【バズズ】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:12:40

概要

【シルバーデビル】【デビルロード】などの上位種で、翼を生やし、紫色の体毛に覆われた猿のような魔物。
同じ紫の猿である【ヒババンゴ】とよく似た色合いになっている作品も多い(初出のFC版DQ2では似ていない)。
また、作品によっては体毛が紫なのは獲物の返り血で染まったためと説明されている。
ちなみにこの系統の3種の名前はいずれも猿の要素が皆無なのだが、欧州圏の神話では猿は悪意や堕落した人間を象徴する鏡として認識されているらしく、中世の芸術作品でも翼の生えた猿を悪魔として描かれたものがある。
そういった背景を踏まえてのデザインなのかもしれない。
 
初出はDQ2の中ボスで、大神官【ハーゴン】が呼び寄せた「【悪霊の神々】」の一角。【アトラス】【ベリアル】の間のボス3連戦の2体目。
 
脳筋アトラスとは逆で基本的に魔法攻撃がメインだが、その特徴は作品によってバラバラで一貫しない。
DQ2では【メガンテ】でプレイヤーを震え上がらせたが、自爆技なのでそのままでは使いづらいことが原因だろう。
なおモンスターズシリーズではDQMJ2以降バギ系に特化。これは元ネタのパズズが風を操る魔神であることを踏まえたものと思われる。
 
パズズとは中東メソポタミアのアッカド地方に伝わる神話の悪霊。
逞しい肉体にライオンの顔と腕、鉤爪を持ち、サソリの尾と4つの翼を生やした姿とされる。
1973年のホラー映画『エクソシスト』で使用されたことで一躍有名になった。
 
ちなみにそいつは「パ」ズズだが、ドラクエシリーズでは一貫して「バ」ズズ。
誤字なのか意図したものかは不明だが、海外版では原典準拠のPazuzu、日本と同じBazuzuのどちらも存在する。

DQ2

【ハーゴンの神殿】にてアトラスを倒した後、5階の上り階段の直前で戦うことになる。
アトラスが力ならこいつは技のポジションについており、DQ2に登場する呪文の多くを使いこなす。
【ベギラマ】【ザラキ】【イオナズン】、多くのプレイヤーを苦しめてきた呪文を使い、【ラリホー】で妨害、【ベホマ】で回復もする。本作では他のボスも使用するベホマはまだしも、ザラキはボスとして禁じ手であり、DQ9の宝の地図の魔王や外伝作品を除けば、他は3DS版DQ8の【マルチェロ】ぐらいしか使い手がいない。
攻撃力も高く、2回連続での直接攻撃を受けるとかなりのダメージを食らう。しかし高いと言っても攻撃力の数値で言えば127とキラーマシーンに毛が生えた程度であり、ザコキャラのアークデーモンやギガンテスを下回る程にボスの中ではダントツで非力のため、打撃を繰り出してくる分では完全に手加減同然である。よって魔法についてもイオナズンの他にベギラマを繰り出してくることがあるゆえに打撃、魔法をトータルしてダメージを与える手段についてはボスとして実はかなりの低火力と言える。
【アークデーモン】【あくましんかん】が使ってきたイオナズンもきついが、それ以上にザラキが危険。
もしこれで【ローレシアの王子】が死亡した場合、公式ガイドブックの到達レベル以上の高レベルでもない限り確実にダメージを与えられる手段が無くなり、全滅の危険が一気に高まってしまうのだ。
こちらの攻撃呪文が中確率で有効なので詰むというほどではないが、ザラキは効かず、運が悪いと倒しきる前にベホマで回復されてしまう。
それでもイオナズンが4~5回当たれば倒せるのでアトラスに比べればまだマシだが……。
ザラキの存在により、ベホマだけではない運ゲー要素が絡んでくるのがバズズ戦の辛いところである。
ただベギラマやラリホーを使ってきた場合は逆にありがたいので、攻撃が多彩なのは逆に隙になっている。
 
なお、ザラキ以上に恐ろしいのが、デビルロードと同じくHPが減ったときにぶっ放す可能性がある【メガンテ】
主のために躊躇せずその命を投げ出す姿勢は敵ながらあっぱれと言うべきか。
自爆呪文を使うボスは後にも先にもこいつだけと思われる。
しかし自爆しておきながら、再び出現ポイントに行くと復活している。なぜだ。
だがよく考えるとこちらも死んだにもかかわらず復活しているのでお互い様である。
DQ2では敵味方が同時に死亡する「相討ち」は敵を倒していない扱いになるので固定ボスのメガンテはやったもん勝ちである。
マホトーンは効かないので、50%程度の確率で効くラリホーで動きを止めるのが有効。
 
ロンダルキアのボス軍団の中では最も守備力が低いので稲妻の剣装備のローレの打撃なら十分なダメージを与えられる。
基本的にはラリホーで眠らせながらローレの打撃+ムーンのイオナズンを主砲にするのが最も効率が良いだろう。
成長期に入るのが後期になるサマルは低レベル帯ではまともなダメージを与えられないので、ベホイミで仲間の回復に徹するのが吉。ザラキでローレが倒れ、サマルが打撃戦を挑むのであれば、はやぶさのけん装備を前提として100そこそこの攻撃力による2回攻撃で計25程度のダメージとなり耐性のあるイオナズンのダメージ期待値にグッと近づくので思いっきり少なくとも、このくらい攻撃力は欲しいところである。レベルにすると36で力が100となるので、サマルが打撃戦を挑むなら最低36以上のレベルが必要と言ったところか。
公式ガイドブックに記載されているハーゴン神殿到達レベルが35なので、開発の想定としては3人のうち2人が生き残っていれば倒せるという設計だったのだろう。
 
【メイジバピラス】同様、1/128でレアアイテムの【ふしぎなぼうし】を落とすこともある。
リスクが違いすぎると言うのに、ドロップ率は同じだなんて文句ブーブーモノだが、まだ持っていなかった場合はかなり重宝することになる。
まだ地獄は終わっていないのだから。
 
余談だが『ファミリーコンピュータmagazine』'87年9号の『D.Q.II Q&A('87年6~10号)』で「デビルロードのメガンテでやられたときに、デビルロードは何ともなくピンピンしているようだからズルイ」という質問に対して【中村光一】は「メガンテを使った者は例外なく死ぬ。メガンテでアッという間にやられた君たちが復活した頃、そのデビルロードも力尽きて、その場に突っ伏しているはずだよ」と解答している。
バズズは一体しかいないはずだ!と思いがちだが、アトラスやベリアルも一旦リセットすると何度でも蘇ってくる上、ハーゴンに至っては何度倒してもシドー相手に全滅する度に当然の権利のように再戦となるので、死んでも蘇る悪霊なのか何匹もいるかといったズルイ仕組みがあるのだろう。
 
無理に追及するだけヤボな話だが、メガンテで自爆したときはその命をも厭わぬ忠誠心を称えてハーゴンが復活させ、普通に倒されたときはそのまま見限ったと考えれば辻褄が合う。
言うまでもないがシステム面では質問通り「自爆したはずなのにピンピンしているズルイ仕様」。
しっかりシステム面の仕様で解説する堀井と、世界観に沿ったファンタジー理論で説明を行う中村、両者のスタンスの違いと言えようか。

なお、次回作のDQ3で初登場する【ベビーサタン】は上記の呪文のうちザラキ、イオナズン、メガンテを唱えようとして失敗するというドッキリを仕掛けてくる。呪文のラインナップを見てバズズを思い出した方もいるのではないだろうか?
 
MSX版では体色が濃いピンク色になっている。

リメイク版

2回攻撃がマホトーンに置き換わり、打撃を一切行わない唯一のモンスターとなった(MPが50と有限になったので、MP切れの後は攻撃してくる)。
また、ベギラマが大幅に強化されているので注意。
他の多くのモンスターと同じく耐性が見直され、ルカナンが必中になった。
ラリホーもFC版より効きやすい。
ローレとサマル共に攻撃力が上がっていることもあり、ルカナンをかければ普通に殴ってるだけでも簡単に倒せる。
よほど運が悪くないとメガンテを喰らうこともほぼないだろう。
そして、何とザラキが低確率ながら効くようなったので、目には目を歯には歯をの戦法で一か八かで使ってみるのもいいだろう。
ガラケー版以降ではなんと、中位種同様残りHPに関係なくメガンテを放つリスクが出ることとなった。

小説版

ハーゴンが魔界と契約したことで、その魔界から派遣されてきた魔物達の幹部。
近衛司令官ベリアルの部下であり、アークデーモン・アトラスと同格の近衛連隊長という地位にある。
配下であるシルバーデビルとデビルロードの群れを率いて【ムーンブルク】を襲い、セリアの目の前で国王夫妻を殺害した。
 
原作ゲームとは違い【海底の洞窟】で王子2人を待ち受けていた。
素早い動きで2人を翻弄し、ベギラマも通用せず、心臓を貫かれても死なないという強靭さを見せ付けるが、突如現れた【ガルド】の魔法攻撃を受けて【溶岩】に転落。近衛連隊長内では最初に討ち取られることとなった。

ゲームブック版(エニックス)

【ロンダルキアへの洞窟】でいきなり登場し、甘い息で王女ナナを眠らせてくる。ここではまだ倒すことができない。
そしてハーゴンの神殿でアトラス、ベリアルとともに3体で襲いかかってくる。
一定ターンで決着がつかないとメガンテを唱えてくる。その場合、復活の玉もしくはロトの紋章(本文ではこう記されているが、ロトの印のことだろうか?)が身代わりとなって砕け散る。

CDシアター

声優は千葉繁。
発言の体こそ敬語だが冷酷かつ人を食った慇懃無礼な物言いが特徴的。
悪魔神官であるサイヴァを疎んでおり、彼が王子達を1人も倒せず神殿に撤退した際はベリアルと共に罵るがそれにより祈祷を邪魔されたハーゴンの怒りを買って退けられる。

その後、ハーゴンから【じゃしんのぞう】を貸し与えられ、小説版と同じく海底の洞窟で邪教徒を破壊神への生贄として葬る。
そこにやってきた王子達と対峙。ローレシアの王子アレンを軽くあしらい尻尾で捕らえて彼の長剣を溶岩に落とし、ムーンブルクの王女ナナの【マヌーサ】とサマルトリアの王子コナンの剣技の連携に一度は押されるが、痺れを切らしてイオナズンを唱え二人をマヌーサの幻ごと倒す。
 
それに怒りを抱いたアレンは今迄使っていなかった錆びた【ロトのつるぎ】をはじめて抜き、バズズはそれを嘲笑するが危地に立った仲間を想うアレンの心がロトのつるぎを覚醒させ、その姿に動揺しもう一度イオナズンを唱えるが、彼の一太刀の元倒される。

DQ5

ザコ敵に格下げされたが、出現時期が【魔界】突入以降であり、強豪モンスターとしての地位は辛うじて保っている。攻撃力や守備力をはじめ各種ステータスもそれなりに高い。
呪文はDQ2とは打って変わって【ヒャダルコ】【マヒャド】といった冷気の呪文を中心に使うようになった。
他にはDQ2でのメガンテの名残だろうか、【メガザル】を使う。
ただ【たいようのかんむり】の耐性や後述のドロップアイテムから察するに、開発当初はDQ5でもメガンテを使わせる予定だったとも考えられる。凶悪過ぎるということで変更されたのだろうか?
しかし周囲のモンスターと比べると魅力は薄い。
【グレイトドラゴン】【キラーマシン】と違って仲間にならず、大金を持っている【ゴールデンゴーレム】【メタルキングよろい】を稀に落とす【メタルドラゴン】といった旨味の多いモンスターに混じって一緒に出てくる上にメガザルで他のモンスターを蘇生させるため非常に邪魔なのだ。
ダメージ系はヒャド・吹雪系に完全耐性を持つ以外は有効で、特にバギ系・デイン系に弱いので、主人公の【バギクロス】で切り刻んでしまうのがいいだろう。
さらにマホトーンや【メダパニ】も高確率で効くので、厄介な呪文を封じてしまえば楽に倒せるはず。
一応、ザラキ使いの【ホークブリザード】と一緒のときは注意しておこう。
コイツが使うマヒャドはMP消費量が12と大きいので【マホキテ】での吸収源にも使える。ヒャド系強耐性の仲間に使ったり耐性防具でダメージを抑制しつつ吸収するのが基本である。
落とすアイテムはメガザルの…ではなく、【メガンテのうでわ】
 
なお、PS2版でコイツの呪文をマホトーンで封じた後にメガザルを使わせると、効果は発揮しないが姿だけ消えるという珍現象が起こる。
 
余談だが、【ポートセルミ】の夜のバーに【パパス】と会ったことがある老人がいるが、青年時代前半にはパパスの名を正確に覚えていたのに、後半になるとボケが始まったのかバズズやらパンツやらと言い間違える。

小説版

魔界に突入した直後に登場し、【れんごくちょう】【ガメゴンロード】と共に主人公一行を襲撃した。
ボスから雑魚に降格したためか、「不気味な紫毛皮」「冷気をぶつけてくる」以外は描写も台詞もなく、仲間達がグレイトドラゴンとじゃれ合っている間に退治されていた。
グレイトドラゴンを仲間にするのに邪魔なところは原作通りである。

DQ10オフライン

【バズズコイン】で単体と、【悪霊の神々コイン】【アトラス】【ベリアル】とのユニットで戦う。
3体揃うとひときわ小さく見えるが、耐性が全般的に高く、同格の2体よりも手強い。
また、【銀の丘】にいた個体は、【フォステイル】の魔法によりシルバーデビルにされてしまったという伝説がある。

DQ10オンライン

【冥王ネルゲル】【強ボス】版でも途中で悪霊の神々が呼び出されるほか、破界篇ではシドーの前座として強化型の【バズズエリート】が登場。
詳しくはこちらを参照。

DQM1

シルバーデビルの図鑑に名前が書かれていたものの、未登場だった。

キャラバンハート

バズズ本人は登場していないが、【ドメディの城】のボスとして【シルバーバズズ】が登場。

ジョーカー1

魔獣系のAランクとして登場。
シルバーデビルに【ギガンテス】【ゴーレム】【ジャミラス】【だいおうイカ】のどれかを配合することで誕生。
メガンテの印象が強いためか、所持スキルはメガンテを覚える【ダイナマイト】
アトラスやベリアルもいるので、悪霊の神々パーティが組める。
【ギガントヒルズ】との配合で【ギガントドラゴン】が、【ボストロール】との配合で【おにこんぼう】が作れる。

ジョーカー2・2プロ

悪魔系のAランクに変更。
野生のものが魔界に出現するようになった。
なお、アトラスがメガボディになってしまったので、前作のようにはパーティが組めない。
特性には【バギ系のコツ】【バギブレイク】が追加。
【サイレス】との配合で【ジャミラス】が作れるようになった。

プロフェッショナル版では配合方法がシルバーデビル×【スカルスパイダー】or【アンドレアル】、もしくはシルバーデビルの四体配合になった。
【いきなりインテ】の特性がさらに追加。
最強化で【AI1~2回行動】を習得。
ジャミラスの配合に使わなくなったが、そのジャミラスとの配合で【ゲモン】が作れる。
最大MP以外の能力値はバランスよく上昇する。

テリワン3D

野生では出ないが、他国マスターがアトラス、バズズ、ベリアルの悪霊の神々パーティを連れていることがある。
パーティの枠が4枠までになったお陰だ。
作成方法は前作と同じ。今作はスカルスパイダーが野生で出ないのでアンドレアルを使った方が圧倒的に楽だろう。
シルバーデビル×4でも作成可能で、【あくまの書】を使った配合の省略も可能。やろうと思えば序盤からでも十分作れる。
 
特性は【スタンダードボディ】【バギ系のコツ】【バギブレイク】、+25で【ときどきインテ】、+50で【AI1~2回行動】

イルルカ

作り方や使い道は前作と同じ。
【新生配合】【呪い攻撃】【メガボディ】化で【呪いブレイク】【ギガボディ】化で【つねにマホカンタ】、SP版では【超ギガボディ】化で【いきなりシャッフル】を覚える。
バギ系の特技に特化した【ご当地スキル】【うみんちゅハート】を覚えさせれば、即戦力としての期待ができる。
マインド系とマホトラ系が無効なので攻撃手段を封じられ難く、対戦ではかなりの活躍を見込めるだろう。

ジョーカー3

ランクがSに上がった。
配合方法はデビルロードと【黒き花婿】に変わったが、イルルカではAランクだったため前作から持ってくることもできる。
特性は【ノーマルボディ】【狂信者】(固定)、【闇ブレイク】、+25で【MP吸収攻撃】、+50で【一発逆転】
【超生配合】【暴走頭脳】、メガボディ化で【AI1~2回行動】、ギガボディ化で【ひん死で呪文会心】、超ギガボディ化で【ときどき冥界の霧】
固有スキルは【呪いの力】
【アカツキショウグン】との配合で【悪魔ザイガス】【深海の守護者】との配合で【アッフェブラック】【アトラス】×【ベリアル】×【凶アークデーモン】との4体配合で【破壊神シドー】が作れる。

今までこのシリーズでは特徴的だったバギ特化の特性がなぜかほとんど変更されている。折角の際立った特徴だったのに…。

ジョーカー3プロ

能力や特性に変更はなく、合体特性は【つねに体返し】、合体特技は【地獄落とし】
 
追加シナリオでは【魔王軍の残党】として【崩落都市】の送電施設で戦うことになる。
リアクターの忠告通りとんでもなく強い。
1ラウンドに4回行動し【オーロラブレス】【大地斬】【ジバルンバ】【ジャッジメント】【アイアンゲイザー】とやたら豊富な特技で攻めてくる。
また青天の霧をオートで発動することがある
アイアンゲイザーでみがメタもなんのその。ジバルンバで【根に持つタイプ】も突破されることも。
そして青天の霧発動時の大地斬を食らうと軽く4桁ダメージが飛んできて瞬殺される。
対抗馬になり得るは合体【にじくじゃく】。こいつにつねにアタカンタと地ガードを持たせ、白い霧を使わせれば、ほとんどの攻撃をシャットアウトできる。
ただし、直前で初見殺しに喧嘩を売って返り討ちにされたプレイヤーにはそもそも相手にされずスルーされることも多いようだ。
まあ実力次第では賢明な選択だが。

また、【魔王城】に野生の個体が出現するようになった。野生個体は【ザラキ】【イオグランデ】【かがやく息】を使う。

DQM3

悪魔系Aランク。【シルバーデビル】【ギャスモン】の特殊配合で作れる。わかりやすく同じ外見の下位種に紫の着色というところか。
 
特性は【風のコツ】【風ブレイク大】(Lv20)・【いきなりマホカンタ】(Lv40)・【1~2回行動】(Lサイズ)・【魔獣キラー】(Lサイズ)・【秘めたるチカラ】(Lサイズ・Lv60)。
所有スキルは【禁術】
 
イルルカ以前のバギ系特化の能力構成に戻った。
賢さが高く防御がそれなりだが他は平均かそれ以下、というわかりやすい魔法アタッカー。
1枠でブレイクとコツが両方得られるなど全体的に悪くはないのだが単純に魔法アタッカーとして使用するなら【ドルイド】という高い壁が立ちはだかる。
能力値上はほぼ上位互換なので差別化点を見出すならマホカンタを活かせるかが分かれ目か。
同じ悪霊の神々と【あくましんかん】との配合で上司である【ハーゴン】を生み出せる。

トルネコ2

シルバーデビル系のお家芸・倍速移動+2回攻撃をしてくる厄介な敵だが、なぜかデビルロードに下克上され下位モンスター扱い。
同僚アトラス・ベリアルは下克上されておらず、持ち込み系最強ダンジョン【試練の館】の一部でしか出てこない。
いっぽうバズズはある程度深いダンジョンならどこにでも居る上、上記二体よりも浅い階層で登場する。

トルネコ3

HP135、攻撃力30、防御力45、経験値1600。
【封印の洞くつ】87階以降にのみ出現する。本編通り最上位種で、倍速2回行動。
【悪魔系】に属し、非常に高い戦闘力を誇る。
【デーモンバスター】印があると有利に戦えるが、倍速2回行動で攻撃力は実質60であり、耐久力も同フロアの強豪と遜色ない強敵。総合的なステータスは【アトラス】とほぼ互角。

PS2版では封印の洞くつの限定種で、ポポロで深層まで潜る目的の一つである。ただし戦闘力がかなり高いため、あらかじめ【クオーターの杖】等で弱体化させておいた方が良い。
 
仲間になった際の成長タイプは【防御・晩成】で、デフォルトネームは「バズー」。
戦力としてもかなりのものだが、同じ倍速移動で成長タイプも同じ【ガーゴイル】があまりにも強力であり、倍速移動と基本ステータスの高さ以外に、これといったウリを持たないバズズはあまり目立たない。
ただし、攻撃力をドーピングして使うならば、特技が無い分対【モシャスナイト】時の相性はいい。
他、水路のあるフロアで放流して、マップ埋めや敵を駆逐するのに使う場合、水路に入り込み無駄に遊ばない分ガーゴイルよりバズズの方が運用に適している。
なお、話し掛けると自らを「大悪魔」と称している。
瀕死時では

そろそろ
我の体力も つきる…
ともに地獄へ 向かおうぞ!

自爆使いだっただけに死すら全く恐れていない、流石大悪魔といったところか。

ちなみにアトラスと【ベリアル】【攻撃・特殊】タイプである。バズズがそうでないのは、倍速2回攻撃であるからだろう。

少年ヤンガス

配合限定。
デビルロードをアークデーモンと配合することで誕生。
こいつをアトラスと配合することでベリアルが生まれる。
また、【まぼろし雪の迷宮】のボスに【グランバズズ】という亜種が登場。
 
成長限界はレベル30。
デフォルトネームは♂が「バズーン」、♀が「バーズー」。
特性としては【しゅんそく】【ふゆう】を持ち、レベル8でベホマ、16でイオナズンを覚える。
ステータスは全体的に高水準の伸びを見せる。
公式曰く「走攻守ともに完璧。ぜひ仲間にしたいところ」とのこと。
だがベホマ、イオナズンは疲労がたまりやすく連発できない上、こいつを仲間にできる頃には【しんそく】持ちのモンスターを作れるようになっている。
ついでに成長もかなり遅いので即戦力となるかは微妙なところだろう。決して弱くはないのだが。
 
上記のベリアルの他、【オニオーン】系統相手で【ケダモン】も生まれる。

バトルロード1

5章からアトラス、ベリアルと一緒に魔王として登場。
DQMJに続いて主君を差し置いての登場である。
ステータスはHP:1P650、2P1440 ちから:88 かしこさ:97 みのまもり:53 すばやさ:115。
使える技は「あくまのツメあと」と「しゃくねつのおたけび」。
前者はシルバーデビルの「ろうがのツメ」。後者は「しゃくねつのさけび」と同じ。
しかしあくまのツメあとは2回連続で発動することがあり、痛恨が出やすい。
他の2体もそうだが、弱点が多く状態異常に弱い。しかし「こもりうた」は効きにくいので注意。
トルネコやキャラバンハートと同じく、なぜかまったく呪文を使わなくなってしまっている。

バトルロード2レジェンド

【レジェンドクエストII】にハーゴンのお供として登場。
今度は相手にもオーブがあるので2回攻撃が非常に危険。
動きを封じでもしないとあっという間にハーゴンのオーブが満タンになってしまうので、危なくなったらさっさとつばぜり合いを仕掛けるのも手だ。
しかし、お供は通常モンスター扱いなので、その後も2回行動が待ってるので注意。
ちなみにハーゴンのレジェンドカードを使用することで一応こちらも使うことができる。

バトルロードビクトリー

レジェンドクエスト2をAランク以上でクリアするとついに個別で使用可能となる。
ステータスにも一部変更があり、HP:703 ちから:117 かしこさ:89 みのまもり:42 すばやさ:126となっている。
技に特に変更は無いが、武闘家と組むと、あくまのツメあとが邪神の力を手に宿して巨大化した闇の爪で攻撃する「邪神のツメ」になる。
これは暗黒属性を持つ攻撃になってしまうものの、威力と会心率は高く、マヒ、猛毒、眠りのいずれかの状態異常を引き起こすことができる。
ただし、2回攻撃は無くなる点には注意。
2回攻撃できるモンスターといえばコイツと言わんばかりに見知らぬ対戦では採用され、DQMJ2のヤツ同様多くの人に愛され、憎まれた。

また、アトラス、ベリアルと共に使用すると「真ロンダルキアチーム」の相性が発動する。
能力値は上昇するが、ただでさえ低い状態異常耐性が15%も下がるというマイナス効果が付くのでオススメしない。

バトルスキャナー

第9章で登場。虹色のギガレア。
基本ステータスはHP:1822、ちから:1010、すばやさ:70、かしこさ:408、みのまもり:773。
技はひっかく→こごえるふぶき→イオナズン、デビルクローの順に変化していく。
相性最高の性格は【ロマンチスト】で、もし引ければちからは驚異の1414
HP1000超えはもちろん、ちからも素で1000を超えており、すばやさも70と高い。
属性耐性も高水準。
単体と全体攻撃を使い分けられて頼りになるが、三つ目の技が全体攻撃なのと四つ目の単体攻撃が魔属性なので、魔王戦では耐性でダメージを軽減されることも。

スキャンバトラーズ

第一弾で登場。星4のギガレアで、レベルは119。
ステータスはHP:1832、ちから:1131、すばやさ:87、かしこさ:556、みのまもり:605。
技は青ボタン:スイートブレス→こごえるふぶき(テンション50)、赤ボタン:のろいのツメ→デビルクロー(テンション100)。
その強さは本作でも健在。魔法封じ以外の状態異常に強い耐性を持つが、青ボタン技のスイートブレスは弱いので、テンション50までは赤ボタン技で戦おう。

クロスブレイド

第1弾で【アトラス】【ベリアル】とともに【ドラゴンレア】として登場。
必殺技は「デビルクロー」。属性は妖魔。
スキルは2~4ラウンド目に自分のまりょくを徐々に中アップする「テクニシャン」、味方「妖魔」のすばやさを常時小アップする「妖魔疾陣形」。
属性「妖魔」の他のカードと組み合わせて使うのが効果的だろう。

DQMSL

悪魔系Sランク。Ⅱコラボの特別クエストにて実装された。
討伐なので無課金でも入手可能。
習得特技は【おいかぜ】【こごえるふぶき】
新生させると【バギクロス】【マインド】系多段斬撃の「はげしいきりさき」を覚える。
 
性能的にはパッとしないままだが、レジェンドクエストⅡに登場したコイツは原作再現とばかりに体力が減ると【メガンテ】を唱える暴挙に走る。
撃破後はもちろん、メガンテで散った後でもドロップしてついてくることもあるのだが、
よくよく考えるとシュールな光景に見えなくもない。

ヒーローズ1

【ヘルムード】戦にてベリアルと同時に召喚される。
シルバーデビル同様氷の息と甘い息を吐きまくる上、メラミはベギラゴンにパワーアップしており、ダメージはベリアルのイオナズンを越える約200。
これらの攻撃を耐えたとしても厄介なことにザキまで覚えているため、瞬殺される可能性もある。
アクセサリーを十分に揃えて装備していないと苦戦する相手だろう。シルバーデビル同様セクシービームやラリホー、ヤンガスのタックルが効果的。
経験値はベリアルと同じく1458と、メタル系を除いた雑魚モンスター最高値。
 
クリア後一部のステージでは雑魚として出現する。
【モンスターコイン】はアシストタイプでコストは3枠。空中からヒャドを3連発して援護してくれる。
ここに来てヒャドとはなんてしょっぱい援護・・・と、思いきやコイツが使うヒャドはマヒャド級の範囲があるばかりか、一発あたりのダメージが500程にも上り、特大の氷塊を落とす3発目は約1800ダメージというトンデモ威力。だがクリア後のフリーエリアでしか使えないため、ほとんどオマケみたいなもの。

ヒーローズ2

【ギガントドラゴン】に対抗しうる「究極の兵器」を求め【霊峰レーゲン】にある【試練のほこら】に訪れた際、【神々の秘宝】を使った試練の番人【ガゴラ】に呼び出された『悪霊の神々』の1匹として登場。老人口調で話す。
【不思議な小箱】を手に入れるための試練として、本人とは戦わず5分以内に【モンスターコイン】をストック分集めるという試練を課してくる。
このときの声優はフェルノーク王も演じている多田野曜平。
 
本編クリア後は試練のほこらの麓であるイーリム雪原に登場する。
当然の如くザラキを唱えてくる他やはり甘い息を吐きまくるなど相変わらずの嫌さを出してくる。
とはいえ今回もメガンテを使わないのが不幸中の幸いと言えるが…。
前作とは違いザラキが必中になっていないのもこちらにとってはありがたい。
とはいえ、油断してると突然死んだりするので注意。
下位種同様【雷の玉】の他、たまに【ソーサリーリング】を落とす。
 
モンスターコインはヘンシンタイプでザラキも使えるがほぼオマケみたいなものである。
だがあの強敵である【キースドラゴン】にも稀に効くことがあるとか。
何気にあまい息の成功率が高いので、変身が解ける前に使うといいだろう。
 
強化版に【バズズ・強】がいる。

ビルダーズ2

【破壊天体シドー】でのビルドレベルを2にした後の【ハーゴン軍バトル】にて、大トリを務める【黒い魔物】として巨大な黒い【ウドラー】と共に出現。
ベギラゴンを放ち広範囲に攻撃するが、こちらの方が圧倒的に多勢なため、さほど苦戦はしないだろう。
倒すと【ひかりのよろい】をドロップする。
 
その後【ハーゴン城】にてバズズの影が出現。
こちらを引き寄せる引力を放ちながらひたすらイオナズン(メガンテ?)を唱え周囲に大爆発を起こすが、その威力はと言うと驚くほど低く、見かけ倒しもいいところ。上述のひかりのよろいでも装備していればかすり傷にもならないだろう。
引力も爆発後一瞬収まるので、その間に横を通り抜けてしまえば他の影と同様に消滅する。
消えて「静かになった」とはハーゴンの評だが、実際のところ諸々のSEでただやかましいだけの存在であり、そう言われてしまうのもやむ無しである。
 
影ではない本物のバズズは作中登場しなかったものの、ベリアルが大総督を務める島があったらしいことがDLC第2弾で判明しているため、彼が大総督を務める島もどこかにあったのかもしれない。

ライバルズ

スタンダードパックにて初期より実装。魔法使い専用のレジェンドレア。
現在はグランプリルールでの使用が制限されており、マスターズルールでのみ使用可能。
また、第10弾カードパック「破壊と創造のフロンティア」の拡張カードでも「悪霊の神々バズズ」名義でリニューアルして実装された。こちらも魔法使い専用のレジェンドレア。

第1弾

6/6/6
ねらい撃ち
召喚時:敵の場に氷塊があるなら
すべての敵ユニットを次のターン終了時まで
攻撃不能にする

氷塊サポートカードの一種。
敵の動きを封じ込め、ねらい撃ちで確実にトドメを刺しにいく。
魔法使いの戦術の最終場面のひとつは「盤面を放棄してリーダーを撃破」であり、におうだちも並んだ氷塊も無視してリーダーを狙えるこいつは見事に噛み合っている。
当時は盤面の処理手段が限られていて、反撃も許されずに討ち取られたユーザーは少なくない。

第10弾拡張

6/6/6 ねらいうち
召喚時:指定のマスに0/1の氷塊を1つ出す
敵の氷塊が死亡する度、自分のデッキからメラ系以外の特技カードを1枚引く

氷塊軸の高スタッツねらいうちというスタンスはそのままに、効果は妨害からドローにシフト。
タイミング次第では大量のドローが期待でき、氷塊に不足しがちなリーダーへの攻撃手段もねらいうちによる6点攻撃で補ってくれる。
氷塊関連のカードパワーがいまいち奮わない当時の環境では総合的に見て活躍は難しいが、逆に言えば氷塊関連の強い新カードが増えるだけで頭角を現せるポテンシャルがあるともいえる。

ウォーク

DQ2コラボイベントで2021年6月3日より登場。
クエスト2章3話でボスとして登場し、以降は強敵モンスターとして登場する。
クエスト中では丁寧な女性口調で話し、原作で【ルプガナ】で戦う【グレムリン】達を「お前達では勝てない」と押しのけて戦闘になる。
最も有効なのはイオ系で、次いでデイン系も有効。自分でイオナズンも使うのに…。
 
バギクロスやイオナズンを使っての全体攻撃や、マホトーンやラリホーマの補助呪文も使うなど呪文による攻撃が主体。
イオナズンの威力は最大で300程度にもなり、HP70%から6ターンおき、HP40%以下から2ターンおきに3回行動までするので全体回復が充実していないと危険。
ただ、呪文主体なのに呪文封じが効いてしまうことがある。
これが効いてしまえば、あとの脅威は240程度のこごえるふぶきや混乱効果のあるはげしくきりさく2回攻撃だけになる。
前者はフバーハで軽減できるので、ここまでできれば高レベルでも落ち着いた火力まで下げられるが、呪文封じ自体あまり効かないので過信はできない。
バトルマスターならすてみで攻撃力を上げてもあまり痛手にはならないのでオススメ。
なお、超高難度クエストでは原作と同じくメガンテを使用する。
 
こころは紫色でコストは84。なんと下位種のはずのシルバーデビル(87)よりも下に来る。
この時期に実装されるこころは軒並みコスト100を超えるなかで控えめとなっており、同期とも呼べる【アトラス】(108)【ベリアル】(111)と比べても低め。

能力値の傾向は1コスト下の【ベンガルクーン】に近い。
紫色のこころのコスト84には実装時点ですでに【ゾーマ】【おどるほうせき】と言った優秀なこころがあるため、高めの素早さを活かした運用をしていきたい。

高グレードでは呪文ダメージ(特にギラ系)や悪魔系へのダメージが上昇し、グレードSではザキを習得する。

ドラけし!

イベント「邪教の神官ハーゴンと破壊神」で登場。クエストを進めていくと扉を入手でき、それを使って戦うこととなる。
クエストのストーリーではムーンブルクの王女が呪文でトドメを刺し、サマルトリアの王子は「(バズズが)あんな呪文が使えるなんてねえ」と評している。

星4の緑属性で、スキルはベホイム。
強敵チャレンジのハーゴンLv50撃破で入手可能。

DQM+

DQM1に登場していないにもかかわらず敵として登場。詳しくは【エビルシドー】を参照。
DQ2の世界の主とされている【マルモ】からは「お猿さん」と呼ばれている。