【ダーマ神殿地下の決闘場】

Last-modified: 2023-08-15 (火) 21:31:54

DQ7

過去の【ダーマ神殿】の地下に造られた巨大な決闘場。3DS版での表記は「神殿への地下道 コロシアム」。
【神殿への地下道】を抜けると、この場所に出ることになる。
魔物たちがダーマ神殿を乗っ取った後に神殿の地下を大改造して造った施設で、ダーマ神殿の親衛隊たる【カシム】もここの存在を知らなかった。
 
魔物が作った決闘場だけあって、人間以外にも至る所に普通に魔物たちが闊歩している。
宿屋・武具屋・教会は人間が任されているが、肝心の決闘場の受付なども魔物の担当。
それほど人間が酷い扱いを受けているというわけではないが、完全に魔物の支配下に置かれている。
 
この施設の役割は、【魂砕き】に成功した者たちの第2の試練の場。
「魂砕き」に成功した者は奪われていた呪文と特技を返してはもらえるのだが、そのまま自由になれるということはなく、ここでの決闘に参加させられていた。
神殿の外に出るための条件は、「決闘に出場し、5回連続して勝ち抜き優勝する」こと。
そしてこの決闘への参加資格は四人一組であること。
神殿への地下道で力を取り戻していても、メンバーが3人だけでは決闘への参加はできず、3DS版以降では4人揃っていても主人公たちが神殿への地下道で力を取り戻していない場合は、受付で止められる。
  
参加者が足りない場合は魔物がその穴を埋めているらしく、多くの参加者は魔物を3匹引き連れてこの決闘に参加している。
「自分以外のヤツは敵」という考えから、みんなで協力しようという人間はいないらしい。
そんな中、「決闘で優勝して堂々とダーマ神殿へ乗り込みたいが、面子が足りない」という主人公たちは、「邪魔の入らない決闘の場で姉の【ネリス】を正気に戻したい」という【ザジ】と共に決闘に参加することとなる。
ちなみにザジ加入前の人数が足りない状態で参加しようとしても門前払いを食らうだけで、運営側から魔物を貸し与えられたりはされない。
他の参加者も同様であるとしたら、彼らが連れている魔物は自力で服従させたものなのかもしれない。
 
ちなみに、決闘場にいる男の話では「5回勝ち抜きで優勝」ということだったのだが、実際には6連戦となっている。
どうやら、「挑戦者として1戦目に勝ったあと、後の5組の挑戦者に連続で勝利する」ということだったらしい。
3DS版ではこの上記の男のセリフは「5回勝ち抜き、その後の決勝戦で勝つこと」と6回戦勝負であることがわかるように変更されている。
もっとも、勝ったとしても無事にそのまま帰れるわけもなく…
 
ここにはこれまでに出会った人物が多く集まっており、連れ立ってここへ来たザジ・カシム・【フーラル】に、行方不明だったネリス、そしてふきだまりの町の「魂砕き」でザジの魂を砕いた旅の戦士がいる。
ここではさらわれていたネリスが(弟のザジの敵討ちとして)上記の戦士の魂を砕く目的で、「魂の剣」をとって決闘に参加していることが発覚する。
その上、彼女は手にした者の憎しみの感情を増幅させる「魂の剣」の影響で日に日に性格が歪んでいったらしく、肝心のザジ本人の説得にも耳を塞ぐほどのネガティブな性格になってしまっていた。
 
なお過去ダーマ編では【ふきだまりの町】【山肌の集落】とここの3箇所が拠点になる場所として登場するが、このうち【ゴールド銀行】はふきだまりの町にしかない。
過去ダーマ編は良い物が売っている武具屋が多いので何かと支出が多いが、【ラッキーパネル】による事前の備蓄があっても、銀行に預けてしまっていた場合、その金を使って決闘場の武具屋で装備を整えることができず、道中で稼いだ金しか使えない。
【負けバトル】は複数あるがいずれも金が減るわけでもなし、過去ダーマ編では現金は全て財布に入れて持ち歩くのも良いが、一番はラッキーパネルで入手したアイテムを売らずに取っておき、買いたいアイテムがあればその都度不要な分を売って購入に必要な最低限の金を捻出する手法だ。
何せ呪文も特技も封じられた状況下、通常戦闘での全滅の可能性も大きいのだから。
いくら強い装備を手に入れていたとしても、【さそりアーマー】【ストローマウス】の群れに先制されたらどうしようもないことも多い。
 
ちなみに、決闘場の武具屋では結構先の装備を売っているが、連戦が終わると完全閉店してしまうので注意が必要。
ちょうどラッキーパネルで手に入る装備の穴を突いたようなラインナップが非常にいやらしい。
特に【チェーンクロス】【はがねのキバ】【キャプテンハット】あたりは是非買っておきたいが、これらを全て(キャプテンハットは主人公とガボの二人分)買おうとすると12,300ゴールドもかかってしまう。
ラッキーパネルで【主人公】用の【てっかめん】(またはそれ以上の頭装備)を1個、【ガボ】用の【てつのオノ】を1個入手できていれば、チェーンクロスとキャプテンハット1個ずつの5300ゴールドで済む。
ラッキーパネルを(あまり)プレイしていなくて店買い装備で進めていたプレイヤーには更に魅力的な品ぞろえに見えるが、この周辺のモンスターは全体的にドロップゴールドが少ないのが悩みどころ。
追い打ちをかけるように、転職直前でありレベルの上昇は控えておきたいところであるのが悩ましい。
熟練度レベルの低下した3DS版ではなおさらであるが、その分(?)ラッキーパネルはヌルゲー化したので、寄り道に興味がなくてもある程度はやっておかないと金銭的にも熟練度的にも厳しい。また、3DS版では【ひきさけ】が強化されたことに加え、マリベルがイオを覚えるようになったので、複数攻撃武器に頼らなくてもお供の始末が容易になった。

決闘場での戦い

間に休憩を挟まない6連戦であり、HP・MPの状況はそのままで次の戦闘が始まるのでできる限り態勢を整えてからトドメを刺したい。
万が一途中で死者が出た場合に備えて【せかいじゅのは】、MP切れに備えて【いのりのゆびわ】【まほうのせいすい】といったアイテムをぜひ持たせておきたい。
世界樹の葉や祈りの指輪は貴重なアイテムだが、後々いくらでもフォローができるので出し惜しみはしないこと。
ちなみに、最終戦のネリス戦に勝利すると死者が自動蘇生された上で味方全員のHPが全回復する(MPは回復しないので注意)。
 
主人公たちが闘うことになる対戦相手は以下の通り、リーダー+モンスター3体という構成になっている。
【ストローマウス】は増援を呼ぶが、ここでの対戦は4人までのルールがあるのか、リーダーかストローマウス1匹を倒すと増援を呼び、4匹目が登場するので要注意。
なお、決闘参加者はDQ4のエンドール【武術大会】とは異なり、戦闘時のグラフィックは
ネリス以外はモンスターからの流用で、マップ上のグラフィックのみ普通の人間となっている。
また、各対戦相手の詳細な情報や攻略法は各キャラのページを参照。
なお、ここでの闘いではお供の魔物の掃討に【やいばのブーメラン】(か【ブーメラン】)が役に立つ。
多少攻撃力が落ちても使う価値はあるので、持っているなら優先的に装備させておきたい。
加えて、ここでの対戦者は全員が【軍隊系】に完全耐性を持っているため、【とおぼえ】を使うのはデメリットが多い。

1戦目

【ネペロ】+ドラゴスライム×3
魔法使い。ステータスは低いが豊富なMPで多彩な呪文を扱う。
この時点では主人公たちが「挑戦者」。

2戦目

【ガルシア】+サンダーラット×3
戦士。高い攻撃力でムーンサルトなどを放つ上にスクルト・ベホイミまで使う万能型。
ここからガルシアたちの側が「挑戦者」となる。

3戦目

【トンプソン】+マドハンド×3
神父の色違い(3DS版では普通の神父)。バギマ、ラリホー、ベホイミと攻守の呪文を使いこなす。

4戦目

【ナプト】+ブチュチュンパ×3
武闘家。1~2回行動でまわしげり、せいけんづきなどを繰り出す。

5戦目

【ドンホセ】+ストローマウス×3
あらくれ。眠り・混乱攻撃やすなけむりでこちらのペースを乱しつついしつぶてを放つ。

6戦目

【ネリス】+スライムナイト×3
最終戦。完全2回行動でマヒャド斬りやヒャダルコなどを扱う。

決闘終了後

長い決闘をザジと共に切り抜け、見事ネリスの魂を戻すことに成功する。
が、「勝利者」となった主人公たち一行はダーマ神殿へと連行され、ネリスを救出するに至らなかった。
その途中でザジは目の敵にしていたカシムに「姉さんを頼む」と言い残し、カシムは「おう。」と即応する。
 
ここにいるのは既に呪文や特技を取り戻している者たちばかりで、個人の戦闘力はそれなりにある。
そのため何かきっかけさえあれば反乱を起こして脱走したいと思ってはいたようなのだが、
失敗したときのことを考えるとなかなか踏ん切りがつかなかったらしい。要はDQ6の【牢獄の町】と似た状況である。
 
が、決闘に敗れたあとで魔物に処刑されかけていたネリスを、カシムが救出したことによって事態は一変。
彼の行動が皆に魔物に立ち向かう勇気を与え、反乱を起こすきっかけとなっていた。
決闘を勝ち抜いた後、すぐに神殿に向かわずに決闘場に引き返すと、人間魔物入り乱れての大乱闘が起こっている。
魔物に話しかけるなどすると戦闘になることもあるが、全て単体が相手なので大して苦戦はしないだろう。
ただし、PS版では囚人服姿の男を襲っているスライムナイトに戦いを挑む際には特に警戒が必要。
というのも、スライムナイトのほうに話しかけた場合は戦闘になっても問題ないのだが、
囚人服姿の男に話しかけてから戦うことになるととんでもない相手が襲いかかってくるのだ。
なお、【勇者を目指す戦士】はこの反乱の際に命を落としている。
このとき各所で奮戦している人間たちはかなり熱いセリフを言う者が多い他、会心の一撃を出され命乞いをする魔物など面白いセリフもある。フォズに促されるまますぐにアントリアを倒しにいき、この反乱イベントを見逃すのは正直もったいないので、ぜひ一通り回って見物しておこう。
 
反乱が発生した後も各施設は利用可能であり、宿屋に至っては無料で利用できるようになっている
前述の通りネリス戦終了時にMP以外は全回復するもののMPは減ったままであり、神殿まで行ってもセーブができないので、アントリア戦に備える意味でもまずは落ち着いて引き返しておきたい。

なお魔物を倒しても、場所を移動すると復活しているためアントリアと戦うにはレベルや装備が危ういと思ったら宿屋と魔物と戦う事を繰り返すのも手。
 
ちなみに、上記の通りここには人間だけでなく多くの魔物が我が物顔で闊歩しているのだが、
ここの魔物は全員が人語を介しており、それっぽく見せるためか二足歩行で比較的人間に近い姿をした魔物が多い。
また、そういった魔物の頭数を揃えるためか、
この時点ではまだ本編では未登場の魔物のマップ上のグラフィックも使われており、
【リザードマン】【リビングスタチュー】【まかいファイター】【キラープラスター】など、
物語終盤~隠しダンジョンに出現する魔物なども一足先に顔を見せている。
もっとも、魔物と話しかけると戦闘になることもある反乱中であっても、
上記の「とんでもない相手」を除けば終盤以降に登場するモンスターと戦闘になることはないので、
話しかけても問題はない。
 
反乱イベントのBGMはPS版は【強き者ども】だったが、リメイク版では【血路を開け】に変更されている。
 
しばらくしてから訪れると、修行をする者達が集まっており、修行をする場所になっている。
「恐れを知らぬというか、節操がないというか」と愚痴る者もいるが、戦士に転職した男に剣の使い方の基礎を教える者や(「基本ができているのとそうでないのとでは、その後の上達に差が出る」と含蓄ある言葉を述べてくれる)、吟遊詩人に転職したのだから思い切り歌おうとする者など、割と職業に就いた者たちには好評だったようだ。
 
しかし、アントリアが倒れた後もこの区画は闇の力が強く残ってしまったらしい。
ネリスの病状がなかなか良くならないのはこの影響があったようで、悪影響を削ぐ為にこの時点で既に決闘場を封鎖する話が神官の間で出ており、過去ダーマ編が終わってそれほど経たないうちに塞がれた。
3DS版では扉を封印する時の様子がストーリー石版【幼き大神官の思い出】にて確認できる。
 
現代になると、この決闘場への入口は完全に塞がれており、入ることはできない。
PS版では水の堀の向こうに扉の名残だけは見えるが、3DS版では扉自体が消滅して完全に消えている。

リメイク版

決闘終了後にMPも全回復するようになった。2週目以降などで決闘場を見なくていいなら、宿屋に寄らず直行しても問題ない。
上記の「とんでもない相手」出現バグは修正され出現しないので、安心して話しかけよう。