対爆スーツ

Last-modified: 2022-12-14 (水) 22:44:42

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対爆スーツを着た自衛官 (※)

概説

対爆スーツとは、爆発物などの爆風、破片などから身体を防護する為に使用される特殊防具のことである。
人によっては「CODのジャガーノート」で通じると思う。

主に軍隊や警察などの爆発物処理班で使用されており、防爆スーツ、防爆衣、EODスーツ(EODはExplosive Ordnance Disposal=爆発物処理の略)とも呼ばれる。
日本国内でも自衛隊や警察が爆発物処理用として運用している。
 

有効性

防護性能としては、例えば対爆スーツとして代表的な米軍の「Mk5 EODスーツ」の場合、拳銃弾の44マグナム弾に相当する運動エネルギーを持った爆弾の破片を防ぐことが出来る。仮に銃撃戦に遭遇しても、拳銃弾や遠距離からの散弾程度なら容易に防げるだろう。
 
しかしMk5の場合、重量はヘルメットだけで約4㎏、本体の重量も含めると30㎏以上、さらに胴体を守るプレートも追加すると総重量は約45㎏にもなる。これほどの重量となると長距離の移動は難しいだろう。というか実質的に不可能である。一般人では着用する事すらままならない。しかも対爆スーツ自体が大きくて目立ちやすい。添付画像の通りヘルメットだけでも相当大きいのである。重たくて動き辛く、しかも目立つとなると、防護性能がいくら高いといってもリスクは高い。
 
また全身や頭部は防護されているが、手足の部分はそこまで防護されておらず、しかも指の部分に至っては防護がされていない。ゾンビに指を噛まれてしまえば、お終いである。肝心の対爆性能も、C4爆薬数十g程度の小さな爆発でも四肢の欠損に至る危険性は高く、大規模な爆発であれば全く意味をなさない。要するに気休めにしかならないので、CODのジャガーノートみたく無敵ではないことを留意されたし。
 
さらに市販などされている筈もないので、どう入手するかという問題がある。ゾンビ発生後に自衛隊や警察の施設から入手するのが一番無難だが、こんなものをわざわざ入手して着用するくらいなら、を持っていた方がマシだろう。

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※ 出典:陸上自衛隊中央特殊武器防護隊公式Twitter(https://twitter.com/jsdf_gcc_cnbc/status/1450386762258255875?s=20&t=AL8ZmLBvIvj_P3iWoRpk5g