【アントリア】

Last-modified: 2021-02-10 (水) 10:52:56

DQ7

過去の【ダーマ神殿】編に登場する【ボス級モンスター】で、【オルゴ・デミーラ】配下の魔界の神官。左手に杖、右手に宝玉、腹にふくよかな贅肉を持っている。
 
こいつに限らず、DQ7には不気味なモンスターが多い。
英語版での名前はPS版ではAntoria、3DS版ではCardinal Sin。
Cardinalとは「枢機卿(カトリック教会の最高顧問)」のこと。海外3DS版の名前を和訳するなら「シン枢機卿」となる。なお、"sin"は「(道徳上の)罪」を意味する。
DQ世界には間違いなくキリスト教が存在しないので、ここでは単に魔界の教団(恐らく魔王が信仰対象)の大幹部、といったところか。
 
手下の魔物を率いてダーマ神殿に攻め込みこれを占拠すると、本当の大神官である【フォズ】を捕らえて洞窟の奥深くに幽閉してしまう。
そして自身は大神官に成り済まし、神殿にやってくる者達の力を奪った上で【ふきだまりの町】に落としていた。
また、ようやく外に出られると自分の下へやって来た決闘場の優勝者を一瞬で葬り去り、「人間はもう用済み、ここで死んでもらおう!」という台詞から力を奪った人々は最終的には皆殺しにしてしまうつもりだったことが窺える。
残虐非道さは作中でもトップクラスと言え、長く暗いダーマ編を締めくくる最後のボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかる。
 
グラフィックは【ほうらい大王】の色違いだが、クリア前なら実質彼専用のグラフィックでもある。
他作品ではスーパーライトで再登場した。

戦闘

【ダーマ神殿地下の決闘場】を勝ち抜くと、いよいよ総大将である彼との戦いとなる。
これが過去ダーマ編最後の戦いとなるため、十分な準備を持って挑みたい。
また、この戦闘ではフォズ大神官という頼もしい助っ人が戦闘に加わってくれる。
 
強大な魔力を持っており、様々な呪文や特技を使いこなす芸達者な敵。
ラインナップは通常攻撃の他に【火炎斬り】【念じボール】【ベギラマ】【イオ】【マジックバリア】
ときどき2回行動する上にステータスが全体的に高く、火炎斬りやベギラマも痛いが、それ以上にキツいのは念じボール。
67+通常攻撃の半分のダメージという一発でも即死級の威力がある攻撃が二発も来るため極めて危険。【制限行動】だが、ボスのため1ターンに2回使えない以外の用をなしていない。
バランス調整か規定ダメージ以外のダメージは能力値無視の0~13で固定されているが、それでも2発合計で134~160ダメージを食らうため2回同じ仲間に来ればお陀仏である。
隊列無視攻撃のため、単純計算で3/16(18.75%)で味方がお陀仏になるという極めて厄介な攻撃。
最大MPが55と有限なので、戦闘が長引くと念じボールの使用頻度が上がってしまいますます苦しい戦いになる。
フォズがダメージを肩代わりしてくれたり【ベホイミ】を唱えてくれたりすることも多いが、それでも強敵となるのは間違いない。
 
……と、普通にプレイする分にはかなりの強敵なのだが、実は一部の補助呪文に弱いという致命的な弱点を抱えている。
有効なのは【ラリホー】【マヌーサ】【ルカニ系】で、これらはかなり高確率で効く。
そのため開幕ラリホーで眠らせ、黙らせたまま一気に叩き潰すのがセオリー。
だが、普通はこんな大ボスにラリホーが効くとは誰も思わないだろう。
公式ガイドブックに掲載されていたため今となっては有名だが、発売当時は苦労したプレイヤーが後を絶たなかった。
ただし、マジックバリアを使用されると補助系呪文は格段に効きにくくなってしまう。
1ターン目でラリホーが効かずにバリアを張られたり、先手を取られたりすると厳しい戦いとなる。
そういった意味でもラリホーを唱えた後はルカニで守備力を下げ、短期決戦に持ち込むのが得策。
その他には休み系の耐性も強耐性止まりなので、【ガボ】【ほえろ】【まだらくもいと】を併用するのも手。
 
2回行動をするため単体では効果が薄いのだが、仕様上眠っている時に休み系が成功した場合(逆は不可)は覚醒後の最初の行動で休み状態が発揮されるため、保険としてはかなり有効となる。
また【ふきだまりの町】で買える【ねむりのつえ】を持っていれば、そちらをガボに持たせ、自力でラリホーを覚える【マリベル】と共に二人がかりで眠らせ続けることで「ずっと俺のターン」状態にもできてしまう。
素早さの高い二人ならばほぼ確実にアントリアに先制できるため、もはやマジックバリアを張る余裕すら与えない。
あとは【主人公】とフォズがボコボコにすれば拍子抜けするほどあっさり終わる。
 
ちなみに3DS版ではマジックバリアが「呪文にしか効果がない」という弱体化を遂げたおかげでねむりのつえが更に使いやすくなり、NPCが特殊会心(約1/16の確率で自身の攻撃力の2.5倍のダメージ、防御も無視)を使えるので、PS版より戦いやすくなっている。
マジックバリアを使われてもフォズが会心を連発してほとんど一人で片付けてしまうことも。
 
…さて、こいつはプレイヤーを文字通り絶望の淵に叩き落とした張本人であり、怒りを覚えるプレイヤーも多いだろう。当然ながら仲間からの評判もかなり悪い。
マリベルは「さっさと やっつけるわよ。 あんなのを生かしておいたって 百害あって一利なしよ。」といい、ガボは「チカラを うばってくれた お礼を たっぷり してやろうぜ! もちろん 剣とコブシでな。」とコメントしており、相当嫌なヤツと見ている様子。
 
なお【負けバトル】【イノップ】【ゴンズ】があれほどの強さを持っていたのは、アントリアが人間から奪った力を与えていたため。
だが、コイツ自身はあそこまでの反則的な強さを持っていない(念じボールは非常に強力だが)。
もっとも、イベント戦でもないのにあそこまでの強さで来られてはそもそもゲームが成立しないので、そこは仕方の無いところだろう。
一応ストーリー的に見るとアントリアと戦う頃には多くの人間が力を取り戻しているので、そのせいでアントリアも弱体化していた(というか本来の強さに戻った)のかも知れない。

余談

アントリアが倒されたことで「人間から奪ったチカラで魔王を強化する」という計画は失敗に終わったが、この計画は主人公達の介入していない歴史では成功しているはず。
つまり、本来の歴史におけるオルゴ・デミーラは主人公達が戦った時よりも強かった可能性が高いのだ。
詳細が不明な上にタイムパラドックスの問題もあるが、なんとも興味深い分岐点ではなかろうか。
転職が可能になる前の最後の敵という前作のムドーポジションで大魔王オルゴ・デミーラの直属の側近達の内一人、つまり従来の魔王ポジションの一角だと思われるが未だに再登場できておらず影が薄いのが残念な敵である。