レポート/【アンセムレポート】

Last-modified: 2020-03-26 (木) 23:20:42

KH

かつてはホロウバスティオンの統治者だったとされる闇の探求者アンセムが残したレポート。
彼がどのような過程を経て世界の心の存在やハートレスの生成方法を知り、また闇に魅入られていったのかが分かる。
0~12とナンバリングされているが、これは書き記された順であり入手順ではない。また10~12はFMにて追加されたものである。
偶数番号のレポートはヴィランを倒すと手に入ることが多い。奇数番号のレポートは物語の終盤にまとめて手に入る。


 

アンセムレポート0 Edit

長い長い時間をかけて、私は多くの知識を身につけてきた。
私の知識が力となって、この世界の平和を守っていることを、疑う者はいないだろう。
民は笑顔を絶やすことなく、私を尊敬してくれる。
だが、賢者と呼ばれている私にも、わからないことがある。
人の心の奥深くには、かならず闇が眠っている。
どんな純粋な者の心にも。
たったひとかけらの闇が、ふとしたきっかけで大きく膨らみ――
やがて心のすべてを闇に染めてしまった例を、私は何度となく見てきた。闇。心の闇。
どこから来て、どこへ行くのか。
この小さな世界を治める者のつとめとして、どうしても知っておかねばなるまい。
闇にとらわれた者どもがこの世界の平和を乱す前に…。
 


KHIIで明らかになるが、「アンセムレポート」の中で唯一本物の賢者アンセムによって書かれた手記である。

アンセムレポート1 Edit

人の心に潜む闇。
その正体を暴かねば。
数種類の実験を行なう。
人の心の闇を、とりのぞく実験。
純粋な心に、闇を発生させる実験。
闇を抑制する実験と、逆に増幅する実験。 
ところが、心の領域に手を出したとたん、被験者の心はことごとく崩壊してしまった。
強い精神力を持つと思われた者も例外ではない。
心とは、なんと脆いものか。
治療を施したものの、彼らは回復するきざしを見せず、完全に心を失った。
そんな痛ましい姿を民に見せるわけにはゆかない。
私は彼らを城の地下に幽閉した。
それからしばらく後、城の地下で奇妙な存在を発見した。
闇から生まれでたような、生物…いや、あれが本当に生物なのか、確証はない。
あれはいったい何者か。
心をなくした者たちの、影なのだろうか。 


アンセムが心の実験を行なった結果ハートレスが発生したことがわかる。

アンセムレポート2 Edit

城の地下深くの暗闇にうごめく影たち。
あれは心をなくした者の末路なのか?
あるいは、心の闇が具現化したものか?
それとも、まったく異質な存在なのか?
私の知能をもってしても答えは出ない。
確かなのは、あれがいっさいの感情を持っていないことだけだ。
おそらく彼らの正体や目的が判明すれば、心の謎を解く鍵が見つかるだろう。
さらなる研究を続けねばならない。幸いサンプルの数に不安はない。
彼らは次から次へと発生してるのだ。
彼らの呼称が必要だ。
よろしい。
心なきもの…ハートレスと名づけよう。


このレポートを記載している時点で、彼は闇への狂気に取り憑かれてしまっている。マスター・ゼアノートの思想が表面に出てきているのだろうか?

アンセムレポート3 Edit

ハートレスは複数で出現し、さらに増殖しているようだ。
数種のサンプル(生物・無生物)を与えてみると、生物のみに反応した。
ハートレスは生物から何かを吸収して、さらに増殖。
そして対象となった生物は、跡形もなく消失した。
ハートレスは、生物から何を吸収しているのか。
私は彼らが「心」を奪っているのではないかと考えている。
ハートレスは心をなくした者から生まれ、他の生物から心を奪って増殖する。
ハートレスに奪われた心は、新たなハートレスを生み出す糧となる。
確証はないが、私は自説に自信を持っている。
さらに大量の生物を与えて検証しよう。
また、ハートレスの行動原理についても研究を進めなければ。
感情を持たないと思われる彼らだが、知性はあるようだ。
しかしコミュニケーションの方法が分からない。
ふと思う。
あれは私が長年追い求めてきた心の闇、そのものではないか。


3D冒頭におけるムービーからして、既にこの時点でマスター・ゼアノートとしての人格が無意識ながらほぼ復活していたのかもしれない。

アンセムレポート4 Edit

ハートレスの行動原理を探るため、1体のハートレスを選び、行動を観察してみた。
しばらく触手を揺らしていたが、やがて目標を感知したのか、城の奥をめざして歩き出した。
やがて城の最深部に到達すると、さらに何かを探すかのように、触手を振動させる。
すると突然、奇妙な扉が出現した。
私の城に、こんなものが隠されていたとは。
扉には大きな鍵穴があったが、鍵がかかっている様子はない。
自ら扉を開いてみた。
…あれはなんだったのか。
扉の奥で見たものは、私の知識を超えていた。
非常に強力なエネルギー体。
その正体はいったい?
この夜、多数の流星を観測した。
扉を開いたことと関わりがあるのだろうか。


  • レポートに記述されている扉は世界の扉の事であり、常人では開くことは出来ない。
    今回のレポートは、ハートレスは自ら鍵穴を呼び出すことが可能であることの証明になっている(普段見えていないだけであり、発見されれば鍵穴が出現するのだろう)。
    かなりあっけなく世界の扉を開いているが、これはアンセムがキーブレード使いであるため。本人は「鍵がかかっている様子はない。」と記述しているが、無自覚に鍵を開けてしまっていたのである。
    アンセムレポート8の時点ではレイディアントガーデンは闇に包まれていないため、この扉を見つけたハートレスは、実験の邪魔にならないようアンセムの手によって始末されたと考えていいだろう。

アンセムレポート5 Edit

ハートレスがめざした扉の奥には、巨大なエネルギー体が存在した。
おそらく、あれこそがハートレスの最終目的だろう。
その正体は何か?
ハートレスの習性をもとに仮説を立てた。
生物の心を奪うハートレスが求める、非常に巨大なエネルギー体。
あれもまた、ひとつの心…この世界そのものの心なのではないか。
確証はない。
しかし、あの巨大な力を感じた私は、すでに確信している。
あれは世界の心なのだ。
ハートレスたちは、生きとし生ける者の心のみならず、世界の心までも奪おうとしている。
それこそが、ハートレスの真の目的だろう。
だがハートレスたちは、世界の心を奪いとって、何をしようというのか。

アンセムレポート6 Edit

扉を開いた夜に観測された、無数の流星。
それを構成していたとみられる物質について研究を進めている。
まったく未知の物質だ。
弾力性に富んでおり、断片同士を密着させると容易に結合する。
文献をあたってみたものの、このような物質が採取された記録は存在しなかった。
私が扉を開いたことによって、初めて地上に降りそそいだということか。
この小さな世界をつつむ無限の空間には、こうした物質が無数に漂っているのだろうか。
できることなら夜空へ飛び立ち、真理を探究したいものだ。
あの天のどこかに、私の知らない世界があるのではないか。
好奇心は強まるばかりだ。
…いや、かなわぬ夢を語るのはよそう。
世界の外に出る方法は、今のところは存在しない。
私も他の者たちも、この小さな世界にとらわれた囚人でしかない。


この「未知の物質」とは、おそらくグミシップ構造体となる物質と思われる(レポート8参照)。

アンセムレポート7 Edit

ハートレスという存在が、心と密接な関係があることは間違いない。
ハートレスの研究を進め、その性質を解明すれば、彼らの目的のみならず、これまで謎につつまれていた、心の構造を突き止められるはずだ。
手始めに、ある装置を開発した。
ハートレスを人工的に生成する装置である。
ハートレスは心をなくした者から自然発生した。
ならば、心の原理を応用すれば、合成できるのではないか…。
そう考えた私は、これまでの研究の成果を応用して装置を完成させた。
試験的に稼動させたところ、なんの問題もなくハートレスが発生した。
この装置をさらに改良すれば、無から心を生み出すことも可能かもしれない。
装置で作り出したハートレスと、自然発生したハートレスを比較したところ、その性質や能力には、ほとんど差がないことが判明した。
しかし、より正確な実験結果を導き出すためには、この2種類のハートレスは厳正に区別するべきであろう。
装置で合成したハートレスには、鑑別のためマークをつけておくことにする。


エンブレムとピュアブラッドについての内容である。
レポート内容からして、何もない空間には心も存在しないので、エンブレムを発生させる為にハートレス化していない存在を用いていたと思われる。
エンブレムを作り出す為にどれだけの犠牲者が出たのかは計り知れない。

  • KHIIで実際にそのハートレス発生装置が出てくるが、MCPによって再起動され、おびただしい数のハートレスを作り出していた。どこから犠牲者を調達していたのか…。
  • 「無から心を生み出すことも可能かもしれない。」という考えに繋がるあたり、単純に心を必要とせずに無からハートレスを生み出せる装置とも取れる。作中には人の影、道端のといった無生物から発生したり、餌となる心が無くても増殖するハートレスも登場しているので、ハートレスの誕生には必ずしも犠牲者は必要ないと思われる。
    • 3Dでは、ゼムナスがハートレスを生み出す実験は心を放棄させる試みであったと発言している。また、メモリアルアルティマニアでは心の闇を人為的に増幅させて誕生したハートレスがエンブレムであると説明されている。
      ただし、ゼムナスの発言はピュアブラッドを生み出すこと(自然発生でなくとも闇を増幅させれば発生する?)を指しており、エンブレムに関しては別の可能性もある。今後ゼアノートの弟子時代が映像化されることが望まれる。
    • バレルスパイダーなどに関してはKHIIで登場したソードスタチューやアックススタチューのようにポセッサーのようなハートレスが物に取り憑いた結果誕生したと考えることができるのではないだろうか。

アンセムレポート8 Edit

驚くべき事件が起きた。
外の世界から来訪者があったのだ。
彼はある世界を治める王であり、あの流星の破片(グミブロックと呼ばれるらしい)で作った船に乗ってきた。
私があの扉を開いたことで、彼と私の世界を往来できるようになったようだ。
彼からは実に興味深い話をいくつも聞くことができたが、とりわけ気になるのが「キーブレード」という鍵に関する話だ。
伝説に現れるキーブレードは、大きな力を秘めているという。
キーブレードを持つ者が世界を救ったとも、逆に世界を混沌にもたらしたとも伝えられている。
キーブレードとは、いったいなんなのか。
鍵…すなわち扉を開く力。
私が開いたあの扉にも、何らかの関係があることは間違いない。


賢者アンセムが真実に気づいたとき(裏アンセムレポート2)、既にこのレポートまで書かれていた。
王様の来訪の記述が共通している。
KHIIのシークレットムービーにてこのレポートのキーブレードに関する部分が抜粋されて現れる。

アンセムレポート9 Edit

人に心があるように、世界もまた心を持つ。
星空に散らばった数多くの世界…そのひとつひとつに、心がある。
それぞれの世界に存在する扉の奥には、その世界の心が隠されているのだ。
ハートレスは、それらの心を求めている。
心の闇から生まれたハートレスが、より大きな心へ回帰しようとしているのではないか。
そうだ。
ハートレスは心から生まれた。
闇の故郷、それは心だ。
世界の心の奥底で、そこはハートレスの世界なのか。
私にはわからない。
ならば確かめればよかろう。
そこには必ず答えがある。
私が追い求めた謎…心の謎の。
世界の心に触れたその時、私はすべてを知る者となるであろう。
なすべきことは決まっている。
鍵となるキーブレードを持つ者を探し出し、そしてプリンセスたちを…。
さらにもうひとつ。
闇に隠された心の謎を探るためには、私の体はもろすぎる。
私は行かねばならない。
この体を振り捨て、さらなる高みへ…闇の奥へ。

アンセムレポート10 Edit

心を収めた世界の扉を開くことで、世界を覆う壁がくだけ散る。
その光景が我々の目には、流星として映っていたのだ。
グミブロックと呼ばれる物質に異空の世界を飛び越える能力がある理由が、これで理解できた。
世界の壁が砕ける原因はハートレスの出現だが、世界の扉を見つけ出すには時間がかかる。
更に、世界の心を奪うことも同様である。
キーブレードと呼ばれる鍵でその扉を閉じられてしまえば、もう二度と世界の心には触れられまい。
この世界にキーブレードを持つ者が現れる前に、何らかの手を打とう。
プリンセスとキーブレードに密接な関係があるとするならば、互いに共鳴しあうであろう…。
特別な少女を一人選んだ。
彼女がプリンセスと呼ばれる者達と同様の能力があるかは分らない。
しかし、これは一つの可能性であり、実験である。
彼女が鍵を持つ者のいる場所へ私を導いてくれるのか……。
異空の海に送り出してみよう。


  • 「世界の壁が砕ける原因はハートレスの出現」と書いてあるが、実際にはハートレスの出現で世界の扉が開かれる可能性が高まるということ。
  • この「特別な少女」とはカイリのことである。知っての通り彼女はセブンプリンセスの一人である。

アンセムレポート11 Edit

心だけの存在となり、ハートレスへと回帰したはずだが、何ら変化は無い。
確かに肉体は消滅した。
だが、他のハートレスとは違い、以前の記憶を持ち、ハートレスとしての姿にもなってはいない。
まだまだ解明しなければならないことが多いということだ……。
この世界では無い闇の側へと行くには、世界の心を繋げた場所、キングダムハーツの扉の向こう側へと行かなければならない。
世界の心を繋げた奥、闇の世界へと繋がるその場所(詳細は別データに記憶しておこう…)
まだ知らぬ世界は数が多い。
現存する世界
闇の世界
光の世界
そして、
狭間の世界
真の楽園はどこに存在するのか?

アンセムレポート12 Edit

心が肉体を捨て去った時、その肉体の行き先はどこに向かうのだろうか?
心と魂は別であり、その魂は肉体に宿ったままとなる。
魂が宿りし肉体を、滅んだと認識してもよいものか?
確かに、心がハートレスへと回帰するさい、肉体は消滅する。
だが、それはこの世界での話しであり、また別の世界で、
ハートレスのように姿を変え、存在しているのではないか?
だとすれば、自分以外にも自分がどこかに存在することになる。
闇でも光でも無い存在。
狭間に生きる存在。
心に捨て去られ、抜け殻となり、光も闇もうらむ者。
単純には解明できはしないであろう。
心と肉体の関係は複雑である。
だが、自分がここに存在する以上、それを存在する者だとは呼べまい。
ならば、こう呼べば良い。
“存在しないもの”


後に登場する新たな敵、ノーバディの存在への伏線となっている内容である。