概要 
モンスターの系統の一つ。
【ベビーサタン】系、【アークデーモン】系、【トロル】系、【ギガンテス】系など、悪魔・鬼・巨人族といったモンスターが属する。
名無しの悪魔だけでなく、【デュラン】や【アクバー】など魔族の幹部もこれに類するが、魔族の頂点たる魔王に関しては【????系】という特別枠に入り悪魔系扱いされないことが多い。
また、【怪人系】の区分がない作品では、【まじゅつし】系や【ごろつき】系などの人型モンスターも「悪行を重ねて人の道を外れた」「悪魔や邪神を崇拝する邪教徒」といった理由でこの系統に分類される。
というか、怪人系は人型モンスターを切り分けて悪魔系から細分化した系統ともいえる。
巨人や魔法使い系などは得意分野がわかりやすいが、それ以外の悪魔、特に上位の者は物理・呪文の両方に優れる強敵であることが多い。
なお鳥山明のイラストでは「人型の悪魔は手の指が4本」というお約束があり、初期のDQでもそのまま使用されていた。
しかし、「指4本」には特定の層に対する差別表現の暗示に使用されることもある(詳細については各々で)ためか、DQ8以降ではこれらのモンスターもゲーム中では指が5本に変更されている。→【指の数】
本編 
DQ8から他の多くの系統と共に登場。
前述した怪人系の区分もあるため、明らかに人間ではないモンスターの割合が高い。
上位のものは優れた耐性を持っていることが多く、多彩な攻撃手段を持つ者も多いため、油断できない相手である。
モンスターズ 
DQM1・2 
魔王やら邪神やらの加護なのか、系統の傾向として【ザキ】【メガンテ】といった即死効果に完全耐性、攻撃呪文も軽減する種族が多い。
半面、即死以外の状態異常や炎・吹雪といったブレス攻撃への耐性は低め。そこまで魔王は手が回らなかったようだ。また、GB版DQM2では【メタル化】できるモンスターが一体もいない唯一の系統である。
【ドラゴン系】と同様にレベルアップが遅いモンスターが多く、序盤では使いづらい。
系統のアイコンは三叉の槍。
DQMCH 
本作では【ゾンビ系】の区分が存在しないため、他のシリーズではゾンビ系に分類されていたようなモンスターも悪魔系に含まれる。
ただし、元ゾンビ系のモンスターの耐性はやはり状態異常に強く攻撃呪文に弱めのままである。
DQMJ 
本作では???系の区分が無く、ラスボス勢は各系統に振り分けられることとなり、そのうち【シドー】【ゾーマ】【デスタムーア】の3種が悪魔系に属する。
また、元々悪魔系だったモンスターのうち何種かが【魔獣系】に移行した。
全体的にLvアップは遅めだが、その分能力値にも期待できる連中も多い。
DQMJ2~イルルカ 
系統として???系が復活しラスボス勢はそちらに戻った。
DQMJ2P以降は、系統全体でメラ・マインド(休み)・踊り封じ・マホトーン無効・ヒャド・混乱・ボミエ半減だが、デイン・マヒ・フールに弱いという特徴が付けられた。
イルルカでは固有の無効耐性が踊り封じとマインドからザキとマホトラに変わった。
DQMJ3 
系統傾向が氷結属性(元ヒャド系)半減から水属性半減に変更された。
また、【天敵】となる系統は【ドラゴン系】。
DQMSL 
属しているモンスターが多く、呪文を得意とするモンスターが多い。
クエストを得意としているモンスターの多くはMPを回復する特性を持っているため、長期戦に強い。
対戦でも呪文で攻める事が多いが、素早さや耐久などの面で苦しいことが多く不遇な系統であったが、
短所を補えるモンスターが多数追加され、地位は改善しつつある。
不思議のダンジョンシリーズ 
トルネコ2 
トルネコ2から導入。【デーモンバスター】や【あくまぎり】で攻撃すると大ダメージを与えられる。
トルネコ2では悪魔系に分類されるモンスターがやたらと多く、
【ベビーサタン】【ミニデーモン】【つかいま】【アークデーモン】【ベリアル】
【シルバーデビル】【バズズ】【デビルロード】【あくましんかん】【じごくのつかい】
【ゴースト】【メトロゴースト】【ヘルゴースト】【ゆうれい】【しにがみ】
【きめんどうし】【ドルイド】【げんじゅつし】【まどうし】【だいまどう】
【テンツク】【スーパーテンツク】【ラストテンツク】【スモールグール】【ベロベロ】
【トロル】【トロルボンバー】【トロルキング】【ギガンテス】【アトラス】
【さつじんき】【エリミネーター】【デスストーカー】【スペクテット】【おおめだま】
【きとうし】【ようじゅつし】【シャドー】【あやしいかげ】【マネマネ】
と、17系統40種類に及ぶ。実に全モンスターの1/3近くが該当する。
ギガンテス系のようなパワータイプの敵から、きとうし系のような特技が嫌らしい敵まで幅広く存在する。
そのため、デーモンバスターを武器に合成しておくと冒険が大幅に楽になるだろう。
本作では【人形系】が12種類、【ドラゴン系】に至っては3種類しかいないことを考慮すると、明らかにバランスが悪い。
まあ、デーモンバスターを弱点とする敵が多くて難易度が下がっているのはありがたいのだが。
トルネコ3 
本作の悪魔系モンスターは、以下の8系統17種類。
【ベビーサタン】【ミニデーモン】【つかいま】【アークデーモン】【ベリアル】
【シルバーデビル】【デビルロード】【バズズ】【あくましんかん】【じごくのつかい】
【デスマシーン】【こうてつまじん】【エビルエスターク】【フライングデビル】【ランガー】
【エビルポット】【デーモントード】
サタン、デーモン、デビル、エビルと名前からして分かりやすい奴らが多い。
まずこの系統は、戦闘力が非常に高いモンスターが多いという特徴がある。
序盤に出現するモンスターなら大して強くはなく、ベビーサタンやあくましんかん系は弱い。
しかしながら、シナリオ後半やエンディング後に新登場する悪魔系モンスターはほとんどが強敵。
アークデーモン系・シルバーデビル系・フライングデビル系・デスマシーン系は、いい加減な装備(トルネコ)や少し鍛えた程度の仲間モンスター(ポポロ)だとまず勝てず、地獄を見せられる。
【異世界の迷宮】では、60F~65Fの【悪ゾーン】に多く登場する。デーモンバスターの「悪」印がないと苦戦は必至だろう。武器に限らず盾も重要で、+値を上げていないとかなりの体力を消耗させられる。
特に終始防御力0のポポロは、レベルの上がったアークデーモンからの攻撃で70近くのダメージを受け、体力を半分以上削られる。
【魔窟】に出現するデスマシーンとランガーは、異世界の迷宮の最後の壁として立ちはだかる。
特にデスマシーンは異世界最強の攻撃力(65)を誇り、通常攻撃でも相当痛いというのに痛恨の一撃まで出してくる。封印やスカラを唱えたりと特技も多彩なのでまともにやり合おうなどとは思わない方がいい。
武器や盾が貧弱なら、【爆発の指輪】で消し飛ばした方が最終的な体力の消耗は少なくなる。
【魔物の巣】と【不思議の宝物庫】に登場するつかいまは、下位二種とは明らかに別格の強さである。見た目が弱そうだからといって舐めてかかると痛い目を見る。ついでに盗む対象が装備品に変更されている。
不思議の宝物庫に出現するベリアル・こうてつまじん・エビルエスタークは【攻撃・特殊】タイプであり、レベルの上がったものに関しては規格外の強さであるため要注意である。
悪魔系の総数こそ前作と比べればかなり減っているものの、強敵が多いことからデーモンバスターの「悪」印の重要度はやはり高い。
当然仲間にしてもその強さは健在で、数ある系統の中でも悪魔系は特に勧誘の優先度が高い。
シルバーデビル・デビルロード・フライングデビル・ランガーは異世界の迷宮で大活躍する。
フライングデビルは「フライダ」の名で親しまれ、仲間になりやすい上に耐久力に優れたタフなアタッカー。【ムーンサルト】で【サンダーラット】系や【タマゴロン】系を一撃で仕留めることもでき、危険な【ラットゾーン】を乗り切るのに活躍する。
シルバーデビル・デビルロードは仲間になりにくいのが難点だが、倍速2回行動で状態異常の自然回復が早く、攻撃力が控えめなので裏切りに遭っても即座にポポロが即死するリスクは低く安心である。
ただし、悪魔系全員が強いわけではない。初期能力が低いうえにアイテムを優先するベビーサタン・ミニデーモン、成長も遅く大して防御力が上がらない【攻撃・晩成】タイプのあくましんかん系・デーモントードは仲間にしても弱いし、他の味方の分の経験値を吸ってしまうため邪魔である。
この系統は【ドーピング】の候補が多いのも特徴である。
攻撃・特殊タイプのモンスターは言わずと知れた壊れタイプであり、【しあわせのたね】でレベル10にするだけでも十分すぎるほどの戦闘能力を持つ。
バズズはその高い機動力を生かして先鋒を務めることができ、【ガーゴイル】のように水路に迷い込むことがないためマップ埋め役の最適解となっている。
フルドープ最強の筆頭ともいえるランガーは、倍速1回行動で入れ替わり戦闘に強く、【魔法無効】により【ルカナン】や【洗脳】が効かないため耐久力が群を抜いて高い。【裏切り】も誘発しにくく、安定した活躍が可能な極めて優秀なモンスターである。ただし、魔法無効故に【草なげの杖】や【草うけの杖】も効かないため、フルドープは物凄く大変。
前述のフライダは上位種ランガスに比べてドーピングしやすい点が挙げられる。特殊能力が少ないため総合的な戦闘能力は劣るが、それでも及第点の活躍を見せる。
余談だが、【岩とびあくま】【デビルアンカー】も名前に「あくま」「デビル」とあるが、悪魔系ではなく【水系】である。
【だいまじん】は漢字表記は大魔神になるが、【人形系】である。しかし、【爆ゾーン】のLV6の個体はほんとに悪魔を思わせる位に強いので注意。
少年ヤンガス 
【デーモンスピア】や【あくまぎり】で攻撃すると大ダメージを与えられる。
該当するモンスターは以下の通り。再び総数が増えた。
【つかいま】【ミニデーモン】【ベビーサタン】【アークデーモン】【ベリアル】
【シルバーデビル】【デビルロード】【バズズ】【おおめだま】【スペクテット】
【トロル】【トロルボンバー】【ボストロール】【トロルキング】
【きめんどうし】【ドルイド】【げんじゅつし】
【ごろつき】【エリミネーター】【デスストーカー】
【サイクロプス】【ギガンテス】【アトラス】
【リリパット】【アローインプ】【どくやずきん】
【アンクルホーン】【ヘルバトラー】【デスカイザー】
【なぞの神官】【闇の司祭】【ブラックルーン】
【びっくりサタン】【タップデビル】【グリゴンダンス】
【パペットこぞう】【マペットマン】【ドールマスター】
トルネコ2や3で悪魔系だったモンスターだけでなく、びっくりサタン系などの新登場モンスターの一部も該当する。
DQRA 
真3弾「星降りの決戦」で新たに追加された系統で、表記は「あくま系」。
この弾で新たにユニットが追加されただけでなく、既存のユニットカードにもあくま系が付与された。デメリットを持つ代わりに強力な効果を持つユニットが多い。
【占い師】と【魔剣士】が得意としていた。
魂の絆 
ひらがなで「あくま系」表記。
よろいのきし系、あくましんかん系、アークデーモン系、きめんどうし系など。
怪人系や物質系に含まれそうなものも該当する。
あくま系モンスターへの与ダメージを増加させる【討伐の証】「しにがみのきしの証」が存在する。
特効武器 
武器 | 登場作品 |
杖系全般 | DQ9,10 |
【斬魔刀】 | DQ8 |
【あくまのツメ】 【サタンネイル】 | DQ8(3DS版) |
【退魔の太刀】 | DQ8(3DS版),10,11 |
【ペンタグラム】 | DQ9,11 |
【ヘキサグラム】 【大天使の弓】 【ケルビムの弓】 【セラフィムの弓】 | DQ9 |
【天使の弓】 | DQ9,10 |
【デーモンロッド】![]() | DQ10 |
【聖騎士のやり】 【デュークアックス】 【女神の杖】 | DQ10,11 |
【デーモンバスター】 | DQ10,11,トルネコ2・3 |
【デーモンスピア】 | 少年ヤンガス |
特効特技 
特技 | 登場作品 |
【デビルクラッシュ】 | DQ8,10 |
【悪魔ばらい】 | DQ9,10,11 |
【あくまぎり】 | モンスターズ(DQMCH・DQMJ除く)、トルネコ2、少年ヤンガス |
【てんいむほう斬】 | DQMJ2P、テリワン3D、イルルカ |