Ar196改

Last-modified: 2014-11-18 (火) 11:06:37

14.1.9 円卓バーナー.JPG
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No.115
14.11.18 Ar196.JPGAr196改水上偵察機
装備ステータス
火力雷装
爆装+1対空+1
対潜+5索敵+5
命中+2回避
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可能
Bismarck drei?Prinz Eugenの初期装備
ビスマルク級などの主力艦艇に搭載された艦載水上偵察機です。
偵察、観測、哨戒、そして対潜水艦任務など、
南大西洋で幅広く活躍した同機の改修型で、艦隊の眼の役割を担います。

ゲームにおいて

2014/9/26アップデートよりBismarck drei?の初期装備として登場。また、2014/11/14アップデートにて追加のPrinz Eugenも装備している。

  • 零式水上観測機?と比較すると対空-1、対潜+1、索敵-1。索敵値は劣るものの触接による攻撃力補正は同じ+17%。
  • 同艦娘はzweiとdreiの段階でそれぞれ改装設計図が必要であり、そもそも大型建造を回す必要があるので、当装備の量産は非現実的である。
    • Prinz Eugenにいたっては海域突破報酬のためなおのこと難しい。

小ネタ

  • 1937年6月1日に初飛行したドイツ海軍の主力水上偵察機。ちなみに2座式。
    後部胴体が鋼管フレームに羽布張りと堅実的すぎる部分が見られ、性能も日本の水上偵察機に比べればかなり劣るのだが、それでも欧州では平均的な性能の艦載水上機であった。日本の水上偵察機が頭おかしいだけなのは内緒だ
    • 武装は水上偵察機らしからぬ20mm機銃2挺を装備している。
    • Arは製作した航空機メーカー"Arado Flugzeugwerke"(アラド航空機製造工場)の"Arado"より取られている。
世界各国の艦載水上偵察機の比較*1
機名メーカー採用年搭乗員数航続距離速力武装機体形状・特記事項
日本零式水上偵察機(E13A)?愛知航空機19403名3,326km367km/h7.7mm機銃x1、250kg爆弾x1 or 60kg爆弾x4単葉
日本瑞雲(E16A)愛知航空機19432名2,535km448km/h20mm機銃x2、13mm機銃x1、250kg爆弾x1 or 60kg爆弾x2単葉急降下爆撃機
日本零式水上観測機(F1M2)?三菱重工業19402名1,070km370km/h7.7mm機銃x3、60kg爆弾x2複葉
アメリカキングフィッシャー(OS2U)チャンス・ヴォート19402名1,327km275km/h7.62mm機銃x2、爆弾90kg単葉
アメリカシーホーク(SC)カーチス・ライト19441名1,006km504km/h12.7mm機銃x2、爆弾150kgx2単葉
ドイツAr196アラド19382名1,070km310km/h20mm機銃x2、7.92mm機銃x2、爆弾100kg単葉
イギリスウォーラススーパーマリン19364名970km217km/h7.7mm機銃x2、爆弾250lb(110kg)x2水陸両用・複葉飛行艇
イギリスシーオッタースーパーマリン19424名1,200km241km/h7.7mm機銃x2、爆弾250lb(110kg)x4水陸両用・複葉飛行艇
フランスラテコエール298ラテコエール1936最大4名1,500km300km/h7.5mm機銃x3、680kg魚雷x1 or 爆弾3発500kgまで単葉雷撃機
フランスロワール130ロワール1936最大3名1,100km226km/h7.5mm機銃x2、爆雷・爆弾2発150kgまで単葉飛行艇
イタリアRo.43IMAM19352名1,500km300km/h7.7mm機銃x2複葉・水上戦闘機型有り
ソ連KOR-1ベリエフ19372名532km240km/h7.62mm機銃x3、爆弾100kg複葉
ソ連Be-4ベリエフ19423名1,150km356km/h7.62mm機銃x2、爆弾400kg単葉飛行艇
  • 対潜値が水偵らしからぬ高値なのは、本機が潜水艦を鹵獲した経験があるためと思われる。航空機が潜水艦を鹵獲したのは稀有な例である。
    • 1940年5月5日、デンマーク沖を飛行していた二機編隊が、機雷に接触して損傷し*2潜行できなくなった英海軍のグランパス級潜水艦シールを発見。機銃による攻撃を敢行。
      この時シールは対空機銃が射撃不能になっていたため、上空の二機に向かってテーブルクロス製白旗を振り降伏を通告。それを見て本機のうち片方が着水してシール艦長と接触、降伏を受け入れた。
  • ビスマルク?に搭載されていたAr196であるが、ビスマルクが沈没する直前の1941年5月27日早朝にビスマルクの戦闘日誌を携え、味方の基地に向けて飛び立つ予定であった。
    この際に多数のビスマルク乗組員たちが家族などに宛てた手紙をそのAr196の搭乗員に渡したと言われている。既に舵を壊されまともな航行すら出来なくなっていたビスマルクの運命を察したのだろう。
    • しかし、無情にもカタパルトが不調をきたしたため、このAr196が飛び立つことはなかった。そして、その直後、キング・ジョージ5世、ロドニーら英国追撃部隊が来襲。ビスマルクと共にこの機は海中に没することとなったのである。
      この機体はジェームズ・キャメロン監督作のドキュメンタリー「海底の戦艦ビスマルク」作中で沈没したビスマルクの水偵格納庫で眠る姿が確認されている。
  • 架空の装備であるが故に「改」がつくのであろうが「日の丸アラド」は実在する。ただし日本海軍ではなくドイツ海軍の部隊である"Fliegerkommando beim Marinesonderdienst Ostasien (Penang)"(東アジア海軍特殊航空コマンド・ペナン)で運用されていた。
    • インド洋方面で通商破壊作戦を仕掛けていた仮装巡洋艦*3トールとミヒェルによってペナンに運び込まれ、モンスーン戦隊*4の支援やマラッカの偵察等に使われていた模様。
      この際に日本軍機が敵機に誤認して撃墜する事故を防止するために、鉄十字ではなく日の丸の国籍表示で飛んでいたという写真が見つかっている。
    • なお東アジア海軍特殊航空コマンドはドイツ海軍の部隊であるが、日本海軍・第十三航空艦隊の指揮下に入って活動をしていた模様。
  • 妖精さんが食べているのはバウムクーヘン。日本では有名なドイツのお菓子である。しかしバウムクーヘンはドイツ本国ではメジャーなお菓子ではないらしい*5

*1 出典元:光栄『航空機名鑑1939~45改訂版』、Wikipedia英語版およびドイツ語版
*2 被害甚大で着底し、映画や小説もかくやという壮絶な復旧作業を経て浮上してきたのである
*3 輸送船や客船などを改造して軍艦にしたもので、見た目はほぼ普通の商船。哨戒や護衛などに用いられた他、中立国の商船を装って敵国の輸送艦に近づいた所で突如正体を表して拿捕・撃沈するといった運用もされた。
*4 ドイツ海軍のインド洋・太平洋方面で活動したUボート戦隊
*5 あるドイツ人曰く「バウムクーヘンは日本のお菓子の事だと思ってた」らしい。なおバウムクーヘンは旧東ドイツ地方のマイナー田舎菓子で、日本には第一次大戦の青島攻略戦で捕虜になった同地方出身の元菓子職人の兵士、カール・ユーハイム氏(「ユーハイム」創業者)が持ち込んだのがはじめ。