【トロデーン城】

Last-modified: 2024-03-11 (月) 11:55:54

概要

DQ8に登場する王国トロデーンの【国王】が住む城で、本編中では【ダンジョン】として登場する。
のちにいたストシリーズにもステージの1つとして登場した。
英語版での地名はTrodain。

DQ8

本作におけるすべての物語の始まりである城。【ルーラ】の行き先にも登録される。

本編開始以前

【主人公】はこの城の【兵士】として、国王【トロデ】とその娘である【王女】【ミーティア】に仕えていた。
だが、道化師【ドルマゲス】に城に封印されていた杖(【神鳥の杖】)を奪われ国ごと呪いをかけられてしまう。
城の人々は全て【イバラ】に変えられ、トロデ王は醜い魔物に、ミーティア姫は【馬】に姿を変えられてしまった(2人は結界の中にいたため呪いの影響が弱まりイバラにならなかった)。
なぜか唯一呪いの影響を受けなかった主人公は、トロデ、ミーティアと共に呪いの根源たるドルマゲスを倒す旅に出る。
 
地理的には【トラペッタ】の西に位置しており吊り橋で結ばれていたが、旅に出たばかりの2人+1頭を【ヤンガス】が襲撃。
その結果吊り橋(+ヤンガスの【てつのオノ】)は崩落してしまい、主人公達は城に戻れなくなる。
この件でヤンガスが主人公に助けられたことで仲間に加わり、本作の冒頭に繋がる。
その影響で「出発地点の近くにあるのに海を挟んでいるために渡れない、禍々しい雰囲気の城」として、冒頭では【竜王の城】を連想した人もいるのではないだろうか。

本編

ストーリーも中盤に差し掛かる頃になって、荒野に放置されていた【古代船】を動かすためのヒントを得るために、かなり遠回りをしながらもこの城に主人公一行は辿り着き、今や魔物の巣窟となってしまった内部を探索することになる。
 
ドルマゲスの呪いが発動した当初より状況は悪化しているようで、城の入口もイバラによって封じられて最初は入ることができない。
内部も荒れ果てており、生い茂ったイバラが扉を閉ざしていたり、散乱した瓦礫が通行止めの箇所を作っていたりと、構造は見た目以上に複雑。
入口だけは【ゼシカ】が呪文によってイバラを焼き払ってくれて入れるようになる。全部焼いてくれと突っ込んだ人もいると思われるが、入口を焼き払った時点でそんな力はないと予め断られる。
中に入ると一度回想が始まるので、終わった後に一度引き返してセーブすることをお勧めする。
 
BGMは【この想いを…】
惨劇に見舞われたこの城を想うに相応しい。
かなりの長丁場となるダンジョンだが、【リレミト】で脱出可能(外観からはルーラでも脱出可能)で先述の通りルーラにも登録されるので、危ないと感じたら無理せずに出直そう。
 
出現するモンスターもかなり強く、HP火力共に高い【いばらドラゴン】を筆頭に、全体攻撃を仕掛けてくる【じごくのよろい】、単純に攻撃力の高い【メタルハンター】、呪いの歌を駆使してしつこくこちらの動きを止めようとする【フラワーゾンビ】と、とにかく一筋縄ではいかない連中が勢揃い。
さらにそこを【ベホマスライム】が絶妙にサポートする。
たまに【はぐれメタル】も出てくるが、確率は低い上に単体でしか出てこないので狩るのは相当な運が無いと難しい。よってLv上げはお勧めできない。
 
難易度が高い場所だが、地図のある宝箱があるテラスから城の入口から入ってすぐ左側の部屋には【まほうのカギ】があるので忘れずに回収すること。一度引き返して宝箱集めをするのも良い。
また、そのすぐ近くには貴重な【まじゅうの皮】が落ちてるのでこちらも見落とさないようにしたい。【ふしぎなタンバリン】作成に必要な1個なので敵から入手していない場合は注意。
直接の目的は西側にある図書室まで辿り着くこと。そこの扉の鍵を内側から開ければ、以降はスタート地点からショートカットして図書室に入れるようになるので忘れずに開けよう。
そこでは古代船についてのヒントが得られる上に、錬金のレシピが沢山見つかる。
【はぐれメタルのけん】の元となる【古びたつるぎ】もあるが、こちらは鉄格子の扉に阻まれており、【さいごのかぎ】入手までお預けとなる。
古代船についての本を調べた後、イベントで【願いの丘】で見たものと同じ月影の扉が現れて月世界の【イシュマウリ】に会いに行けるようになり、【月影のハープ】入手後にもう一度戻ってくることになる。
 
ちなみに、ここは他のダンジョンと違ってトロデが同行しているからか、もしくは【サザンビーク】などと同じ「城」として扱われているからか、攻略中でも【錬金釜】を使用することができる。覚えておいて損はない。
 
上空は常に紫色の不気味な霞に覆われており、昼間でも夜のように薄暗い。
内部のあちこちには城の人々が茨の呪いによっておぞましい表情のまま静止しておりかなり怖い。しかし死んではおらず、一部は触れると暖かいというメッセージが出る。
人物を調べるとトロデ王がその人物にちなんだ反応(回想)をする。
特に【玉座】に座ったままの【大臣】に話し掛けたときのトロデの反応はかなり面白い。
全く同じことをしている人物がDQ3の【エジンベア】にいることから、一種のセルフパロディだろう。シリーズを通してプレイしている人にはちょっとうれしいファンサービスである。
 
なお、【モリーメモ1】に書かれている滅びたお城とはここのことであり、城の目の前には【スラリン】がいる。
初回到達時にはなぜかいないことが多いが、一旦トロデーン城に入ってから出直すといる。原因は恐らくスカモンの表示限界数絡み。
進行方向上にカメラを向けている場合、【バックル】、スラリン、【ヨシキィ】、橋の向こうの【リリッピ】のが一直線に並ぶことになる。

3DS版

シンボルエンカウントになったため危険度は下がったが、狭い場所に敵がたむろっていることが多く、出会い頭でいきなり現れることもあるので注意。
一方、スマホ版以前ではやりにくかった【メタル狩り】が戦歴や視点回転によるシンボル消しにより、容易にできるようになった。
玉座の間などの広い部屋で一段高い所で待ち構え、出てきたらシンボルに向かって走る。近づくと逃げるが、一定距離逃げると止まるのでそこにぶつかるのを繰り返す。
ただ、ここでレベルを上げ過ぎるとこの後が一気にヌルゲーと化してしまうので、楽しみたい人は程々に。
レベル25くらいまで上げれば、船入手後に寄り道してもそうそう死なないので、そこまで上げれば十分だろう。
なお、馬車が同行しているため、5人目以降の仲間が加入した後のここでの戦闘では、他のダンジョンと違ってバトルメンバーの入れ替えができる。もっとも、その頃には、ここのモンスターに苦戦することはあまりないだろうが。

エンディング

【ラプソーン】を倒すと、【レティス】の背に乗ってここに帰還し、トロデやミーティアと合流する。
レティスが去っていくと城の呪いが解けてトロデたちも無事に元の姿に戻る。住人たちも皆無事に呪いが解け元通りになって生還し、宴となる。
 
そしてミーティアの結婚式の前日になると、城内を動き回れるようになる。
城中に張り巡らされたイバラも消滅し、ついでに城内の損壊箇所も完全修復されているが、それもまあお約束ということで。
本来の姿を取り戻したトロデーン城は非常に大きな館、という印象。
噴水がある大きな中庭にエントランスの大階段、敷地を包むように左右に広がる館部分と、いわゆる「御伽噺の洋館」と言うべき景観を持つ。
城下町はないが、城の内部に王族から貴族に使用人、さらには武具職人や神父まで暮らす構造となっていることから、DQ5の【グランバニア】やリメイク版DQ4の【ブランカ】のように、町ごと囲った城塞都市になっているのだろう。
ただし、シナリオの都合上特定の扉には兵士が立っており退いてくれない。大人しく一通り話をしてみたらさっさとミーティアを連れ出そう。
 
3DS版では決戦後、戦わなかったスタンバイメンバーもトロデたちと一緒に城で合流する。
また、【写真クエスト】のお題であるピアノはエンディングに撮ってもクリアになる。

DQ11(3DS版)

呪われし姫君の祭壇の【冒険の書の世界】で、エンカウントの発生するダンジョンの一つ。必要な【冒険の書の合言葉】【時渡りの迷宮】第9階層のボス報酬で、ここまで来ると冒険の書の世界も終盤といったところ。
原作と同じ後方視点の3Dグラフィックで構造を再現しており、戦闘は【シンボルエンカウント】
呪いをかけられイバラにされた人々の姿は消えている。また扉は3DS版DQ11のインタフェースに合わせて、Aボタンを押さなくても開けられるようになっている。
 
最初に訪れたときは常に昼間の状態になっていて、【主人公(DQ8)】たちが月の世界から帰れずにいて困っているため、イシュマウリがクエスト【閉ざされし月の世界】を依頼する。
本家で【神鳥の杖】が封印されていた部屋にボス【ひるのていおう】がおり、倒してクリアした後はずっと夜になる。以降は昼に戻ることはない。
昼と夜でモンスターの出現場所が違うが、シンボルで出なくなったモンスターもどこかでお供としては出る。夜になると寝ているモンスターシンボルもいる。
ちなみに、その後に書庫の月の世界への扉が出現する地点を調べると、月の世界からなかなか出てこない【ヤンガス】【ククール】の会話が聞こえてくる。
 
ここに出現するモンスターは、【デビルプリンス】【くろカビこぞう】などの一部を除いたほとんどがDQ8に登場したモンスターである。【ワイトキング】【シャドウパンサー】など、見た目が少し違うものもいるが。
だがDQ8から引き続いてトロデーン城にいるモンスターは全くなく、代わりに出てくるのは【ボボンガー】【グリゴンダンス】【ヘルガーディアン】等々。
これらのモンスターはDQ8では【暗黒魔城都市】以降やクリア後に出現するような強豪モンスターばかり。どうしてこうなった。
まあ訪れる時期が冒険の書の世界の中でも終盤に近いのでやむをえないのだが。
またこれらのモンスターが【邪モンスター】を呼び出すこともあり、状況次第では本編で過ぎ去りし時を求める前に邪モンスターと出会う可能性もある。
異変後の序盤から過ぎ去りし時を求めた後まで幅広い強さのモンスターが登場する。
なお、【魔道士ウルノーガ】の討伐後、屋内・屋外を含めた全エリアで【討伐モンスターリスト】が表示されなくなってしまうので注意が必要。
 
宝物庫に【うつくしそう】【ふしぎなきのみ】【せかいじゅのしずく】【きんかい】、書庫の本棚に【ユーモアのほん】があるほか、本家同様ミーティアの部屋のタンスに【ガーターベルト】が入っている。
なお、本家とは違って宝物庫の鉄格子にカギはかかっておらず、さいごのカギを入手してなくてもお宝を回収可能。
 
会話システムで【ロウ】と話すと、この城の造形をユグノア城再建の見本にしていたりする。

DQ11S

冒険の書の合言葉は、過ぎ去りし時を求めた後に復興要員を全て集めた後の【イシの村】【ダン】の家で手に入る。したがって、裏ボスの【時の破壊者】および【失われし時の怨念】【失われし時の災厄】と戦うにはイシの村を復興させることは必須である。
ちなみにこの合言葉を持ったヨッチは復興前からもちゃんといるのだが、家へ入る術がないので、復興するまでは話しかけられない。
 
グラフィックは2Dに描き直されており戦闘も【ランダムエンカウント】に変更。BGMは【この想いを…】のFC風アレンジとなった。

トレジャーズ

お宝として【イバラにおおわれた城壁】が登場。

いたストシリーズ

SP、DS、Wii、30thで登場しているステージ。こちらでは綺麗な状態のトロデーン城である。
【りゅうおう】の「我には見えるぞーっ!呪いのイバラに包まれた、かつてのこの城の姿がな!!」という台詞から察するに、復興した後の模様。ただしDSの攻略本では、呪われる「前」と書かれている。
いたストシリーズ序盤お馴染みの8の字ステージなので、かなり簡単でサクッと遊べる。
エリア名はトラペッタ、リーザス、パルミドなど、DQ8の地名がつけられている。
ちなみにヤンガスがパルミドエリアを、ゼシカがリーザスエリアを、ククールがアスカンタエリアを、それぞれ購入and独占すると特殊な台詞を喋る。
BGMは通常時は【城の威容】【王宮のガヴォット】、SPの目標金額突破時は【雄叫びをあげて】
SPは基本的にオーケストラ音源だが、ここのステージの曲はDQ8の発売直後ということもあってか、DQ8の音源がそのまま使用されている。
一部では背景の辺りにモンスターが映っている。
 
30thの1人で挑戦モードでは、スライムコースとクイックコースで、どちらも1戦目のステージ。
スライムコースでの対戦相手は、ユウナ(FF10)、【クリフト】【ハッサン】、いずれかがプレイヤーキャラの場合は【マリベル】が代わりに入る。
クイックコースでは、ミンフィリア(FF14)、【ククール】、ギルガメッシュ(FF5)、予備枠はスコール(FF8)になっている。