DQ5
【魔界】における地名。
名前の由来は恐らく、アラビア語で地獄を意味する言葉「ジャハンナム」だと思われる。日本では「ゲヘナ」と言った方が通りが良いかも。
DS版以降の英語版での地名はPrecaria。
そうした元ネタにちなんでか、魔界における唯一の【町】であり、【暗黒世界のほこら】から東の岩山迷路のど真ん中に位置する。
町ではあるが、スペースの都合上、フィールド上のシンボルは村のものが使われている。
住人は全て元はモンスターであり、【マーサ】によって人間にしてもらったとのこと。
その方法については全くの謎で、マーサ固有の能力なのか、主人公にも可能なのかも言及はされていない。
一応前例があるにはあるが、謎は深まるばかり。
更に、元魔物ばかりの町であるにも関わらず、【モンスターじいさん】までいる。もしかして…。
魔王【ミルドラース】のお膝元とは思えないくらい平和なムードが漂っており、BGMも他の町と同じもので、語源となった「地獄」とは似ても似つかない。
人柄が丸くなった元【あくましんかん】のおじさんや、未だにミルドラースを尊敬している戦士などが居る。
町を囲むように水が循環していて、この水はマーサが表の世界から引いてきた聖水らしく、それのおかげで町には魔物が入って来られない。
扉の先に店があり、【まほうのカギ】や【さいごのカギ】が無いと武器屋に入れないので注意。もっとも、魔界に入ってくる際にさいごのカギは必須であるため、わざわざ【預かり所】に預ける偏屈なプレイヤーでもない限り心配する必要はない。ただ画面の切り替えも多いので迷いやすい。
武器屋、防具屋、道具屋、宿屋、教会に加えて預かり所(リメイク版は【ゴールド銀行】)やモンスターじいさんまで居て、【オラクルベリー】とカジノ以外同等の設備が揃っている。そのため、最終決戦のための拠点としての利便性も高い。
ただし、宿屋に関しては1人50G(8人の場合400G)とやたら高額な宿泊費を請求されるので、気になる人は他の宿屋に泊まった方が良い。そもそも入口からも教会からも遠く利便性が悪い。
宿屋の近くでは元【スライム】の少年と現役のスライムが遊んでいる。また、宿屋のベッドでは【天空人】が寝込んでおり、話しかけると大魔王が人間界に迫ってきていることを【マスタードラゴン】に慌てて進言する寝言を発する。彼は一体何処から魔界に迷い込んだのだろう?
他にも、これまた何処から紛れ込んだのか、町の外れには【カンダタこぶん】が居り、【ときのすな】を持っている。見かけたら成敗してお宝をありがたく頂戴しよう。
流石に終盤の町だけあって、店で買える中では最強クラスの武器・防具が売られている。
特に【ふぶきのつるぎ】は対魔王戦のみならず【エスターク】戦でも効力を発揮するので、お金を貯めて買っておくと良いかも知れない。
【デーモンスピア】もいわばまともなダメージを与えられる【どくばり】なので、通常戦闘に【メタル狩り】に幅広く活躍する。
最終的にほぼ全員が装備するであろう装飾品の【エルフのおまもり】が唯一売られているのもここ。
ちなみに、この町の周辺は乱獲されやすいモンスターの宝庫でもある。
特に【グレイトドラゴン】と【キラーマシン】はここで仲間にするのが一番効率がいい。
【ホークブリザード】のような危険な敵も多いが、ここで粘って仲間にできればかなりの戦力になってくれる。
経験値やゴールドなどの副産物(特に【ゴールデンゴーレム】辺りは金稼ぎに最適)も多い。
その中でも、経験値もドロップ品も旨味が薄く、【メガザル】が厄介な【バズズ】だけは邪魔者扱いされている。
リメイク版
構造が大きく変化し、巨大な岩の上に町がある形態になった。フィールドのシンボルもその形になっている。
町に入るには長い梯子を登るようになっており、PS2版は梯子の下端から登り始めるが、DS版以降では梯子の途中から登り始める。うっかり手足を滑らせようものならタダでは済まないだろう。危険度は【エルヘブン】の階段より間違いなく上。
SFC版と比べてコンパクトになっており、入ってすぐのエリアにほぼ全ての施設が揃っている。地下には、酒場や街を囲う聖水を循環させる巨大な水車がある。
宿屋の位置は町入口のそばになっているが、宿泊費の高額さに関しては相変わらず。
住人は酒を飲むと魔物の姿に戻ってしまうという設定が加わり、水車小屋にいるおじさんが元の姿(【アンクルホーン】)に戻っている。
そのアンクルホーンからは【名産品】の【きんだんのまきもの】をもらえる。
カンダタこぶんはそのアンクルホーンの近くにある勝手口の外におり、倒すと得られる宝物は【ストロスのつえ】に変更されている。