システム/【生き返りの施設】

Last-modified: 2022-08-01 (月) 00:34:11

概要

シリーズ初期に町に存在した施設。味方の死亡状態を復活させることができる。
当時は宿屋では死亡を回復できなかったため重要な施設だった。
作品により有償だったり無償だったりする。
FF4以降は死亡ではなく「戦闘不能」という表現になり、宿屋などで回復できるようになったため消滅。
復活時点ではHPは瀕死状態・MPはそのままなのでついでに宿屋へ泊まって回復させることをオススメする。

  • FF4以降の変化は、結局ドラクエとの差別化なのだろうか。
    あちらは結局このシステムが根付いてしまったが。
    • 10以降は宿屋すら空気化する。しかも10ではセーブポイントに全快システムがあるだけ余計に。
      ドラクエは合理化が行き過ぎて神父さんや宿屋のおじさんの仕事を奪ってはいけないというFFに対する警鐘だったりして。
  • しかし世のRPG(特に海外系)は今のFFのセーブポイント全回復方式のほうが主流という現実。
    DQライクの施設を使った回復・蘇生はDQ意外だと今やウィズライク系のダンジョンRPGぐらいでしか残されていない。
    • 海外じゃFFの方がDQより受け入れられてるという点を鑑みても寧ろDQの方が「取り残されてる」と見るべきか。

DQでもイルルカでは、異世界で宿屋に宿泊すると自動で死んだ仲間モンスターを蘇生させるシステムになった(宿屋に神父が常駐している形で)。
こちらはどこでもセーブ可能なシステムと、異世界でも教会を出しにくい世情があるため、やむを得ないと見るべきか。
ウィズライク系のダンジョンRPGでも「円卓の生徒」のように、ダンジョンから拠点に戻ると自動的に戦闘不能者も含めて全回復させ、
ついでにアイテムの解呪(このゲームでは不確定装備が「呪いの装備」という形である)も行うという大変合理的な物となっている。
こちらはキャラ固定のためキャラロストされると困り、
拠点が廃墟の目の前だの100年前の戦い以降魔王に支配され生かされている王都だのといったまともに回復できなさそうな場所もあるため、こうなるのも自然なのだろう。
結局はシステムや設定との兼ね合いで柔軟に合理化が進められるのかもしれない。

FF1

教会。有料なのでレイズを覚えたら使わなくなるかも。
神父さんはあくまでも仕事でやっているらしく、全員生きていて訪れても寄付などを要求せず激励してくれる。良心的。
リメイク版以降はプレリュード賛美歌風アレンジ音楽が流れる。

  • 教会」というそのまんまな曲名が付いている。
    あと、プレリュードというよりFinal Fantasyのアレンジでは?

宿屋と同様、物語後半に訪れる町ほど料金が高い。
一番安いコーネリアの町で40ギル。
蘇生時のHPは1なので、生き返らせてから宿屋に泊まるとよい。

  • 死亡者のレベル依存のように錯覚しがちだがそのようなことは無い。
  • そのため飛空船入手後は面倒でも一番料金の安いコーネリアの町に戻った方がお得。

またリッチ打倒の際の拠点となるメルモンドの町では、
魔物たちの手により教会も無残に破壊されているため、面倒でも余所の町に戻らねばならない。


神父さんのセリフは「たましいよ よみがえれーっ」。
あっちのゲームと比べると随分あっさりしている。

  • たまし  いよ
    よみが  えれーっ!
  • 当然だが蘇生に失敗することはない。

英語版ではClinic(診療所)になっている。グラフィックも、十字架の高帽子が無い。

  • リメイク版でも十字架が撤去された。
    尖塔はあるものの、看板などは無いので若干わかりにくくなってしまった。

FF1(GBA版以降)

従来のものに加え、新たに追加ダンジョン風の囁く洞穴の町フロアにも教会が設置されている。
もっとも、料金が全教会で一番高い他、ここに挑戦できる頃には既に他の蘇生手段が充実しているだろうし、
追加ダンジョン内では全滅してもゲームオーバーにならず全員HP1の状態でダンジョンの入口に戻されるだけなので使うことはほぼないだろう。

  • フェニックスの尾の追加により、レイズを誰も使えないパーティでもわざわざ使う必要性がなくなっている。
    また、フェニックスの尾は1個500ギルなので、それ以上かかる教会は存在自体がほぼ無駄になってしまっている。
    • ちなみに上記風の囁く洞穴フロアの教会の蘇生費用は1人当たり1000ギルなのだが、
      このフロアがB11~19Fになった際には道具屋にフェニックスの尾が店売りされておりそちらを2個買った方が同じ値段で2人蘇生可能なので使う意味が本当に皆無になっている。

教会を使わずとも、「追加ダンジョンで全滅した際は全員HP1の状態でダンジョンの入口に出される」という仕様を利用し、
わざと追加ダンジョンに入って全滅して無料で死亡したメンバーを復活させるという変わった蘇生方法ができるようになった。
もっとも、いちいちダンジョンに潜って全滅するまでうろつく必要があるため、
余程金に困っているのでなければわざわざこんな方法を取らずに素直に教会や他の蘇生手段をとったほうがはるかに楽だったりするが。

  • なお、追加ダンジョンといっても、PSP版以降に追加された時の迷宮だと普通に全滅=ゲームオーバーになってしまうので要注意。

FF2

聖堂。プレリュードの音楽が流れる。
中には誰もおらず奥に祭られている神像に祈りをささげる事によって天使(死者の魂?)が舞い降り、
無料で死者を一度に復活させる事が可能。
反乱軍のアジトの復活の間の魔法陣でも同様の効果がある。

  • 早い段階でレイズを習得しているミンウが仲間に加わり、
    またそこからしばらく進むと「レイズの本」が買えるので、序盤位しかお世話になる機会はないだろう。

聖堂で生き返った時のHPは1しかない。
生き返ったあとで自動的にメニューが開くので、気づかないことはないはず。


パルムポフトにはない。
ポフトからなら飛空船でバフスクサラマンドに行けるので、立て直しに困ることは少なさそうだが。

FF2(WSC版以降)

WSC版以降のリメイク版では、妖精たちが戦闘不能者を蘇らせてくれるように設定された。
また、GBA版以降では、聖堂に関する説明をよりによってミンウが話してくれる。
彼曰く、道中で誰かが死んでしまっても、焦らず近くの町の聖堂に行けばいいらしい。
当事者が復活すらできずに果てたのは、本当に与えられた運命だったようだ。

  • 蘇生が終わると、自動的にメニュー画面が開かれる。
    プレイヤーはここで「聖堂で蘇生すると残りHP1」という事実を知ることになるため、宿屋に行くべきだとわかる。

4番目の仲間と別れるときに死者がいると、なぜか勝手に生き返る。

  • おそらくメイン3人全員死亡という状態を避けるためだろう。
    • FC版ではメイン3人が死亡したまま4人目と別れると、フリオがHP0のまま生き返る。

FF2(ピクセルリマスター版)

祭壇の女神像に近づくと「!」がでる。Aボタンで
「祈りを捧げると、突然あたたかい光があたりをつつみ…
どこからともなく、やさしさに満ちあふれた声が響いた…
「迷えるる遠い国より
今、よみがえれ!!」
で戦闘不能者が祭壇に横たえられてからHP1で復活する。
因みに、表示キャラは戦闘不能者でも可能で、復活時には生存キャラに突然変わり他の戦闘不能者を祭壇に横たえる所作をする。

FF3

生き返りの泉が存在する。HP・MP回復の泉と併設されている事が多いので
これが存在する地域を拠点にレベルアップさせる事をオススメする。

  • 俺のFC版FF3、壊れてるのかなぁ。話し掛けても、何も起こらない…。もちろん、死亡者もいる…。
    • リバイアサンを倒した場合浮遊大陸内の生き返りの泉は機能しなくなる。
      • バグの類なんだろうけど、水を司ってきたリバイアサンだけになにか特別な繋がりを感じさせる。

インビンシブルには存在しないが、ジョブチェンジと魔法入れ替えとレイズ系を組み合わせることでフォローは可能。
ただしファミコン版の場合、キャパシティ消費があるので賢者あたりともなると引っかかる所があるかもしれない。

FF3(DS・PSP・3D REMAKE版)

DS版も相変わらず誰も居ない建物としてあったりするので、
説明があまり無いこともあり、初回はわからなかった人も多かったらしい。

  • DS版はたしかにわかりづらいのだが、
    FC版の場合は効果がなくても調べれば「いきかえり!」と表示されるのでまだわかりやすい。
    建物の屋根の色も他と違ったりするし。
    • 街の場合は、他の回復施設と外観が同じな為、
      HP・MP回復なのか戦闘不能回復なのか、見分けがつけにくい。
      これは、どうにかしてほしいものなのだが、流石に発売後とあって不可能だろう。

FC版だと生き返りの泉の上には、十字架っぽい謎のアイコンが設置されていた。
なぜかこの看板を撤去してしまったのがDS版の悲劇。
蘇生を暗示するメッセージが消えた上に、水の色を変える等の代替処置もとられていない。完全に識別不能である。
FC版の経験者は、無意識に記憶から補完してたりするため、この欠落に気付きにくいようだ。

  • とりあえずコメントログには、「戦闘不能から回復!」と表示される。
    • 死者がいればそう表示されて生き返るから良いのだが、問題はいない状態で調べたとき。
      「何も起こらなかった」とだけ表示されるため、何の泉だか分からない。
      分からないだけならともかく、何の効果もないハズレの泉と誤解したプレイヤーが多いんじゃなかろうか。
    • 十字架っぽい謎のアイコンを削除したのは宗教に対する配慮と思われる。それならそれで代替処置を取って欲しかったとは思うが。
      • DQでもVIII以降(それ以降のリメイクも含めて)、宗教に対しての配慮からか十字架がフォーク状のフォルムに変わっている。
        どちらのゲームでもこうした「宗教への配慮」が「プレイヤーへの判り易さ」を阻害するのが皮肉であるが…。

FF3(ピクセルリマスター版)

各地の施設内に設置された生き返りの泉は衛生上の問題を解消するためか噴水状になった。
FC版の十字架っぽい謎のアイコンが復活している。

FF零式

0組候補生達はマザーの加護によって、死亡状態となっても魔導院か町に入ることで治癒による完全復活が可能となっている。
つまり町そのものが生き返りの施設というスケールの大きさ。施設というよりも個人の力といった方が正しいかもしれないが。
白虎領や蒼龍領だろうと、安全圏にいるならば遠隔地でも復活させて貰えるのは流石神様といったところか。


なお当然ながら、ダンジョンには入ったところで復活させてはもらえない。
セーブポイントのあるアギトの塔でもそれは同様。
そもそも今作のセーブポイントには回復機能が付いていないので注意すること。