FF6 
FF6のラストバトルで流れるBGMの総称で、第一楽章~第四楽章まで存在する。
パイプオルガンやコーラス、鐘などの音色を多用し、聖楽のような雰囲気となっている。
- 第一楽章はラストバトル第1段階の、魔神をモチーフとした顔・長い腕・短い腕との対決時に流れる。
これは魔大陸浮上時に流れる『大破壊』のアレンジとなっており、女声コーラスが使われる。- 重い曲だと感じるが次第にテンポが変わり慌ただしい曲へと変化する
- 「大破壊」のアレンジ部分は、すなわちオープニング曲「予兆」の前半部分のアレンジ。
ラスボス戦の開幕を飾るのがオープニング曲と同じ旋律、というのはかなり粋な演出である。
- 第二楽章はラストバトル第2段階の、鬼神をモチーフとした虎・機械・魔法・殴るとの対決時に流れる曲。
男声コーラスとパイプオルガンが使われ、教会音楽のようなイメージとなる。- 似たメロディーが何度も繰り返される。怪しい儀式のような雰囲気である。
- 似たメロディーが何度も繰り返される。怪しい儀式のような雰囲気である。
- 第三楽章はラストバトル第3段階の、女神をモチーフとしたまりあ・眠りとの戦闘で流れる。
鐘とパイプオルガンを使い、完全にバロック音楽調である。
主旋律の裏にケフカのテーマが流れている部分も。- 主旋律はJ.S.バッハ作曲『トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565』のフーガ部分の主旋律を用いた展開。
第2段階をあまり早く倒してしまうと、この楽章はカットされる事もあり、かなり可哀相。 - GBA版では各段階を倒すと音楽が切り替わる為、まりあと眠り戦でしっかり流れる
- 最初は変ニ長調。バトル曲で長調は珍しいとされている。
- 主旋律はJ.S.バッハ作曲『トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565』のフーガ部分の主旋律を用いた展開。
- 第四楽章はファイナルケフカとのバトルで流れる。
始まりはオープニングのBGMである『予兆』と同様だが、急にテンポが上がり4拍子・7/8拍子・6/8拍子を組み合わせた曲調に発展、更に途中でテンポが急に遅くなり、一転して聖楽のような雰囲気となる。
ラストパートにケフカの笑い声が入っているため、ある意味最終ボスがばれている。- PS版のゲーム内BGMのみ、「予兆」パート後、テンポが上がってから4小節目四拍目のスネア音の数が違う。
PS版ゲーム内BGM→4回
その他音源→2回- SFC版と同作のサントラでは両方ともスネア音は2回である。GBA版、旧スマホ版、ピクセルリマスター版など、他の作品では2回となっている模様。
- 激しい部分の大半は「魔導師ケフカ」のアレンジである。
- PS版のゲーム内BGMのみ、「予兆」パート後、テンポが上がってから4小節目四拍目のスネア音の数が違う。
さらに第3楽章の低音部と第4楽章のメインパートには『魔道士ケフカ』のアレンジも入っており、かなりの支持を集める曲である。
妖星とは昔、凶事の前兆と信じられていた星のこと。流星や彗星などがある。
- それにしてもこの曲名凄いよな。「妖しい星が乱れ舞う」って。こんなネーミングセンスが俺も欲しいわ。
- 凶事の前兆が乱れ舞う、つまりケフカの事を指してるのかな。ケフカなんて凶事そのものだし。
- 妖星といえば『北斗の拳』の登場人物、ユダの宿星でもある。ユダは濃い化粧をした男性で、水に毒を流す(やったのは部下で、未遂に終わったが)、裏切りを行う、とケフカと微妙に共通点があるような…
バトル曲の中では、植松氏のお気に入りとのこと。(FF20thアニバーサリー レミニセンスより)
- レミニセンスのインタビューのノビヨ氏いわく、「SFC音源でどれだけ歌わせられるか?」が6のテーマで、オペラのシーンと共にケフカの笑い声について文量多めで語られている。ケフカの笑い声はメモリーの少ないSFCではその他のSE等との兼ね合いでサンプリングした通り鳴らないとわかっていたが、出来上がりを聴いてノビヨ氏は「これでもいいや」と思ったとのこと。なおリミッターが大幅に緩和される次作の7の『片翼-』は、ケフカの笑い声のノウハウ+αの技術が普通に使えるため最初から歌わせまくる気で作ったとも述べている。
ノビヨのプログレ魂が爆裂する名曲。サントラの収録時間も18分に及ぶ大作である。
- EL&PのTARKUSとDEEP PURPLEのSPEED KINGのイントロ辺りが元ネタだろうね。
- とはいえ、各章で2ループづつとなっているため、1ループ換算では10分程度。それでも長いか。
サントラの方がゲームより前に発売した事もあって、当時この曲でラスボスが判明したとも言われている
これは次作でも同じことが言える。
海外でも人気は高く、過去に幾度と無くオーケストラで演奏されているも、
完全に再現されたコンサートは非常に稀である。
特に、最終楽章のオルガンとベースが激しく入り乱れる場面は一番肝心な所なのに、
妙に空気を読めてない海外の方はオルガンパートをエレキギターで再現したり、
オルガンパートだけ弾いて後は無視というのが多い。
狂気の部分はBlack Magesが再現しているが…。
- 海外、とりわけアメリカはエレキギターアレンジが多い。
ミスティッククエストみたいなギターが多用されているのならまだ合うんだが…。- この曲に限らず海外のゲーム音楽界隈では原曲完全コピーよりも大胆なアレンジが多い傾向にある。
海外のゲーム音楽文化と言えばアレンジ投稿サイトが中心だが、原曲から離れた思い切ったアレンジが多い。
日本では原曲重視で拡張的なアレンジが中心で人気が高いが、この辺は国民性の違いだろうか。
日本でも徐々にゲーム音楽演奏団体が増えつつあるので完全再現のコンサートもそう遠くはないだろう…が、
ホールの響きが重要になるオルガンとアンプで鳴らすエレキベースの音響調和が大きな課題となりそう。
- この曲に限らず海外のゲーム音楽界隈では原曲完全コピーよりも大胆なアレンジが多い傾向にある。
- アマチュアオーケストラのリトルジャックオーケストラの第6会定期演奏会ではほぼ完コピで演奏されている。オケ編成にエレキギター、エレキベースを加え、さらにパイプオルガンまでしっかり使用。参考
- 客席にはノビヨ師匠の姿も…!
- 会場をみなとみらいホールにした理由も「パイプオルガンがあるから」だそうな。
- せっかくパイプオルガンがあるから、という理由でアンコールは黒い甲冑ゴルベーザ~ゴルベーザ四天王とのバトルのメドレー。
- 第8回定期演奏会でもパイプオルガンを使用したため、アンコールで妖星乱舞を再演している。初演時に若干トチッていた第三楽章も再演時に雪辱を晴らす。
- その後、原曲の構成に忠実な原曲拡張的アレンジはDistant Worlds IIにて公式に再現された。第4楽章はノビヨ師匠が新たに立ち上げたバンドメンバーが主体だが、ちゃんとオルガンパートはオルガンで、と空気を読んだ(?)構成で組まれている。ただし、CDではなく実際のコンサートではバンドまで用意出来ずほぼオーケストラで代用されるという事も多かったようだ。
元々は「予兆」の冒頭部分を含めて第四楽章が最終楽章。
GBAのミュージアムでは、予兆の部分を別の曲として分けている。結果、妖星乱舞(英語名「Dancing Mad」)は全五楽章扱いとなっている。
SFC版では、第一楽章から第三楽章まで自然に繋がっていくように工夫されている。
適切なタイミングで次の曲に切り替わるように、切り替えポイントが設定されているらしく、
敵を倒して次の戦闘へと移行しても、曲が切り替えポイントに差し掛かるまでは、前の楽章がそのまま流れ続けるようになっている。
なお、第一形態から第三形態まで超早く進めたとしても、第一楽章から第三楽章にいきなり繋がったりはしない。第一、第二、第三の順番で流れていく。
- この楽章の自然な切り替え処理は、最初の移植であるPS版ではちゃんと再現されていた。
GBA版、旧スマホ版、ピクセルリマスター版では楽章ごとにぶつ切りになっており、次の戦闘に移行すると曲もすぐさま切り替わってしまう。
楽章ごと聴けるようになったためSFC版での楽章カットが無くなっている。
- とはいえ個人的には自然に次の曲に移る演出に驚いた記憶があるため少し残念。
- おそらくはGBA版以降はストリーミングかそれに近い形になっていて、切り替えポイントの制御が出来ずに「第2形態になったから第2楽章を再生してね」のタイミングで切り替わってしまうのでブツ切りになってしまってるのだろう。
- 旧スマホ版の頃ならともかく、ピクセルリマスター版の時代のゲームは複雑なインタラクティブミュージックを用いた演出も広く一般的になっており、それなのにこの程度の曲繋ぎすらできていないのはかなり納得感が薄い。ピクセルリマスター版の開発環境であるUnity+CRIWARE+HCAコーデックの組み合わせなら、技術的には十分可能である。
- 完全なシームレスは諦めるにしろ、せめてダライアスバーストACのように「ボス撃破のゴゴゴゴゴゴという効果音の裏でクロスフェードさせる」ぐらいはできなかったのかと小一時間。
- 旧スマホ版の頃ならともかく、ピクセルリマスター版の時代のゲームは複雑なインタラクティブミュージックを用いた演出も広く一般的になっており、それなのにこの程度の曲繋ぎすらできていないのはかなり納得感が薄い。ピクセルリマスター版の開発環境であるUnity+CRIWARE+HCAコーデックの組み合わせなら、技術的には十分可能である。
第四楽章は神々の像第三形態が倒れて画面が移り変わるところから始まる。
そのためケフカが降りてくるときには予兆が終わっており無音状態をおいてから
ケフカのセリフと第五楽章が始まるようになっている。
ちなみにGBA版では、なぜかSFC版より セーガー の部分が盛大になっている。
ハ短調→変ニ長調→ホ短調→ト短調→ラ短調→嬰ハ短調と変化してゆく。
第二、三楽章ではダブルシャープが頻出し読譜が難しい。
その上第四楽章では4拍子と7/8拍子が混じっているので、この曲を演奏するのはなかなか難しいであろう
第1楽章はテンポがゆっくりだが、ピアノで弾く場合には最初に左手の16分音符の三連符が何小節にも渡って出てくるのと、途中の速いテンポでの16分音符が4小節の間続くなど、腕の疲労や細かい指の動きとの戦い。だが1~4楽章の中では比較的簡単。
第2楽章は他の楽章と違って、原調が非常にわかりにくく曲調がつかみづらい。
というか原調がないのではとまで思わざるを得ない。
第3楽章は最後の数小節が曲を聴くだけでも結構難しく思える。素早い指裁きが求められそうだ。
第4楽章の前半は8/8+7/8のセット(7/8+8/8もある)を基調とし、しかも頻繁に拍子が変わる。楽譜を見てリズムを覚えるより、原曲を聞いてリズムを覚えた方が早いかもしれない。
ただ後半は単調なため、第4楽章の演奏は前半をいかにうまく演奏できるかがカギなように思える。
あとは最後のケフカの笑い声をどう表現するか。
GBA版の第5楽章のループ直前(ケフカの笑い声がする直前)のパートにおいて、PS版以前では流れの早かった部分がゆったりとしている。
その為、PS版以前のアクセント的な趣が無くてシメがイマイチすっきりせず、残念と言うか違和感がある。
PS版以前でそのタイミングで魔法等を繰り出すとSEでかき消されてそれらしく聞こえるので
もしかしてそれをデフォルトとして打ち込んだのか?
ピアノスコアにも収録されているのだが、やたら長い上に激しい変調を繰り返す難曲なため、『バイエルで弾ける』という謳い文句に「嘘を言うなっ!」というツッコミが続出した。しかし、この後には更なる難曲が存在していたのである…。
ピクセルリマスター版では肉声の男女コーラスが加わり、より終末的な色彩感が表現されている。
残念ながら各章はシームレスにつながっていない。
FF14 
次元の狭間オメガ:シグマ編4層のケフカ戦でアレンジされて登場。
ノーマルでは神々の像のフェーズ毎に第三楽章まで、零式では最終形態で第四楽章まで流れる。
原曲に極めて忠実なアレンジ。惜しむらくは第四楽章にケフカの笑い声が付いていないことか。
- 実際のゲームプレイではケフカ自身が一部の行動に伴い声をあげるため、BGMに笑い声が含まれているとプレイヤーが混乱してしまう恐れがある。そのため妥当な仕様だと思われる。
- 各楽器の音がリアルになった事で雰囲気がますますEL&Pに近くなった。
FF15 
レガリアのカーステレオで放送される曲として聞くことができる。
DFF・DDFF 
第四楽章をSFCの音源殆どそのままに再現。
特定条件を満たすことで、戦闘BGMに設定可能。
かなり短くまとめてあるが、それでも前奏がけっこう長い。
そのため、レベル差のある敵を相手にしたときなど曲が盛り上がる遥か手前で、
戦闘が終わってしまってちょっと切ない。
セーガー(ウボァー!)
例の笑い声も入っているが、相手や自分がケフカでなくても普通に聞けてしまう。
無理やり納得するなら、ケフカがどこかからか戦いを見ており、
なかなか決着がつかない様を笑っていると思おう。
- あのゲーム上ケフカは画面内からプレイヤーの顔を覗いてるっていう裏設定があったりなかったり
ケフカ専用武器の名前にもなっている。
DFFAC 
戦闘曲の1つとして登場。第四楽章の部分が用いられている。
短くまとめられているものの、原曲の持つ絶望感を上手く残しつつテンポを上げてカッコよくアレンジされている。
後にアップデートにより原曲版も選択できるようになった。
こちらはプレイヤーズサイトのショップにて3600ギルで販売されている。
- 原曲版とは言っても、DFF同様に第四楽章のみとなっている。当然笑い声も入っている。
- 6/30のアップデートで晴れてこの曲の主も参戦となった。
DFFOO 
11章のボスラッシュ、「戦いの宿命4」にて、ケフカ&セフィロスの戦いにてまさかのAC版アレンジが流れる。
曲の終盤の盛り上がりどころでブラックマテリアが降ってくると謎の熱い展開になる。
TFF 
10000リズポをためると解禁されるアンコール楽曲としてBMSで演奏できる。
流石に全楽章は無理なので第四楽章部分だけが演奏可能。
背景もFF6のラストバトルケフカ戦を再現したものになっている。
演奏中にケフカがボスモンスターとして登場するが、残念なことに汎用の道化師服。
ちなみに、他の曲は演奏時間が2分前後なのにこの曲だけは倍の4分ちかくある。
贔屓されているのかもしれないが、プレイする側からすれば集中力を維持するのが大変だったりする。
TFFCC 
原曲が収録されており、BMSとしてプレイできる。
やはり約4分と長い。
TFFAC 
原曲が収録されている…が、ループ直前のパートに入った辺りでフェードアウトしまっている。
また、上記のDFFACアレンジ版も収録されている。
いたスト30th 
ケフカのハイライト曲として第四楽章がアレンジ・採用されている。
モンスターストライク 
大人気アプリケーションゲームモンスターストライクとのコラボ企画第二弾にて、ケフカ最終戦で第四楽章のアレンジ版が登場した。
通常時に流れるものはオリジナルに近く、ケフカの「ホワッホッホッホ!」もしっかり入っている。
ケフカの体力を削り、あと一息!というところまで追い詰めると曲調が変わり、重厚なギターとドラムが暴れ回るDFF版の再アレンジが流れる。こちらは、笑い声は入っていない。
- このあとひといき!版のアレンジを手掛けたのは過去K◯NAMI社で人気コンポーザーの1人として数多くの曲を輩出し、現在株式会社IZENEのサウンド制作プロダクション「INSPION」の専属クリエイターとなっている黒沢ダイスケ氏。
- 原曲を手掛けたノビヨ御大にスピード違反とまで言わしめた黒沢ダイスケ氏のギターテクを詰め込んだ、プログレアレンジとなっている。