アドリアティコ級駆逐艦 アドリアティコ
性能諸元
・基本性能
Tier | 8 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | Vittorio Cuniberti |
国家 | イタリア | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | (A) 16,800 (B) 21,800 | |
装甲 | 全体 | 6-60mm ・艦首・船尾 19-20mm ・上部構造 13mm ・主砲 6-60mm ・重要区画 19-20mm | |
対水雷防御 | ダメージ低減 | 0% | |
機動性 | 機関出力 | 100,000馬力[hp] | |
最大速力 | 39.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 750m | ||
転舵所要時間 | (A) 6.8秒 (B) 4.8秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
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海面発見距離 | 7.7km | 10.8km | 9.7km | 2.9km | |
航空発見距離 | 3.7km | 6.4km | 6.7km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | SDT9 mod.1 | 9.8km | 80m | |
SDT9 mod.2 | 10.8km | 86m |
主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
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A-B | 135mm/45 OTO M1938 | 3基×2門 | HE弾 1,950(9%) SAP弾 2,750 | 4.5秒 | 18.0秒 |
魚雷 | 艦体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ(浸水) | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
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A-B | 533mm tubo lanciasiluri | 2基×4門(8門) | 10,000 | 90秒 | 12.0km | 56kt | 1.1km | |
533mm Si 270 H2 | 2基×4門(8門) | 12,667 | 90秒 | 12.0km | 56kt | 1.0km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
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A | 20mm/65 Breda Model 1935 | 4基×2門 | 14 | 2.0km | |
37mm/54 Breda 1939 | 3基×1門 | 27 | 3.5km | ||
B | 0.0mm | 基×門 | 0 | 0.0km | |
0.0mm | 基×門 | 0 | 0.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ | ○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +20%:主砲旋回速度 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | ||
3 | 隠蔽システム改良1 | -10%:被発見距離:敵弾の散布界+5% | |
操舵装置改良3 | -40%:転舵所要時間 -80%:操舵装置修理時間 | ||
目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 | ||
4 | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 | |
魚雷発射管改良3 | -15%:魚雷発射管装填時間 +50%:魚雷発射管の損傷(機能停止)の発生率 | ||
射撃管制装置改良2 | +5%:主砲最大射程:主砲の散布界-3% | ||
対空砲改良3 | +25%:平均対空ダメージ |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (-) | ━ | モジュールスロット2 (-) | ━ | モジュールスロット3 (-) |
船体 | ||
---|---|---|
Adriatico 船体B | 5,000,000 | |
魚雷 | ||
533mm Si 270 H2 | 625,000 | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
照準装置 SDT 9 mod.2 | 625,000 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5秒 消耗品の準備時間:40秒 | |
十字キー上 | |||
排気発煙装置 | 4 回 | 消耗品の動作時間:40 秒 煙幕の持続時間:10 秒 消耗品の準備時間:80 秒 | |
十字キー右 | |||
エンジンブースト | 4 回 | 最大速度:+25% 消耗品の動作時間:25 秒 消耗品の準備時間:120 秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
アドリアーティコは大型の重武装艦であり、多くの点でイタリアで建造されたソ連の嚮導駆逐艦タシケントに類似していました。主砲として5.31インチ(135mm)砲を採用したこともあり、火力が強化されていました。
設計年:1945
解説
- 概要
イタリア駆逐ツリーTier8艦艇にして、ソ連に嫁がせた?一人娘Tashkentの架空の姉妹?艦。造船所を母とするなら、武装が父として異父姉妹と言ったところか。
しかしTashkentに似る事なく伊駆ツリーらしい艦艇になっている。 - 主砲
ティア7に実装されているPaolo Emilioと違い、AP弾はなくHE弾とSAP弾という構成。
SAP弾の貫通力は38mm、戦艦・巡洋艦の舷側主要装甲部以外は貫通できる*1。
Paolo Emilioと比べて門数が減少しているためDPSは落ちるが、装填速度が向上しているためDPMは向上している。HEでのDPMはパッとしないが、SAPを使えば北風のHE弾でのDPMより若干勝る*2まで向上するため、使えそうな場面では積極的に使おう。装填時間は4.5秒にバフされ、砲戦能力が向上している。
- 魚雷
両舷に射出可能な4連装魚雷が2基ある。
ツリー巡洋艦と同じく低雷速で低威力な代わりに射程が12kmあり、発見距離も短く装填も90秒と短い。
どちらかといえば魚雷事故狙いや進路固定のために使う魚雷となる。
tier7の突撃狂と違って、フルヒットしても戦艦相手だと撃沈できない可能性があるため、突撃できる状況は(パオロよりも)限られる。
- 対空
低い。
航空発見距離と同じ射程3.5kmの中距離対空と短距離対空しかない。ダメージ量も大したことないので、戦闘機を落とす程度しかできない。航空機に粘着されたら大人しく逃げよう。
- 抗堪性
HPは軽巡にこそ劣るが、Mogadorよりは高い。
Paolo Emilioと違って砲塔に装甲があるのみで他は駆逐艦相応の装甲しかない。ただし、下手にAPの通常貫通を受けるリスクが減少しているので一概に悪いとは言えない。
- 機動性
最大船速が39.0ktとなっており、Paoloほど早くはなくなっているが、旗+後述のエンジンブーストで51ktを超える。
転舵時間4.8秒はPaoloから改善されているが、やはり重い。
旋回半径750mはTashkentよりも大きく、いいとは言えない。
- 隠蔽性
ソ駆仏駆よりはましだが、悪めの部類。被発見距離は最良値で海面6.9km、航空3.5km。
- 消耗品
- エンジンブースト
速力の増加率が25%と仏駆以上に優遇されている(通常の駆逐艦は+8%)。
使用回数も6回と多いが(通常は3回)、そのかわり動作時間が25秒と短く(通常は120秒)、名前の通り「緊急」用である。準備時間は160秒とやや長い(通常は120秒)。これを使うと被弾が少なくなるため、必要だと思ったら使っていこう。 - 発煙装置
伊巡同様の排気発煙装置。
動作時間は40秒で高ティア伊巡と同じ性能だが準備時間は80秒と伊巡ツリー艦の半分未満と短い。またこのTierから使用回数が6回と多くなり、積極的に使ってもなくなりにくい。
- エンジンブースト
- 総評
ピーキーな一発勝負に特化した同国籍のやつをまともに扱いやすくした駆逐艦。一撃の重さが増しており、手負いの駆逐艦を仕留めやすくなっている他に消耗品も贅潤と言える。ツリー艦艇の頂点に相応しい性能を活かすべく時に果敢に、時に引いて臨機応変に戦おう。
史実
見た目などがソ連の駆逐艦と類似していると思うかもしれないが、説明にもある通り船体そのものはタシュケントである。
Tashkentがイタリアで建造されたという経緯から設計図を流用してイタリア製装備を載せた架空創作艦…という事だろうか。故に艦型は殆どTashkentと同じだが装備はもとより魚雷発射管の位置や搭載基数とそれに関わる艦上構造、後部の射撃管制塔が大きく変わっている他、装備の重さか地中海仕様か乾舷の高さも僅かに低くなっている*3。そして性能はHP以外あまり似ていない。
奇しくもイタリア標準の無迷彩は空色の巡洋艦を思わせる色である。
小ネタ
本艦の艦名はアドリア海に由来する。地図上におけるアドリア海は、バルカン半島の西岸とイタリア半島の東岸に挟まれたエリアを指す。なおイタリア半島側における有名な港湾都市として北イタリアの「ヴェネチア」南イタリアの「バーリ」等があり、特に前者は東方貿易で莫大な利益を上げ、現代でも「アドリア海の真珠」と称される美しい街並みが残っている。
イタリア海軍参謀本部は、1931 年にローマで「Onomastica Navale」*4という書籍を発行しました。200 ページ近い本書には、イタリア海軍における艦艇名の歴史について記されています。また将来の艦艇の艦名も提案されており、その一部として、駆逐艦に「イタリアと植民地の海」に因んだ艦名を与えることが提案されていました。そしてその一覧の最初に掲載されていたのが「アドリア海」を意味する「アドリアーティコ」でした。
なおバルカン半島側には北から「スロベニア」「クロアチア」「ボスニア・ヘルツェゴビナ」「モンテネグロ」「アルバニア」といった国々が並ぶ。イギリスやフランスといった国々と比べて経済的には1歩劣るイタリアだが、それでもこれらの国々からすると裕福な国であった。実際にはイタリア国内においても裕福な北部と、そうでない南部という切実な問題があるのだが。
そういったイタリアの国内事情はお構いなしに、バルカン半島側で経済的なあれこれが発生すると「それらの国からイタリア南部に経済難民が押し寄せてくる」という事が良くある。近年ではアルバニアの経済破綻*5時に相当数の難民が押し寄せて問題になった。
コメント欄
- イタリア駆逐艦史実ニキ助かる。もっと勉強しなければ… -- 2023-05-16 (火) 11:19:41
- 排気煙幕の動作時間と準備時間がかなり強化されててつよいと感じた。SAP弾のお陰で敵駆逐は勿論戦艦も排気煙幕で隠れながら1分弱くらい上部構造物をゴリゴリ削れる。お陰で孤高の戦士も初ゲットできた -- 2023-06-22 (木) 14:04:35
- 島と味方に文句言いながらやっとここまで来たけど、運用はティア7と同じでいい感じかな? -- 2023-09-18 (月) 17:42:17
- クニベルティと比べても直線番長に磨きがかかってるし、3番砲塔は全周じゃなくなってるから、ますます巡洋艦のつもりで乗ったほうがいいね。 -- 2023-09-18 (月) 20:33:46
- 1.2秒短縮って結構な強化じゃね? -- 2024-03-21 (木) 21:42:41
- 下手すると秋月AP弾みたいにあっという間にHPが無くなる。あとは魚雷にリソースを割く選択肢もできますね。 -- 2024-03-21 (木) 22:14:36