【魔界】

Last-modified: 2021-08-08 (日) 09:29:02

概要

地上とは別の世界。
【闇の世界】と同一視されることもあるが、「地の底」と物理的に繋がっているあちらと異なり、基本的には存在する次元そのものが違う完全な異世界。
 
ただし海外版では闇の世界も魔界も「Nadiria」という固有名詞が付き、同じ世界ということになっている。
語源はおそらく天文学用語で天頂(Zenith)の正反対の位置を表す天底(Nadir)だろう。要するに「地の底」というわけである。
海外版では【天空城】は「Zenithia」となっているので、天空城と魔界は対極に位置するネーミングになっている。
その延長で「【はざまの世界】ネイディリアの母体説」が海外ファンの間でかなり有力視されていたりもするが、それらの設定は恐らく国内版とは一切共有されていない。
「魔界」という言葉自体が英語に直訳できる言葉ではない、実質造語だという点も考慮に入れるべきか。
ダイ大では例外的に地続きの世界。こちらも地の底の世界である。
 
具体的な描写がある作品以外でも、装備品やモンスターの名前、称号などで用いられることはある。
また、【公式ガイドブック】をはじめとした書籍や、ゲーム内でのモンスターデータベースには「魔界」というものが直接登場することがない作品でも「魔界の戦士」だの「魔界出身」だとかの表記が乱舞している。
登場や関与はしていなくとも存在自体はしているということなのだろう。
 
なお、DQMJ3の【聖銀のどくろあらい】の豆知識によると、魔界には水ではなく【はぐれメタル】の流れる川があるらしいが、いまだ登場していない。

DQ5

魔王【ミルドラース】が治める世界で、「暗黒の世界」とも言われる。
この手の「別世界」は以前の作品から存在したが、これはシリーズで初の「地続きになっていない別世界」である。今までは穴に落ちる、洞窟を下っていくなどの物理的な手段で到達できていたが、この魔界は完全に別空間。
公式ガイドブックでは【その後の地域】としてダイジェストで扱われている。
「暗黒の世界」とも呼ばれるが、ゲーム中では「魔界」と呼ばれることが多い。
【海の神殿】で3つのリングを女神像に捧げると、この世界への入口が開く。
 
昼夜の概念がなく、夜のフィールドをベースに海を紫色寄りにさせた風景で、特に大きな違いは空が一面何重にも黒雲に覆われた風景となっていること。
フィールドBGMも通常の世界とは違い【暗黒の世界】という薄気味悪さが漂う曲が流れる。
人間界からの入り口である【暗黒世界のほこら】と、唯一の町【ジャハンナ】、そしてラストダンジョンの【エビルマウンテン】があり、エビルマウンテンの南の毒沼からは、DQシリーズ初の裏ダンジョン【謎の洞窟】の入口がある。
ジャハンナ周辺はちょっとした迷路状になっているため、【たびびとのちず】でルートを確認しておくといい。
 
フィールド自体はあまり広くないが、最終決戦地ということもあり、格段に強いモンスターが数多く出現する。【妖精の世界】と同じく南北で出現する相手が違うのだが、あちらと違って南北でその面々はガラリと変わる。
どちらの地域でも油断できない戦いが続くので、レベルと装備をきちんと整えてから行った方がいいだろう。
ほこら~ジャハンナ間の時点で【キラーマシン】だの【バズズ】だのといった過去作の強敵や、【グレイトドラゴン】だの【メタルドラゴン】だのといった【ドラゴン系】【ザラキ】を使う【ホークブリザード】、タフな上にバギクロスや強化攻撃で攻め立てる【ゴールデンゴーレム】など油断すると危ない連中が目白押し。
特にドラゴン系2種は洒落にならない強敵なので、武器として【ドラゴンキラー】があると若干は楽になる。
魔界以外に出現するモンスターもいるにはいるが、【メタル系スライム】【エビルマスター】以外はやばい奴を選りすぐって集めてみましたというような感じになっており、最終決戦前に【ムーンフェイス】を配置しているのはもはや嫌がらせである。
 
暗黒世界のほこらで【けんじゃのいし】が手に入るので、これを使えばボブルの塔や大神殿よりは楽である。
馬車の入れ替えも目一杯活用し、メンバーをフル動員して戦おう。フィールドでもダンジョンでも馬車を持ち込めるため、終始戦略は立てやすいはず。
とにかくジャハンナまでたどり着くまでが一番しんどいのでここを全力で乗り切ろう。たどり着けさえすればあとは装備を整えるなりして対策はいくらでもできる。 
もしジャハンナにたどり着いたはいいが青息吐息という場合は無理して装備強化やレベルアップをせずにエビルマウンテンまで行こうとすると途中でやられる可能性が高いので、大人しくジャハンナで最後の稼ぎを行った方が無難。
グレイトドラゴンやキラーマシンが起き上がったらラッキー。ゴールデンゴーレムは極力倒して大金を頂いておこう。
ちなみにジャハンナまで辿り着けばルーラで魔界への行き来が可能になるため、海の神殿の女神像に捧げたリングは回収してしまうのがお勧め。
またイーター族で悪名高い【封印の洞窟】はけんじゃのいしを入手しジャハンナで装備を整えてから攻略するのも方法の1つである。
 
【妖精の村】のガイコツは春風のフルートを手に入れた状態で話すと、魔の世界は寒いから帰りたくないと、魔界のモンスターだったとおぼしき発言をしている。

PS2版

常に薄暗い紫色に包まれた色使いが特徴的な、別世界と呼ぶに相応しい風景になった。
また【暗黒のすごろく場】が追加されている。
ジャハンナ周辺の地形がかなり変わっていて、ポリゴンマップを活用し、奈落の上を細い道で渡る構造になっている。
また、人間界が地球と同じように歩くと地平線の向こう側が見えてくるのに対し、お椀の内側と外側のように魔界はその内側に張り付いたような構造になっている。
魔界の住人が人間界を「表の世界」と呼んでいることから、文字通り、人間界の「裏」側に存在しているのかもしれない。
そうなると天空編世界の重力はどうなっているのかだとか、前作の闇の世界(地底)にて上を見上げたら今作の魔界が見えるのか?(逆もまた然り)だとかの問題がいくつか出てくるが…。
ドラゴン系へのドラゴンキラーのダメージ倍率が上がっているので、ドラゴンキラーを持っていく価値が上がった。
 
暗黒世界のほこらがある大陸の北には3つの出っ張りがあるが、そこの真ん中の出っ張りに行き、北に突き進むと画面が小刻みに揺れる。
敵が強いため少々危険だが、この揺れを利用することで【オートレベルアップ】を仕込むことができる。

DS版以降

フィールドが完全2Dに戻ったことから、ジャハンナ周辺がSFC版に似た迷路状の構造に戻された。ただしSFC版よりも道は広く、構造も簡略化されている。
ドラゴンキラーのダメージ倍率がSFCやPS2よりさらに上昇したのでドラゴンキラーを装備できる全員に買ってもいいくらいに価値が上がっている。
ただし、15000G×装備できる人数分は決して安い額ではないので、まずは、ゴーレムなどの【ふぶきのつるぎ】を装備できないメインアタッカーから買おう。

小説版

基本は原作と同じ扱い。ここでかつて【ドラゴンキッズ】【コドラン】であった【グレイトドラゴン】【シーザー】と再会する。
【ミルドラース】が敗れたあと魔界は光に包まれ、もう1つの月となって天へ昇っていった。
人々はこの新たな月を本来の月の花嫁と見立て、のちに「天空の花嫁」と呼んだ。

DQ10

Ver.5の主な舞台。昼夜の概念はあるが、昼間でさえ薄暗く、夜はかなり暗い。
神話の時代にアストルティア(DQ10の世界)から切り離された土地であり、残存した人々が魔瘴の影響で変化したのが魔族という設定。
フィールドにはDQ11にも出た【強モンスター】も現れる。
詳細はこちらを参照。

DQMJ

【マ素】と呼ばれる魔物の力の源となる物質が大量に存在する世界。
【グランプール諸島】の一つである【ヨッドムア島】のとある場所に、300年に一度だけ開かれるという魔界の入り口が存在する。
黒幕である【カルマッソ】はこれを開くことで人間の世界をマ素で満たし、魔物の楽園へ変えることを目的に行動していた。
最終的には【JOKER】の活躍により、魔界の門は閉じられた。
実際に魔界に足を踏み入れる場面は今作には無い。

DQMJ2

クリア後に遺跡地下で【闘神レオソード】に勝利すると行ける場所で、【オムド・ロレス】が生み出した異世界。
なのでDQMJ1の魔界とは別物。
内部は古びた洋館を思わせる作りになっており、十字路とI字路の通路で構成されている。
出現モンスターは通路に出入りする度に系統ごとに変化していく。同じ通路でも毎回違うモンスターが出現する。
最初の目的は内部の3つのクリスタルを破壊して、中央にある「魔界の果て」にいるオムド・ロレスを倒すこと。
そして、それ以降は各場所に、モンスターの系統が刻まれた大きな柱のあるエリアが出現する。
正しい柱を調べると、【光あふれる地】に入ることが出来る。
中央にある柱が正しい柱のヒントを告げるので、その柱のあるエリアへと向かおう。
なお、「魔界の果て」にある???系の柱は候補としては選ばれないので注意。

DQMJ2P

プロフェッショナル版でも、出現するモンスターはほぼ同じである。
【邪獣ヒヒュルデ】はオムド・ロレスの魔界ではなくDQMJ1の魔界から逃げ出してこちらにやってきた様子。

DQMJ3P

【大魔王マデュラージャ】が待ち受ける異世界。神獣たちが閉じようとしていたのはこの魔界の門だった。
ジョーカー2のオムド・ロレスが創世した魔界とは別物だと思われる。
足場が脆いため、大型ライドは不可能。
 
中央部はマ素結界に囲まれて近づくことができないが、点在するダークマデュライト群晶を壊すことで少しずつ結界が小さくなっていく。
高濃度の【マ素】に覆われた地であるが、ヨッドムア島やコアと違い【ダークパレス】のようなグロダンジョンの要素は一切ない上に、ガルマッゾのような化け物【ブレイクモンスター】は一匹も登場しない。
マデュライトの結晶はそれぞれ番人が守っており倒す必要がある。ボスは以下の通り。

これらのモンスターは、大魔王の傀儡となった二人の【アロマ】が創り出したものらしい。
番人を全て倒すと中央部から【魔王城】へ行ける。

ダイの大冒険

人間の住む世界のはるか地底に存在している、もう1つの世界。
強酸のマグマがたぎる見渡す限りの不毛の大地であり、この魔界には太陽の光が届かない。
大魔王【バーン】ら魔族の出身地であり、バーンは魔界に少なくとも7つの宮廷を持っている。
彼の真の目的は、地上を跡形もなく吹き飛ばしてこの魔界を地上に浮上させて「魔界に太陽を手にいれる」ことで、そのために彼は数千年にわたって力を蓄え、準備をしてきたという。
 
魔界は魔族の出身地といっても神々により押し込められたも同然らしく、バーンや【ヴェルザー】はそれに強く反発していた。
今作ではDQ4以降(いわゆる【天空シリーズ】)のモンスターはいずれも魔界出身とされており、【魔法の筒】【魔法の球】を介して登場している。
明確な言及は無いが、ヴェルザーや【ボリクス】が魔界で勢力争いをしていることから魔族だけでなく竜族も魔界に閉じ込められている模様。
 
「JUMP COMICS PERFECT BOOK 1 ダイの大冒険」によれば、南海の島に魔界への入り口があるということになっている。
そのため、【デルムリン島】の洞窟、もしくは【破邪の洞窟】が魔界に繋がっているという予想もある。
後にダイ好きTV#30において視聴者から寄せられた「【バラン】はどのようにして魔界に向かい冥竜王と戦ったのか」という質問に対し、【三条陸】は「ヴェルザーとの決戦は地上寸前に作られた前線基地的な地底空間のイメージ」と答えており、この話と戦後に瀕死のバランが【奇跡の泉】に這って向かっていたことから総合すると、【アルゴ岬】付近にも魔界に繋がる道があった、または作られていたことになる。
 
なお、魔界に行く方法自体には回答していない。これだけだとヴェルザー軍自体が地底空間にいてバランはそこ止まりで魔界には行ったことがないかのようにも取れてしまうが、バランが魔界でヴェルザー軍と戦っていたことや、その戦いの中で魔界の大陸1つがヴェルザーの使った【黒の核晶】でまるごと消し飛んだ話などは作中で語られており、かなりの長期間、広域で戦っていた可能性が高い。
ヴェルザーの話を掘り下げるとネタバレの要素も含まれてくるので、先の展開を知らないアニメ視聴者への配慮で触れなかっただけで最終決戦が地底空間だったと考えられる。
このため、魔界に行く方法に関しては現状は謎のままである。
 
本編の続きとして「魔界編」の構想が練られていたが、稲田の体力的な問題とバーン編で終わらせることが最良とする三条の考えが編集部に通ったため、構想のみで終わっている。
「オトナファミ」2013年1月号でのインタビューによると、仮にこの話を書く場合、今の世相に合わせるが当時の構想は変えないという。
2020年、新アニメ開始に関連した企画として勇者アバンと獄炎の魔王 の連載がスタートしており、企画会議時点でこの「魔界編」の案も出たが、続編である以上は新アニメ開始に伴う新規ファンへのネタバレ要素を多分に含むことが予想されるため、三条の意見でこちらは見送られている。

魔界のモンスター

本作はFC版DQ4の発売前に連載が開始されたため、DQ4のモンスターについては開発中の断片的な情報しか存在しなかった。
そのため、出番の多い地上のモンスターは【ロトシリーズ】から、出番の少ない魔界のモンスターは天空シリーズから、という独自の世界観を構築することでバランスを取っていた。
 
その後連載が進むと、DQ5・DQ6も発売、天空シリーズ3部作の世界観が構築され、ストーリー終盤には、魔界の軍勢が地上に投入されることで、ほとんどのモンスターが天空シリーズのものになった。
 
新アニメでは原作連載当時いなかったモンスターも各所に追加され、【デルムリン島】にもいわゆる天空シリーズやDQ7以降のモンスターもごった煮でいる辺り、新アニメではその括りはなくなっているものと思われる。

魔族

魔界に住む種族。作者曰く、地上出身の魔族はハーフの【ラーハルト】だけで他の作中人物は魔界出身とのこと。
詳しい資料はないが、作品を読み解く限りでは人間とは似て非なる生物である。
 
外見自体は人間と大差はないが、血の色は蒼く、耳は尖り、肌の色は灰色懸かっている等、一目で魔族とわかる特徴がある。ただし、【バーン】は老人時も若い時も人間とさほど変わらない肌の色をしている。
ラーハルトは魔族と人間のハーフなので、少なくとも生殖能力は人間と近いものと思われる。
再生能力を持っており、バーン程のズバ抜けた魔力を持たずとも失った身体の再生が出来る。
人間よりもかなり長寿で、【ハドラー】は357歳で壮年、【ザボエラ】は890歳で老人、【ザムザ】は182歳で青年といった風貌であることから、寿命及び肉体の成長速度には人間と比較して10倍程度の差があると推測される。
 
女性の魔族に関しては、魔界において「ある女魔族が少女に化けて最強の武具を持つ剣豪に近づき、彼の剣を奪って刺殺した」有名な物語があると示される程度で、描かれたイメージカットも少女に化けた姿のみであり、明確なキャラクターとしての女魔族は登場していない。
これ以外には、「ロン・ベルクの秘密の巻」の回想シーンにおいて、バーンの宮殿にて給仕・接待役として描かれている耳のとがったモブ女性たちがおり、彼女たちが魔族という可能性は高いと考えられるが、こちらも特に言及されていないため断定はできない。
 
新アニメでは【クロコダイン】【ガルダンディー】といった獣人タイプのキャラも血の色が魔族と同じになっているため、彼らも魔族に分類されている可能性がある。
 
【ロン・ベルク】【ダイの剣】という自信作を得た自分や人間と比較して、

「魔族の人生は密度が薄い。」

「人間の何倍も生きられるもんだからダラダラ生きるヤツが多い」

「何百年生きたってカラッポの人生もある…」

「こんなにうまい酒が飲めたやつは何人もいないさ…」

「オレは今満足しきっている!あの剣は…よくできた…!」

と表現しており、長寿の弊害で怠惰な生き方をする魔族も多いらしい。
ただし、バーンは不老不死や太陽を欲し、ハドラーも地上支配に躍起になるなど、底知れぬ貪欲さを持ちそれを実行に移す力も併せ持つ者もおり、元来は強い欲求と行動力を持つ種族でもあるようだ。 

エデンの戦士たち

魔王が大陸制圧のために集められた元人間たちに命令を下す場所として登場。
【旅の扉】から出入りすることができるが、魔王の力がないと入ることができない。

蒼天のソウラ

魔界にある【魔公王イシュラース】が治めていた【太陰の一族(グルヤーン・イル・イシュ)】の領地が天変地異に見舞われて住む事ができなくなった事から、【アストルティア】への侵攻を開始する。
敗戦による五種族からの掃討を避ける為、魔公王イシュラースは【ドルマゲス】の召喚による民の石化を行い、500年の時を経て【イシュナーグ海底離宮】で太陰の一族は復活を果たす。
新たな旗頭となった【魔公子イシュマリク】の統治の下、【コシー】【ワーシュ】が500年経過した魔界の領地を確認したが、天変地異こそ収まっていたものの、噴き出した瘴気を養分にした猛毒性の植物が繁茂し、その植物をねぐらとする魔竜・悪竜の闊歩する魔境と成り果てた元領地には、さしもの魔族やモンスターといえど帰還する事は叶わなかった。
このように、魔族やモンスターの世界ではあるが快適とは言い難く、故郷から追われるように地上への侵略を決意する事となる。全ては民の安寧の為に。