タウン級駆逐艦 キャンベルタウン (ウィックス級駆逐艦 ブキャナン)
性能諸元
・基本性能
Tier | 2 | 種別 | プレミアム艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | - |
国家 | イギリス | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 8,900 | |
装甲 | 6mm-21mm ・艦首/艦尾 6mm ・砲郭 6mm-13mm ・装甲甲板 13mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | - | |
機動性 | 最大速力 | 35.0ノット[kt] | |
旋回半径 | 520m | ||
転舵所要時間 | 2.7秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 5.6km | 8.7km | 7.6km | 2.0km | |
航空発見距離 | 2.8km | 0.0km | 5.8km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | mod.1 | 8.7km | 84m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 102mm/50 Mk12 | 3基×1門 | HE弾 1500(6%) AP弾 1700 | 7.0秒 | 15.7秒 |
魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 533mm 3連装 Mk I | 2基×3門(3門) | 11967 | 63秒 | 7.5km | 57kt | 1.2km |
対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
- | 短 | 12.7mm Browning M2 mod.2 | 2基×1門 | - | 38 | 78.0% | 0.1-0.9km | ||
中 | 76.2mm/40 QF MkⅡ | 1基×1門 | 1 | 210 | 15 | 82.0% | 0.9-3.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ |
0 | 推力改良1 | -20%:主機の損傷確率 -20%:主機の修理時間 | |
操舵装置改良1 | -20%:操舵装置の損傷確率 -20%:操舵装置の修理時間 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:40 秒 | |
十字キー上 | |||
発煙装置 | 2 回 | 消耗品の動作時間:23 秒 煙幕の持続時間:109 秒 消耗品の準備時間:240 秒 | |
十字キー右 | |||
エンジンブースト | 2 回 | 消耗品の動作時間:120 秒 消耗品の準備時間:180 秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
アメリカ製の「平甲板型」駆逐艦であり、1940年にイギリス海軍へと譲渡されました。
このキャンベルタウンは、極めて強力な雷装に加え、当時の軍艦としては例外的なまでの高速もまた特長でした。
魚雷発射管の配置が独特であったため、発射管を片舷側へすばやく集中指向することが可能でした。
就役:1919
同型艦数:11
解説
イギリスに譲渡されたウィックス級の中の1隻であり、僅かに向上している最大速度を除き基本性能は共通。
一方で兵装は換装されており、かなり独特な配置となっている。
- 抗堪性
ティアとしては平均的な8900。艦の砲撃戦性能もあって、砲撃戦をするには例え駆逐艦同士であっても、心もとない数値でしか無い。 - 主砲
砲性能自体は同ティア米駆であるウィックス級駆逐艦とほぼ同じだが後部1門が撤去され、3門になっている。
射角の関係上3門全てを同時に使用する事は出来ないので、実質火力は3分の2に落ちており、砲撃戦を主体にする事は難しいだろう。 - 対空
- 魚雷
本艦の一番の特徴はその強力な魚雷である。
2基6門の魚雷は片舷に1基3門しか投射できず装填時間が1分を超えるという欠点はあるが、同格駆逐艦で最長の射程と最大の威力を誇る。
・隠蔽雷撃について
素の状態では迷彩込みでも隠蔽雷撃の余裕は1kmであり、あまり余裕は無く単一目標に2基6門を魚雷を投射するのは難しい。ただインスピレーションで特化した艦長を乗せれば隠蔽雷撃の余裕が1.7kmまで伸び、隠蔽状態を保ったまま同一の目標に対して2基6門の魚雷を投射する事がかなり楽になる。
多少時間差は出来てしまうが、隠蔽雷撃で2基6門という投射量はティア3~4のツリー日駆にも匹敵しており、装填速度以外では魚雷性能も遜色無い。ティア2故に魚雷に対する警戒が薄いのも相まって、上級者が運用すると手が付けられない強さを発揮する。 - 機動性
ウィックス級駆逐艦より最高速度が1kt早いが、ほぼ同じ。最高速度の差も実用上では殆ど差異は感じないだろう。
ティア2駆逐艦全体で見ても平均程度であり、移動や回避に苦労する事は少ないと思われる。 - 隠蔽性
ウィックス級駆逐艦と同じ6.7km。迷彩込みで6.5まで縮まる。 - 総評
砲性能故に対駆逐には弱いが、その強力な魚雷性能から対戦艦に非常に強い。隠蔽特化した艦長を乗せると実質ティア3~4相当の能力を発揮し得る。
ティア2ではあるが、使い手によっては非常に強力になり得る艦。開発局の初期から入手出来るため、課金の必要も無いのも強みである。是非とも取得して駆逐艦の扱いに慣れると良い。
史実
HMSキャンベルタウンは元々ウィックス級駆逐艦の一隻、USSブキャナンとして1919年1月20日に就役した。
その後1939年に予備役艦隊に編入され、1940年には英米間で結ばれた駆逐艦・基地協定によってイギリスに譲渡される50隻の駆逐艦(タウン級駆逐艦)のうちの1隻に選ばれた。(英国側はカリブ海付近をはじめとするいくつかの基地をアメリカ側に提供した。)
引渡し後キャンベルタウンとなった本艦はイギリス・オランダ海軍にて船団護衛の任務を遂行していた(ちなみにゲーム中の仕様は1940年12月~翌3月までに行われた修理・改修後のもの、この時4番煙突が短くされている)が、
1942年、デボンポートにて修理中であった際にサン=ナゼール強襲(チャリオット作戦)への投入が決定する。
当時連合国軍では輸送船団に大きな脅威となるであろう独戦艦Tirpitzの大西洋進出を警戒しており、
これを阻止するには大西洋沿岸で唯一拠点となりうるサン=ナゼール(ノルマンディ・ドックと呼ばれる大型乾ドックを備えていた)の破壊が必要であったため、チャリオット作戦が立案された。
キャンベルタウンには装甲の追加や大幅な軽量化、武装の換装が施され、艦首には自爆用の爆薬としてアマトール爆薬4.1tが取り付けられた。
3月25日、キャンベルタウンをはじめとする作戦艦艇群がファルマスから出港し、28日にはロワール河口に到達した。
突入に際しては別作戦で入手されていたドイツ海軍の識別信号を利用することで守備隊の識別情報要求をかいくぐり、ドイツ海軍旗を掲げたキャンベルタウンを先頭とする作戦艦艇群は目標から1マイル以下まで接近した。
その後ドイツ軍による砲撃が始まるとキャンベルタウンは英海軍旗を掲げ、ドックを目指した。
3月28日01時34分、計画から4分遅れてキャンベルタウンはドックのゲートへ突入し、搭乗していたコマンドス隊員は下船して港湾設備の破壊に着手した。
正午には搭載していたアマトール爆薬が大爆発を起こし、ゲートを破壊した。ドックは完全に水没し大戦終結後までその機能を失うこととなった。
この結果ドイツは大西洋における海軍の拠点を喪失し、ティルピッツの大西洋進出はほぼ不可能となった。
ちなみに、艦名の「キャンベルタウン」とはスコットランドにある町の名前に由来。米名「ブキャナン」は南北戦争で武名を馳せたアメリカ連合国軍(南軍)のフランクリン・ブキャナン提督から。
小ネタ
船体の142という数字は迷彩ではないため、永久迷彩を外しても数字は残る。
特徴的な武装の配置だが、タウン級駆逐艦に使用されたWickes級やClemson級では高速を出すため
船体を細目に設計した結果安定性が犠牲になっていた。これは艦隊随伴の駆逐艦としては妥当だが
荒れやすい大西洋での船団護衛や対潜水艦用としてははなはだ不適切だった。
このため安定性の向上を図って武装を削減した結果このようになったのである。
決して英国面が発動したからではない
また、イギリス海軍にはこの時代に「タウン級巡洋艦」も存在する(Mogamiと同世代)ので
注意が必要である。