 戦艦並みに的がでかくてかつ紙装甲 -- 2022-08-29 (月) 00:42:34
  • 夕張と並ぶティア4最強クラスの巡洋艦。夕張は船体が小ぶりで魚雷一発辺りの威力が高くて隠蔽雷撃出来る魅力があるけど、この子は図体がデカい代わりに、主砲の攻撃力と、隠蔽雷撃は出来ないけど両舷合わせて計12射線あるという異なる魅力がある。戦艦とかケーニヒスベルクとかに執拗に狙われると詰むけど、ガン縦しながらHEで燃やせば悪あがき程度なら出来る性能は持ち合わせています。彼等に狙われていない時や他の巡洋艦・駆逐艦相手は割と火力でゴリ押せます笑 -- 2023-01-20 (金) 23:16:52
    • つまり大きな駆逐艦ですね -- 2023-01-21 (土) 09:04:46
  • スキル選択のところ、マルセイユルートへ進む場合の詳細を詳しい人に加筆していただきたいです。とりあえず軽く触れておきます。 -- 2023-10-14 (土) 15:42:33

過去ログ

過去ログ一覧

*1 ライバルである英軽巡の「ダナイー」も片舷6射線だが、向こうは装填時間と雷速・浸水率に優れる。それに対し本艦は発見距離が短く火力も高いがそれ以外に劣っている。
*2 他国艦も普通に32ノット近く出してくる
*3 ただし、この選択は重巡ルートに進む場合は不要である。