32-35

Last-modified: 2022-07-30 (土) 01:38:11

2022年6月24~26日の、ヤクルト対巨人(神宮)3連戦における総スコア。

【目次】


概要

2022年はここまで記録的とも言える投高打低のシーズンで、この3連戦スタートまでに佐々木朗希の完全試合を始めとする4度のノーヒットノーラン(この時点でシーズンタイ記録)が飛び出していた他、防御率トップがともに1点台前半と異常な程の好成績を出している状況から、一部では飛ばないボール疑惑も囁かれていた。

そんな中で迎えたこのカードは、2位以下に10ゲーム以上も差をつけて独走状態の首位・ヤクルトとそれを追う2位・巨人の対戦という形となったが、蓋を開けてみれば3戦ともノーガードの激しい乱打戦に。
大方の予想を大きく裏切る展開に「このカードだけボールが違う」「(神宮球場に隣接する)秩父宮でラグビーの試合をしている*1」などと揶揄される事態となった。


1戦目

2022年6月24日(金) 神宮 10回戦(ヤクルト6勝4敗0分)
試合時間3:26(開始18:00 終了21:26) 入場者26,767

123456789RHE
巨人0010011126122
ヤクルト40300441X16190
 
バッテリー●菅野(6勝5敗)、桜井、戸田、高木、鍵谷-大城、小林
○高橋(6勝1敗)、木澤、コール、大西-中村、嶋
本塁打岡本和20号(2)
中村1号(3)、2号(2)、村上24号(2)、25号(2)、長岡3号(1)

試合詳細

ヤクルトは高橋奎二、巨人は菅野智之の両先発で始まったこの日は菅野が大乱調。初回、3回と中村悠平に2本のホームランを浴びるなど9被安打の滅多打ちにあい5回7失点でKOされると、2番手・桜井俊貴、3番手・戸田懐生もそれぞれ2/3回で4失点の炎上。9回を任された5番手・鍵谷陽平も1失点でダメを押され、終わってみれば合計16失点。打線は9回に岡本和真が2ランを放つも、大差を覆すには至らず惨敗に終わった。
一方のヤクルトは中村悠平と村上宗隆のマルチ本塁打*2を含む5本塁打が飛び出し大勝となった。

上述の通り、試合前時点で首位と2位のチームの対戦ながら、その間には実に10ゲーム差がついており、両チームの実力差が如実に現れた結果と思われていたのだが……


2戦目

2022年6月25日(土) 神宮 11回戦(ヤクルト6勝5敗0分)
試合時間3:34(開始14:00 終了17:34) 入場者27,159

123456789RHE
巨人41101530419190
ヤクルト000202001591
 
バッテリー○シューメーカー(4勝4敗)、鍬原、高梨、平内、戸根-大城、小林
●サイスニード(4勝2敗)、坂本、木澤-内山壮
本塁打増田陸3号(1)、ポランコ9号(1)、10号(3)、ウォーカー16号(1)、丸14号(2)、湯浅1号(2)
青木3号(2)、オスナ7号(1)

試合詳細

先発がヤクルトはサイスニード、巨人はマット・シューメーカーという外国人マッチアップとなったこの試合ではサイスニードが炎上。初回から4点を失うとその後はソロでじわじわと加点され、結局5回7失点と前日の菅野と同じような内容でKO。2番手・坂本光士郎は2回で3被弾を許し8失点*3、3番手・木澤尚文も2回4失点と、今度は逆にヤクルトが大量失点。打線も青木宣親、ホセ・オスナに本塁打が飛び出すも焼け石に水で、大勝の翌日に大敗を喫する結果となった。
一方の巨人は昨日のお返しとばかりに6本塁打を浴びせ、中でもグレゴリー・ポランコが2本塁打の大活躍。昨日の雪辱を果たす大勝とともに、自力優勝消滅の危機を免れることとなった。ちなみに16失点以上した試合の翌日に16得点以上を挙げたのは球界全体で2回目のこと*4

なお余談ではあるが、この試合の試合時間は3時間34分であった。


3戦目

2022年6月26日(日) 神宮 12回戦(ヤクルト7勝5敗0分)
試合時間4:02(開始13:00 終了17:02) 入場者25,440

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巨人30200210210142
ヤクルト10600013X11141
 
バッテリー戸郷、今村、H鍬原、高梨、赤星、●平内(3勝2敗)、鍵谷-大城
スアレス、小澤、今野、田口、○清水(3勝1敗)、Sマクガフ(22S)-中村
本塁打中田7号(1)、丸15号(1)
長岡4号(3)、村上26号(3)

試合詳細

ヤクルトはアンドリュー・スアレス、巨人は戸郷翔征が先発。スアレスはここまで先発した全試合でKOと不安定で、一方の戸郷も中4日での登板。加えてこの日は6月ながら最高気温33℃という例年8月並みの異様な酷暑の中での屋外デイゲームとなった。これだけの悪条件が揃ったために試合前から乱打戦となる事が予想されてはいたのだが、案の定という結果となってしまった。

巨人は1回表、スアレスの立ち上がりを攻め一気に3得点。3回表にも2点を追加し1-5で未だ無死満塁。スアレスをマウンドから引きずり下ろし、この日も巨人ペースかと思われた。
しかし、ヤクルトはこの日支配下復帰・一軍登録されたばかりの小澤怜史が2番手でマウンドに上がると、このピンチを無失点で切り抜ける快投を見せ、打線も直後の3回裏に3点を奪い戸郷をKO。さらに長岡秀樹が緊急登板した今村信貴から逆転3ランを放ち、7-5と逆転に成功。
その後はお互いに点の取り合いとなり、8-8の同点で迎えた8回裏、ヤクルトは一死一・三塁から村上の3ランで3点を勝ち越して11-8に。最終回はここまで防御率0.66のスコット・マクガフが抑える……と思いきや、マクガフもまさかの2失点、11-10と1点差まで詰め寄られる。しかし最終的にはなんとか3アウトを取って試合を終わらせた。

小澤(ヤクルト)と今村(巨人)の2人は共にロングリリーフでの登板となったが、小澤は2被弾で一度追いつかれこそしたものの4回2失点、今村も交代直後に被弾したものの後の2イニングは抑えたため、お互いにそれほど悪くない結果と言える。
一方スアレスは、上述の通り度々KOされながらも、実は驚異的な援護運によって自身の黒星をここまで何とか回避していた*5のだが、流石にこの試合で見限られてしまい翌27日にあえなく二軍降格となった。

この試合でヤクルトは12カード連続勝ち越し*6、巨人は2位にもかかわらず自力優勝消滅となった*7


総スコア

試合スコア
(ヤクルト-巨人)
総スコア32-35
116-6
25-19
311-10


まとめ

  • 総安打…ヤクルト42-巨人45
  • 総本塁打…ヤクルト9-巨人9
  • 1試合2本塁打が計3人*8
  • 登板投手全員失点(ヤクルト、2試合目)
  • 両チームで計13人の投手が登板(3試合目)
  • 巨人、3試合ですべて2桁安打、ヤクルトも2試合目が9安打のほかは2桁安打
  • 両チームのこのカードでのチームOPS両方とも1オーバー
  • 自責点なしで投げ終えた投手は両軍合わせてもわずか5人*9、さらに言えば無安打に抑えたのは清水昇ただ一人である。


余談

神宮での次の対戦となった7月18日のヤクルト対巨人戦もまた序盤から激しい点の取り合いとなり、結局両軍合わせて30安打、7本塁打と、両軍の対戦は4試合連続で馬鹿試合になった。詳細はこちら


関連項目



Tag: 巨人 ヤクルト 馬鹿試合


*1 余談だが、ラグビーの得点は3点・5点・7点の組み合わせになるため、3試合それぞれのスコア全てがラグビーでも再現可能な得点となっている。
*2 なお、中村にとってはこれがプロ初のマルチ本塁打であった。
*3 敗戦処理すら出来なかったことが首脳陣の怒りを買ったのか、坂本は翌月に山本大貴(ロッテ)とのトレードでヤクルトから放出されてしまった。
*4 2008年7月19・20日にロッテが西武戦で記録(10-17、16-0)したのが最初。
*5 それどころか1試合もQSしていないにも関わらず全ての登板試合で逆転勝ちしている。
*6 交流戦前から続く連続勝ち越しにより、自身以外の11球団に連続でカード勝ち越しという史上初の大記録を達成した。このあとチームは連続勝ち越し記録をプロ野球記録の14カードまで伸ばしたが、5日からの巨人戦に連敗し、新記録樹立はならなかった。
*7 このカードの前にも中日の自力優勝を消しており、この後も自力優勝が残っていた広島と横浜の自力優勝を直接対決で消滅させて史上最速でのマジック点灯にこぎつけている。
*8 中村悠平、村上宗隆(ヤクルト)、グレゴリー・ポランコ(巨人)の3名。
*9 清水昇、田口麗斗(ヤクルト)、鍬原拓也、高木京介、赤星優志(巨人)の5名。ただし田口は今野、赤星は高梨の残したランナーを1人ずつ返している