【イオ】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 04:57:40

イオ系呪文

【イオ】―【イオラ】【イオナズン】【イオグランデ】

【イオマータ】

概要

爆発を起こす呪文です。敵は大ダメージを受けるに違いありません。
(FC版DQ3取扱説明書より)

DQ3以降で登場する呪文で、【イオ系】の基本呪文。
基本呪文でありながら、効果範囲が敵全体というのが最大のウリであり、バラバラに現れた雑魚敵の駆除に適している。
属性は炎寄りだが【メラ】【ギラ】が完全無効の敵に通用する作品もある。
反面、消費MPも少し重いので乱発するとガス欠することも。
使用することでこの呪文が発動する装備品が多めなのも特徴。
一方、敵側が使う場合にDQ5まではグループ対象と全体対象の区別がない(つまり消費MPが高いだけ無駄)という事情もあってか、これを唱える敵はDQ5以前には存在しない。
 
意図的なのか偶然なのか、主人公と縁が薄い呪文でもある。
ナンバリングタイトルでは初登場の3から習得できず、転職システムのある6や7でも習得できない。
9でやっと主人公が習得できるようになり、11で転職に頼らず初めて習得するに至った。
 
名前の由来は、地球以外で火山活動を行っていることが確認された初の天体である木星の衛星イオだろうか。
衛星のイオの地形は火山活動が活発で、その地形は世界各地の火山、及び火山や太陽、雷などに関する神話から名付けられている。
ただし、シリーズではイオナズンがDQ2でイオに先だって登場していることから、この由来にも疑問が呈されている。
爆発呪文のモチーフとしては頷けるところであり、ダブルミーニングの可能性もあるが。
 
海外版表記は"Bang"。「発砲音」を意味する英語であるので、日本のメラ系並の直球ネーミングである。

DQ3

消費MP5、敵全体に16~23のダメージ。
前作の【ベギラマ】に近い性能の呪文として初登場した。
【魔法使い】がLv11以降、【かしこさ】に関係なく1/2の確率で習得する、最後の初級呪文である。
攻撃範囲以外はほぼギラに似た性能を持っており、ダメージと属性に関してはまったく同じ。
ギラの習得が遅れた場合には同じような時期に習得することすらあるが、消費MPが1だけ違うので相手によって使い分ければよい。
本作ではメラ・ギラ・イオは全て同じ炎属性なので、バラバラに現れた敵に均等にダメージを入れるのが主な仕事となる。
耐性持ちの敵も結構多く、消費MPとダメージ量の兼ね合いから多用するのは難しいが、活躍時期はそれなりに長い。
Lv14でダメージが1.8倍くらいあるベギラマを習得できるので、それ以降はあまり出番がなくなる。
 
序盤のダンジョン・【シャンパーニの塔】に親分と一緒にボスとして登場する【カンダタこぶん】は1グループにまとまっていないので使いどころではあるが、若干の耐性があるため、効かないこともしばしば。
単体に無耐性で確実に30前後のダメージが与えられる【ヒャド】があるので、どちらを使うかは迷いどころ。

主に【ノアニール西の洞窟】のモンスター相手に活躍する。ここのモンスターは炎系呪文に耐性を持っているが大量に出てくるためこれで数を減らそう。

リメイク版

魔法使いがこれを覚える頃に【ブーメラン】が手に入るものの、しばらくは全体攻撃武器の入手数が限られる上に、こちらは敵の守備力や隊列の影響を受けないため棲み分けができている。
魔法使いはブーメラン系を装備可能だが、非力な魔法使いがブーメラン系を持っても全くダメージには期待できない。
このため、初期メンバーに魔法使いを入れるのであればFC版同様そこそこ活躍する呪文である。

小説版

魔法使いのリザが【はぐれメタル】に使用するが、原作ゲーム同様通用せず。
【うごくせきぞう】にも使用するがさしたるダメージにはならず、イオラで破壊することになる。

DQ4

消費MP5、敵全体に16~24(20±4)のダメージ。【マーニャ】がLv11で習得する。
メラ・ギラ・イオがそれぞれ別の属性になったことでさらに使い勝手が良くなった。
特にFC版では同種モンスターでも別グループに分かれて出現することが非常に多いので、なおさらである。
5章スタートから【大灯台】辺りまではイオ系強耐性~完全耐性の敵が少ないので覚えたらすぐに使える。
【とうだいタイガー】戦辺りまで主力となるが、【ソレッタ】地方の敵にも効く。とはいえ流石に威力が物足りなくなってくる。
また【マグマのつえ】の道具効果でこれが発動する。
 
小説版では【アッテムト鉱山】内にてマーニャが使用。
【ベビーサラマンダ】の群れを一発で薙ぎ払った。

DQ5

消費MPは5のままだが、ダメージが20~30(25±5)に底上げされた。この仕様はDQ7まで共通。
本作以降、イオ系のすべての呪文がギラ系の同級呪文よりもダメージが大きくなり、効果範囲も含めて完全に格上という扱いになった。
 
【ヘンリー】【女の子】も習得するが、最大の使い手はなんといってもスライムナイトだろう。
【主人公(DQ5)】ばくだんベビー【やいばのブーメラン】と並び、序盤の全体攻撃として大いに活躍する。
一方で、ヘンリーやピエール先生のガス欠の最大の要因でもある。【AI】に任せていると、これを覚えた後は基本的にこればかり唱えるので、MPマネジメントは忘れずに。
 
また【ほのおのリング】【マグマのつえ】のどうぐ効果でこれが発動する。

リメイク版

味方AIはあまり乱発しない、というかAIがバカすぎて使えない代物なので、ある意味心配がなくなった。
 
敵では【プチマージ】が唱えてくるようになった。
そのため、敵専用ダメージテーブルが用意され、DQ6以降と同じ15~20ダメージとなっている。
【ジェリーマン】が変身して使うときもこの数値が参照される。

DQ6

【ミレーユ】がLv15で、【レッサーデーモン】(SFC版のみ)がLv10で習得するのみで、職業では覚えられない。
習得する時期がやや遅くなり、若干威力不足の感があるが、敵の数が多いときには主人公の【やいばのブーメラン】と併用して敵を減らすのに役立つ。
ただし、AI任せにしているとミレーユはこればかり連発する様になり、あっという間にMPが底をつく。その利便性ゆえの欠点であり、前作のヘンリーやスライムナイトを彷彿とさせる。
ちょうどこれを覚える頃に【地底魔城】【ムドーの島】といった長丁場のダンジョンが続くのも悩みの種。
本作以降は【じゅもんせつやく】が削除されたこともあり、AIはオールオアナッシングの極端な思考なので、MPマネジメントがやや面倒になってしまった。
 
敵側では【ダークゴイル】が使ってくる。このころは呪文耐性のない【あつでのよろい】あたりをつけていることが多いし、【メラミ】も厄介なので【マホトーン】で封じてしまおう。
【しれんその1】も使えるが、踊りを封じないとまずお目にかからない。
 
【ほのおのつるぎ】の道具使用効果にも設定されている。入手時期的に力不足だが、それでも100%発動の全体攻撃と考えればダメージ系の道具使用効果がポンコツだらけの本作ではマシな方。所持金次第で量産できるので職業柄全体攻撃が不得手なキャラに持たせておけば雑魚散らしの保険ぐらいにはなる。
 
なお、本作から呪文選択時に7文字×3行の説明文が表示されるようになったのだが、この呪文の説明は

ばくはつ

というたった4文字で終わりである。
説明文は初めてDQをプレイする人にとって非常に親切なシステムではあるのだが、攻撃呪文であることしかわからないという非常に不親切なものだった。
そして、この不親切な説明はこの後の作品にも引き継がれ、かなり長い間使われることになる。
せめて「てきぜんたいに ばくはつ」とでも表記できなかったのだろうか。

マンガ版

【ムドー】戦でミレーユが使用。原作通りあまり効果はなかった。

DQ7

【メルビン】が最初から覚えているのみ。しかし、この頃だと明らかに力不足なため、本編でプレイヤー自身が使う機会はほぼ皆無である。
NPCとして戦う仲間では【ザジ】【ろうがくし】が習得している。ろうがくしはともかく、ザジは対戦相手4体との連戦になる【ダーマ神殿地下の決闘場】にてパーティに加わってくれる。この頃は複数攻撃技にも乏しいので、使ってくれるとかなりありがたい。
ここでの戦いのみが、イオの活躍が見られる唯一の場面と言えるだろう。
今作の敵はイオを使うモンスターが多くギラより使い手が多い。

リメイク版

相変わらず職業で覚えることは不可能。
だが【しっぺ返し】の削除に伴い、【マリベル】がLv9で覚えるようになる。
最初から連れ回せるキャラは今までではレベル11以上無いとイオを覚えなかったので破格の早さになった。
序盤でのマリベルの戦力が大幅にアップした上、イオ自身もDQ歴代でも最高クラスに活躍する作品となった。
ザコが出たらとりあえずイオ。この時期の敵全体20~30ダメージはかなりのものがあり、後はお供がブーメランを投げればたいていの戦闘が1~2ターンで片付けられる。
ボス戦でもルカニをかけたらイオ。非力なマリベルならこちらの方がダメージが大きいので遠慮なく使おう。ただし時期的にちょうどいい【炎の巨人】には効かない。 
前述のダーマ地下決闘場でも大いに活躍。6連戦なのでMP管理には気を付けるべきだが、ザジとのダブルイオが決まれば戦況はかなり有利になる。
 
MP消費はやや痛いが、マリベルの豊富なMPと素早さの高さもあって、ダーマ神殿解放までは抜群の安定力を誇る。
もっともイオに頼り過ぎると、呪文が使えなくなる【ふきだまりの町】【神殿への地下道】が非常に辛くなるが。
ダーマ編では道具係か【アサシンダガー】で暗殺者マリベルになるかの2択になるが、リメイク版でのアサシンダガーは超強力なので、素早いガボにアイテム役を任せるのも一つの手。

DQ8

【ゼシカ】がLv14で習得。消費MPは相変わらず5。
今作では、3作ぶりに敵側にこの呪文の使い手がいない。
最初は16~24程度だが、【かしこさ】が高いと36~44まで上昇するように。
序盤では主人公のブーメランと並んで貴重な全体攻撃になっている。
またイオ系全体に言えるのだが【マシン系】に有効。本作のマシン系は全体的に呪文耐性が高く、まともに通るのはイオ系と【デイン系】くらい。
【ガチャコッコ】の群れなど危ないやつらにぶっ放してやると良いだろう。

DQ9

攻撃魔力65200400600800999
ダメージ(100%)20~3027~3738~4849~5959~6970~80
成長倍率(加算値)100%(+0)129%(+7)172%(+18)215%(+29)257%(+39)300%(+50)

魔法使いがLv11、賢者がLv8で習得する。
魔法使いが【イオラ】を覚える時期が遅いため、基本的にはブーメランが出てくるまで唯一の全体攻撃である。
イオ系は賢者はすべて習得し魔法使いは3段階目までしか習得しないのだが、攻撃魔力差で魔法使いが威力で上回る場合が多い。
ちなみに最初はメラよりも威力は高いが、威力の伸びが非常に悪く攻撃魔力400程度でメラに後れを取るようになる。
【雷・爆発属性】で弱点を突けば威力を上げることができる。
イオ系はマシン系の敵に強く、序盤の堅いマシン系の敵の始末に大いに役立つだろう。
今作にはギラが無いのではぐれメタルなどはイオを唱えてくるようになった。ダメージは15~24。
 
クエストNo.116【まだまだ眠る大賢者】では、「イオで【黒竜丸】を倒す」ことを要求される。
なぜイオで倒さなくてはならないのか疑問だが、最高威力の低いイオで倒すのは辛い。
もっとも黒竜丸はボスなので最大HPは1800固定でトロルキングにメラでとどめを刺すよりは調節がしやすい。

DQ10オフライン

習得条件は【魔法使い】Lv10、【賢者】Lv10。仲間キャラは覚えない。
【ゲストキャラクター】では【エイドス】が使える。
消費MPは4。
 
敵全員に【こうげき魔力】依存の【光属性】ダメージ。ダメージ量は(25~68)±2。

DQ10オンライン

魔法使いがLv12、賢者がLv10で覚えるほか、仲間モンスターが「イオの心得」のSP3で習得する。
消費MPは4、ダメージは23~27。こうげき魔力47から威力が上がり始め、336で頭打ち(ダメージは66~70)になる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【主人公(DQ11)】がLv15、【ベロニカ】がLv13で習得する。
実は主人公が自力習得するのはシリーズ初。
消費MPは6、攻撃範囲は敵全体、光属性、ダメージは18±4(14~22)。
こうげき魔力97から威力が上がり始め、195で打ち止めとなるが、
最大威力でのダメージは48±4(44~52)と、【ギラ】の1.5倍ほどの威力になる。
 
ベロニカは加入してからすぐに習得。魔力の高さもあって、最初から40ダメージ前後を叩き出すなど、序盤から中盤にかけて全体攻撃の主役として運用できる。
パッシブスキルと装備をしっかりしておけば【グロッタの町】に着く頃にはこうげき魔力が200近くになるため、安定して50前後のダメージを与えてくれる。
ただし、消費MPが過去作よりも多くなっているため、逆に燃費が良くなったギラと使い分けていきたいところ。
 
主人公は習得時点のこうげき魔力が低く、装備を考慮してもこうげき魔力97に達するには結構レベルを上げる必要があり、そのうえ所有MPの関係上コスパが悪いため微妙なところ。
ただ仲間が7人揃うまでの間は、パーティのグループ・全体攻撃技も限られ【カミュ】のブーメランの威力も停滞気味になるため、ベロニカのイオに続いての追撃や、瀕死の敵が複数残ったときのトドメに用いるのには使える。
敵では【メイジドラキー】が使用する。

不思議のダンジョンシリーズ

部屋内の全員を攻撃する【イオの巻物】が初代から登場している他、トルネコ2以降はイオの呪文自体も登場。

トルネコ2

魔法使いの呪文で登場。消費HP5で部屋内全員に10~25ダメージ。
威力自体はイオの巻物に10劣るので弱いのだが、ポイントはコストパフォーマンスの高さ。
イオナズンが消費HP30で30~70ダメージなので、【大部屋】等で連発する余裕があれば非常に強い。
また単独の敵相手でも距離を取って連発できるので、【デイン】【バギ】同様に序盤で覚えると非常に便利。

トルネコ3

【イネス】が一回の冒険につき3回使用可能。ダメージは30固定で、イオの巻物と同等。
トルネコ3は集団戦も多いので、困ったときには使ってもらおう。

少年ヤンガス

ダメージは10~15、つかれ20。
敵は疲れないので、大部屋で連発されたりすると地味にきつい。
また、これを覚えた仲間モンスターは自身のいる部屋に敵が1体でもいるとこれを連発するようになる。
使用するのは【アンクルホーン】【プチマージ】【メトロゴースト】の三体。

ヒーローズ1

【フローラ】が最初から覚えている。
消費MPは7。
発動すると、前方に小規模の爆発を起こす。
マジカルボール(△アクション)を事前にばら撒いていると誘爆する。
これらは全て、本作のイオ系共通事項である。

ヒーローズ2

前作に引き続き【フローラ】がスキルポイント8を消費して習得する。消費MPは9。
発動すると、前方に小規模の爆発を起こす。
フローラの場合はマジカルボール(△アクション)を事前にばら撒いていると誘爆する。
【ツェザール】も習得することで使えるが彼は呪文よりも【氷河斬】?をしている方が良い。

トレジャーズ

敵範囲に爆発属性の呪文ダメージを与える。
【ヒスイスライム】【ドラキーマ】【ビッグハット】【マジカルハット】【メタルキング】【イモータルパール】が覚えている可能性がある。
使用者がLv18になると自動的にイオラに進化し、最終的にLv33でイオナズンになる。

バトルロード2

【イーブルフライ】【スライムナイト】(第3ワザ)のみが使用可能。

ライバルズ

魔法使い専用のベーシックカードとして初期より実装。

コスト2
全ての敵ユニットに1ダメージ

そのままだと力不足だが、魔法使いお得意の【まほう研究所】のような特技ダメージ強化と合わさると2マナにして敵ユニット全体に3,4ダメージといった驚異的なコストパフォーマンスを出す。
特技ダメージを絡めたデッキにおける盤面制圧役として長く活躍しているカード。

ウォーク

敵全体にイオ属性小ダメージを与える。消費MPは13。

DQタクト

Cランクとくぎとして登場。射程2十字マス・消費MP8
「範囲内の敵全てにイオ属性呪文ダメージを与える」
最大強化で 威力+50%まで強化可能。
【キマイラロード】【アンクルホーン】など数多くのモンスターが使用可能な他、とくぎ書でも習得可能。

スマブラSP

【勇者(スマッシュブラザーズ)】の下必殺で出る技の一つ。
前方に直進する光弾を放ち、相手にヒットするか一定距離前進すると爆発する。
他の飛び道具などに相殺されてもその場で爆発する。
弾速はまずまずの速さで、爆発の直径は勇者の身長より少々大きい程度。
コマンド選択技の中ではリーチ、威力、範囲どれもそこそこで扱いやすい。
弾が小さく地味で背景に紛れやすく、飛翔音もかなり静かなので不意を突きやすいという利点もある。
タイマンだと流石に厳しいが、乱闘時は闇討ち的な効果も期待できる。

ダイの大冒険

初級の爆裂呪文。ソフトボール大のエネルギー弾を撃ち、当たった場所に小爆発を起こす。
 
イオラやイオナズンに比べて作中での登場は遅く、【ポップ】【ガルダンディー】戦で、とどめに使用したのが最初。
【ヒュンケル】【ブラッディースクライド】で翼を傷付けられたガルダンディーの上空を【トベルーラ】で取り、残り少ない全魔法力を込めたイオを、体勢を崩して無防備なガルダンディーの顔面に零距離で叩きつけてとどめをさした。
翼以外ほとんどダメージを受けていなかったガルダンディーだったが、脳に激しい損傷を受けたため即死。
初級呪文であっても使い方次第で強敵を倒せる(ダイの世界観では、使い手の魔力次第で、同じ呪文でも威力は異なるが)という稀有な例となった。
 
また、頭脳的な使い方として、ポップが【ミストバーン】をイオの連射で足止め・攪乱し、同時に立ち上がる爆煙で【マァム】のサポートをしたり【死の大地】【ハドラー】が第2幕目の出だしにイオのエネルギー弾を両手で叩き、【ダイ】【バラン】を目眩ましで牽制した。
加えて、生来イオ系を使える【シグマ】【バーンパレス】におけるポップとの一騎打ちの際に使用し、ポップの体勢を崩すために進行方向の足下に放った。

アベル伝説

【ヤナック】【ぐんたいガニ】戦で使用。
甲羅が硬く、剣も呪文も受け付けない敵の足元を狙い、爆風で次々と転倒させていき、腹ばいになったところを【アベル】らが追撃しトドメを刺していった。

蒼天のソウラ

2巻で初登場。爆発呪文と書いてイオと読む。
【マルチナ】【アズリア】に教えた呪文。
「自分を中心に光の爆発を起こす、魔法使いの防御手段」として伝授された。
【トーラ】の近接攻撃を退ける目的で使うも、宵闇のクロークという装備の効果で効果は無かった。
 
その後は主に【アマセ】【ライセン】の得意呪文として活躍する。
アマセは魔力を球形に展開し、空気を内側に取り込んだシャボン玉のような性質を持つイオを生成し、長時間漂わせることで相手のメラ系呪文を抑止するように使う。
その他、【ヨナ】を大きなシャボン玉状イオ弾に包むことで、一度だけ攻撃を相殺する爆発反応装甲(リアクティブアーマー)として付与させ、距離を詰める為にも用いる。
 
ライセンは生成したイオをビリヤードのように弾いて広範囲を反射して多角的な攻撃を行う「天象球戯(ギャラクシーハスラー)」という戦闘スタイルに使用する。
マッセと呼ばれる曲射でイオ弾を戦場にばらまき、索敵を行った上で追い詰めた相手に「絨毯爆撃(カーペットボミング)」というイオ弾を使った範囲攻撃を行い、隠れた相手を燻り出す攻撃手段として活用している。
 
500年前の戦いでは【狐火のアスキス】が光堂遍路(こうどうへんろ)という特殊な戦闘スタイルで使用する。
【ゴズ渓谷】の聖地を守る呪術師一族に伝わる特殊な蝋に、光呪文である爆発呪文(イオ)を取り込み、光の進路を曲げることで一点に集中させ、レーザービームのような単体攻撃化して使う。
型毎に技名があり、迎撃に使う型は「蝶肢楼(ちょうしろう)」、一点集中して攻撃に使う型は「狼顎楼(ろうがくろう)」、対空用に縦長に放つ型は「鰐襲楼(がくしゅうろう)」、高所から低所へ放つ型は「鹿角楼(かくかろう)」と呼ぶ。