ソルダディ級駆逐艦 4番艦 アヴィエーレ
性能諸元
・基本性能
Tier | 5 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | Maestrale |
国家 | イタリア | 派生先 | Luca Tarigo |
生存性 | 継戦能力 | (A) 11,900 (B) 14,700 | |
装甲 | 6-16mm ・艦首・船尾 16mm ・上部構造 10mm ・主砲 6mm ・重要区画 16mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 0% | |
機動性 | 機関出力 | 48,000馬力[hp] | |
最大速力 | 38.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 570m | ||
転舵所要時間 | (A) 5.0秒 (B) 3.6秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 7.1km | 10.3km | 9.1km | 2.4km | |
航空発見距離 | 3.4km | 5.8km | 6.4km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | SDT mod.1 | 9.3km | 59m | |
SDT mod.2 | 10.3km | 65m |
主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 120mm/50 Ansaldo 1940 120mm/50 Ansaldo 1937 | 1基×1門 2基×2門 | HE弾 1,700(7%) SAP弾 2,600 | 6.8秒 | 12.9秒 |
魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 533mm tubo lanciasiluri | 2基×3門(6門) | 8,600 | 80秒 | 8.0km | 56kt | 1.1km | |
533mm Si 270 M1 | 10,000 | 10.0km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | 13.2mm/76 Breda 1931 | 6基×1門 | 17 | 1.2km | |
20mm/65 Breda 1935 | 4基×2門 | 14 | 2.0km | ||
B | 13.2mm/76 Breda 1931 20mm/65 Breda 1935 | 6基×1門 2基×2門 | 17 7 | 1.2km 2.0km | |
37mm/54 Breda 1939 | 2基×1門 | 18 | 3.5km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +20%:主砲旋回速度 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (-) | ━ | モジュールスロット2 (-) | ━ | モジュールスロット3 (-) | ━ | 次の軍艦1 (-/-) |
船体 | ||
---|---|---|
Aviere 船体B | 480,000 | |
魚雷 | ||
533mm Si 270 M1 | 60,000 | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
照準装置 SDT 5 mod.2 | 60,000 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5秒 消耗品の準備時間:40秒 | |
十字キー上 | |||
排気発煙装置 | 3 回 | 消耗品の動作時間:25 秒 煙幕の持続時間:10 秒 消耗品の準備時間:120 秒 | |
十字キー右 | |||
エンジンブースト | 4 回 | 最大速度:+25% 消耗品の動作時間:25 秒 消耗品の準備時間:120 秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
アヴィエーレはソルダティ級駆逐艦であり、イタリア海軍の駆逐艦級としては最高傑作のひとつでした。サイズの拡大に伴い、本級には5門の主砲を搭載することが可能でした。
就役:1937
同型艦数:19
解説
- 概要
イタリアティア5駆逐艦。
- 抗堪性
Tier5の中では標準的な数値。特別高くも低くもない。
- 主砲
AP弾の代わりにSAP弾を標準装備している。
このため対駆逐艦、対軽巡相手の場合は(当たりさえすれば)非常に高い火力を発揮できる。
HE弾も威力が高く着火率も悪くないので上手く使い分けしていきたい。
お馴染み50口径120mm砲を搭載するが、本艦は艦中央のやや後ろ寄りに単装砲塔を追加し計3基5門構成となった。なおこの単装砲塔は日駆の「初春」の第2砲塔程では無いものの前方射角が良好で、今までと比較すると単純計算で25%増しの火力を提供してくれる事になる。
その一方で射程が短く装填時間が6.8秒とかなり遅い。
また、アメリカ駆逐艦のように弾道が山なりで、ちょっと離れただけでも正確なエイムが難しくなるという困った欠点を持つ。
効率よくダメージを与えるには危険を承知で思い切って間合いを詰めて近接戦闘に持ち込むといった判断も必要だろう。
- 魚雷
イタリア艦艇特有の長射程・低速・低威力魚雷である。艦艇の隠蔽が非常に悪いせいもあって雷駆運用には全く向いていない。
性能面だけ見れば同じTier5のTrentoの魚雷を大きく下回るほどの低威力である。こっちは駆逐艦なのにドウシテ...
射程こそ後期型魚雷で10kmと十分長いものの、3発x2と弾数が少ない上にヨーロッパ駆逐艦に比べればいくらかマシという水準の低威力に加えて低速な為、魚雷を主力として戦うにはいささか頼りない。
魚雷だけで戦うのはだいぶ無理があるものの、隠蔽雷撃にはかなり余裕があり、装填時間が80秒と短めで射角も普通と牽制としては十分有用なので適時ばらまいていこう。
- 対空
射程が短く劣悪。
頼れるような性能ではないので基本的には発見されるまでOFFのままでいいだろう。
- 機動性
標準で38ノットとかなりの高速である。
転舵時間がやや長いものの旋回半径は短いので小回りは十分効く部類。
後述するエンジンブースト使用時は一気に47.5ノットまで加速する。
- 隠蔽性
Tier5ではワースト1位と最悪レベルで極めて悪い。
ソ連駆逐艦相手でもあっさり先に見つかるほど酷い有様である。
アップグレードの隠蔽システム改良も搭載できず隠蔽に特化しても約6kmとなる為、全ての駆逐艦からほぼ確実に発見されてしまうのが非常に厳しい。
このため、対駆逐艦戦闘は必ず先手をとられるものと割り切った行動を否応なく要求される。
キャプの奪い合い等の乱戦では(咄嗟に可能かどうかはともかくとして)消耗品を活用してメリハリをつけた立ち回りを意識したい。
- 消耗品
イタリア艦艇恒例の効果時間が短いが高速時でもすぐ隠れる事ができる排気煙幕を持つ。
持続時間がとても短いので煙幕内からの射撃には不向き。あくまでも仕切り直しする為の一時的な措置と割り切っておこう。
例によって排気煙幕を焚きながら戦艦等に突撃して近接魚雷を叩き込むという荒っぽい戦法もいちおう可能である。本艦のへっぽこな威力の魚雷で倒しきれるかどうかは別問題。
エンジンブーストが特殊な仕様で効果時間がたったの25秒と短い代わりに最大速度が+25%と非常に効果が高い。また、待機時間が120秒と長い代わりに4回も使える。
使用中は一気に47ノットを超える*1ほどの高速になるので即離脱したい時や間合いを詰めたい時に積極的に使っていきたい。
- 総評
劣悪極まりない隠蔽と低威力な魚雷に足を引っ張られがちで扱いがとても難しい問題児な駆逐艦と言える。
高威力なSAP弾や一時的に47ノットを超えるほどの優れた俊足があるものの癖が強く、安定して活躍するには慣れが必要だろう。
しかし、アヴィエーレが所属するティア帯は対面にレーダー艦がほとんどいないため、次級のLuca Tarigoからすると相対的な行動のしやすさは段違いと言える。
隠蔽こそ悪いが、駆逐艦相手に砲撃力で遅れをとることはまずないので、熟練の艦長であればティア6駆逐艦相手でも十分に渡り合えてしまえるだろう。
むしろKamikazeなど下位ティアの高隠蔽駆逐艦にいつまでも逃げられてスポットされ続けるほうが辛いので、常に連携を心がけたい。
史実
ソルダディ級駆逐艦の「アヴィエーレ」はトスカーナ州リヴォルノにあるOTO造船所において1937年1月に起工、同年9月に進水、1938年8月に竣工・就役した。イタリアが第2次世界大戦に参戦した1940年6月の時点では姉妹艦達と共に「第11駆逐艦部隊」を形成しており、参戦に伴い他の部隊と共にシチリア海峡の哨戒任務や北アフリカへの物資輸送とその護衛任務に従事した。1940年7月の「カラブリア沖海戦」においては、イタリア艦隊の撤退中に3番艦「アルティリエーレ」の張った煙幕を出て敵艦から10000mの距離まで接近したが、他の3隻のように魚雷を発射する事はできなかった。同年10月には哨戒任務中に英国海軍の軽巡洋艦「エイジャックス」を攻撃。反撃を受けて艦尾の砲を損傷、電力系統に故障を生じ動力を一時喪失したものの無事に撤退した。1942年3月の「第2次シルテ湾海戦」にも参加したが、特に重要な役割を果たすことはできなかった。同年12月17日、ドイツのディーゼル機船「アンカラ」を護衛中に英潜水艦「スプレンディド」が発射した魚雷が「アヴィエーレ」に命中し「アヴィエーレ」は船体が2つに折れて沈没した。午後になって水雷艇が救助に到着した際には2人の将校を含む30人だけが生き残っていた。
小ネタ
「ソルダティ級(2代)」駆逐艦は「マエストラーレ級」駆逐艦の拡大・改良型に相当する「アルフレード・オリアーニ級」駆逐艦に続く、イタリア王国海軍最後の艦隊型駆逐艦である。参考までに「ソルダティ」は軍人の意味*2で、各艦においては軍隊における各種の兵科を表す名称が艦名として付けられている。一例としてアヴィエーレであれば飛行士の意味である。本艦級は武装及び機関の相違により大きく2つの系統に分かれている。
第1グループは1936年に発注された12隻からなるグループで、一般的には「ソルダティ級(第1グループ)」や「カミチア・ネーラ級」として知られる。各ティアにおいてはネームシップとなった1番艦が実装されることが多いのだが…何故か本家においては艦艇登録順では4番目の「アヴィエーレ」が最初に実装された事から、本ゲームにおいてもそれを世襲しているようだ*3。
第2グループは第2次世界大戦勃発後の1940年に発注された7隻からなるグループだが、この年の6月にはイタリアも参戦を表明している事から資材等のリソース不足に悩まされた結果、5隻のみが竣工。2隻は建造中止となっている。なおこの第2グループが一般的にどのような名前で呼ばれていたかは不明だが、基本的には第1グループが竣工後に行った改修を最初から設計に組み込んでいたといった相違があるものの大まかな性能に違いはない様だ。
「アヴィエーレ」が1942年12月17日に沈没した際に、偶然2隻だけ艦から離れた救命ボート上には司令官の「イグナツィオ・カストロジョバンニ」大佐も乗っていた。彼は部下を集めて励ました後に疲れ果てて泳げなくなった水兵に自分の席を譲ったが、生存者の中には含まれていなかった。この行為に関して武功勲章を贈られている。
実はゲーム中に登場する「ソルダティ級」駆逐艦は2代目に相当する。ゲームにおけるイタリア駆逐艦の魁として登場する「クルタルトーネ級」以前に「ソルダティ級(初代)」駆逐艦が存在したのだ。なお「ソルダティ級(初代)」駆逐艦も総建造数10隻を誇り、大きく2つの系統に分かれている。恐らく2代目もこの初代の成功にあやかりたかったのだろう。
第1グループ(アルティリエーレ級)
・アルティリエーレ (Artigliere)
・ベルサリエーレ (Bersagliere)
・コラッツィエーレ (Corazziere)
・ガリヴァルディーノ (Garibaldino)
・グレナティエーレ (Granatiere)
・ランチェーレ (Lanciere)
第2グループ(アルピーノ級)
・アルピーノ (Alpino)
・フチリエーレ (Fuciliere)
・ポンティエーレ (Pontiere)
・アスカロ (Ascaro)
まだ20戦だけど。サンキュー兄貴、これからもイタリア駆逐頑張るぜ -- 2023-07-11 (火) 17:57:03