概要
DQ9以外の本編シリーズやモンスターズなどに登場する【ギラ系】の中級攻撃呪文。
DQ3で上級呪文である【ベギラゴン】が登場するまではギラ系の最上位呪文だった。
最古参かつ最もメジャーな呪文の1つでありながら、初代より現代に至るまで、たびたび不遇な扱いを受けてきた呪文でもある。
味方側の攻撃呪文としては出番がほぼないという作品すらあり、さらに作品を重ねるにつれ他にも多数の範囲攻撃が登場しており、シリーズを通してプレイしている人には「あまり役に立たない」というイメージを持たれることが多いようだ。
もちろん、作品やプレイスタイルによっては活躍させることができ、【主人公】が自力習得できる作品も多いため、設定上は【イオラ】と並ぶ中盤の代表的な攻撃呪文と言える。
そのため、専用ではないが【勇者】の呪文としてのイメージも強く、ダイの大冒険やロトの紋章では花形の攻撃呪文として活躍する場面が描かれている。
一方で序盤から中盤の強敵が使うと怖い呪文というイメージが定着しているのも特徴。威力の割に登場時期が早いからである。
実は早くもDQ2から割とその傾向はあったのだが、出現率の関係で遭遇しにくかったり、対処しやすくどうとでもなる相手だったりと、理不尽というほどの強敵ではなかった。
しかしDQ6に登場した【ストーンビースト】は違った。場違いな能力値を持つ上出現確率が高く、さらに早期からこの呪文を使うため、一気に凶悪な呪文というイメージを定着させた。
また、今でこそ閃熱波の炎のグループ攻撃呪文という地位を確立しているが、黎明期には何度か設定が変更されている。
FC版DQ3までの説明書では稲妻の呪文という設定になっており、【いかずちのつえ】がベギラマの効果を持つのはこの名残。
最古参だけあり漫画・小説などでも多用されているが、そうした変遷により描写が定まらないきらいもあった。
ギラ系呪文の設定の変遷については、【ギラ系】の頁を参照。
DQ1
初登場作品にして、【勇者】が覚える最強の攻撃呪文。習得はLv19。経験値25000。
後に【イオナズン】や【ギガデイン】、(呪文扱い時の)【マダンテ】が奪い合うことになる、最強攻撃呪文の座に最初に収まっていたのはこのベギラマであり、ファミコン神拳では次のように解説されている。
とてつもない威力をもつ、攻撃の呪文!
この呪文をとなえると、勇者の指先からおそろしい電光がほとばしり、怪物に致命的なダメージを与えるのだっ! あたたたたーっ!
「概要」でも述べたとおり、当時は呪文の設定が定まっておらず、今作では電光の呪文とされていた。
消費MPは5、ダメージは58~65(リメイクは50~65)で、この大仰な文章にふさわしい高威力。
DQ3のギガデインで印象付けられる「勇者の最強攻撃呪文は電撃」というイメージはDQ1当時既に具体化されていたと言える。
しかし、そもそも本作は1対1の戦闘が基本で、勇者は通常攻撃も十分な威力がある。
そして【HP】・【MP】の回復手段が非常に限られており、さらにベホイミの消費MPが大きかったこともあり、攻撃呪文にMPを割く余裕はあまりなく、攻撃手段として呪文を選択するメリットはほとんどないという点も向かい風。
概ね【竜王の城】に到着するまではほとんどの敵に有効だが逆に城内は効かない、又は効きにくい敵が多い。
【りゅうおう】に効く確率に至っては本作中最低の1/16しかなく、ほとんど利敵行為である。
なお、有野課長はベギラマでりゅうおうにとどめを刺すことに成功するという奇跡を見せた。
リメイク以降は竜王への命中率が65%まで向上したが、それでも安定行動とは言い難い。
ただし、消費はベホイミの半分で、また不意打ちされない限りは確実に先手が取れる仕様上、ベギラマを使えば1回でも受けるダメージを減らせるようなら使う意義はあると言える。
このため強敵の切り札よりも稼ぎとして使う方が有用である。【メルキド】周辺では【だいまどう】を除きほとんどの確率で効き、特に打撃の回避率が高い【キラーリカント】には必中なため非常に有効。このエリアに出る敵をベギラマで焼きまくりMPが枯渇したら【宿屋】に泊る、というのを繰り返せばかなり効率の良い稼ぎができる。
【ドムドーラ】の【あくまのきし】もベギラマなら1発で即死、又は瀕死にまで追い込むことが出来、これがあれば【ロトのよろい】も簡単に取れる。
終盤のモンスターでは他に【しにがみのきし】にも有効だが、出現場所の関係であまりMPを消費したくないのでやや躊躇われる。
主人公の最強呪文でありながら、だいまどう、しにがみのきし、そしてりゅうおうと敵側にも使い手はいる。むしろ、ドムドーラでだいまどうから食らって初めて目にする方が普通のプレイだろう。
そしてこいつらは揃って基礎から出来ている強者ども。【マホトーン】で最強呪文を封じれば大体完勝、なんて手合いではなく「痛い攻撃のひとつ」でしかない。ベギラマの苦難の立場はDQ1から既に始まっていたのである…。
ガラケー版
【最大レベル】がLv30ではなくLv50に変更されたことで、見かけ上の呪文習得レベルが全体的におそくなり、ベギラマも習得がLv26と遅くなった。必要経験値の面では少し遅くなった程度で、習得時のパラメータもほぼ同じなので使い勝手は他のリメイク版とほとんど変わらない。
スマホ版では再び最大レベルがLv30に戻り、ベギラマの習得もLv19に戻されている。
ゲームブック(双葉社)
ギラ同様「相手を金縛りにした上で生命力を奪う」という魔法になっている。
主人公はレベル6で習得できる。最強の呪文…という触れ込みなのだが、実は通用する相手は【リカント】のみ。
DQ2
シリーズ初の全体攻撃呪文。
【イオナズン】の登場により、【ロトのつるぎ】と同様に頂点の座ではなくなった。
この作品では【サマルトリアの王子】がLv18で習得する彼の最強の呪文。
前作に続いてこの作品でもギラは炎の呪文で、ベギラマは後のシリーズの【デイン系】と同じ雷の呪文という設定だった。
説明書の解説には
ギラの最も強力な呪文です。この呪文をとなえた者は、頭上に雷を呼びよせ、指先から刃のような稲妻がほとばしると伝えられています。
この呪文をかけられた怪物のほとんどは、大ダメージをうけ、おそらく次々と、息絶えてゆくことでしょう
と大層な解説がされているが、下記の通りの設定ミスによりダメージは25程度(下限10,上限38)と王女がLv4で習得する【バギ】と同じ。
習得時期にこの程度の威力では敵は息絶えるどころか致命傷にもならないだろう。誇張し過ぎである。
下位のギラは約20ダメージで威力が被りまくっており、「強化されたギラ」というよりは「全体化されたギラ・バギ」と考えるべきだろう。
消費MP4で全体を攻撃できるので、一応バギの完全上位互換になってはいるのだが、この時期にこの火力では明らかに物足りない。
せめて後述するリメイクのようにもっと習得が早まるか、威力が高ければ…と悔やまれるところ。
なぜこうなったのか公式の回答などはないが、公式情報との矛盾やリメイクでの修正から「威力の設定ミス」との見方が強い。
現にFC版の発売から半年~一年後に発行された【公式ガイドブック】や【完全攻略本】には敵全体に30~50のダメージを与えられると表記されており、呪文を覚える時期からして、40ダメージ前後の火力なら適正である。信憑性は十分に高いと言えるだろう。
また公式ガイドブックに表記されている適正レベルと実際にプレイする場合の到達レベルが大きくかけ離れていること、リメイク版では威力や習得時期(獲得経験値)双方の問題が修正された上でリリースされていることからも
開発期間が短く、通しでのテストプレイすらできなかった開発事情による調整不足が大きな要因であったのだろう。
ミスの要因として、敵が使ってきたときの威力として設定したものをそのまま味方側にも設定してしまった可能性がある。
(今作では敵のギラのダメージが味方の半分程度の威力に抑えらているのだが、ベギラマとイオナズンは敵味方双方で同程度のダメージと統一されていない。)
余談だが本書でも雷の呪文と書かれているが、ベギラマのイラストはどう見ても閃熱である。
中盤以降の攻撃呪文としては【いかづちのつえ】を船の取得後に持たせる方が戦闘が楽になる。
特に中盤での難敵として名高い【ドラゴンフライ】を一掃するために、サマルに雷の杖を持たせ、元々呪文としてバギを使えるムーンとセットで1ターンにバギ×2を放てるようになることが重要な戦術となる。
そしてベギラマを覚えたら呪文2連絨毯攻撃ができるため、雷の杖をムーンに渡すことで彼女のMP燃費が向上する。サマルも【ちからのたて】を買える頃なので、MPをこちらに振ることができる。
なので、DQ5以降と比べればこれでも立場は恵まれている方。逆に言えば、DQ5以降の立場があまりにも悲惨過ぎると言えるのだが…。
敵が使用するのも、シリーズ初の全体攻撃呪文となる。
敵に使われてもダメージは同じで、中位の【ほのお】と同威力。比較的序盤から使ってくる敵も多く中々に危険。
またベギラマの厄介さで有名なのは【はぐれメタル】で、逃げる前によくこれで本気に殺しにかかってくる。地味なところで【ようじゅつし】も多用してくるので厄介。
敵に使われると結構な痛手を喰らうわ、自分たちがやっとこ覚えて使う分には時期的に頼りないわでFC版ではあまりイメージが良くない。
SFC・GB版
DQ1同様の威力(50~65)に修正され、サマルトリアの王子の最強呪文にふさわしい威力になっている。
消費MPもバギと同じ4のまま据え置きで、非常に燃費もいい。エフェクトは紅焔(プロミネンス)渦巻く火の海。
また、中盤登場する敵の呪文耐性が下げられており、(イオナズンも含め)後半では攻撃呪文の大半が無効化されてしまっていたFC版と比べて敵にダメージが通りやすくなった。
実質MP4で使えるDQ3以降の【イオラ】であり、シリーズ屈指の強さを誇るベギラマと言っていいだろう。
ただ、敵が使うベギラマも強化されており、無耐性であれば30~45ものダメージを受ける。
味方と同じ威力では凶悪極まりないため調整された結果だが、それでもFC版よりは大分強い。
この強化具合は各種ブレスと同じぐらいで、【かえんのいき】よりわずかに弱い程度。
特にようじゅつしや【じごくのつかい】は使用率が高いため、耐性防具を持たない段階でこいつらの集団に出くわすとあっという間に焼き払われる恐れがある。テパ周辺や満月の塔では要注意。
終盤では【シルバーデビル】や【デビルロード】が主な使い手となる。
ここまで来れば耐性防具も揃っているので何とかなるだろうが、【あまいいき】からのベギラマ連打はやっぱり怖いので油断はしないように。
また、仕様変更に合わせてか【はぐれメタル】の使用呪文が【ギラ】にランクダウンした。
SFC版ではドラゴンの角や大灯台にいるNPCを戦闘ウィンドウに被らないように表示させておくと、NPCをエフェクトに巻き込んで真っ黒にする事が出来る。
実際巻き込んでもおかしくない至近距離で戦闘している訳だからある意味リアルな気もする。もっとも戦闘後は何事も無かったように元に戻っているが…
なおムーンブルク城の人魂や大灯台のグレムリンは何故か真っ黒にはならない。
前者はオブジェクトの灯火と共通だからだろうが、後者が黒焦げにならない理由は不明。
イベント以外では歩き回らないNPCなので処理が通常と違うからだろうか。
ちなみに【イオナズン】でも同じ現象が起こる。
ガラケー版以降
成長パターンの変更により習得がLv23に後退。
DQ3以降にあわせて対象範囲が1グループに縮小され、全体攻撃はイオナズン習得まで待たなくてはならなくなった。しかも敵の使用時は範囲が変わらない。
弱体化したにもかかわらず消費MPが4→5に増えている。
(ガラケー版以降ではなぜか【ギラ】や【ルーラ】などもDQ3の仕様に合わせて統一されてしまったため、一概には言えないが)
さすがにこの威力でMP消費量がイオナズンの半分(バギと同じMP消費)というのはおかしかったのだろうか。
小説版
「火炎魔法であるギラの発展型」だが「雷撃魔法」と明記されている。小説が書かれたFC版当時の設定が反映されており、これは加筆修正された文庫版や新書版でも変わっていない。
コナン最大の攻撃であり、最終決戦では【シドー】の眉間に突き立てられた【ロトのつるぎ】に雷を落とすことで止めを刺している。
つまり本作でシドーを倒したのはサマルトリアの王子である。
ゲームブック(双葉社)
詠唱は「ギラギラギラ、ベッカンコ!」。
恐らく元ネタはTVアニメ『ジャングル黒べえ』の唱える呪文「ウラウラウラ、ベッカンコ!」であろう。
ギラ同様ゲームとは違い、王女が使用している。
ゲームブック(エニックス)
サマルトリア王子カインが使用できる火炎の呪文。
上巻ではギラを使えるが、下巻になるとパワーアップしてベギラマに進化。呪文詠唱時には「ジン」「イフリート」「サラマンドラ」という3体の炎の精霊の名を叫ぶ。
しかし上巻のグレムリン戦では、この時点でまだ覚えていないはずのベギラマが選択肢として存在しており、これを選ぶと前述の3体の精霊から「まだ力が足りない」と言われ、こちらが襲われてダメージを受ける。
場面によっては雷の呪文として描写されていることもある。
DQ3
【勇者】がLv23~24、【魔法使い】と【賢者】がLv14~16の間で習得。
今作以降、効果に大きな変更はない。
ギラが消費MP4になったことに伴い、ベギラマの消費MPも6に上昇。
敵1グループに30~41のダメージを与える。
攻撃呪文が体系化されたことに伴い、威力が上がった代わりに対象が縮小化された。
FC版の【取扱説明書】には「ギラの数倍も強い」とあるが、実際は2倍弱である。効果が変更になったのか、単に大袈裟に表現しただけかは不明。
本作では【じごくのハサミ】・【ミイラおとこ】・【キャットバット】などを一掃するのに役に立ち、船を入手するまでは主力呪文として活躍する。
船の入手後も【マリンスライム】や【しびれくらげ】相手に活躍が見込める。
ピラミッドあたりで覚える呪文にもかかわらず上の世界終盤や【アレフガルド】で出現する【フロストギズモ】の処理でも役立つ。魔法使いの呪文の中でよく使う部類ではないだろうか。
いかづちの杖を拾うか【ヒャダルコ】を覚えるまでは特に頻繁にお世話になるだろう。
ヒャダルコ・【バギマ】といった中級グループ攻撃呪文の中では一番初めに覚えられる反面、威力が最も低くなった面もある。
敵サイドが使用すると、22~33のダメージを与えてくる。
まだ「敵の使うバギやギラが痛いなー」と思うような時期に、【ガルーダ】が使ってくるのが問題。
素早さが高いため先制されやすく、場合によっては二匹で出現して同時に撃ってきたり、難敵【スカイドラゴン】と組んで現れ、中位の炎とベギラマの連打で一気に窮地に追い込んできたりする。
ただ、クリアに不要な場所に生息地域が限られているためスルーされる可能性があり、致命的な問題というほどでもないことも少なくない。
他には【まじょ】と【まほうおばば】が連発することで有名。
素早さが高く先手で撃ってくることも多いのでかなり脅威。
リメイク版では序盤から【あやしいかげ】の中身がまほうおばばになっていることがしばしばあり、最初に喰らった集団攻撃呪文がいきなりベギラマだったということになるケースはそれなりに多い。
【ダーマ神殿】にいる魔法使い志望の女性は、寝言でこの呪文を叫んでいる。
小説版
魔法使いのリザが【幽霊船】などで使用。
勇者アレルも【エビルマージ】に使用するが、通用しなかった。
DQ4
【マーニャ】がレベル14で習得する。
勇者において、前作の攻撃呪文のうち唯一今作で使えなくなった。
消費MP6、30~42(36±6)ダメージ。
本作以降、ヒャダルコの消費MPが6→5に、バギマは6→4に低下したが、ベギラマは消費MP6に据え置きとなる。
消費MPはベギラマの方が多いのに、威力ではヒャダルコ・バギマを下回る。
属性や使用者の違いこそあれど、単純な威力や燃費の面ではヒャダルコ・バギマの劣化版と言える。
しかし、それもそのはず。
DQ4では完全に使用者とその登場タイミングがキッチリ分けられており、住み分けがなされているのだ。
2章では【ヒャド系】の使い手の【ブライ】がヒャド系以外の攻撃呪文を習得できず、4章ではメラ・ギラ・イオ系の使い手のマーニャがヒャド系の呪文を習得できない、といった具合。
また、ブライは攻撃呪文の属性の使い分けができないのに対し、マーニャは攻撃呪文の属性の使い分けが可能というのも燃費の格差に影響しているだろう。
5章ではそれぞれの使い手が揃うが、燃費の良いヒャダルコ使いに一方的に軍配が上がるわけではない。
威力と燃費で比較すれば確かにヒャダルコの方が優れているが、使い手の攻撃呪文のバリエーションの差や、合流時期の関係でレベル差が開いてしまい、ベギラマ使いなマーニャの方がメンバーに起用されがちなのだ。
元々の威力にそこまでヒャダルコと大きな差がないこと、さらにリメイク版では装備品の性能差で女性のマーニャが優遇されていること、DS・スマホ版では船入手後に【トルネコの盗み】によって量産も可能となった【こおりのやいば】を使えば、誰でも消費MP0でヒャダルコを使い放題というのも、ブライのヒャダルコ使いとしての価値を下げる要因になっている。
【いかずちのつえ】や【ほのおのつめ】の道具使用でこの呪文の効果がある。しかし、いかんせん入手時期が遅すぎて相対的に力不足であまり役に立たない。特に炎の爪は呪文と違って単体にしか効果がないので尚更。
敵が使うと22~34のダメージを与えてくる。
【メタルキング】が使ってくれたらラッキーで、【ミラーシールド】の反射ダメージを利用すればほぼ確実にメタキンを仕留めることができる。
逆に【ベレス】に集団で使われると辛い。
使用率は1/3でそこまで高くはないが、時期的にこちらのHPもまだ高くはなく、高い呪文耐性とマホカンタを持つベレスを速攻でまとめて倒すのは難しいため、掃討する間に多少の被害は覚悟する必要がある。
腕無しエスターク状態の【デスピサロ】もなぜかベギラマを使うが、当然このときには屁でもない。
【山奥の村】にいる主人公に【ライデイン】を教えようとしていたおじいさんが、リメイク版で追加された序章ではベギラマを教えようとしている。
しかし、FC版でもリメイク版でも今作の主人公はベギラマを使えない。
DQ5
消費MP6、30~42ダメージ。
攻撃呪文全般が複数攻撃武器の登場により肩身が狭くなっているが、習得者と習得時期の関係で、ギラとベギラマが一番その煽りをくっている。
イオラほど威力と範囲があれば良かったが、ベギラマはまだ鞭系武器でカバーできる範囲と威力。
ある程度の力と武器が揃えば、簡単にベギラマの威力に追いついてしまう。
そして主人公のバギマが習得の早さ・燃費の良さ・高い威力によりシリーズで最も輝くため、さらに脇に追いやられる。
習得者の中では【ビアンカ】(Lv15)と仲間モンスターの【まほうつかい】(Lv12)が一見レベルだけなら比較的早い時期に覚えるのだが、そもそも加入時期がまほうつかいが主人公がLv16程度、ビアンカがLv20程度と遅く、そこからレベルを上げてようやく習得となるため、前2作と比べて習得時期は実質的にかなり遅くなっている。
加えて、どちらもグループ攻撃武器の【モーニングスター】を装備すれば、これに近いダメージを出せてしまうのも辛いところ。
リメイク版の【フローラ】はレベル制限がなくなったので青年時代前半でもLv16まで上げれば習得できるようになり、DS版以降で登場する【デボラ】(Lv17)も覚えるが、立場は同様。
これ以降の時期になると、同属性でノーコストな上に攻撃範囲も広いという完全上位互換なかえんのいきの登場がトドメを刺す。
敵が使うと22~34のダメージ。
最も早い時期に登場する使い手は【デススパーク】で、細い体を生かして最大7匹で現れ使ってくる。
とはいえ、さすがに制限行動になっていて1グループあたり1ターンに2回までしか唱えない。
HPが低く、使われる前にあらかた倒せることが多いため、せいぜい1発くらうかどうかというところ。
マホトーンも確実に効くため、魔法を封じさえすれば印象に残らないだろう。他の使い手も大体こんなもんである。
唯一、いかずちのつえを使う【デッドエンペラー】が厄介なぐらいか。
DQ6
消費MP6、30~42ダメージ。
ますます広がる複数攻撃武器に加え、習得方法、シナリオの都合による習得時期との関係などあらゆる角度から大きく割を食った攻撃呪文の1つに数えられる。
【魔法使い】★3で覚えるのだが、本作には馬車が存在し、そして本作の魔法使いは職補正によりHPが激減するため貧弱。
このため馬車から出てくるのは大抵、魔法使いをマスターし【ベギラゴン】を習得した後。
【バーバラ】はLv16で習得するが、レベルアップが異様に遅いため、彼女が一時離脱する【ムドーの島】突入前に覚えるのはかなり無理がある。
そして【ムドーの城】を攻略し終わりパーティに復帰すると上述の転職システムが利用できるようになっているので、今作ではあまり日の目を見る状況になることはない。
せめてバーバラがムドーの島についてくれば、そこでのレベルアップで習得して活躍の機会もあったはずだが……。
一応【ムドー】撃破後に【いかずちのつえ】が貰えるので、こちらの道具使用ではお世話になることはあるかもしれない。
特にリメイク版ではAIが道具を使用してくれるようになったため、【ミレーユ】や【チャモロ】あたりに持たせておけばいい感じで使ってくれる。
またDQ6・7ではほぼ全ての呪文を全員に覚えさせることが可能だが、何故か相変わらずヒャダルコ・バギマよりも威力が低いくせに消費MPが多い。それまでは使用者で差別化されたというのに、調整しても良かったのでは無いだろうか?
ちなみに敵が使うと22~34のダメージを与えてくるが、この性能自体は前作・前々作と一緒。
だが問題なのはその使い手で、明らかに場違いな強敵の【ストーンビースト】がこれを唱えてくるのだ。
【地底魔城】や【アークボルト】周辺で延々と出現し、凶悪な威力でプレイヤーを苦しめた。
さらに、【ジャミラス】を退けた辺りでやっとこの石像がいなくなったと思いきや、今度は3~4匹で徒党を組んでベギラマを大合唱する【ヘルゼーエン】が登場し、パーティを丸焼きにしてくれる。
シリーズを通して味方が唱えて役立つというよりも敵が唱えるのが厄介な呪文として有名なベギラマだが、本作はその中でも特に印象に残りやすい。
【マーメイドハープ】入手以降は【ヘルドラード】が集団で使ってくるが、この時点では呪文耐性装備も揃っているだろうし、そこまで脅威には感じないだろう。
様々な時期に敵に使われ、パーティの成長を感じさせてくれる呪文になっている。
DQ7
消費MP6、30~42ダメージ。
魔法使い★7で覚えるのだが、なぜか一つ前の★6で【イオラ】を先に覚えてしまう。
ベギラマを覚える頃には単体用の【メラミ】、集団用のイオラが揃っており、まったく見向きもされない呪文に成り果てた。
なお本作では炎系が優遇されており、メラ系ほどではないにしろ、ギラ系も無効の敵は少ない。
全体的には弱~強耐性の敵が多いが、元々の威力が低いので、ちょっと軽減されるだけでも厳しい。
そして攻撃範囲・習得の早さ・ダメージ効率でイオラが完全に勝るため、やっぱり見向きもされないのだった。
敵が使うと22~34のダメージを与えてくる。
雑魚よりもボスの【どうくつまじん】や【アントリア】、【さんぞくマージ】に使われるのが厄介。
特にさんぞくマージは、うっかり転職した直後に挑んでしまうと丸焦げにされるだろう。
DQ8
消費MP6。ダメージは最初24~34だが、【かしこさ】で最終的に53~62まで威力が上がる。
ゼシカはLv20で覚えるが、先にイオラを覚える前作よりはさすがにマシであるものの、ベギラマより威力が高い上に燃費が良いヒャダルコをすでに覚えているため、影が薄い。おまけに覚えたばかりでは賢さの関係で威力が出ず、むしろ過去作の基準値より威力を引き出したギラの方が強いという体たらく。
本作においては耐性の設定が細かく決められているので使い分けていくことになるが、Lv23でイオラを覚えると、ほとんど使われなくなってしまう。
一応、ギラ系に無耐性でイオ系に強耐性以上の相手にはベギラマの方がダメージは大きいので、全く使う機会が無くなるわけではない。
また主人公もLv20で覚えるが、【ゆうき】スキル最優先でいくと同じMP6で威力も範囲も優る【ライデイン】を先に習得できる。
他にも呪文ではないが【ヤリスキル】の【なぎはらい】や【ブーメランスキル】の【パワフルスロー】があり、よほど硬い敵でもないかぎりこれらの方が安定してダメージを与えられるため、あまり使われない。
ただ、これらを育てていない場合は、ベギラゴンやライデイン習得前の範囲攻撃として選択肢に上がらないこともない。
敵が使うと18~27のダメージで、【ガルーダ】【デスセイレス】【なげきの亡霊】が使用する。
DQ10オフライン
習得条件は【踊り子】Lv27、【フウラ】Lv34。
消費MPは8。
敵1グループに【こうげき魔力】依存の【炎属性】ダメージ。ダメージ量は(45~166)±4。
DQ10オンライン
【踊り子】がLv27、【デスマスター】がLv60で習得。消費MPは8。ダメージは41~49。
こうげき魔力85から威力が上がり始め、487で頭打ち(ダメージは162~170)になる。
DQ1の30周年記念イベントで活躍したほか、デスマスターが召喚する【ゴースト】のメイン呪文となる。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
【ベロニカ】がLv21、【主人公】がLv23で覚える。
消費MPは7、攻撃範囲は敵1グループ、炎属性、ダメージは40±4(36~44)。
攻撃魔力132から威力が上がり始め、攻撃魔力227になるとダメージは86±4(82~90)になる。
中級攻撃呪文の中では最も早く習得できる。
何気に初めて燃費面でヒャダルコに勝っている。
素の威力は中級呪文の中で最低だが、他の中級呪文に比べると成長が早く、早い段階で威力が上がっていきやすい。
ベロニカが習得するときには、装備次第ではあるがすでにかなりの威力に到達しており初級呪文とは比較にならない破壊力にまで上昇していることが多く、主人公のベギラマとは倍近い威力の差が出る。
さらにグループ攻撃であるにもかかわらず【メラミ】と大差がない大威力であり、【イオラ】を覚えるまではダメージソースとして非常に頼れる呪文である。
ただ、中級呪文の中で断トツで習得が早いこともあって、逆に頭打ちも非常に早いため、さすがにイオラを覚えた後は、威力にかなりの差がある上に攻撃範囲も劣る。よほど敵の耐性を知り尽くしていない限りは、イオラに出番を取られてしまうだろう。
習得時期や使い手が異なるため単純比較するのは不毛だが、【バギマ】の素の威力に毛が生えた程度で、単体対象の【ドルクマ】には素の威力にも劣るところで成長が止まってしまう。
もちろん、最終的な威力も全属性の中級呪文の中で最低である。
もっともベロニカおよび主人公がイオラを覚えるにはベギラマを覚えてからLv8もあげる必要があるため、特にパーティ全体のレベルが30前後までになる間は、ベロニカはこのベギラマの高火力のおかげでパーティ一番の攻撃呪文の使い手という地位を保っている。
イオ系には勝てないというギラ系の宿命には逆らえなかったが、イオラを覚えるまでは歴代で最もベギラマが輝いていると言っても過言ではないだろう。
DQM・DQM2
敵全体に30~42のギラ系ダメージを与えることができる呪文。
Lv10かつステータスが一定以上だとギラがこれに進化する。消費MPは6。
Lv26以上になるとベギラゴンに進化する。
キャラバンハート
ギラから進化するレベルが11になっており、ベギラゴンに進化するレベルが28以上になっている。
それ以外は変更なし。
ジョーカーシリーズ、テリワン3D、イルルカ
ジョーカー1では欠席したが、2ではギラグレイドなる新たな最上位呪文と共に復活。
○○&ギラ、ギラ&○○、【デスソシスト】などのスキルで習得できる。
しかし作を重ねるごと、配合システムの発展と共に、少しの手間で楽に最強ギラ&○○などを習得可能になり、
プレイヤーにとっては中位以下の攻撃スキル全般の出番が非常に乏しい。
やはり「敵が使うと戦後の回復が少し面倒」な程度のポジションに過ぎなくなっている。
トルネコ2
魔法使いになると習得できることがある呪文。
消費HPは8で、前3方向に15~30のダメージを与えることができる。
威力、攻撃範囲共に中途半端なので、他に有効な呪文が無いときに使うくらいだろう。
エフェクトはメラと同じ炎系に見えるが炎系ではないため、フレイムにも有効。
いたストSP
スフィアの一種として登場。戦士、勇者で入手できる。
これが発動すると、好きなエリアのお店価格を10%ダウンさせることができる。
他のプレイヤーが高価格物件を並べているエリアや、株を大量所持しているエリアに食らわせるとそれなりの打撃となる。
ヒーローズ1
マーニャがギラを覚えた状態で、スキルポイントを8P消費して覚えられる。消費MPは9。
蛇行線を描きながら前方に炎を走らせるため、ギラより左右の判定が広くなったが、射程が半分程度しかなくなっている。
集団戦にはもっと優れた攻撃方法があるため、怯んだ中~大型モンスターの追い討ちに使うとよい。
敵ではシルバーデビルとようじゅつしが使ってくる。
バトルロード
【あくましんかん】、【いかずちのつえ】、【ドラゴンのつえ】の初期技、【おどるほうせき】と【だいまどう】の第3ワザで使用可能。
ビルダーズ1
主人公含め、人間側に魔法の使い手はいないが、モンスターの中にベギラマを使って攻撃してくるものがいる。
(彼らの攻撃が「ベギラマ」であることは公式ガイドブックの記述によって確認されている)
主な使用者は【メイジドラキー】【ドラキーマ】【メーダロード】【まどうし】【だいまどう】。
また、仲間時限定で【ドラキー】【メーダ】も使用する。
数秒の呪文詠唱の後、対象に向けて大きな火の玉を打ち上げ、命中すると10ポイント程度のダメージを与える。だいまどうのみ20ポイント以上ものダメージを与えてくる。
火の玉は放物線を描いて飛ぶのだが、これが曲者で直線上に飛ぶギラと違って、壁などの障害物を飛び越えて当たる場合がある。
しかし屋根のある場所で使うと、屋根に当たって止められてしまう。
また撃たれた瞬間に動くことで着弾点から離れてかわせるのはギラと同じだが、火の玉の軌道ゆえに、避けながらまっすぐ相手に近づき、間合いを詰めて反撃することが可能。
派手なエフェクトに惑わされず冷静に対応すればギラよりもむしろ与し易い。
ただ、岩壁を登っている最中に下から打ち上げられるとダメージに加え転落死の危険があるので注意。
敵としては2章の青のとびらの先から出現するメイジドラキーが、その小さな身体に似合わぬデカい火球をぶっ放してくるのが印象的。
ドラキーマ、メーダロード、だいまどうは通常よりも威力と爆発範囲に優れたより強力なベギラマをぶっ放してくるが、いずれも通常のベギラマと使い分けてくる。
メーダロードは終章の【アメルダ】救出ルートの中ボス1戦目で離れた足場からだいまどうと一緒になって通常・高威力のベギラマをぶっ放してくるのが印象的。
だいまどうに至っては【ダースドラゴン】の相手だけでも忙しい【魔の島】でワラワラ出現し、視界外から絶妙にダースドラゴンを援護する。
しかし何と言っても最も印象的なのは、3章のアメルダの囚われている城塞内であくまのきしとともにワラワラ出てくるまどうし。
こちらを発見したときの「ピキンッ!」という音が聞こえないほどの遠距離からサーチし、やたらしぶといあくまのきしの相手や城塞内の物色で忙しいビルダーとあらくれ一行を視界外からこの呪文で燃やしてくる。
これだけでも厄介なのだが、さらにタチが悪いことに城塞のカベの上という手の届かない場所からぶっ放してくることがある。
基本的に向こうは降りてこないのでブロックを階段状に積んで登って始末するしかない。
トレジャーズ
敵範囲に光属性の中ダメージを与える呪文。
Lv18以上の【キュートスライム】、【メタルスライム】、【メイジドラキー】、【メタルハンド】、【メタルキング】、【サタンジェネラル】が覚えている可能性がある。
ギラを覚えているモンスターがLv18になると自動的にベギラマに進化し、使用者がLv33になると自動的にベギラゴンに進化する。
ウォーク
「りゅうおうのつえ」と共に実装された。
敵全体にギラ属性小ダメージを与える。消費MPは14。
タクト
Bランクとくぎとして登場。前方3マス・消費MP24
「範囲内の敵全てにギラ属性呪文中ダメージを与える」
最大強化で 威力+50%まで強化可能。
【れんごくちょう】【ベスキング】【ガルーダ】など数多くのモンスターが使用可能な他、とくぎ書でも習得可能。
さらに亜種として、
【デビルプリンス】が使用可能な呪文耐性下げベギラマ「破魔のベギラマ」が登場。
スマブラSP
【勇者(スマッシュブラザーズ)】の下必殺で出る技の一つ。
エフェクト、性能ともに概ねギラの強化版。
ほぼ同じ感覚で使えるが、射程が多少伸びてより使いやすくなっている。
バーストも十分狙える威力なので、弾速を活かして差し込みたい。
ダイの大冒険
極太の高熱ビームを撃ち敵を粉砕するという高度な攻撃呪文となっており、爆発も伴うので火炎で焼くメラゾーマより見映えと威力が派手になっている。
そのせいか後述するように敵味方共に使い手が多く、互いにベギラマ、ベギラゴンを唱えて撃ち合い競り合いをする漫画ならではの熱い戦いもある。
様々な場所に本編のリスペクトが垣間見える「ダイ大」らしく、DQ1最強の攻撃呪文だったベギラマはキャラクターの戦闘能力がインフレしていく中でも印象的に使われ続けた。
本作では系統最強の極大呪文にのみ両手を使った専用の構えが見られるが、ベギラマは中位呪文でありながら「片手に拳よりも大きな火球を作り出し、それをもう片手で殴りつけるとビームとなって撃ち出される」という独特な構えが設定されている。
このモーションでベギラマが使われたのは序盤の【ダイ】と【アバン】、【ハドラー】が使用したときだけで、それ以降は普通に片手で撃つだけになったものの、劇中の登場回数も多い。
紋章を発動したダイのキラーマシンへのとどめの一撃から始まり、当時のダイ達とは比較にならない強さのアバンとハドラーがこの呪文を撃ち合い、一般人代表ともいえるポップは自分がこのヒロイックな技を習得できたことに驚いている。
またこの呪文を扱う敵を極度に恐れるような描写もあり、物語序盤の強力な呪文という存在感は実力者の証のようにも扱われていた。
ポップが強敵フレイザードの氷の半身にとどめをさしたのも、ダイが凍ったレオナ姫を救うべく使った呪文もベギラマで、威力を調節して【メドローア】のように偽装するという重要な作戦でも使われている。
作中で使用したキャラクターも7人(ダイ、ポップ、アバン、マトリフ、ハドラー、ザボエラ、ライオンヘッド)でメラゾーマと並んで最多。ダイは当初は紋章の力を借りないとベギラマを使えなかったが、最終的には紋章を発動せずに使えるようになっている。
ロトの紋章
アルスは蜃気楼の塔での修業の中でこの呪文を習得した。
真実の森でのマージマタンゴ戦、アッサラームでのサーバイン戦、獣王グノン戦での獣兵団との戦い、
ジャガンとの対決やヤマタノオロチ戦、レイアムランドでの氷河魔人戦など、ライデインの次に愛用していた攻撃呪文。
ライデインとは違い地味な呪文で、イオラほどの破壊力もないため、ダイとは違った意味合いで本編、特にDQ3へのリスペクトが垣間見えている。
敵を倒しきれずにホイミで回復されたり、あっさり躱されたり、ヒャダインで相殺されたり、魔物のもつ体質・特性で無効化されたりはね返されたりと、呪文のもたらした効果・結果のみを切り取って見てみると碌な扱いを受けていない方が多い……。
それでもアルスがこれを多用したのは彼自身が特技の類を持っておらず、手ごろな範囲攻撃を行いつつ通常攻撃とは違う演出ができるものが呪文くらいしかないという事情があり、何かと使用頻度が高い理由もそれである。(付け加えるなら、連載序盤~中盤の時期、ライデインはDQ3と4による設定から、単体攻撃の呪文であり、範囲攻撃となるとベギラマとイオラの二択だった)
DQM+
主人公が連れるスライムがベギラマを唱える様子を見たDQ1勇者が、「最強呪文ベギラマを唱えるスライム」に驚愕する様子があり面白い。
アベル伝説
バギがビームライフルになっている本作だが、珍しく本編に忠実な演出。
とは言え、時期的にも丁度ギラ系の扱いが混乱している時期であったため、場面や使用者によって雷撃だったり閃熱だったり火炎放射だったりと演出が全く統一されていなかった。
上位のベギラゴンもムーアが放つのが雷で、ヤナックが放つのは閃熱だったりとやはり演出が曖昧である。
蒼天のソウラ
9巻で初登場。扇炎呪文と書いてベギラマと読む。主な使い手は【アズリア】。
アズリアの場合はドラゴン娘らしく、口中に溜めた炎をドラゴンのブレスのように吐き出すという形で発動した。
本作では「歴代の作品や媒体によって表現のバリエーションが豊かな呪文」という特徴を活かして、唱える者によって様々な見た目で効果を発揮し、アベル伝説を彷彿とさせる表現に揺らぎのある呪文となっている。
【太陰の一族(グルヤーン・イル・イシュ)】の【まほうおばば】は火炎放射として使用する。
【真の太陽(ヴェリタ・ソルレ)】所属メンバーには4名ほど術士がおり、【ウェディ】男の「バージャック」が唱えると薔薇の花吹雪と共に渦巻く炎が敵を舐める「情熱のローズハリケーン!!(ベギラマ)」となり、【ドワーフ】女の「<DWK48>ハルル」が唱えると後ろ手に持った杖から魅了しながら敵を焼く「Cutie☆D・W・K(ドワ子)☆Ray!(ベギラマ)」となり、【プクリポ】男の「クロウサ」が唱えると口から吹き出す忍びの炎「忍呪・烈火遁の術!!(ベギラマ)」となり、プクリポ男の「ゆっくり」が唱えるといたって普通の扇炎呪文となった。
【魔公子イシュマリク】が使う場合のみ爛炎呪文と書くが、魔王ハドラーと同じポーズで両手で使用する他、破壊の規模がベギラマの規模ではないことからベギラゴンの誤植と思われるので再使用が待たれる呪文。
勇者ヨシヒコ
第三期10話でムラサキが「鮭のムニエル」を作る際に使用。
が、鮭の丸焼きになってしまい、プサールから「星0でございます!」と言われザラキを唱えられ全滅してしまった。