概要
DQ4以降の作品に登場する武器。漢字で書くと破邪の剣(「覇邪」ではない)。
ダイ大に出てくるのは「はしゃのつるぎ」(【覇者の剣】)なので混同しないように。
ひらがな表示で濁点を見落としたり「覇者」を読み間違えたりした人もいることだろう。
魔物の討伐に向かい、悪を討ち滅ぼす兵士たちのために作られた剣で、数で圧倒してくる魔物と戦うために火炎の魔法が封じられている。振りかざすと魔力が解き放たれ、魔物の群れを包み込むように聖なる炎が発生し、巻き起こる炎の力で敵を攻撃することも可能な優れもの。
量産品なのか一般人にも販売されており、魔力を秘めた剣の中では比較的入手しやすいのが強み。
呪文を使えない者の一人旅では特に重宝され、親しまれているという。
登場作品は多いのだが、デザインは作品によって大きく異なっている。
DQ4からDQ6までは柄の部分の両側に金色のヒルトのようなものが付けられており、刀身の半ば部分にも同様の飾りが刃を包みこむように付いている。
宝剣と見るなら豪華で美しくもあるデザインなのだが、実用品となると少々持ちやすさ・斬りやすさともに難がありそうなものとなっている。
恐らくは刀身の方は飾り部分も刃になっているのだろう。というかそうでないと刀身の半分しか武器として使えない。
DQ7以降の作品とリメイク版では、【十字架】を模したデザインに変更された。
ヒルト状の部分が無くなった代わりに刀身自体の先端が十字架状になっている他、鍔の付け根や柄頭、飾り布の部分にも十字架があしらわれている。
……しかし先端が十字架状に短く突出している形状から鞘に入れられそうになく、作品によっては抜身のまま背負って冒険することもある。
かつて奇怪な剣の代表だった【まどろみのけん】は逆に普通の剣に近くなったのに…。
これはこれでやりようによっては複雑な裂傷を与えそうにも見えるが、しかし形状的に「突く」にも「斬る」にも難儀する構造であるためやはり剣としては欠陥品にしか見えない。
重心が他の剣よりも先端に寄っていると思われるので、剣よりはむしろ斧に近い使い方をする武器なのだろうか。
ソードでは独自のデザインが与えられ、従来のものと比べるとかなりスタンダードな形状に。
わずかだが鍔の部分が【ロトのつるぎ】に近く、刀身部分は【王者のつるぎ】に似ている。
公式ガイドブック等の英訳はCurse-breaking Swordとほぼ直訳に近いのだが、北米版などの英語名はSword of Malice。
「Malice」という単語単体では悪意、恨み、呪いといった意味で、そのまま訳すと逆の意味になってしまうのだが。
なお一部のweb辞書でも「破邪の剣」の英訳として「Sword of Malice」で掲載されているが、ユーザーが熟語を登録できるweb辞書なので主観が入りやすくあてにならない。
流石におかしいと思われたのか、DQ7ではDestruct Swordと、今度は【はかいのつるぎ】のような名前になった。
「Destruct」という単語単体では安全上の理由で遠隔操作で爆破させること、自爆装置といった意味なので、魔物を破壊して安全を保つという意味があるのだろう。
DQ9で再改名し、魔物を炎で焼くというニュアンスからCautery swordとなった。
「Cautery」は悪い細胞を焼いて処分するというような意味の医療用語(日本語訳は「焼灼」)。Moxa cauteryならもぐさ(moxa)を使った医療行為、つまりお灸のことを指す。
DQ4
攻撃力は45とあの【はがねのつるぎ】より強く、その分価格は3500Gとお高め(はがねのつるぎは2000G)。売却価格は2625G。
戦闘中に道具として使用すると【ギラ】の効果がある。
鋼鉄の剣より1ランク上でギラの効果を持つというのは、後にリメイクされたDQ1の【ほのおのつるぎ】とよく似た立場である。
今作でもそちらのほうが適任だったかもしれないが、結果的にそうならなかったことで炎の剣は終盤装備というブランド価値が据え置かれた形である。
【勇者】・【ライアン】・【トルネコ】が装備可能で、第一章では非売品だがその時点のラスダンである【湖の塔】の宝箱から入手でき、第三章ではスタート地点である【レイクナバ】の町でいきなり購入できる。だが当然というべきか普通には売っておらず、ちょっとした隠しアイテムのような形になっている(後述)。
第五章まで行くとようやく普通に買えるようになり、【ミントス】、【コーミズ】、【スタンシアラ】で購入できる。
一章最強武器としての印象もあるが、プレイスタイルによっては三章で転がす転売用品としての印象が強い人も多いだろう。
なお道具使用効果のギラは装備者が呪文を使えない一章、三章で物凄く役立ちそうだが、実はあまり役に立つ機会はない。というのも【リリパット】の【スカラ】で防御を固められても大体これの打撃でカタがつくし、3匹以上同じグループのモンスターが現れることは一章、三章ともほとんどないからだ。
せいぜい厄介な敵が【ホイミスライム】2匹組とつるんできて、ホイミスライムを先に一掃したいときに使える程度か。もちろんその「厄介な敵」が一撃で倒せるようになれば、ホイミスライムを先に始末する必要もなくなるのだが。
しかも皮肉なことにそれができるようになる攻撃力を得るきっかけがこの剣の入手だったりする。
第一章
これが入った宝箱は湖の塔の1Fにある。
その時点では破格の攻撃力を持ち、【イムル】で買える市販武器の中で最強の【てつのやり】(攻撃力28)を大幅に凌ぐ。これがあれば適性レベルであれば一章の雑魚敵は大抵一刀両断できる。これがあるのと無いのとでは【ピサロのてさき】戦の難易度が大きく変わるため、絶対に見落とさないようにしたい。
ライアンの武器を初期装備の【どうのつるぎ】のまま湖の塔に乗り込み、ここで破邪の剣に変えてしまうという猛者もたまにいるが、塔の屋上から1階までは、ライアンと言えども銅の剣ではまともに戦えないので、ある程度のランクの装備には換装してから行きたいところ。
レベルを上げればなんとかなるが、レベルを上げれば必然的にお金も貯まるので武器を買う余裕もあるはず。
どうせ第五章には資金は持ち越せないので、鉄の槍などの高額武器を買ってしまったなら、第一章では売らずにそのまま持ち越せばよい。
ボス戦のために【やくそう】を持っていくにしても、装備品と【そらとぶくつ】以外に残り3枠あるので、1個ぐらい余った武器を持ったまま攻略する余裕はあるだろう。
第三章
第一章と違って序盤から手に入り、しかも頑張ればこれを初期装備にして旅立ち+無双状態という贅沢な旅ができる。
ただし入手方法は特殊で、【レイクナバの武器屋】で仕事をしていると稀に「はじゃのつるぎを売りに来る客」がいて、それを買い取ると武器屋の商品欄に破邪の剣が追加される。
知らずにバイトしていて第一章の最強武器を売りにこられて驚いた人も多いだろう。
これを客として買えば良いのだが、デフォルトで売っているものではない武器は買い取った数しか売れないので、破邪の剣も売ったらなくなってしまう。「一本でも入荷していると二本目を売りに来なくなる」なんてフラグがあるわけではないので極低確率でダブることはあるものの、そんなのはまず無いと思っていい。
同じ買い取り限定品でも【くさりがま】や【ブーメラン】(リメイク版では【クロスボウ】)は入荷されやすいため売っても特に問題ないが、はじゃのつるぎは激レアなので間違えても売ってしまわないように。
ちなみに破邪の剣を通常価格で売れば歩合給は+218Gとなり、バイト代はほぼ確実に普段の倍以上になるためか、FC版【公式ガイドブック】では「買い取って別の客に売れば、その日の給料はかなりの額になる」とか書かれた。
まあ普段の倍ということで「かなりの額」なのはウソではないが、それでも200Gそこらでは到底割に合わない。大げさもいいところである。
ちなみに、値上げして売れば歩合給は+481Gなので、バイト代の歩合が99Gまで貯まったところで値上げして売ればその日のバイト代は580Gになり、これが第三章のバイト代の事実上の上限となっている。
なお、FC版では値下げして売っても歩合給は+196Gとなり、破邪の剣を売ればその時点で確実に歩合給が100Gを越えてバイトが終了するようになっている。
一方、リメイク版では値下げして売ったら歩合給はいずれの商品でも容赦なく+1Gにされてしまうので、間違っても値下げして売ることはないようにしたい。
余談だが、勝手に値下げして売ったとはいえ、トルネコ自身が2625Gで下取りした品を3150Gで売って525Gの利鞘を得ているわけで、鎖鎌を値上げして売ったときの利鞘(605-412=193G)の2.5倍以上である。そんな大きな利益を生んだバイトの歩合給を1Gで計算してしまうというのは、リメイク版の親方はまともな金勘定のできないポンコツと言わざるを得ない。
いずれにせよ、三章では敵のドロップアイテムが特殊で、なぜか初級~中堅クラスの武器や防具をかなりの高確率で落とすので、軍資金を貯めるならばそれらを集めて売り払う方がずっと良策。
どっちにしろバイト生活では効率が悪いので、入荷したら即バイトを辞めて旅立ち、在庫をキープするのが無難だろう(ちなみにトルネコが買う場合はなぜか何振り買おうと無くならない)。ブーメラン(クロスボウ)あたりとやくそうでも買って出発し、資金を確保できたら買いに行くのが賢いやり方だ。
実際前述の公式ガイドブックでも、破邪の剣は売り払うより自分で買った方が冒険が楽になると勧めている。
そんなはじゃのつるぎだが、自分の店を持ってからの資金増殖の際にも利用可能。単純に額面だけでなく、わざわざレイクナバまで【キメラのつばさ】を使って仕入れに行く時間対効率を含めても対抗馬の【せいぎのそろばん】よりやや高くなるからだ。
ただしこれは一回ではじゃのつるぎを所持限界数の7本(一つはキメラ用に空きが必要)仕入れられるだけの元手があっての話。はじゃのつるぎは1本3500Gもするので、7本分となると実に24,500Gもの大金が必要になる。
単純にトンネル開通資金だけを得られればいいのならお城への納品イベントをこなすのが最短で、それに必要な資金を捻出するのにはがねのつるぎと【てつのよろい】はどちらも7つで24,400G。
なんとこれが最高益を出すギリ手前で終わってしまう。
これなら最寄りの武器屋で買える正義のそろばんの方が明らかに早い。
ただ、ふくろのないFC版では正義のそろばん8本分(12800G)を超える資金になると、向かいの武器屋でも2往復する面倒が生じるため、キメラの翼を買ってレイクナバまで1往復で済ます場合と比べてメリットは小さくなる。単価の高い商品にはメリットもあるので、それだけの売り上げに達したら破邪の剣に移行してもよいだろう。金額の端数は生じやすくなるが、帰路で防具屋と武器屋の前を通るので調整はしやすい。
まあ慣れたプレイヤーならばはじゃのつるぎを限界まで買って章を終えるため、6万G受け取ったら、それをそのまま提供するのでなく、次はその資金をもとに換金用のつるぎの購入代金をこれの転売で稼ぐのがいいだろう。章の終盤になると自分の店の営業利益で資金が潤沢になるので、これを大量に仕入れて第五章に持ち越すことで冒険が楽になる。
はじゃのつるぎは三章に登場するアイテムの中で最も単価の高いアイテムであり、この次に高いはがねのつるぎと比べてもかなりの差。
第五章に持ち込めるアイテムは最大8個であり、はじゃのつるぎ×8ならば2625G×8=21,000G、はがねのつるぎ×8だと1500G×8=12,000Gとなり、差額は9,000Gにもなる。
ただし、はじゃのつるぎが入荷されてない状態で先に進めてしまった場合、トンネルが開通したのにバイトを渋々再開する……なんてことになりかねないのに注意。
商人として一定の成功を収めた後にバイトに逆戻りというシチュエーションはあまりにも悲しすぎるが、そうでなくとも【エンドール】に店を出して一家が引っ越した後はレイクナバ内で休むことができなくなる(宿屋も不可)。つまり、バイトを終える度にいちいちエンドールかボンモールまで飛んで宿を取らなければならないのだ。
もっともこの時点ではじゃのつるぎが入荷されていない状況ならば、時間をかけてバイトを続けるよりも、持ち越しアイテムをはがねのつるぎ妥協し、その時間を使って第五章で普通に稼ぐほうがまだ効率は良いかもしれない。
前述の通りFC版での差額は9000Gなので、その価値があるか否かで判断すればよいだろう。
第三章でのこうしたフィーチャーが非常に有名になったためか、リメイク版でトルネコにこの剣を鑑定してもらうと
「この剣には個人的に特別な思い入れがある」と語り、FC版経験者のプレイヤーをニヤリとさせた。
しかし、意外にも不思議のダンジョンシリーズには名前すら登場していない。
第五章
トルネコ加入直後に行くミントスで購入できるが第三章からの持ち込みがあるのなら買う必要はないだろう。
特にトルネコにとってはこの上の武器が【ちいさなメダル】が6枚必要な【きせきのつるぎ】になるため、お世話になる期間も長い。
どころか放置されっぱなしでそのままトルネコの最終装備となることすら珍しくない。
それというのも
- きせきのつるぎ等が必要な頃には戦力外(これが最大の要因)
トルネコが主戦力として活躍できるような期間(大体【まほうのかぎ】入手あたりまで)ははじゃのつるぎで充分事足りる。奇跡の剣や【はぐれメタルのけん】ほどの攻撃力が必要な頃は【アリーナ】が前衛アタッカーとして大成しているレベルになっていることが多いためトルネコは馬車内待機になりがちなことから武具更新の優先度が低い。 - ちいさなメダルの交換アイテムの選択
早期に入手可能なきせきのつるぎだがメダル自体がわかりにくい場所にあるのものもあり、上記のような時期に2本以上の入手は難しい。またメダルが4枚も必要な【しあわせのぼうし】を早まってメダルで貰っていたりすると尚更(【はぐれメタル】のドロップや盗みで入手可能だが多少手間がかかる)。 - 他のキャラの装備との兼ね合いの都合
勇者やライアンは市販の【ドラゴンキラー】があるとはいえ非常に高額なので買えないことも往々にしてある。また回復の主力となる【クリフト】は力が低く、ダメージ系攻撃呪文がないためきせきのつるぎやはぐれメタルのけんの優先度が高い。 - 特殊行動があってコマンド通りに動く確率がやや低め
商人軍団を呼ぶ(3回攻撃。DS・スマホ版には登場しない)、力溜め、転倒会心など攻撃効果を高めるものもあるが狙って出せるものではなく特別発動率が高いわけでもない。むしろ攻撃力を活かせないものが圧倒的に多い上に無駄行動まである。
このような事情からはじゃのつるぎのまま放置されたトルネコは、基本的に武器攻撃のみのキャラながらドラゴンキラー等を装備した勇者やライアンに終盤では攻撃力で100前後も水をあけられてしまい、打撃のダメージが雲泥の差となってしまう。
トルネコが弱くて役立たずと言われるのはこれによるところが大きい。
戦闘に財テクにと大車輪の活躍を見せてくれたそれまでとは一転、五章の中盤期以降はトルネコの評価を一段と下げる要因になってしまっている。
即売却しないのなら【マーニャ】や【ミネア】にとりあえず持たせておけばAIが積極的に使ってくれる。
【てんばつのつえ】あたりを入手するまでは地味にMP節約に貢献してくれるだろう。
PS版
「破邪」というわりに【魔族の王】である【ピサロ】も装備可能(あまり意味は無いが)。
また、【ダークアーマー】が落としていくこともある。
第三章限定でトルネコがこれを装備したときに【無敵商人】の称号になる。
ただし、この称号になるのはLv3~6の間だけであるため、見たければ購入するタイミングには注意が必要。当然、Lv1のままクリアしたい場合は見ることができない。
また、持ち越せるアイテムが12個に増え、これを第三章から第五章に持ち越せば31500Gにもなる。
【はぐれメタルよろい】が35000Gに値上げされたので31500Gでも足りないが、それ以外の装備品を買い集める資金は少し増えた。
また、レイクナバの武器屋のリストの更新の処理が変わったため、特殊な方法で第五章でもレイクナバで買えるように。つまり裏切りの洞窟突入前でも入手できるのだが、やり方についてはレイクナバの武器屋の項目を参照。
DS版以降
バイト中に店で仕入れられる武器は、最初からある3種を除き、1種類につき1つだけ。同じものを2つ以上仕入れても、1つ売ると無くなってしまう。
はじゃのつるぎを運よく2回売りに来たからと1個売りさばくと悲劇となるので注意。
三章でも【ふくろ】が使えるようになり、袋の中に99個+手持ち12個で計111個持ち越し可能。
これらを売れば291375Gの儲けとなり、はぐれメタルよろい3つ(ラ・ク・ミ)、【ドラゴンキラー】2つ(勇・ラ)、【ドラゴンシールド】2つ(勇・ラ)など余裕で調達できる。
さらに頑張っててつのよろいでもはがねのつるぎでも【てつのまえかけ】でも何でもかんでも99個買い込んでおけば相当な大金を持ち越せ、三章で買える物を全て99個持ち越すとカンストを通り越す。
最早、裏ボス戦まで金に困ることは全くなくなる。
もちろん、自分の店の商品としてはじゃのつるぎを仕入れるときにも1度に大量に仕入れられるので大金を稼ぎたいときには便利である。
ゲームブック版
DQ4のゲームブックでは【てんくうのつるぎ】・【ほのおのつめ】・【ぎんのタロット】と共に「伝説の武器」という破格の扱いを受けている。
要所要所でゲーム本編以上の活躍が見られるが、ゲームと違い正規品はライアンしか装備できない。
なおゲーム本編性能準拠の市販品はレプリカとして量産されたもの。トルネコは進め方によってはこの武器を手にすることもできる。本編同様非常に強力。
が、第三章の終わり際に自分の店に置いてきた為、第五章でせいぎのそろばんを使っている。
小説版
小説版の三章では、旅人がレイクナバの武器屋にこの剣を売りにくるところから始まる。はじゃのつるぎを見たトルネコは子供の頃の冒険心を思い出し、夢を叶えるためにこの剣を手に旅立つ。
「破邪」の名は伊達ではなく、剣自体が意志を持ち、邪悪なものを退けていく。
最初は戦いの素人であったトルネコがただ振り回しながら逃げているだけでも、剣が独りでに魔物を倒していった。
また、鞘に収まっている状態でも主人に危機が迫ると剣自らの意志で鞘から抜け出し主人の手に滑り込んでくる。
【レイクナバ北の洞窟】で水流の仕掛けをトルネコが作動させてしまったときは、トルネコの足元に潜り込みサーフボードのようにして流れに乗るなどの芸当もやってのけた。
その後もトルネコの旅を支え続け、店を構えた後も仕入れの際の護身用として大いに活躍した。
この頃にはトルネコも戦い慣れ、商人だけでなく戦士を目指す若者からも羨望の視線を集めるようになっていた。
三章の締めに綴られた詩の一節には「剣が西向きゃ金庫は東」とトルネコの象徴の一つとして記されている。
そして五章でトルネコが大灯台の一件を片付け帰還した勇者ユーリル達に同行を申し出た際、天空の剣でこそないものの、優れた力を持つ名剣としてこの剣をユーリルに捧げている。
その後、エスターク戦で刃が通らないことに苛立ったユーリルにより床に叩き付けられている。
それを見たトルネコは「あ~ぁ、刃こぼれしますよぅ」と嘆いている。
DQ5
攻撃力は45で、価格は4400G。売却価格はSFC版では3300G、リメイク版では2200G。
戦闘中に道具として使用するとギラの効果があるのは変わらず。
【主人公】と【男の子】、そして装備グループがE、J、M、N、Oの仲間モンスターが装備することができる。
【サラボナ】、【山奥の村】、【テルパドール】、【チゾット】で販売されている。
【パパスのつるぎ】を持つ主人公の前に現れる第2の誘惑。
しかし攻撃力45とパパスの剣との攻撃力差は5(=2.5ダメージ分)しかないため、それだけのために買うのはややもったいない。
この剣を買うなら主人公は後回しにして、まずは仲間モンスターに与えてやるのが良いだろう。
ただ、装備できる仲間モンスターは多いものの、SFC版ではサラボナ到達時点での該当者は【スライムナイト】と【パペットマン】のみ。
スライムナイトはこれのワンランク下が【はがねのつるぎ】まで落ちるので、待望の上位武器となる。
パペットマンの方は少し前の【ルラフェン】で買える【スネークソード】も装備できるが、購入額がわずか500Gしか違わず、ギラの効果もついてくるので、買い与えるならこっちの方が他のモンスターとの使い回しも効いてコスパが良い。
これの次はメダル景品の【きせきのつるぎ】か、だいぶ先のチゾットで買える【まどろみのけん】になるため、活躍期間もそれなりに長い。
リメイク版ではさまようよろいとドロヌーバもサラボナまでに仲間になるので、メンバー構成によっては取り合いになるかもしれない。
SFC版のDQ5のAIは頭が良いので、仲間モンスターに装備させるとピンポイントでギラを使ってくれるため効率良く戦える。
サラボナ到着早々にスライムナイトに買い与えると、彼のイオ乱発を多少なりとも抑えてくれるので相性がよい。
DQ6
攻撃力は42、かっこよさは23で、価格は4400G。売却価格は3300G。
例によって戦闘中に道具として使用するとギラの効果。
【主人公】、【ミレーユ】、【テリー】、【アモス】、そして装備グループがC、D、E、Fの仲間モンスターが装備することができる。
上記の仲間モンスターの中でDS版以降にもいるのは【ドランゴ】と【ピエール】。
【ゲントの村】、【ダーマ神殿】、【モンストル】、【アークボルト】、【クリアベール】(上下)で販売されている他、アモスの初期装備にもなっている。
【はがねのつるぎ】か、あるいは【やいばのブーメラン】で戦ってきた主人公の待望の新武器となる。
さらにミレーユも装備できる点がうれしい。攻撃力24の【どくがのナイフ】から攻撃力が大幅に上がる。
この直後に、キツい【ムドーの島】~【ムドーの城】と、もっとキツい【ムドー】戦が控えている。ムドー戦では【ほのおのツメ】の活躍の印象が強いが、破邪の剣の威力も充分戦力となるので、資金が許せばぜひ主人公とミレーユ用に2本、購入しておきたいところ。
主人公は言わずもがな、攻撃手段の限られたこの時期ではミレーユの通常攻撃もある程度は戦力になるため、MPの節約にもつながる。
一度購入すれば非常に長く使うことになり、場合によっては主人公と初期装備のアモスは【まどろみのけん】や【プラチナソード】あたりまでこれで通す可能性も出てくる。
…というのも、ゲントの村からそれらが手に入るクリアベールまで、主人公が装備できて破邪の剣より強い武器が【バトルアックス】しかないからである。
バトルアックス自体はこれよりちょっと安いのに攻撃力は上とコスパ面では優秀なのだが、買えるのが早くともムドー撃破後になるため主人公用にはこちらを買うしかなく、一度これを買ってしまえば店売りのバトルアックスをわざわざ買う理由は薄くなるだろう。
いちおうバトルアックスは一つは確実に拾えるものの、そこからアモス用に運よく【ジャミラス】から【ほのおのツメ】を手に入れない限りは、二人のうちどちらかはこれを長いこと使わざるを得ないのだ。
リメイク版ならピエールの加入が早まった影響で、ちょうど彼にお下がりできるタイミングにもなっている。
またプレイヤーによっては、別の意味でミレーユも長いことこれを使う可能性がある。
こちらには途中【つきのおうぎ】が店売りしているものの、上の二人とは違いミレーユはどちらかと言えば後衛向きのステータスであるため、スペック的には戦士タイプの二人に比べると強い武器を優先して与えるようなキャラではない。
そのためミレーユを魔法職や【スーパースター】路線で育てている場合は急いで強い武器を整える必要も薄いため、護身用あるいはお守り代わりとして長いこと腰に下げることに。
なおSFC版の場合、タイミング的に仲間モンスターにもちょうど装備可能者は多いが、本作では基本的に人間キャラ(特に前衛)が強いので優先度は低い。
唯一ハッサンやアモスに並んで即戦力となりうる【くさったしたい】は【はがねのムチ】を装備できる。
そもそもモンスターをスタメンに使うなら、人間キャラは代わりに馬車落ちしている可能性が高いので、新たに購入する必要性は低い。
漫画版
漫画版ではレイドックに伝わる宝剣になっている。聖を生かし、邪のみを断つ剣で人間は斬れない。
これを使いこなすことがレイドックの正当後継者の証なんだとか。
レイドック王が、息子ボッツ(主人公)の実力と心構えを試す際に使用され、はがねのつるぎを失ったボッツの新たな愛剣となる。
また、使い手の技量次第では、ギラ「以上」の炎を出すこともできると語られている。
後に【ラミアスの剣】を打ち直す際、足りない分の地金となった。
小説版
小説版では、【ゲントの村の長老】から贈られたものとなっている。
度々、ただならぬ力を秘めた名剣であることが語られている。
DQ7
攻撃力は42、かっこよさは23で、価格は5400G。売却価格は2700G。
いつものように戦闘中に道具として使用するとギラの効果。
主人公、メルビン、アイラが装備することができる。
過去リートルードから行ける【グリンフレーク】と現代の【リートルード】、【ハーメリア】、【マーディラス】など中盤以降の長期に渡って市販されている。
また、最高ランクの【移民の町】でも販売される他、【モシャスナイト】が落としていくことがある。
主人公の職業や習得特技状況によっては道具使用のギラが便利な場面もあるが、単純な攻撃力ではより早期に入手できる【鉄のオノ】との差があまりなく、魅力は今ひとつ。
リートルード編はこの後【バロックタワー】を攻略する程度で、特に強力なボス戦もない。
次のハーメリア地方へ行けば、【バトルアックス】や【ドラゴンテイル】などの攻撃力の高い武器が買えるので、ここで武器を新調する意味はあまりない。
ダーマ編でカジノのラッキーパネルでこれらより強い武器が入手できるため、カジノ通いの人には既に全く不要という状況も。
小説版
【カシム】がこの剣を使用している。
主人公も1度だけ彼から借りて使ったが、正式に自分の持ち物となることはなかった。
DQ9
攻撃力は42、おしゃれさは28で、価格は3000G。売却価格は1500。
戦士、盗賊、旅芸人、バトルマスター、魔法戦士が装備することができる。
DQ8ではなぜか登場しなかったが、今作品では復活。
【カラコタ橋】と【サンマロウ】で販売されている他、【セントシュタイン城】にある宝箱から手に入れることもできる(要:とうぞくのカギ)。
敵では【ウパパロン】、【じごくのよろい】、【ダークホビット】が落としていくことがある。
本作にギラ系はないので、恒例の「戦闘中にギラ」ではなく、敵全体に6~10ポイントの炎属性ダメージを与えることができるが、入手時期的にほぼ使い道はないだろう。
そもそも本作でははがねのつるぎよりも攻撃力が低く、その鋼の剣はこの武器が手に入る以前に【アユルダーマ島】で誰でも容易に錬金できてしまうため、錬金は面倒くさくてやりたくないという人以外はこの武器に頼る必要性がない。
これと【ひかりの石】×3+【せいすい】×1で、【ひかりのつるぎ】を錬金することが可能。
【天使の泉】で光の石がふんだんに入手できるプレイヤーなら、カラコタ橋到着直後に容易に錬金可能で、攻撃力が70もあるのでかなり強力。
なので、破邪の剣そのものよりも、錬金素材としての存在価値の方が大きい。
しかし天使の泉でひかりの石が出なかったプレイヤーは別。
船入手後でないと、ひかりの石を必要数集めるのは難しく、船を手にいれたら【ヴァルキリーソード】を購入して光の剣の完全上位互換である【ほのおのつるぎ】を作った方がいい。頑張ればそのまま【インフェルノソード】まで育てることもできてしまう。
そんなわけで、錬金素材としての存在価値もかなり限定的と言える。
そもそもすれちがい通信が難しくなった現在では、天使の泉を解放すること自体が至難の業なので……。
だがひかりのつるぎの売値が4700Gと割と高価である為、この武器とひかりの石が余っているプレイヤーならば金策としては一応利用できる…かもしれない。
DQ10オフライン
主人公(【戦士】、【バトルマスター】、【魔法戦士】、【遊び人】)、【ヒューザ】が装備可能な片手剣。
NPCの【魔法戦士団】は全員これを装備している。
戦闘中に道具として使用すると敵全体に14~18の炎属性ダメージ。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃力 | 44 | 49 | 54 | 60 |
みりょく | 6 | 7 | 9 | 10 |
【ふしぎな鍛冶】で作成可能。レシピは【はじゃのつるぎの書】に記載。
レシピを落とす【キングリザード】を倒せる頃には「マイコーデ」用途ぐらいにしかならない。
必要な素材は、【ぎんのこうせき】x6、【ホカホカストーン】x2、【赤い宝石】x1、【ようせいのひだね】x2。
DQ10オンライン
レベル35より装備可能な片手剣。基本攻撃力は44。
当初は道具として使用するとメラ相当の火の玉が出ていたがほとんど役に立たない。
Ver.3.0でギラ系呪文が実装されたことによりギラに変わったが、やはり使い道はない。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
片手剣として登場。うち直しに必要な宝珠は9つ。
【主人公(DQ11)】・【カミュ】・【シルビア】・【グレイグ】が装備可能。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃力 | 42 | 44 | 47 | 50 |
道具として使用すると敵1グループに12~20の炎属性ダメージ(ギラ相当)。
【じごくのよろい】(強ver含む)のレアドロップ。
また、【ナギムナー村】、【プチャラオ村】などにて4400Gで売っている。
だがここで買ってはならない。【ふしぎな鍛冶】でも作成可能であり、そのレシピ【邪を破るつるぎの書】はナギムナー村で手に入るからだ。
しかもPS4版ではよりによって、はじゃのつるぎを売っている店内の宝箱にそのレシピがある。
必要な素材は【ぎんのこうせき】x2+【ようがんのカケラ】x1+【レッドアイ】x1であり、入手にそんなに苦労しない。
カジノで【プラチナソード】を持ってない場合はお金の節約のためにも必ず鍛冶で作ろう。
というよりカジノによる稼ぎを行わなかった場合だとプラチナソードを入手できる時期がだいぶ後になるため、【はやぶさのけん】を手に入れるまでは片手剣武器としては長いことお世話になる。
なお、DQ11のふっかつのじゅもんの中にはこれを最初から所持している特別なじゅもんがある模様。
また3DS版・DQ11Sではクエスト【カラーストーン危機一髪】の報酬でもらえる。
こちらの場合、クエスト自体は早めに受注できても、ボスの【クイーンマチルダ】を倒すのが序盤だとキツいため、パーティメンバーが7人そろってから挑んだ方が無難である。
なので、そこまで無理をして早期獲得を狙わなくてもいい。
バトルロード2
第1章から登場する戦士専用の武器。
上昇するステータスは、ちから+42 みのまもり+12。
使える技は「灼熱斬り」と「破邪の炎」。
前者は灼熱をまとった剣で敵1体を斬りつけ、後者は剣から灼熱の炎を放って敵全員を攻撃。
灼熱に強い敵がいるなら、会心の一撃狙いで灼熱斬りを使うと良い。
通常の【デスピサロ】は灼熱に弱いので、お世話になった人も多いだろう。
Vジャンプ2009年1月号の全員サービスでモリセレ化された。
ちなみに本作でのDQ4版の【ミナデイン】ではライアンがこれを使っている。
トルネコシリーズ
ドラクエ4ではトルネコのしばらくの間の最強武器として印象深かった剣であるが本作では未登場。
この剣より弱い正義のそろばんが1の最強武器兼2の通常武器最強の座を獲得しているのに残念である。
【デーモンバスター】をこの名前にしても良かったと思われるが…。
出てきたとしたら「風来のシレン」シリーズにおける、「炎の剣」(HP満タンのときに定数ダメージを与える炎を飛ばす。性質上NPCや店主に当たる事故も少なくない)ポジションになったかもしれないが…。
ソード
第6章クリアで貰える、本作のキーアイテムの一つ。
これを手に入れ、【ナッジ老師】を尋ねて【魔王の城】への道を開く必殺剣【魔鬼破斬】を習得するほか、強化して【ひかりのつるぎ】に、そして各伝説の剣へ進化させることができる。
また、本編クリア後、これを進化させた状態で【力の守護者】をまた倒せばさらに貰うことができるため、最終的には伝説の剣全てを入手可能。
ヒーローズ1
アクト、メーア、テリーが装備でき、テリーの初期装備。攻撃力は46で4400G。
デザインは7以降の共通デザイン。特に特殊な効果は無い普通の剣である。
3人は性能が似通ってる上、主人公に選ばなかった方は途中で離脱をしてしまう。
ここら辺から武具の価格がハネあがり、ゴールド面が厳しくなるため、テリーを使う気が無いなら引っぺがして主人公に持たせてしまうのも手。
ヒーローズ2
【ラゼル】、【テレシア】の職業が【戦士】、【バトルマスター】の場合と【テリー】が装備可能。ちなみに今作でもテリーの初期装備となっている。攻撃力は52で35000G。
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 132 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | 武器 |
標準価格 | 800,000G |
また、さまようよろい族(【さまようよろい】、【サンドワンダラー】、【キラーアーマー】、【タンザーナイト】)のおしゃれ個体の武器がそれぞれはじゃのつるぎの色違いになっている(盾は【ホワイトシールド】の色違い)。
星ドラ
☆4装備で登場。ふくびきで入手可能。
メインスキルは【れんごくぎり】
サブスロット【ギラ】
ライバルズ
第2弾「解き放たれし力の咆哮」で実装された戦士専用のカード。レアリティはスーパーレア。
3/2/2
召喚時:横一列にいる全ての敵ユニットに1ダメージを与える
原作でのギラの効果を再現しており、装備した時に横一列に炎でダメージを与えることができる。
ドラけし!
☆3・緑属性で登場。レギュラードラポンなどで入手可能。
MAXステータス HP 162・こうげき力 195
スキルは【かえんぎり】
チャンピオンズ
星4武器。
閃烈抜刀(必殺技)、閃烈斬り、剣気のまもり、閃烈なぎはらい、といったギラ属性の攻撃を中心に習得。