No.054 | ||||
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彩雲 | 艦上偵察機 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | 雷装 | |||
爆装 | 対空 | |||
対潜 | 索敵 | +9 | ||
命中 | +2 | 回避 | ||
射程 | ||||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
T字不利状態を高確率で回避 | ||||
「我ニ追イツク敵機無シ」有名な無電を発した俊足の艦上偵察機「彩雲」。 敵戦闘機の追随を許さない高速性能を誇る、高性能な艦上偵察機です。 悪化した戦況の中、敵情偵察に海上へと飛び立ちました。 ぜひ、提督の機動部隊の正規空母、その第4航空隊に配備してみてくださいね。 |
ゲームにおいて
- 索敵+9という優秀な偵察機であり1艦隊に1スロットは欲しい艦隊の目である。
- そして彩雲の最も大きな魅力は「T字不利」が出る確率を非常に低くすると言うものである。
- 味方の攻撃力が下がるこの陣形が出なければ、ボス戦や道中戦で「火力が足りなくてボス倒せねー!」という事態を防げる。
- 注意したいのは、あくまでも「T字不利の出る確率を減らす」効果を持つものであって、彩雲を装備したからといって「T字有利の出る確率が上がる」わけではない。
- T字不利を回避した分だけ反航戦の確率が上がる模様。
- 第4航空隊に配備してね!とあるがどのスロットに配備しても効果は同じである。
- これは、彩雲自体に攻撃力がないため機数の少ないスロットに入れようということである。そしてそれは大体どの空母でも4スロット目である。
- ローテーション時の予備も含めて2~3個あればおそらくは問題ないため、他の航空機のように大量に所持する必要はない。
- そのため「他の航空機は出るが彩雲のみは出ない」と言う開発レシピも編み出されている(2013年10月現在)。
小ネタ
- 元ネタは、日本海軍の艦上偵察機「彩雲(さいうん)」である。開発記号はC6N、米軍でのコードネームは「MYRT」
- 第二次世界大戦中、空母搭載の偵察専用機を開発運用したのは、二式艦上偵察機?や本機を開発した日本くらいである。普通は他の艦載機が偵察機を兼用していた。
- 偵察しかできない機体よりも、偵察も爆撃もできる機体を乗せようとするのが普通の発想である。
というよりも、それまでの日本機動部隊の索敵は、攻撃力温存のために空母艦載機自体をあまり使わず、索敵の主力は水偵?に依存していた。
その状況から一変して海外でも例のない空母用偵察専用機を開発する発想は、ある意味斜め上の発想、または時代を先取りしたとも言えなくもない。*1 - なお、大正時代には一〇式艦上偵察機(C1M)を運用 → 一三式艦上攻撃機が偵察するから引退、
昭和に入って新しく九七式艦上偵察機(C3M)を作って正式採用 → 九七式艦上攻撃機の方が性能良かったから量産されずじまい、
といったことをやっており、どうも日本海軍としては常々空母専用偵察機が欲しかったようなのだが、性能不足から実現できていなかっただけらしい。
- 偵察しかできない機体よりも、偵察も爆撃もできる機体を乗せようとするのが普通の発想である。
- とは言え、量産開始が1944年6月であり、その頃の日本には満足に運用できる空母が少なく搭乗員も不足していたことから、艦上偵察機として運用されることはなかった。
- そのかわり、陸上基地から離陸する偵察機として活躍している。
- 説明文に第4航空隊と書いてあるのは、本土防衛目的で設立された「剣部隊」こと第343海軍航空隊の第4飛行隊配備である彩雲の活躍からか。
- 最高速度609km/hという俊足によって、説明文にあるように米軍の主力戦闘機として有名なF6Fグラマン・ヘルキャット(612km/h)を振り切り、「我ニ追イツク敵機無シ」の無電を発した。
- 彩雲に乗っている妖精さんが「アッカンベー」をしているのはこれが由来である。
- ちなみに基地に帰投後、上官に「余計な電文を打つな」と叱られたというオチがある。
- それまで偵察機というのは、鈍足で敵戦闘機に見つかったらまず助からないという状況だった。
敵戦闘機との遭遇を意味する無電「セ連送*2」は、ほぼ別れの意味を込めた無電でもあった。そんななかで敵機を振りきったのだから、搭乗員達が歓喜するのもよくわかるというもの。 - 一般には「我ニ追イツクグラマン無シ」と発したとする説の方が有力である。
あえて異説である「敵機無シ」を採用したのは、実在した米軍機の名前は出さないほうがいいと思ったのか、単に語呂がいいからか。
- また、増槽(オプションの燃料タンク)込みで航続距離およそ5300キロという、艦上単発機にしては大変優秀な性能も持つ。
- 第二次世界大戦中、空母搭載の偵察専用機を開発運用したのは、二式艦上偵察機?や本機を開発した日本くらいである。普通は他の艦載機が偵察機を兼用していた。
- 元々彩雲には最低限の武装(後方機銃1門)しかないが、高高度飛行ができるためB-29撃墜用に機関砲をつけたものも存在する。もっとも、それを活用する前に終戦を迎えているが。
- 上記のように優秀な性能を持った航空機だったため、総生産数の半分に当たる数の彩雲が本土に残存していた。どこの超々弩級戦艦だお前は。
- 戦後、米軍に接収され米軍仕様で彩雲を飛ばすテストをしている。その時の最高速度はなんと694.5km/hで、日本海軍最速の航空機となった。
- もちろんオクタン価の高い良質の燃料を用い、徹底的な整備をした上での話。
- 参考として米陸軍の傑作戦闘機P-51の最高速度は703km/h、日本軍最速機のキ83は762km/hである。
※実際の整備状況や飛行高度、測定方法によって最高速度は多少変動します。ご了承ください。 - 米軍と日本軍の、特に速度のカタログスペックを単純に見比べるのは好ましくない。上記の通り両者で性能試験の内容が違うからである。
- 平たく言えば米軍は最高性能を引き出しやすい良好なコンディションでの計測、日本軍は実戦で使う状態を念頭に置いた計測で、これだけでも米軍のほうが成績が良好になる傾向がある。
前記の彩雲にカタログスペックでは速度に勝るF6Fが追いつけなかった例もこれが関係している。
また実戦で、カタログスペックでは最高速度600km/hを超える戦闘機P-39に、最高速500km/hちょっとの零戦が追いついてしまったなんて話もあったり。
- 平たく言えば米軍は最高性能を引き出しやすい良好なコンディションでの計測、日本軍は実戦で使う状態を念頭に置いた計測で、これだけでも米軍のほうが成績が良好になる傾向がある。
- ちなみに読み方は上にもあるように「さいうん」である。
- 彩雲とは、太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象。瑞雲、慶雲、景雲、紫雲とも。
- これは、日光が雲に含まれる水滴で回折し、その度合いが光の波長によって違うために生ずるもので、大気光象の1つである。巻積雲や高積雲、風で千切られた積雲などに見えることが多い。
- 彩雲とは、太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象。瑞雲、慶雲、景雲、紫雲とも。