宋史紀事本末 現代語訳( 鋭意製作中 )

Last-modified: 2018-12-25 (火) 11:16:05

はしがき


宋代の史料『宋史紀事本末』の日本語訳です。

中国史料といえば『史記』などがその代表ですが、それらの翻訳の多くは古代に集中し、
宋代のような中世以降の史料の翻訳は限られています。宋代については『宋史』すら訳されていません。

 
これは、宋代の史料の知名度が低く、『宋史』のような代表的な史料も純然たる記録として書かれているため、現代語に訳して一般の読者に読んでもらうのに適さないという事情があります。

一般の書籍からさらに詳しいことを知りたい場合、学術論文か漢文史料にあたるしかないのが現状です。

本サイトではそのような状況を憂え、宋代史を少しでも身近なものにしようと、
『宋史紀事本末』の日本語訳を掲載することにしました。


『宋史紀事本末』は、比較的わかりやすい文章で記述も物語としてまとまっており、
宋の建国から滅亡までを通して書かれています。


底本は中華書局の標点本です。

なお、本文の編集は訳者に限らせていただきます。ご諒承ください。


凡例


1 本サイトは、陳邦瞻撰『宋史紀事本末』の現代語訳である。底本には中華書局標点本を用いた。
 
2 訳文には節による区分を設け、番号を付した。この番号は、一部の例外を除いて標点本の段落区分に従ったものである。
 
3 各節には訳者の判断によるタイトルを付し、検索と理解の便を図った。よって、これは原文にはない。
 
4 年が記されるとき、すべて元号を付した。原文は冒頭の年、および元号が変わった最初の年にのみ元号を記し、おなじ元号の年が記される場合は元号を省略している。
 
5 日については、干支を西暦に換算した日を記した。換算できないものは干支を原文のまま表記した。
 
6 ふりがな、ごく短い語釈の表記、および訳文を別の形で解釈する場合には( )を用いて表記した。また、原文にない訳文を記して文意を補う場合、本来なら括弧を用いて記すべきであるが、本サイトの読み物としての性格を踏まえ、あえて用いなかった。
 
7 頻出する官名・語句は用語集に収録し、本文での説明を省いた。説明のない語句がある場合、用語集を参照してほしい。
 
8 官名は、時期によってその機能の説明が異なる(とくに元豊以後、形式的な官名が実際の職務を帯びるように変化する)ことに留意されたい。