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【ドニの領主】

Last-modified: 2019-07-08 (月) 23:17:02

DQ8 Edit

【ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君】のキャラクターの一人。
主要キャラクターの【マルチェロ】【ククール】の父親だが、名前に関しては作中で一切出てきておらず、既に故人なので会うこともない。
 
なお彼の領地がどのくらいの範囲に及んでいたかは不明で、【マイエラ地方】のかなり広範な地域だったかもしれないし、【ドニの町】だけの領主だったとも考えられる。
まあいずれにせよドニの支配者だったこと自体は間違いないので、ここでは【ドニの領主】とする。

人物 Edit

トロデーン国王である【トロデ】にもその名を知られる程の家柄だったが、そのトロデが「ごうつくばりで女好き、ばくちで身を持ち崩した」という悪評を口にするほどの人物。遊蕩三昧の結果屋敷を失い、家名も断絶してしまった。
当然だが領民の人望もなく、支配下にあったドニの町の住人からは「ダメ領主」「死んだ時は町のみんなが喜んだ」と死後10年以上経っている現在ですら散々に言われている。なお悪評が聞けるのは彼のみで、妻の悪評はなく息子のククールに対しては揃って友好的であり、こいつ一人だけがとことんやりたい放題していたようだ。
なおマイエラ地方にその屋敷らしきものは見当たらない。強いて言うなら【ゴレムス】がいる遺跡辺りかもしれないが、ククールが仲間会話で「住んでた家も残ってない」と発言しているため、跡形も無くなった可能性もある。
 
彼が生きていた頃のドニの町は今より栄えていたにも拘わらず「性格は悪いが仕事はできる」といった話も聞こえてこないほどに町民から嫌われている。博打に転んでいるあたり、実務が美点に見えないほどの性悪野郎だったと言うよりは、代々の領主が築いてきた土台に乗っかっているだけの男だったのだろう。
 
ちなみにトロデが「病で死んだときにはわしも花を送ってやったもんじゃ」と回想しているので、流行り病によって死んだようだ。しかも看病していた妻も巻き込んで揃って病死…、ただどのみち四面楚歌だったこいつが穏やかな最期を迎えられはしなかったろう。あのような片田舎だからこそ最期までのさばれたのだろうが、場所が場所なら領民の反乱や義賊の類に命を狙われる日々を強いられてもおかしくなかったわけだ。
 
正妻との間に子供ができず、その女好きからメイドに手を出して生ませたマルチェロを一時は跡継ぎとして迎え入れながら、ククールが産まれると用無しとして母子ともども無一文で追い出し、それによって(元)メイドは心労で病死、マルチェロは【マイエラ修道院】に流れ着き、挙句の果てにククールも彼と本妻の死と残された多額の借金によって孤児となってしまった。
 
そのため、あの不仲極まりない異母兄弟からも共通の憎悪の対象にされており、母ともども捨てられたマルチェロからは【法皇就任演説】で徹底的に否定材料として扱われ、その遊蕩ぶりを見せられた末に借金を残した揚句に死別という形で幼くして路頭に迷わされたククールからは「好き勝手やって死んだ」「クソ親父」といわれる始末である。無理からぬ事だ。
さらにこいつの所業こそが息子二人の間に邂逅後も歩み寄れない亀裂を生じさせたのだから、最低の父親であることは疑う余地もない。一人の男としても父親としても為政者としても一切美点のない、正真正銘の無能と言えよう。
 
トンビが鷹を生んだとでも言おうか、息子2人はどちらも非常に有能であったのが皮肉である。 
……と言いつつ、「ごうつくばり」がマルチェロに、「女好き」と「賭博好き」がククールにと、悪い部分も確かにそれぞれ受け継がれている。
また、二人とも容姿端麗である事から顔だけは良かったのかもしれない。
 
それでも【マイエラ修道院】【オディロ】に育てられた影響で、マルチェロもなんとか人の道を踏み外さずに済んでいたのだが……。

3DS版 Edit

ただでさえ人でなしもいいところだったこいつだが……

  • 「昔付き合っていた平民の恋人を、貴族の娘との縁談が成立したことで妊娠していた子供ごと見捨てた」
  • 「妻との間に子供が生まれなかったため昔の恋人との間に生まれた子供を養子に迎え入れようとしたが、妻が子供を妊娠したためその養子縁組を破談にした」

と、余計に非道な設定に変えられている。
さすがに妾腹ではCEROの関係上マズかろうということでこの設定になったのだが、別な意味で醜悪ぶりが加速している。こんなのが領主だったらそりゃ訃報でも朗報だろう。
 
ちなみに、元の設定は旧約聖書のアブラハムの跡取りに纏わる話とよく似ている。アブラハムは妻サラとの間に子供ができず、ハガルという奴隷の女に子供(イシマエル)を産ませたが、後にサラがイサクを産んだことで前者のイシマエルは棄てられたとされている。
が、イスラム教の間ではイシマエルが正当な相続人と看做されているので宗教同士の対立の原因にもなっているのがややこしい。
そう考えるとこの設定変更には宗教的な配慮もあったのかもしれない。