ポートランド級重巡洋艦 2番艦 インディアナポリス

2020年11月のブラックフライデーセールにて発売されたブラック迷彩のインディアナポリス。独立した艦艇でオリジナルインディアナポリスと同時に所有できる。諸元はまったく同じ。

性能諸元
・基本性能
| Tier | 6 | 種別 | プレミアム艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | - |
| 国家 | アメリカ | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | 32500 | |
| 装甲 | 13mm-146mm ・防郭 22mm-146mm ・艦首/艦尾 16mm ・砲郭 16mm ・装甲甲板 16mm-63mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | - | |
| 機動性 | 機関出力 | 107,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 32.5kt | ||
| 旋回半径 | 650m | ||
| 転舵所要時間 | 8.4秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 12.7km | 16.9km | 14.7km | 7.3km | |
| 航空発見距離 | 6.5km | ?km | 9.5km | - |
| 射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| - | Mk7 mod.1 | 16.9km | 149m |
| 主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 203mm/55 | 3基×3門 | HE弾 3000(14%) AP弾 4700 | 14.3秒 | 25.7秒 | HE/HC Mk25 AP Mk19 |
| 副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 127mm/25 Mk19 mod.6 | 8基×1門 | HE弾 1800(9%) | 4.5秒 | 4.5km |
| 対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 20mm Oerlikon Mk20 | 8基×2門 | 49 | 2.0km | |
| 40mm Bofors Mk2 | 6基×4門 | 95 | 3.5km | ||
| 127mm/25 Mk19 mod.6 | 8基×1門 | 58 | 4.2km |
・アップグレード
| スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
| ○ | ○ | ○ |
| 1 | ![]() | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 |
![]() | 照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | |
| 2 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 |
![]() | 操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | |
![]() | 推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | |
| 3 | ![]() | 隠蔽システム改良1 | -10%:被発見距離 |
![]() | 操舵装置改良3 | -40%:転舵所要時間 -80%:操舵装置修理時間 | |
![]() | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
| 十字キー左 | |||
|---|---|---|---|
![]() | 応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:60 秒 |
| 十字キー上 | |||
![]() | 水中聴音 | 2 回 | 消耗品の動作時間:90 秒 消耗品の準備時間:180 秒 魚雷発見:-3 km 敵艦発見:-4.2 km |
![]() | 対空防御放火 | 2 回 | 平均対空ダメージ:+200% 消耗品の動作時間:40 秒 消耗品の準備時間:150 秒 |
| 十字キー右 | |||
![]() | 警戒レーダー | 2 回 | 消耗品の動作時間:25 秒 消耗品の準備時間:180 秒 敵艦発見:-9.9 km |
![]() | 水上戦闘機 | 4 回 | 消耗品の動作時間:100 秒 消耗品の準備時間:80 秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
重巡洋艦インディアナポリスは、アメリカにおいてワシントン海軍軍縮条約の制限下で建造されたものとしては、最後の巡洋艦のひとつです。前級に比して装甲が強化され、抗堪性が大幅に向上していました。二次大戦の終戦までに対空機関砲が多数追加され、対空能力の強化が図られました。
解説
- 概要
アメリカのTier6プレミアム巡洋艦。ポートランド級重巡洋艦の2番艦。
ポートランド級巡洋艦は同Tierニューオーリンズ級の前級である。
Tier6では数少ない警戒レーダー持ちであり、かつその範囲が9.9kmであることが最大の特徴である.
- 主砲
3連装3基9門。照準範囲は前方30度、後方はそれぞれ28度と38度である。
ニューオーリンズと比較して、砲弾は同じ、装填速度が1.3秒遅く、旋回時間が2秒短い。装填時間14.3秒は同格重巡で最も遅く、DPMも最も低い。
砲旋回は素で全速全舵に追従するので、軽巡・駆逐艦艦長の再訓練にも利用しやすく、艦長スキルやインスピレーションを装填時間の短縮に当てればDPMの低さをカバーしやすくなる。
射程が17km近く、米巡としては非常に長い。
- 副砲
ニューオーリンズと同じ。
- 対空
ニューオーリンズと比較して20mm機銃が大幅に減っており秒平均ダメージで3割弱程度しかない。40mm機関砲および127mm両用砲は同じ。それでも同格の中では高く、艦長スキルで強化していれば格下航空機なら対空防御砲火を焚かなくても中隊全滅を期待できる。
- 抗堪性
HPはニューオーリンズにやや劣るがTier相応。そして同格にも劣る*1。
一番厚い146mm装甲は水面下の弾薬庫部であり、機関室の側面は100mmとニューオーリンズに劣るがTier6相応である。艦首艦尾もTier標準の16mmで280mm砲以上に強制貫通される。しかも機関部中央防郭横隔壁が57mmしかない。上甲板は薄めだが、防郭甲板は68mmと厚い。砲塔装甲はやや薄め、バーベットは38mmしかなく同格重巡最低であり、同格重巡にも劣る。
地味に魚雷防御帯が無い。*2
- 機動性
比較的低い最大速力と小さい旋回半径はいかにも米巡。舵の効きの悪さはいかにも米国のプレミアム艦。
舵の悪さは旋回したいときよりむしろ舵を戻す時に問題になりやすい。アップグレードでの改善は有力な選択肢。
- 隠蔽性
最良値で10.8kmとニューオーリンズにやや劣るが、同格の中ではまだまだいい方。
- 消耗品
水上戦闘機と引き換えにレーダーを搭載できる。発動すれば煙幕、地形関係なく自艦の周囲半径9.9kmを丸裸にできる。効果時間は25秒で他のTier7レーダー持ちと代わりはない。レーダーで発見しても2斉射できる程度では無傷の相手を仕留めるのは困難だが、煙幕を覗けるのはやはり強力であるのでうまく使いこなそう。
本艦の場合、海面発見距のほうが大きいため、自ら突っ込んでレーダーを使いに行こうとしても先に自分自身が見つかってしまう。
運用としては、BelfastやAtlantaのように自身の隠蔽を活かして積極的に使いに行くというより、島影から陣地内を見渡したり、目の前で煙幕に逃げた駆逐を炙りだすというどちらかというと受動的な使い方がメインになるだろう。
- 総評
ニューオリンズの扱いやすさはそのままに、警戒レーダーを装備した艦。これがすべてである。艦艇スキルの傾向から敵を発見して砲撃の支援を行う巡洋艦本来の仕事をやりやすい。米国巡洋艦のプレミアム艦は非常に癖が強く乗り手を選ぶ船が多いが、本艦は比較的癖が無く扱いやすい性質となっている。入手できる機会があったのであれば、検討してみてはいかがであろうか。
史実
インディアナポリスはポートランド級重巡洋艦の2番艦である。日本においては原子爆弾(組み立て前)を輸送したことで有名な艦。
真珠湾攻撃時はハワイを離れていて、一報を受けて日本空母捜索を行っている。以後太平洋戦争の全時期を通じて太平洋を転戦した艦である。何かと使い勝手が良かったようで、戦争後期に新造艦が出揃った後も第5艦隊のスプルーアンス提督はしばしば本艦を旗艦として運用していた。
1945年3月31日に日本の特攻機の攻撃を受け大破。戦列を離れて本国へと戻ることになるが、これがインディアナポリスの運命の転換点であった。3か月に渡る復旧作業を終え、7月16日に本国から出港したがこの時にマクベイ艦長は2人の陸軍将校と極秘物資の輸送を命じられていた。
7月26日にはテニアンに到着したが、出迎えの船が多数集まり陸海軍の将官が30人も居たことに乗組員達は驚いたという。当時のテニアンはB29が日本飛渡爆撃のために飛び立つ戦略要地であった。
極秘物資(原爆のことです)を下したインディアナポリスはレイテ方面に向かう指示を受けたものの、グアムにおいて駆逐艦の護衛を受けられず単艦でレイテ島へ向かうことになった。レイテ方面は日本潜水艦が展開している可能性が高いにも関わらずである。さらに、無線通信の不備も重なり、レイテ島ではインディアナポリスが向かっていることを知らされていなかった。
4日後の7月30日、レイテ島へ向かう途中で日本海軍の潜水艦「伊58」による雷撃を受けて沈没。マクベイ艦長が総員退去を命じたのは魚雷命中から8分後、沈没は12分後であった。インディアナポリスは第二次世界大戦で敵の攻撃により沈没した最後のアメリカ海軍艦艇となった。
インディアナポリスの沈没は秘密任務後で単艦行動だったこと、およびアメリカ軍内部の混乱から救助が遅れ、乗組員の過半数が遭難する惨事となってしまった。
マクベイ艦長は(撃沈された艦艇の艦長として唯一)軍法会議にかけられ有罪となる。この裁判では伊58の艦長であった橋本元中佐も召喚され、インディアナポリスに非が無いことを証言している。マクベイ元艦長は1968年に自殺。数十年後に本件は再検討され2000年10月30日にマクベイ元艦長の名誉は回復された。橋本元中佐の往生の5日後のことであった。
先程でも述べた通り、インディアナポリスはフィリピン近海で伊58の雷撃を受けて沈没した。攻撃を生きのびた乗組員約900人が海に飛び込んだものの、沈没の事実が軍に伝わるのが遅れて、4日間救助が来なかった。すると騒ぎに引き寄せられてヨゴレザメが集まってきた。普通、人間がサメに食われるとなるとジョーズみたいにホオジロザメを想像される方が多いが、ホオジロザメは空腹だから食べているのではなく、好奇心から「疑わしきは噛みつけ」に従って消費期限が迫った牛乳におずおず口をつけるように噛んでいるだけらしい人間からしちゃたまったもんじゃないが。しかし、ヨゴレザメは意図的に人間を殺すヤバいサメである。遭ったら悲惨な運命になることは間違いないのだが、ヨゴレザメが出没するのはホオジロザメと違い人から遠く離れた外洋である。そのため人を襲うのは稀で、被害に遭うとしたら難破船の生き残りになる。我々にとっては嬉しい限りなのだが、被害に遭うのは難破船の生き残り…そう、水兵たちはヨゴレザメの餌になり、生存者が救出された時にはすでに大勢がヨゴレザメに食われ、その数は最大で150人にものぼったとみられている。
小ネタ
本艦の艦名の由来はアメリカ合衆国中西部のインディアナ州の州都でもある「インディアナポリス」から。
艦名の由来となった都市「インディアナポリス」は、インディアナが州に昇格した後にこの地の州都となるべく計画・建築された計画都市。地図上においてはインディアナ州を「上下がやや長い四角形」として考えた場合、丁度その中心に位置する。19世紀中盤になると鉄道技術が発展しこの地にも複数の鉄道が敷設されたが、これらの鉄道を集約する目的でインディアナポリス駅が建設され、鉄道交通の要衝として発展を遂げる。また20世紀に入ると自動車産業の伸展により、一時はデトロイトに匹敵する程の規模を誇った。しかし20世紀後半になると自動車産業を中心とした製造業は衰退、今度は生物工学・生命科学といった分野が伸びてきている。この様に一つの産業が衰退しても新しく伸びしろのある産業に注力して地域経済を発展させる柔軟性の高さから雇用および都市経済といった複数の観点から注目を集めている都市でもある。
本艦の外観的な特徴としては「シフト配置」採用故の煙突間の広さ、および贅沢に取られた「艦載機のための運用スペース(煙突間の一段低くなった部分)」であろう。2本目の煙突基部は水上機格納庫となっており、水偵を4機も格納できた(とはいえゲーム内では使用できないので全く無意味であるが)。帰還した水偵をクレーンで揚収しやすいように運用スペースは海面に近い高さとなっており、これが艦橋構造を大きく2分する要因となっている。
またこの構造及び高さを抑えたマストは船体の重心低下に一定の効果を及ぼしたが、それでもトップヘビー気味であって…細身の船体故の復元性の悪さとトップヘビーによる動揺の激しさより「外洋航海における安定性に欠ける」とされた。見た目においては細身ですらりとしたシルエットをしているが、実はまだまだ解決すべき問題は多かったのだ。
サメ映画で有名な「ジョーズ」(1975年、原作小説1974年)にインディアナポリスの元乗組員が登場する。事実インディアナポリスの沈没時も漂流中の乗組員に対して、のちに誇張されるほどではないにしろサメによる襲撃が発生していたようである。
艦長の名誉回復を提起した人物はこの映画によってインディアナポリス撃沈について興味を持ったというエピソードが伝わっている。
本艦を略して呼ぶ(例:ケーニヒスベルク→ケニヒスのように)場合、よく用いられるのがインp(自主規制 である。先頭の数文字だけで表記する場合は「インディ」となるが、それではインディペンデンスと誤解されやすい。では「インディアナ」までで切るとどうなるか、であるが、未実装とはいえ、サウスダコタ級戦艦「インディアナ」が存在してしまう。極稀だが、「ポリス」や「インポリ」「ポリ公」なども見られる。つまりみんな呼びたいように呼んでいる
2017年8月18日、武蔵を発見したポール・アレン氏がフィリピン沖の海底5500mにてインディアナポリスと思われる船体を発見する。
その4日後の8月22日には予てから計画されていた『伊58特定プロジェクト』が始動し、4日間にわたる調査により伊58・呂50の特定に至っている。
コメント欄
- ボイシとどう区別できるのかなぁ -- 2019-11-10 (日) 10:11:14
- ボイシとは明らかに違うと思う。そも軽巡と重巡だし。米重巡特有のつよつよAPで戦艦相手だっていいダメージ出る。 -- 2022-01-30 (日) 12:21:06
- 今更すぎな話題だけど、レーダーの有無 -- 2022-04-13 (水) 10:21:53
- レーダー持ってる以外全てにおいて今のニューオリの劣化で悲しい -- 2023-07-29 (土) 18:22:33
- ランク戦とかだとレーダー持ってることを把握してる人が少ないせいか活躍できるよ。ランダム戦はニューオリのが良いかもだけど。 -- 2023-07-29 (土) 23:24:46
- インディアナポリスって、実装当時は唯一のレーダー艦で 貴重な船として入手したけど、今は完全に埋もれた性能だよな。 -- 2023-07-30 (日) 13:49:32
- シグマ優遇されてるし米重巡APと地味にパンチ力はある模様。 -- 2025-06-07 (土) 17:06:48














