ラファエル・ドリス(元阪神)の炎上っぷりを表す言葉。
ドリスの名前を往年のお笑い番組『ドリフ大爆笑』のオープニング曲の歌詞*1に引っ掛けたもの。
暖簾スレでは『トリスハイボール』*2にかけて
「 ̄|ド|リ|ス|ハ|イ|ボ|ー|ル| ̄」
とも。
ドリスが歴代の阪神守護神*3並か、それ以上の劇場や炎上を展開することから定着した。
概要・経緯
ドリスは2015年オフに呉昇桓(現サムスン)が退団*4したことに伴い、その穴埋めとして2016年にマルコス・マテオと共に阪神に入団。テスト入団だったこともあり当初はさほど期待されていなかったがMAX161㎞の豪速球とスプリットを武器にセットアッパーとして活躍。2017年はマルコス・マテオと役割を交代してクローザーを務め見事セ・リーグのセーブ王を獲得。2018年以降もクローザーとして登板していた。
阪神史上屈指の豪速球クローザーであり好調時は手が付けられない反面、制球やフィールディングに難があり、不調時は四球・失策・暴投を連発し別の意味で手が付けられない炎上神*5と化すなどかなりの劇場型守護神であった。
特に2018年シーズンは、セーブ成功数は32と上位には食い込んではいるものの、3凡で終わることが少なく敗戦数が7もあり接戦での弱さ*6が目立ち最下位転落の一因となる。このため炎上する度に虎党の胃痛を悪化させていた。
2019年は序盤こそ逆グヘ達の傾向を見せたが基本的には安定していた。しかし7月に入り四球→犠打→進塁打→死球→暴投でノーヒットサヨナラ負けなどしばしば派手にやらかしグヘ達化、そしてそのサヨナラ負けによりグヘ達総帥に就任。そして7月末にヤンハービス・ソラーテとの兼ね合いもあり二軍落ち。8月終わりには再び一軍に戻ったが、守護神の座はドリス離脱後から守護神に復帰した藤川に譲り、自身は中継ぎに転向したオネルキ・ガルシアと共に便利屋になりCS1st突破にも貢献した。
しかしクローザーとしての力量を疑われるようになったことや年俸の高さ、さらにドリス本人のMLB復帰指向もあり去就は流動的になっていた。そして後述のように2019年度限りで阪神を退団した。そのため現在はグヘ達名誉総帥の一人となっている。
オフのドリス
- 2016年オフ:右ひじ手術の影響で自由契約、のち回復を待って2017年春季キャンプ中のテストを経て再契約。
- 2018年オフ:11月に夕刊フジに退団記事を打たれる。12月にずれ込み再契約。
- 2019年オフ:シーズン終了直後から退団報道が出る。同年セットアッパーとして活躍したピアース・ジョンソン共々残留交渉が難航。12月18日、球団から正式に交渉決裂が発表され先に交渉を打ち切ったジョンソン共々退団が確定した。ちなみにジョンソンはパドレスに、ドリスはブルージェイズに入団し、奇しくも巨人からポスティング移籍してきた山口俊とチームメイトになった。ちなみにブルージェイズでもチーム事情からクローザーを務めていたこともあったが2021年8月にマイナー落ちした。
余談
ちなみにドリスを見出だしたのが1990年代末期に阪神の守護神を務めたベン・リベラ*7だったこと、藤川球児とはカブス時代にもチームメイトだったことなどから阪神とは入団前から不思議な縁があった模様。
おもしろフラッシュ全盛期の時代、同曲を使った「巨人の大爆笑」と言うフラッシュが制作されていた。
また、同曲は2005年に楽天に所属したルイス・ロペスの応援歌*8の原曲でもある。
意外とこの曲と野球との関連性は深いのかもしれない。
ちなみに、2019年5月から10月までDeNAにサミー・ソリスという左投手が在籍していた。しかしその投球内容に加え背番号まで同じ97であることから「左のブロードウェイ」呼ばわりされ、さらにドリスと名前が似ていることもあり「ソリスの大爆笑」などと言われてしまった*9。
また2019年オフにソフトバンクから移籍し、2020シーズン途中から2021年まで阪神の抑えを務めたロベルト・スアレスは
- 剛速球とスプリットが武器
- 時々乱調で劇場を開演し阪神ファンの胃をズタズタにする
という様子がドリスを彷彿とさせ「ドリスアレス」「ドリスの再来」などと呼ばれていた。
しかしスアレスはシーズンを通してはドリスとは比べ物にならないくらいの安定感を披露し、2020年と2021年のセ・リーグセーブ王を獲得した。なお、阪神選手のセーブ王獲得はドリス(2017年)以来である。
しかしオフの残留交渉が難航することも引き継いでしまった模様であり、2021年オフに退団した。