概要 
DQ3などで登場する集団。また、DQ7、DQ10オンライン、星ドラ、ウォークでは主人公達が就くことのできる職業の1つ。
DQシリーズでは壊滅もしくは解散した過去の存在か、あるいは義賊集団として活動しているかのどちらかがほとんどで、現実に存在するようなならず者として暴れる海賊がいるのはDQ10ぐらいである。
DQ7に登場する海賊である【マール・デ・ドラゴーン】は海賊の負の側面を完全にそぎ落とした所謂「義賊」的な組織となっており、【コスタール】王国との間で契約関係が結ばれ、略奪行為を主として行ったりはしていない。
現実での歴史では、上述のマール・デ・ドラゴーンのように、特定の国から敵国の船を襲撃しても良い公認を得て水軍のような活動を行う海賊も存在した(私掠船、バッカニア)。
海賊然とした【ゆうれいせんちょう】や【ヘルパイレーツ】、【かいぞくウーパー】、【バイキングソウル】といった海賊の名を冠するモンスターもいる。
DQ3 
女の【おかしら】が率いる海賊団が【サマンオサ】の大陸の南端にアジト【海賊の家】を構えている。昼間はアジトが留守であるが、夜になると海賊たちが戻ってきて賑わいを見せる。「オレたちは悪いヤツらからしか盗まないぜ」と言っているのでどうやら義賊を自認しているようだ。
ただしどこかから盗んできたもの(リメイク版では【どうのつるぎ】と判明)を商人に売る交渉をしている者がおり、この商人も盗品であることを知っているため二束三文で買い叩こうとするなど、それなりにブラックな裏取引にも手を出している模様。
重要アイテムのひとつ【レッドオーブ】がアジトの地下室にしまわれている。リメイク版で追加された台詞によれば、「大した値打ちもなさそうだし」とのことである。
DQ4 
【サントハイム】の南にある【海辺の村】に海賊たちの子孫が暮らしており、【滝の流れる洞窟】に彼らの残した宝物が眠る。
DQ5 
本編には海賊はどこにもいないが、【ドラゴンクエスト 天空物語】にはオーゼルグが頭目を務める海賊団「スカルアロウ」が登場する。
旧知のヤグナーと再会したシャクバがオーゼルグから離反したため、オーゼルグはテン・ソラ達に同行することに。
ソラが誘拐された際には船が本拠地、という敵の特性もあり、相手の足取りを捕捉する必要もあった。
シャクバ・ヤグナーを撃退した後はオーゼルグが頭目に戻り、ストロス国の跡地まで船ごと同道することとなった。
本編でもモンスターには概要でも挙げられた幽霊船長や【キャプテンクック】といった「海賊っぽい」奴は出てくるので、昔は存在していたが今は絶滅(?)したということかもしれない。
そもそもこれより過去のDQ4の時点で「子孫」しか出てこないので5にも現存していなくて当然なのかもしれないが。
DQ7 
前述の【シャークアイ】率いる【マール・デ・ドラゴーン】が登場。巨大な双胴船に一族郎党、非戦闘員共々乗り込み一つの国家を形成している。一族全体で【みずのせいれい】を信奉しているようだ。
過去世界の時点では既に滅んだ海賊団として回想にのみ登場するが、ストーリー終盤に現代の大陸が封印された際に彼らの船の封印は解け、実際に主人公たちと対面。主人公の出生とも関わりが深いイベントが展開される。
また、【かいぞくたち】という名前でNPCとして戦闘にも参加する。
職業としての海賊 
解説 
ステータスは全体的にバランスがよく、身の守りが20%も上がるうえに力、素早さ、HPもバトルマスターに匹敵する高さ。
ダウンする賢さ、MPも-10%程度なのでほとんど気にする必要はないだろう。
ステータス補正的には前衛職だが、キアリーやだいぼうぎょ、レミラーマやトラマナといった前作のレンジャーのような補助的な呪文特技も使え、攻撃技もMP消費なしのハリケーン、MP消費のコーラルレインやメイルストロムなど、全体攻撃が充実している。
ただし、下級職を含め攻撃系の呪文・特技は【バギ系】と【岩石系】に偏っており、苦手な相手が多い点には注意が必要となる。
盗みの職業特性もあるが、盗んだアイテムは図鑑に登録されないので、ボスの落とすアイテム欄を埋めたい人は注意しよう。勿体ないことに下級職を含めて力の高さを活かせる特技を何も覚えない。
そのためコーラルレインを覚えるまでは、船乗りと魔法使いの職歴技のいなずまを使うか、ブーメランを投げないと火力が物足りない。逆に言えば、他の職業で特技を覚えれば打撃アタッカーとして期待できる。ガボは自力習得の【ひきさけ】によって多少は活かせ、素早さと無消費の全体攻撃技との相性はなかなか。
ちなみに最上級職であるゴッドハンド・天地雷鳴士とは何の関係もない一方、下級職の盗賊は魔物ハンターと被っている。そのためこれと魔物ハンターを極め、さらにあと1つ上級職をマスターして勇者を目指すのもアリ。いなずま習得の為に魔法使いの熟練度を進めているなら魔法戦士にすると習得特技、職歴に無駄がなく効率が良い。経緯からするとかなりのあらくれ勇者になってしまうが。
珍しいことに職業ランクには下位の【船乗り】とカブる「甲板掃除」が含まれている。しかも船乗りでは★1だったのに、こちらは★3と同じ甲板掃除でも少し格上。
ただの「荒くれもの」はともかく艀番(★2)より上ということは、まず乗船テストのごとく艀(小舟)で荷物の積み降ろしや送迎役を任され、それを立派に勤めあげてようやく本船の雑用として乗る資格がもらえるということなのだろう。
大海賊への道は険しい……。
なおマリベルとアイラが海賊に転職しても★4のランク名は変わらず「海の男」。ワイルドな感じは伝わるが、もう少し何とかならなかったのだろうか。
海賊らしくバイキングなんて称号もあるが、これは海賊の地方毎の呼び名の一つであって、海賊の中の格とかではない。単語のイメージからして、海賊として名を上げた海の男とでもいったところか?
そして最終ランクは堂々の「海賊王」。
今やすっかり『ONEPIECE』のキーワードとして定着した感はあるものの、これ自体はそれ以前からあった古典ネタ。シンプルながらもバッチリキマるその響きは海賊を極めた者にふさわしい風格を放っている。
ここまで上り詰めたのなら、あの【キャプテン・クロウ】のように「全ての海を冒険し、全てのお宝を手に入れた」大海賊を目指してみるのも面白いかもしれない。
なお作中で登場する海賊はマール・デ・ドラゴーンの船員どもという気のいい連中なのであまり注目されないが、普通の海賊は主に通りがかった船や海に面した港町を襲うことを生業としているので本来は漁師にとって不倶戴天の仇敵……。
キャラ性重視で主人公を船乗りにした場合、大抵最初の上級職はこの職業になると思われるが、【ボルカノ】としては父として漁師として心中穏やかではいられないだろう。
ちなみに4コマでもネタにされ、「育て方を間違ったのか!」と両親が嘆いている。まあゲームで海賊職になっても嘆かれることはないので安心しよう。
職業としての海賊(リメイク版) 
解説 
特技を中心に大幅なテコ入れがされ、体感的には全くの別物に。移動補助は前提の盗賊に譲り、【つるぎのまい】、【しんくうは】、【バイキルト】といった実用的な技を覚えられるようになった。また、地味に【ベホイミ】を追加されたことで、最低限の回復も使えるように。なぜか前提の船乗りと被る【バギマ】も設定上は習得する。
同じくしんくう波(しんくうは)とバイキルトを扱える【パラディン】と比較すると、あちらは【ベホマラー】、【ザオリク】や【マジックバリア】で補助役に回れる反面ボス戦での攻撃手段に欠け、こちらは上級回復呪文がない代わりにつるぎのまいでボス相手に強力なアタッカーになれる。また、今回は【魔物ハンター】もかなり強化され、かつそちらは石版ダンジョンの作成に必須なため、総じて海賊・魔物ハンター経由で勇者を目指すルートはPS版よりも価値が上がったといえる。
攻守ともに揃った職業である上、職業特性のアイテム盗みがあるため、ストーリーを一通りクリアし、モンスターのレアドロップアイテムを狙ってすれちがい石版を周回するようなやり込みプレイをしているプレイヤーは、全員海賊ということも珍しくない。
もっとも、モンスター職含む全職業をマスターするやり込みも兼ねている、あるいはドーピングアイテムを全員のステータスがカンストするまで稼いだならば、海賊は持っていない状態異常などへの耐性を持つ【まじんブドゥ】に軍配が上がるだろうが。
つるぎのまいは海賊か勇者に就いている間しか使えない為、【アイラ】を海賊にしている人も多いのではないだろうか。【コーラルレイン】を除く属性攻撃が全てバギ系となっているため、水を司る職というよりは風を司る職となっている。
服装はメルビンをのぞくメンバーは「ザ・海賊」といった海賊帽+ロングコート。男性陣と女性陣で帽子をかぶる向きが違っている。そして女性陣はミニスカート。アイラはいつもどおり大胆なヘソだしルック。メルビンは帽子が山高帽になっており、海賊と言うより冒険家といった風貌。コートの材質も他のメンバーとやや異なるように見える。
なお★4は相変わらず「うみのおとこ」。そこは変えても良かったのでは……。
DQ8 
【海賊の洞窟】に、海賊【キャプテン・クロウ】が残した【ひかりの海図】が眠り、クロウの亡霊がそれを守っている。
DQ9 
クエスト【しかばねの きおく】が海賊【バト】に関するエピソードとなっている。
DQ10オフライン 
【ギルザッド地方】に海賊のアジト跡がある。モンスターとしては【バイキングソウル】が登場。
なお、オフライン版には職業としての「海賊」は実装されていない。
DQ10オンライン 
NPCがちょくちょくでていたが、2021年末のVer.6でプレイヤーが転職できるようになった。バギ系呪文や大砲、フリントロック式銃による技を覚える。
詳しくはDQ10大辞典:【海賊】を参照。
DQ11 
近い存在として【バイキング】?が登場、ストーリーにも関わってくる。
あらくれ者だが悪人ではなく交易で生計を立てているとのことで、海賊とも呼ばれてはいないのだが、そいつらが姿を変えられたモンスター【黄金兵長】やそのボス【鉄鬼軍王キラゴルド】が【大海賊のぼうし】を落とすのでやはり海賊要素はある模様。
また、あの【カンダタ】一味も海賊団と呼ばれている。
DQMシリーズ 
DQM2とイルルカではかつて【水の世界】で暴れまわった海賊たちの亡霊と戦うことになるほか、初代ジョーカーシリーズに【海賊イベント】がある。
星ドラ 
本作に盗賊は登場しないため、転職条件の基本職は船乗りと踊り子に変更されている。剣・短剣・斧・ハンマー・扇・ブーメランが得意武器。
初めから歌系特技「荒波の舟歌」を覚えているほか、レベル30になるとランダムに5回攻撃を当てる「ほうげき」を習得する。
能力が全体的に高く、荒波の舟歌は守備力+息耐性アップの効果を持つため多くのクエストで多用される。
上位の超級職に宇宙海賊が登場した。
DQウォーク 
2021年2月12日より実装。【戦士】と【盗賊】を共にレベル50以上にすると転職可能。得意武器は斧・短剣・槍・ブーメラン。
攻撃・防御両面に優れ、攻撃してきた相手を威圧して与ダメージを下げるという効果を持つ。
威圧した相手に「咆哮」を使うことで1ターンの間戦意を喪失させて能力を低下させることもできる。
決まったターンに強力な攻撃をしてくるボス向きの能力であるが、攻撃を受けない助っ人には向いていない。
さらに、バッチリがんばれでは威圧状態が最高だと勝手に咆哮をするため、オート戦闘や助っ人に使う場合はガンガンいこうぜの一択。
攻撃力を上げるバイシオンと効果が重複せず、ダメージ力を上げる「ウォークライ」を使うことができ、バイシオンと併用したダメージは2倍(計算上は1.96倍)まで上がる。
また、本来なら回復魔力が低いため適正は全くないが高レベル(75以上)かつ青系黄色系回復のこころ(全て期間限定品)があれば回復職もできなくはない。
威圧や咆哮を中心に使うならば、攻撃職より回復職の方が向いている。
条件を揃えるには長くドラクエウォークをやっている必要がある。
2022年4月からは海賊の覚醒が可能に。
ダーマの試練をクリアすることで、状態異常と悪い状態変化全般に耐性がつく(重複不可)ほか、
威圧が強化され、与ダメージの低下に加え低確率で攻撃をミスするようになる。
さらにレベル25で威圧状態の敵へのダメージが増加し、50で「大海の浪慢」を修得する。
大海の浪慢は威圧をかけている敵にのみ有効で、最大MPの10%を消費し、相手にかけた威圧が消える代わりに、
威圧の段階に応じて直後に使用する攻撃(呪文は対象外)のダメージを一定倍率増加させる。
1段階目では1.5倍だが、2段階目では2倍、最大の3段階目では3倍にまで増加する。
きあいためやバフデバフ(上述のウォークライバイシオンに加えてルカニフォースブレイク等)をフルに駆使すれば10万を超えるダメージを出すこともできる正にロマン砲。
覚醒前の低評価をひっくり返す一発屋としての個性を得た。
ただし、1ターンで相手全体の威圧が全て消えてしまう。