【おしゃれパーツを着けたモンスター】

Last-modified: 2024-03-25 (月) 08:40:16

トレジャーズ

DQトレジャーズに登場する、通常のモンスターとは見た目が異なる個体のこと。
「おしゃれパーツを着けたモンスター」は公式ガイドブックにて用いられている呼称だが、単に「おしゃれモンスター」などと呼ばれることも多い。
通常のモンスターと同様にフィールド上やダンジョン内に出現し、もちろんスカウトすることもできる。
様々なおしゃれパーツで外見が変化している他、加入希望画面やステータス画面での顔グラにもおしゃれ個体であることを示すアイコン(リボンを着けたスライム)が付く。
 
単に見た目が違うだけでなく、おしゃれ個体しか持っていない(おしゃれ個体なら必ず持っている)限定特技を所持しているのも特徴。
通常のモンスターの特技の所持数は最大で4つだが、おしゃれ個体はそこに限定特技が追加されるため、5つの特技を所持していることがある。
モンスター図鑑の特技欄を埋めるには、実際にその特技を所持している個体を仲間にする必要があるため、図鑑の完成にはおしゃれ個体を仲間にすることが必須となっている。
種族は同じだが見た目と性能が異なるという点では、DQMJ3における突然変異に近いと言えるかもしれない。
 
最初に仲間になるキラリンと必ず仲間になるスラッチェも、おしゃれパーツを着けたモンスター。
黄色いリボンを着けたキラリンの見た目は他のキュートスライムのおしゃれ個体とは異なる唯一無二のものだが、限定特技は所持していない。
スラッチェは後述する「ライバル団のおしゃれパーツを着けているモンスター」で、このタイプはスラッチェに限らず限定特技は所持していない。
その他、スペシャルモンスターの「ゆうぼん」と「ペコット」もおしゃれパーツを着けたモンスターである。
 
また、一部のNPCモンスターもおしゃれ個体になっている。
壊れたデビルウェポンを直してくれたクラップ、本部に居る解説役のレンテツ、【ブリサ】の相棒キーキ&サーサ、【アネモア王女】の相棒シトロンなども、おしゃれパーツを身に着けている。
 
なお、通常のスカウトで仲間にすることができない【デビルウェポン】【ニャゴス】【エンゼルゴン】には、おしゃれ個体は存在しない。

おしゃれパーツを着けたモンスターの出現と厳選

おしゃれ個体は普通に各島内を散策している中で偶然出会うこともあるが、確率はそう高くないため本気で出会うなら……特に容姿を厳選するなら工夫が必要になる。
モンスターはフィールド上に出現した際におしゃれ個体かどうか(所持特技なども含めて全て)が決まり、画面から消えた後に再出現する度に違う個体へと変化する(新しい個体となるため、HPも全快し、状態変化も引き継がれない)。
そのため、「出現と消滅」を意図的に繰り返すことで、試行回数を重ねるのが基本となる。
モンスターは主人公がある程度近づくと出現し、離れると一旦消えるため、それを繰り返すことでもおしゃれ個体に出会うことができる。偶然おしゃれ個体出会うのも基本的にはこのパターンである。
また、本作ではセーブデータをロードすればフィールド内の全てのモンスターが再抽選される(倒していたモンスターも復活する)ため、この方法でも厳選は可能。
ただ、これらは移動やロードに時間が掛るのが難点なので、他に良い方法が試せるならそちらを利用した方がいい場合も多い。
 
素早く厳選を繰り返す方法として用いられるものの一つが、視点リセット機能を利用した方法。
右スティックを押し込むことで視点カメラが主人公の向いている方向にリセットされる機能と、左スティック操作による向き変え(移動)を組み合わせた厳選方法である。
モンスターからある程度離れた位置に、視線を向ければモンスターが出現し、逆側に視線を切れば一旦消えるポイントが存在する。
ここでモンスターの方を見る→後ろを振り向くを繰り返すことで、短時間で連続して厳選を繰り返すことが可能になる。振り向き時の移動距離を抑えるため、しゃがんでおくのも良い。
欠点は、その気になればかなり高速で切り替えが可能な半面、中々おしゃれ個体が出ないため漫然とした作業になり、おしゃれ個体が出たのにうっかり視点を切り返して水の泡…といったことが起こり得る点。
もちろん、作業に集中していれば問題は無いのだが、気合いを入れている時に限って全然出ず、集中力が切れた頃にしれっと出てくるのも良くある話である。
また、この方法はモンスターとの距離がそれなりに離れていないと実行することが出来ないため、体の小さいモンスターとの相性が悪いのも難点。
トンブレロ族やピクシードラゴン族などは、身体が小さい上に確定で変化する部分も目立ちにくいので、この方法による遠方からの判別はやや難易度が高い。
逆にさまようよろい族やキングスライム族、ギガンテス族などは、身体が大きかったり確定で変化する部分が目立つため、遠目でも変化を視認しやすくこの方法が使いやすい。
 
身体が小さいなどの理由から視点リセットによる厳選がしにくい場合に利用できるのが、わざとフィールド端の崖から落ちる方法。
中空に浮かぶ浮島が舞台の本作では、基本的にフィールドの外周は崖になっており、ここから落ちるとゲームオーバー……ではなく、落ちる直前の位置から再開となる。
この際に、データをロードした時と同様にフィールド上のモンスターがリセットされるので、確認→投身を繰り返すことで厳選することができる。
データロードとの主な違いは掛る時間の短さと、討伐済みのモンスターが復活しない点。目当てのモンスター以外は予め倒しておくと邪魔にならない。
欠点は言うまでも無く落下できる地点の近くに居るモンスターにしかこの方法は使えないとという点と、確認時は目当てのモンスターに近づくことになるため仲間モンスターが勝手に倒してしまう可能性があるという点。
前者はどうにもならないが、後者に関しては連れていく仲間モンスターを1体だけにすることで探索連携による行動阻止ができるようになる。
小回りの利くトンブレロ族に探索連携を連続使用できるようコインを装着し、1体だけ連れて行くなどの工夫で、安全かつ効率的な厳選も可能になるだろう。
 
厳選対象が【メタル系】モンスターや【宝石系モンスター】の場合は、派遣クエストを利用するのも手。
派遣クエスト発生中は指定の場所で討伐対象のモンスターが確定で出現する。
この時の討伐対象は表示距離の数値が30以下になると姿が見え(同時にBGMも変わる)、それ以上になると一旦見えなくなる。
この仕様を利用して、距離30前後の位置を行き来することで厳選を行うのである。
また、派遣クエストで討伐対象になるモンスターは、メタル系であれ宝石系であれ夜行性ではなくなっているため、夜でもおしゃれ個体になる可能性がある(詳しくは後述)。代わりに昼夜を問わず逃げるのだが、宝石系なら【ラリホー弾】【スタン弾】による足止めが有効。
通常これらのモンスターは変化元となるモンスターがメタル・宝石系になるかどうかの判定が先にあり、その上で変化した個体がおしゃれ個体である必要があるためどうしても厳選に時間が掛る。確定で出会える派遣クエストは絶好の機会である。
 
なお、これらの方法は全てフィールド上に出現するモンスターに対して実行できる厳選方法。
そのため、ダンジョンにしか出現しないモンスターはダンジョン内でしか厳選することができない。
ダンジョンにしか出現しないのは、【シャドウパンサー】【シャドラン】【バルデバラン】【カースゴーレム】【ワイトキング】【ゴルドロン】【ゴールデンタイタス】の7種族。
このうちゴルドロンだけはお宝ダンジョンにも出現するが、他の6種は竜玉の迷宮にしか出現しない。
ちなみに、ダンジョン内ではボスもおしゃれ個体になることがあるが、スカウトはできないので出会えても意味がない。むしろ強力な限定特技を使ってくることがある分厄介ですらある。

夜行性モンスターとの関係

フィールド上に出現するモンスターは、昼夜を問わずおしゃれ個体に変化する可能性がある。
先述の厳選方法も、昼でも夜でも実践可能であり、どの時間帯であってもおしゃれ個体に出会うことはできる。
ただし、夜の場合は近づくと凶暴化して襲い掛かってくる「夜行性」の特性を持つモンスターは、おしゃれ個体に変化することが無い。
理由は明らかにされていないが、おそらく夜行性のモンスターが主人公を発見し凶暴化した際にも、見た目が変化するのが理由の一つと思われる。
 
夜行性かどうかは近づいてみないと分からないが、視点リセットによる厳選は離れた位置から行うため、微妙に相性が悪い。
昼間ならどのモンスターも問題なくおしゃれ個体化するので基本的にはおしゃれ個体の厳選は昼に行うべきだが、夜行性でない個体はその多くが夜は寝ているため、うろちょろしない夜の方が見分けやすい場合もある。
また、夜には全ての個体が夜行性になる種族もいれば、同じ種族であっても出現場所によって夜行性だったりそうでなかったりする種族もいる。後者は場所によって変化する可能性が有ったり無かったりするので、かなりにややこしい。
後者のケースの実例を挙げると、【アルケミストン】は忘れられた駅を出た先に出現する個体は夜行性ではないが、ベルロの森に出現する個体は夜行性である。
 
なお、この仕様があるために一部のモンスターは夜におしゃれ個体を厳選することができなくなっており、そのせいもあってか「夜にはおしゃれ個体に出会えない」という誤情報をちらほら見かける。
加えてこのような誤情報の流布に拍車を掛けたのが、夜におしゃれ個体を狙いがちな一部のモンスターが、夜行性の性質を持っていたことが原因の一つであると考えられる。
 
代表的なものとして挙げられるのが、クフィ砂漠島に生息する【メタルハンター】
夜にしか出現せず、かつ多くの個体が夜行性であるため、おしゃれ個体に出会える機会が極端に少ない。
というより、普通にフィールドを歩き回っている個体は全て夜行性なので、それらを相手にどれだけ厳選を粘ってもおしゃれ個体にはならないのである。
おしゃれ個体に変化する可能性があるのは、フウガ採掘場の入口前やリネック鉱山の砂地などの一部地域に生息している「砂の中に潜っているタイプ」のみ。
このタイプのメタルハンターは夜行性の性質を持っていないため、これらの場所でならおしゃれなメタルハンターに出会うことができる。
ただこのタイプ、砂の下に潜り込んで主人公を待ち伏せし、主人公が近づいて初めて地上に飛び出してくるという仕様のため、普段はそもそも姿が見えない。
砂の中に居ても一部が地上に露出しているゴーレム族とは違い完全に隠れきっているため、近づくまでは存在そのものに気付くことができないのである。
しかも割とピンポイントで出現地点を踏まないと姿を現さないので、偶発的な遭遇が起こること自体が珍しいとも言える存在なのである。
 
ちなみにメタルハンターは【デザートモデル】と出現地域を共有しており、昼夜で出番が入れ替わる仕様になっている(デザートモデルの方は昼にのみ出現する)。
まめちしきによると「砂にまぎれて敵のスキを狙いおそいかかる。」という砂漠仕様のデザートモデルにももちろん砂中潜伏機能はあり、実際にリネック鉱山ではメタルハンターと同じ場所に隠れている。
だが、フウガ採掘場の入口前で砂の中に潜むのは「休むことなくメタルなモンスターを探しつづけている。」はずのメタルハンターのみで、デザートモデルの方はというと日中普通に砂の上を歩いている。
どちらか片方だけを砂の下に潜ませるなら設定的には逆の方がしっくり来るように思えるが、何故このような分担になったのかは不明。
一応、メタルハンターだけを潜伏タイプにすることで「出現地域は共有のはずなのに夜にはメタルハンターの姿が見えない」→「よく確認するためにうろうろしていると砂の中から飛び出してきた」という挙動に誘導すると同時に、砂の中から現れた個体が夜行性でないことを示すことでそこでおしゃれ個体の選別ができると認識してもらう……という意図があると考えられなくもないが、そもそも論として「夜行性の個体はおしゃれ個体にならない」という情報が作中で明言されていないため、仮にそのような意図があったとしてもまず伝わらないであろうというのが実情である。
もっと単純に「メタルハンターのおしゃれ個体探しができるポイントを増やすため」だったとしても、それなら普通に夜行性じゃない個体が出る地域を設定すればいいだけである。実際、キラーマシンは生息地域によって夜行性とそうでない個体が存在する。
 
次に挙げられるのが、宝石系モンスター。
宝石系モンスターは、メタル系モンスターと同様に主人公の姿を見ると逃げ出す性質を持っている。
だが、宝石系モンスターは基本的に全員が夜行性であるため、夜に狙えば接近した際に逃げることなく逆にこちらに襲い掛かってくるのである。
そのため、「宝石系モンスターを逃がさず仕留めるなら夜に狙うべき」という話になり、実際のところ特技や特性の厳選を行うのであれば、これは正しい判断である。
ただ、おしゃれ個体を狙うとなると話は別で、逆に夜に狙うと全く出ないという状況に陥ってしまうのである。
必然的に並行して狙うことになる宝石系モンスターの変化元モンスターも、同様に夜行性であるケースが多く、こちらもやっぱりおしゃれ個体には変化しない。
延々と厳選を繰り返すもおしゃれ個体に出会えないまま夜が明け、日が昇ったら割とすんなり出現……というケースも起こりがちなため、これも「夜はおしゃれ個体が出ない」という誤解を招く一因であると考えられる。

おしゃれパーツの構成

各「族」ごとに3つのおしゃれパーツが存在し、これらの組み合わせによって様々な外見に変化する。
必ず変化する部位が1つ(Aパーツ)と、それに加えて更に変化する部位が2つ(B・Cパーツ)が存在する。
組み合わせは「Aのみ」「A+B」「A+C」「A+B+C」の4通りで、更にAパーツはカラーバリエーションが3パターンあるため、計12通りとなる。
どのような組み合わせになるかはランダムだが、Aの3色の中やBとCの間に、選ばれ易さの差は存在するようである。
スライム族を例にすると、帽子(Aパーツ)の3色(桃・緑・黄)の中では黄色がやや選ばれ難く、リボン(Bパーツ)とメイク(Cパーツ)ではリボンの方がやや付きやすい。
トレジャーズではこれ以外に名前も声も、特技も特性も、全てがランダムであるため、全てにおいて理想的な個体に出会うのは中々に大変である。
 
これらのおしゃれパーツは、ほとんどのものは加入希望者の一覧で確認できる顔グラフィックでも何処がどう変化しているのかが分かるようになっている。
ただし、一部のモンスターは変化部位が顔から遠く顔グラの枠外になってしまっており、一覧画面では全ての変化が確認できなくなっている。
一応プレイヤーはその個体を戦ったうえでスカウトしているわけなのでその姿に見覚えはある筈なのだが、本作ではスカウトから本部に戻るまで間が空くこともしばしばなので、忘れてしまうことも起こりうるだろう。
もっとも、セーブ&ロードを利用して一度実際に加入させてみれば全身が確認できるので、特に問題は無いのだが。
 
なお、おしゃれパーツはその多くがDQ10オンラインにおけるモンスター用の「おめかしグッズ」が元になっている。

各族ごとのおしゃれパーツ

スライム族

A帽子
Bリボン
Cメイク

帽子は魔法使いが被るような鍔広の三角帽で、【かたりべのぼうし】のようなデザイン。巻かれている飾り布の色が異なる。
リボンは飾り布の部分に追加で付くことがあり、おしゃれパーツに違うパーツが重なるのはこれが唯一。
メイクは目元に星、赤い丸鼻、涙の意匠のピエロメイク。
ベス・マーブル・メタル・ヒスイは同じデザインで、スライムとキュートスライムはそれぞれ独自のデザイン。ただし、そう大きな違いは無い。
 
メイクありの個体は上半分が魔法使いで下半分が遊び人のような見た目になる。
メイクがピエロなら【ピンキークラウンズ】の帽子(ライバル団のおしゃれパーツ)が間違いなく似合うはずなのだが、残念ながらこれらは重複しない。
 
全身の半分より上が帽子になるため、普段とは見た目が全く異なり、身体が小さい割に遠目からでもそこそこ目立つ。
メタルスライムとヒスイスライム以外はほとんどの個体が夜行性ではないため、寝ていて無駄に動かない夜に狙うのも悪くない。

ドラキー族

A帽子
Bサングラス
C星マーク

帽子のデザインはDQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「魔物ノーブルハット」と同じもの。触角を通す穴が空いている様子。
サングラスの色は黒で、レンズは四角。耳が無いからかツルが付いていないのだが、鼻も無いのにどうやって固定しているのかが謎。
星マークは羽の裏表両面にふんだんにあしらわれている。
 
こもりうたやソニックボイスを習得し、おしゃれ個体限定特技はバットリサイタルと、見た目と合わせてアーティストっぽい雰囲気。
ロマン技が【シューティングスター】で、おしゃれパーツにも星マークがあることも踏まえると、イメージは【スーパースター】だろうか。
 
スライム族同様身体が小さく、あちらと比べると帽子も小さい。そのため遠方からの判別はややしづらい。
スライム族とは逆に、ドラキー族は昼に寝て夜に活動する。そしてほぼ全ての個体が夜行性。おしゃれ個体を狙うなら昼に。

シャドー族

A帽子
B仮面
Cトランプ柄

帽子はシルクハットなのだが、ボディが平面のシャドー族に合わせてか横から見ると前後に圧縮されたような薄い形状をしている。
仮面のデザインはDQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「かいとうの仮面」と同じもの。シャドー族の目の形に合わせてか、人間用のものとは目元の穴の形が違う。
トランプのマークは赤と黒のクラブ・ハート・スペード・ダイヤというお馴染のものが、両翼の表と裏にズラリと並ぶという賑やかなデザイン。
 
シルクハットに仮面を身に着け、さらにはトランプ。まるで往年のマジシャンのような出で立ちである。
シャドー族の神出鬼没な様子は確かにマジシャンっぽくもあるのだが、本作においてはワイトキング族の方が素でだいぶマジシャンっぽかったりする。
 
シャドー族は夜間にだけ出現する場所も多いが、ほぼ全ての個体が夜行性であるため、おしゃれ個体を探すなら昼間でも活動している場所で。

トンブレロ族

Aヒゲ
B太黒眉&縫い目
Cドクロのバッジ

ヒゲは帽子にある目の下に、ふさふさで立派な口髭が付く。
太眉は極太のマジックペンで真っ直ぐ引いたような上がり眉が帽子の顔に描かれる。縫い目は細い線で描かれた所謂「マンガ表現的な手術痕」で、目と目の間を斜めに通っている。
ドクロのバッジは帽子の上部側面に。デザインはリアルで不気味な感じではなく、丸みを帯びた可愛らしいフォルムである。
 
帽子自体がおしゃれアイテム故にそこで個性をということなのか、イノシシの方に変化させる余地が無い故なのか、変化部位は帽子に集中している。
全体的に子どもの落書きや工作っぽい雰囲気が感じられるところを見ると、下のイノシシが大事な帽子をせっせとデコっているということなのかもしれない。 
 
トンブレロ族のモンスターは、身体がそれほど大きくなく、変化部位も小さめ。必ず変化するパーツ(ヒゲ)の小ささは、全族中でも1、2を争うほどの小ささだろう。
どのおしゃれパーツも角度によってはほぼ見えないため、遠方からの視点切り替えでおしゃれ個体を判別するのはかなり難しい部類に入る。というか、最接近しても真後ろからではヒゲも眉毛も見えない。
幸いこの族のモンスターは4種族全ての個体が崖の近くで寝ている(夜行性ではない)ため、崖落ちと接近確認を繰り返すのも一つの手である。

マドハンド族

Aきのこ
Bリング
C波線模様

きのこは丸みを帯びたカサを持つものが、根元(?)にたくさん生えている。泥はともかくオイルや流体金属からも生える謎のきのこだが、あくまで「おしゃれパーツ」なので本物ではないのかもしれない。
リングは手首に付くのだが、径がハンドの手首よりもだいぶ広く、実質中空に浮いている状態。小さめのフラフープに見えないこともないが、回したりはしない。
波線模様は指の一本一本から手首に至るまで無数の波線が横に走っており、波線のボーダー柄のような感じ。
特筆すべき点は、この波線が流れるように動くということ。指の第一関節付近を起点に、指先方向と手首方向にどんどん波線が流れていくため、中々に派手派手しい見た目になる。
 
おしゃれパーツの種類がてんでバラバラで、これといったコンセプトらしきものが見えない。
手におしゃれを施すとなると指輪やネイルが真っ先に候補に挙がりそうだが、それでは【マッドフィンガー】のようになってしまうため、他の物にせざるを得なかったのかもしれない。
流動体の身体からきのこが生える様は、【マッシュスライム】に通じるものがある。
 
マドハンド族のモンスターは沼地や水中からいきなり出現する潜伏タイプも多く、その手のタイプもおしゃれ個体になることがある。
潜伏タイプを狙うメリットは、強いて挙げるなら視点リセットミスによるうっかり見逃しのようなケースが起こり難いところだろう。
ただ、このタイプは姿を現した瞬間に味方のモンスターが戦闘状態になり、【スカウト弾】を撃ち込む間もなく倒してしまう場合もある。この方法でいくなら、仲間モンスターはダッシュタイプ1体が良いだろう。

オーク族

A
B仮面
Cおしゃれな服

槍のデザインは【きしんのまそう】の色違い。あからさまに強そうだが、残念ながらおしゃれパーツにステータスを上げる効果は無い。
仮面は正面に羽飾りが付き、全体に精緻な細工が施されている。割と顔の広範囲を覆う仮面でありながら、目と鼻は隠れていないという独特なデザイン。
服は形状こそ普段のものと全く同じだが、鮮やかな色合いで不思議な文様が織り込まれている。
 
おしゃれパーツが揃うと、どこぞの部族のような雰囲気の出で立ちになる。
そんなおしゃれ個体にロマン技の【どとうのオーク】を使わせると、先陣を切る使用者にリーダー感が出てかなり様になる。
ちなみにオーク族のモンスターは非戦闘時のモーションに「投げ上げた果実を槍に刺し、串団子状にしてから食べる」というものがあるのだが、おしゃれ個体はこれを上記の特殊槍で行う。ちょっと無理がある。
 
オークとオークィーンに夜行性の個体はいないが、ゴールドオークとオークキングは出現場所によっては夜行性。おしゃれ個体を狙うなら昼が確実。

さまようよろい族

A剣&盾
B勲章
C傷跡

剣は【はじゃのつるぎ】の色違いで、揃いの色の盾は【ホワイトシールド】の色違い。
左胸に着く勲章のデザインは、DQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「金色メダル勲章」と同じもの。
傷跡は全身に無数の傷跡が付く。斬撃によるものに見える十字傷や、爪による引っ掻き傷と思しき三本線などが、鎧の至るところに確認できる。
 
胸元に輝く勲章に、これまた戦士の勲章とも言える無数の傷跡が相まって、歴戦の戦士感が漂う見た目に。
ただ、剣盾と傷跡は独立した別パーツなので、一番傷が付きそうな盾は無傷となっている。新調したばかりと見ればまぁ…。
 
さまようよろい族はどの種族も昼夜を問わず同じところを彷徨い続けているが、全個体例外なく夜行性。夜におしゃれ個体を狙ってはいけない。

キングスライム族

A
B白太カール眉
C頬に汚れ

兜はDQ10オンラインに登場するモンスター用「おめかしグッズ」の一つの【バイキングメット】
眉毛は外側に先細りカールする白眉。正面からの見栄えの都合なのか、横から見ると顔に付いておらず、完全に宙に浮いている。
頬の汚れ(?)は、口の横の膨らみ部分の上の方に横線が3本ずつ引かれているという表現。猫の髭を付けているようにも見えなくはないが、立体感が無くしっかり顔に線が引かれている。
 
バイキングメットを被っているのだから、イメージはもちろん【海賊】だろう。カミュやマヤにとっては、元居た世界を思い起こさせる見た目かもしれない。
つり上がり気味の白眉も付くと、普段のとぼけた感じの表情から一転、豪快に笑っているようにも見えてくる。
となると、頬の汚れた感じもワイルドさを演出するためのメイクの類ということなのかもしれない。
本作ではキングもクイーンも「キングスライム族」なのだが、おしゃれパーツは完全にキングの方に寄せられている感じで、クイーンとはミスマッチな感が否めない。
恐らくプレイヤーのイメージする「クイーンスライムのおしゃれ個体」は、ピンキークラウンズのリーダーのアイツなのではないだろうか。
 
360度どこから見ても被り物の変化が分りやすいため、特に意識していなくてもおしゃれ個体であることに気付くことは少なくないと思われる。
ベスキングとクイーンスライムに夜行性の個体はおらず、逆にキングエメラルドはみんな夜行性。キングスライムとメタルキングは出現場所によって異なっている。

ゴーレム族

A
B勲章
C傷跡

兜はDQ10オンラインに登場するモンスター用「おめかしグッズ」の一つのブロンズヘルム。
左胸に着く勲章のデザインは、DQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「魔物シールド勲章」と同じもの。
全身の傷跡はさまようよろい族と同じく様々なものが刻まれているが、身体が大きい分一つ一つの傷跡も大きい。
 
DQ10オンラインのゴーレムは普通にブロンズヘルムを被っているのだが、本作ではブロンズヘルムのサイズが明らかに小さく、頭の上に乗せている。
また、傷のある個体は身体の色合いも通常の個体とは異なっている。
 
基本的に普通に歩き回っている個体は夜行性で、砂や雪に埋もれている個体は夜行性ではない。
後者は埋まった状態でもおしゃれ個体に変化していれば兜が見える。動かないので変化が分りやすいのが狙う際の利点。

ヘルコンドル族

Aゴーグル
Bくちばしにペイント
C星型のバッジ

ゴーグルは所謂「パイロットゴーグル」だが、着けているのは目の上。つまり「上げている」状態。
くちばしのペイントは、側面にサメの歯のようなギザギザの歯を描き、鼻の穴を黒目に見立てる形で半月状の白目を描くことで、くちばしに所謂「サメの顔」のようなものを描いている。
これは「シャークティース(シャークマウス)」などと呼ばれるもので、実在の戦闘機の機首などにも同様のペイントが成されることがある。
バッジは立体感と光沢のある小さな星型のバッジが、胸元にずらりと5つ並んでいる。
 
族名がヘル“コンドル”で、覚える特技に「アサルト」「ミサイル」「ロケット」などと付き、おしゃれパーツは上記の様相。
まるでどこぞの空軍の戦闘機か何かをイメージしているかのようである。
 
身体の大きさの比して、変化部位は正面の顔周りに集中しておりだいぶ小さめ。翼を広げていることもあって、後ろからだと変化部位はほとんど確認できない。
そのうえ高い位置を飛び回っていたりするので、遠目からの判別は難しい部類に入ると思われる。
ヘルコンドル族は鳥であるが故に夜目が利かないということなのかアイスバルチャー以外は夜行性ではないため、夜は地上に降りて眠っている。そのため、夜の方がおしゃれ個体を確認しやすいと言える。

キラーパンサー族

A爪系武器
Bドラゴンの頭蓋骨
C渦巻き模様

前足に着く爪系武器は鉤爪型で、人間キャラが装備するものと同じタイプ。
頭に被るドラゴンの頭蓋骨は、DQ10オンラインに登場するモンスター用「おめかしグッズ」の一つの【ボーンヘルム】
渦巻き模様は、全身にある全ての斑点がなるとのような渦巻き模様に差し替えられる。
模様が変わるのはオシャレと言うより先天的な突然変異に近いように思えるが、DQ10オンラインの「おめかしグッズ」ではその辺も自由自在なのでそういうものなのだろう。
 
ボーンヘルムのデザインはDQ10オンラインのものと同じだが、ゴーレムとは逆にこっちはボーンヘルムのサイズが大きくなっており、頭部がスッポリと収まる形になっている。
そのためボーンヘルムを身に着けたキラーパンサー族の見た目は、ほぼ別モンスターと言っても過言ではないほど激変している。フィールド上の野生個体も非常に目立つ。
加入希望者一覧の顔グラもほとんどドラゴン頭蓋骨で埋まっており、爪も装備しているため前足も見えない。猫っぽさなどはほぼ皆無で、「どちら様?」状態である。
 
上記の通り、頭部が変化していれば遠目からでも判別は容易だが、それ以外の変化は離れているとやや見難い。
豹はリアルに夜行性であるためか、ツバイザ草原島に生息するキラーパンサーとストームライガーは全て夜行性となっている。
その一方で、ファスカル島に生息するキラーパンサーは、普通に夜寝ている。
テーリア氷雪島に生息するホワイトパンサーもほとんど夜は寝ているが、こちらは一部地域のみ夜行性の個体が存在する。

キラーマシン族

A
B勲章
C傷跡

おしゃれ個体は武器が日本刀に変化する。常に抜き身で、鞘は持っていない。追加パーツで鞘もセットで付けることも不可能ではなかったと思われるが…。
勲章のデザインは、DQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「金るりぼし大勲章」と同じもの。キラーマシン族は左胸に円筒状のパーツがあるためか、さまようよろい族やゴーレム族とは異なり右胸に勲章を着けている。
傷跡の種類は同様のおしゃれパーツを持つ他の族と大差は無いのだが、キラーマシン族は本来のメタリックな光沢が失われ、一部塗装も剥がれているという特徴がある。
 
全身の傷に勲章という組み合わせはさまようよろい族やゴーレム族と同じだが、傷跡のあるキラーマシン族はまるでウェザリングされているかのような風貌でひと際ボロボロ感が強い。
心なしか動きも悪そうで、ギシギシと音が聞こえてくるかのよう。探索連携での滑空もスリリングになるやもしれない。
ちなみにキラーマシンは和装チームのアカツキ組にも所属しているが、そちらは組マーク入りの三度笠を被っているため、日本刀は装備していない。
 
先述の通り、メタルハンターはおしゃれ個体に変化する地域が限定されている点に注意。デザートモデルは昼にしか出ないので特に注意は必要ない。
テーリア氷雪島に生息するキラーマシンは生息域が2か所に分れており、島中央部に生息する個体は夜行性ではないが、北部に生息する個体は夜行性である。

エリミネーター族

A
B仮面
C炎の意匠

斧のデザインは【グレートアックス】の色違い。鮮やかな色合いで光沢感がある。
仮面は炎を象ったもので、手足に着くパーツとはお揃いのデザインとなっている。
手足に着く炎の意匠は、グローブとブーツの中から炎が噴き上がっているように見えるよう、腕と脚にタトゥーシールを貼ったようなデザイン。
 
マスク(覆面)の上にマスク(仮面)を着けるという、なんだか凄いコーディネートを披露してくれる。おかげ普段はかろうじて露わになっている目もこちらからは見えなくなる。そんなに顔を隠したいのか。
マスクと手足に炎をあしらった姿は、さながら覆面プロレスラー。なんなら本部内だと斧を手に持っていないこともあるためなおさら。ボディビルをやっている奴も居るが。
なお、加入希望画面で変化の有無を確認できるのは仮面のみ。斧は変化しているのは間違いないが色が分らず、炎の意匠に関しては全く判別できない。
 
エリミネーター族のモンスターは、全種族例外なく夜に凶暴化する夜行性。おしゃれ個体を求めるなら、必ず日中に。
フルメタルレイダーの居る砂なきの荒野は日中は砂埃が舞っており視界が悪いため、風が落ち着く夜間に狙いたくなるが、これは罠…もといNGである。

ワイトキング族

A
Bまだら模様の外套
C色眼鏡

杖は【まふうじのつえ】の色違い。が、ワイトキング族にマホトーンの使い手は居ない。
外套の変化は、いつもの外套にまだら模様が入る……のではなく、元の外套の色をまだら模様に残して外套の色が変わるという独特なパターン。
色眼鏡のデザインは、DQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「ダンディ魔物丸グラス」と同じもの。
 
今ひとつおしゃれパーツのコンセプトが見えてこない組み合わせ。
本作でのワイトキング族のモンスターは空中を移動し、杖を中空に浮かべてクルクルと回し、特技にイリュージョンを標準装備していたりするため、シャドー族よりも遥かにマジシャンっぽい動きをするのだが、何故かこっちにお鉢は回って来なかった。
こちらの被り物をシルクハットに変えるだけで、かなり本格的なマジシャンっぽくなると思われるのだが…。
 
ワイトキング族のモンスターも、フィールド上に出現する種族はみんな夜行性。もちろんおしゃれさん探しは日の高いうちに。
ちなみにセナック火山島に生息するデッドエンペラーは夜にしか出ない。イモータルパールには変化するが、パール共々おしゃれ個体にはならない。テーリア氷雪島へ行こう。

ギガンテス族

A武器
B
C傷跡

おしゃれ個体の持つ武器は、だいぶ凶悪なデザインのトゲ付き棍棒。素材は不明だが木ではなさそう。
兜のデザインは、DQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「こんじきかぶと」と同じもの。
傷跡持ちのおしゃれモンスターは多いが、生身に傷を負ってるのはギガンテス族だけである。
 
兜のデザインは和風の所謂「武将兜」。アカツキ組のギガンテスも団のマークが入った同型のものを身に着けている。
傷跡はまさに古傷といった感じで生々しいが、その分貫録も感じられる。
 
必ず変化する部位の中でも、ギガンテス族の棍棒は特にデカいため、遠目からでも変化は分りやすい。
セナック火山島に住む巨人はみんな夜行性なので注意。ツバイザ草原島のギガンテスも一部地域の者は夜行性である。

サタンジェネラル族

A武器
B光る紋様
C仮面

おしゃれ個体の持つ武器は、刀身の部分が蛍光色になっている。
紋様は胴体から二の腕と太腿まで広がっており、淡く発光している。紋様の色は種族によって異なる。
仮面のデザインは、DQ10オンラインに登場する「おめかしグッズ」の一つ、「悪霊の魔物仮面」と同じもの。
 
そもそも近年の【サタンジェネラル】はDQ6での姿と比べると素の状態でも十分おしゃれだろう。
必ず変化する部位が、色が変わるだけで形状が変化しないというのはサタンジェネラル族だけ。
武器も本人も地が良いからか、3パーツ全て変化しても全体的なフォルムはほぼ変わらず、ただただカッコよくなる。
なお、加入希望画面では紋様と仮面の有無は確認できるが、武器の刀身の色は分らなくなっている。
 
バルデバランがダンジョン限定のため、通常フィールドでおしゃれ個体を狙えるサタンジェネラル族はサタンジェネラルと彼が変化するナイトファイラスになる。そしてこのどちらもが夜行性である。
ナイトファイラスの逃走防止のために夜におしゃれ個体を狙ってしまうと、サタンジェネラル共々変化しないまま時間だけが過ぎてゆくという憂き目に遭うことになる。
ちなみにサタンジェネラルが居るテラーザ岳の谷底は、正規ルートで正面から向かうと視点リセットが使い難いことで有名。
上から視認できるよう西側から回り込み、通常通る道の上に突き出して見える木の根の先端に飛び移ってから狙うなどすると、距離感もちょうど良く厳選がし易い。足場が狭いので踏み外しには注意。

ピクシードラゴン族

A花飾り
B星柄
C数珠

花飾りはコサージュのような見た目で、左側頭部に一輪の花が付く。
通常のピクシードラゴン族は頬・二の腕・太股の辺りにのみ斑点があるのだが、星柄のおしゃれパーツを持つ個体は背中から尻尾、さらには足裏に至るまで全身に大小様々な星模様が散りばめられている。
数珠が着くのは尻尾の先。先細りする尻尾の、特に引っ掛かりも無い位置にあるため、いつの間にか落としてしまいそうである。
 
星柄の個体には本来の斑点は無いため、おしゃれと言うよりは生まれつきのように思えなくもないのは、キラーパンサー族の渦巻き模様と同じ。
おしゃれパーツが小さいこともあり、フル装備でも全体的なフォルムはあまり変わらないが、星柄は流石に目立つ。
なお、加入希望画面では花飾りの色と星柄かどうかは確認できるが、数珠の有無だけは判別することができない。
 
シャドランとゴルドロンがダンジョン限定のため、通常フィールドでおしゃれ個体を狙えるピクシードラゴン族はピクシードラゴンとウィッシュドラゴになる。これまたどちらも夜行性。
身体が小さく変化部位も角度によっては見えないという点は、トンブレロ族に似た特徴で、なかなか厄介。
しかもトンブレロ族とは違い夜に眠っていることが無いうえ、日中でもこちらの接近に気付くと素早く離れていくため、おしゃれ個体探しには苦労する。

ライバル団のおしゃれパーツ

竜玉の迷宮に出現するモンスターは、ライバル団の腕章や帽子などを身に着けていることがある。
こちらは通常のおしゃれ個体とは異なり、おしゃれ個体限定の特技は所持していない。