ニューナンブM60

Last-modified: 2023-11-23 (木) 11:24:41

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性能

種別 リボルバー
口径 .38口径
使用弾薬 .38SPL弾
装弾数 5発
作動方式 シングルアクション/ダブルアクション
銃身長 51mm(2インチ)/77mm(3インチ)
全長 198mm
重量 665g(2インチ)/685g(3インチ)
有効射程 50m

概要

 ミネベア製の警察や皇宮護衛、海上保安等が使用する38口径の回転式拳銃。モデルはアメリカS&W社のM36チーフスペシャル?である。25メートル固定射撃で2インチほどの幅にまとまる集弾性能があるらしい。
実際に銃を保持すると厚みがあり、グリップ長が短いため小指が掛かりにくい、グリップが割れやすいなどの問題もあるようだ。
 俗にいう前期型のグリップには木製グリップが少量ではあるが存在している。その他、I型ではマガジンを開放する際に使用するラッチレバーが小型で薄く、操作性に問題もあった。改良型であるII型はグリップ前面を延長するとともに材質も変更され、ラッチも大型で厚い物に変更となった。また、指かけ(ラッチ)にも前期形、過渡期形、後期型があり、すべてに互換性がある。
 セーフティーの一つとして、引き金の後ろに填め込んで動きを止める安全ゴムが用意されていて、使用の際に指で押し出して動くようにする。これは、日本の警察独特の方法であり、ニューナンブM60に限らず多くの回転式拳銃の安全策として採用されている。

余談

ニューナンブの1発目は空砲だとする誤説があるが、特殊な場合を除き装填される弾丸は全て完全被甲弾の執行実包であり、1発目に空砲を装填するという規定などは無い。
主な理由として戦後数年ほどの警察法では5発で一組の弾倉やローダーが支給されており、銃器等もGHQから供与された拳銃に6発装填式のリボルバーがあったのでこのような誤解が生じた。昭和30年(1955年)10月1日付施行「警察官けん銃使用及び取扱規範」
「警察官は、けん銃を携帯するときは、常時、回転式けん銃にあってはたま五発をそうてんし、自動式けん銃にあってはたま五発を充てんした弾倉を弾倉室にそう入しておくものとする。ただし、所属長が特に指示したときは、この限りではない」