アヤネ

Last-modified: 2021-07-22 (木) 22:34:52


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人物情報

ayane.gif名前アヤネ公式ページの紹介
性別ワタル3人のクラスメイト。大人しく優しい女の子。
古き風習が残る田舎の村の出身で、やや抜けている。
戦士を志す理由には、村の価値観が関係しているらしい
戦闘では癒しの術の他、唄魔法で敵の強化を打ち消す。
物理戦闘は専門外で、一撃が致命傷になることも。
武器
初期レベル3
イメージカラー
  • キャラ原案での名前は藤原絢音。
    苗字は藤原道長でおなじみの藤原、名前は菖蒲の予定だったが、
    響きが完成されすぎていたので変更したとのこと。
    まぁ、ゲームではカタカナ表記だからあんまり意味はないんだけれど。
  • 誕生日は1月6日。誕生石はスターガーネット、宝石言葉は聖なる実行力。
    作者様曰く「アヤネは劣等感を持つ性格なので遅めに」
    心身の成長の遅さにコンプレックスを持っていそう、とのこと。
  • 1人称は私。スミカにはちゃん付けだが、他3人にはさん付け。
    • スミカに対しては、最初は自分の理想の女性像を押し付けることで、
      彼女を苦しめていた側面がある。
      しかし、それを乗り越えた後はスミカの良き理解者となり、
      時にはスミカを精神的に支えるようになる。
      それが証明されたのが第10話。また、後半にある2人の会話はアヤネファンには必見。
  • 作者様曰く、「武器が杖なのは魔法キャラだから」という単純な理由から。
  • アヤネの村の男尊女卑はかなり酷く、大人しいというより時におどおどしてしまうのは
    村での男性、特に父親の行動が原因。
    これについては、無界版から引き継がれている。
    • 村の価値観のせいで男性に対する認識がかなり歪んでおり、
      序盤は男性陣に対して距離を取っている。
      それを克服してからがむしろ彼女の本番とも言えそう。
  • 無界版ではほとんど絡みのなかったクオンとのイベントが中盤以降多い。
  • なかなか自分の思うとおりの行動に出られず、「女だから」だと諦めていた。
    しかし、比較的早い段階で「女だから」ということを言い訳にしていたのは自分だと、
    呪縛を断ち切ることに成功する。
    以降は、丁寧な物腰はそのままでありながら、思うとおりの行動をするようになり、
    凛とした表情を見せることも多くなる。
    • 特に後半、ひねくれた態度を取るクオンの本心をあっさりと看破して暴露し、
      彼を絶句させることが度々ある。
      強くなったアヤネは、クオン語の翻訳という新しいスキルを習得したようだ。
      それはクリア後の異界にまで及ぶ。イケメンを尻に敷いたアヤネ様(←違う)
    • 物語の進行と共に精神的な強さが成長し、有事になるとスミカを励ましたりするシーンが見られる。
  • 人を見る力に非常に優れている。
    自分には力がなく他人の力を借りることが多いが、
    そのために相手がどんな力を持った、どんな性格の人物かはよく見ている、
    という内容のセリフが「妙日」にてある。
  • 華々しい活躍はないものの16話では見事な推理を見せ、
    また19話でも自らが主体となって動く。
    • 10話にて、スミカを「ユウジの妹」ではない、
      「スミカ」だと断言して、スミカを立ち直らせる。
      この精神の強さこそ、異界版アヤネ。
  • 戦闘では回復・味方全体の回避上昇と、癒やし担当兼縁の下の力持ちのような存在。
    キャラ的にも、パーティの癒やし担当。
  • ボケ属性は無界版から引き続き天然ボケ。
  • 田舎にいたため、アイスクリームを食べたことがなかった。
    初めて食べたアイスが「芋栗南京柿梨林檎葡萄アイス」というカオスな味だったが、
    果たしてアヤネのアイスに対する認識はどうなのだろうか。
    激しく誤解しているような気がするのだが……。
    • アップデートで追加されたサブイベントでは、好きな洋菓子を言っている。
      作者様曰く「アヤネはまともな洋菓子に触れてもらいたかったので。
      よく考えたら芋栗南瓜何とかかんとかアイスしか知らなかったら
      洋菓子に偏見持っちゃうじゃねえか! 誰のせいとは言わないけど!
      スミカは味覚が逆転しているわけではないので、普通に美味しいものも勧めているはず。
      和菓子も好きだと思いますけどね。
      ただ、プロクトの世界観に和菓子が合うかと言われたら……ということで、
      アヤネならきっと洋菓子に寄せてくるんじゃないかと。」
  • Wikiではしばしば「アヤネ様」と様付けで呼ばれたり、「女神」などと呼ばれる。
  • 固有EPスキル小ネタ
    作者様曰く、
    >名前の由来は「唄の癒し」。
    >固有EPは特権である唄魔法にしたかった……。
    とのこと。
    • スキル名の由来はラテン語。分解すると「カンティクム」は聖歌、サニタスは「健康」
      作者様曰く、
      >味方全体に自動復活がつきます。これで君もゾンビ戦法だ!

無界版との違い:

  • イメージカラーが緑に変更され、見た目がよりファンタジックになった。
    変更された理由は
    >白だとイマイチ化け物感が出ないんですよ。
    >普通の人間だって歳とれば白髪になるでしょ。
    >それじゃあ何で緑色やねんというと、
    >他キャラと被らないようにっていうのと、
    >癒しっぽい色にしたかたっていうのと、
    >緑化委員会であることをアピールしたがっていたから。
  • 無界版よりも精神的に強くなった。
    クリア後のおまけ部屋によると、テストプレイヤーに「アヤネ王子」と呼ばれたらしい。
  • ヤマトとの絡みがごっそりなくなり、替わりに無界版でほとんど絡まなかったクオンとの絡みが大幅に増えた。

スキル一覧

アヤネのスキル一覧です。
プレイ中に確認しやすいように分類し、表にしました。

杖スキル

  • 杖による物理攻撃スキル一覧です。
  • 攻撃範囲は全て単体、依存は全て攻>魔、会心は全て有り、準備時間は全て無し、待機は全て中です。表では省略していますので注意してください。
  • SPは消費SP、MP・EPは増加数、MCはスキルセットに必要な数値を記載しています。
技名効果等威力SPMPEPMC
アフダル30018532
アティーク魔法力減少付与20030633
アルマース自身に抗魔力上昇付与25045634

補助スキル

※テーブル幅に対し項目が多いため、文字が小さめで改行・略称が多いですが、
ご容赦ください。

  • 会心は全て無しです。
    表では省いていますので注意してください。
  • 「待機」の覧にある「特」は特大の略称です。
  • 範囲の項目にある略称は、次のとおりの意味です
    • 味単=味方単体、味全=味方全体、敵単=敵単体、敵全=敵全体
  • SPは消費SP、MP・EPは増加数、MCはスキルセットに必要な数値を記載しています
技名範囲効果等依存威力準備待機SPMPEPMC
アナライズ敵単敵の情報を分析1
ガナー敵単必中
能力強化解除
35067845
ナーマ必中
会心率低下付与
50067845
ザフルアルカラズ必中
特殊強化解除
500100757
ディファーア味全会心回避
+50%(4T)
402×223
ビッラウラ味単魔法反射付与(2T)45424
ファワーケ味単SP回復60325
ハヤール味全回避・魔法回避
+50%(4T)
752×人数26
ナジャーHP・MP・SP
+8%(4T)
978
ヴィーヴォ味全魔法力上昇付与
(4T)
371×人数24
ヴィヴァーチェ味単魔法力倍化付与
(4T)
67636
サンティメンタル味全抗魔力上昇付与
(4T)
371×人数24
センティメンテーレ味単抗魔力倍化付与
(4T)
67636

魔法スキル

  • 魔法攻撃一覧です。
  • 依存は全て魔力、会心は全て有り、待機時間は全て中です。表では省略していますので注意してください。
  • SPは消費SP、MP・EPは増加数、MCはスキルセットに必要な数値を記載しています。
技名属性範囲効果等威力準備SPMPEPMC
エウクラートン単体火傷付与(30%)35020633
グラナディス全体火傷付与(25%)450372×人数45
アレース単体火傷付与(30%)
抗魔力無視
700751048
ニパス単体凍結付与(30%)35020633
キオノスティバス全体凍結付与(25%)450372×人数45
ポセイドーン単体凍結付与(30%)700751058
ウィーロン単体閉目付与(30%)35020633
アネモス全体閉目付与(25%)450372×人数45
ヘルメース単体閉目付与(30%)
順番を1コマ遅らせる
700751048

回復スキル

  • 回復スキル一覧です。
  • SPは消費SP、MP・EPは増加数、MCはスキルセットに必要な数値を記載しています。
技名範囲効果等準備待機SPMPEPMC
マレ単体HP回復
回復:200+魔法力
30323
ドゥオマレHP回復
回復:500+魔法力×2
52535
トリアマレHP回復
回復:950+魔法力×4
75847
セーミスマレ全体HP回復
回復:150+魔法力
451×人数24
セーミスドゥオマレ全体HP回復
回復:400+魔法力×2
752×人数36
セーミストリアマレHP回復
回復:800+魔法力×3
10548
メルクリウス単体基本状態異常治療22222
セーミスメリクリウス全体491×人数34
ステルラ単体能力低下・半減治療30222
セーミステルラ全体601×人数32
ソール単体戦闘不能治療
回復:最大HPの10%
45323
セーミスソール戦闘不能治療
回復:最大HPの50%
83646
クエソール全体戦闘不能治療
回復:最大HPの10%
601×人数35
セーミスクエソール戦闘不能治療
回復:最大HPの50%
1203×人数59

固有パッシブ

  • 全キャラ共通のパッシブスキルは省いています。
  • MCはスキルセットに必要な数値を記載しています。
技名効果MC
分相応の精神狙われ率半減2
反射結界魔法反射率+20%4
治療者の心得全基本状態異常耐性+50%6
魔法の知識魔法力・抗魔力+20%/魔法ダメージ率-15%
通常攻撃の威力が魔法力依存になる
8
癒しの巫女回復の知識2倍/封印無効/SP再生率+8%10

固有EPスキル

  • アヤネ固有のEPスキルです。
    通常のEPスキルとは違い、ストーリー上でイベント習得します。
    ただし、EPが溜まったときにそれを全消費して発動するのは同じです。
  • メレー・ダイヤモンドクリア後に習得します。
スキル名範囲効果準備待機MPMC
カンティクムサニタス味全戦闘不能治療
付与:
全再生・自動回復・異常防止
5×人数10

オススメ使用方法

  • 回復術が豊富なので、基本は回復役。
    敵の魔法を反射したり、強化を解除したりすることも可能なので、補助役としても適任。
  • 回復役として運用する場合、足の遅さには気を付けないと間に合わない。先読み気味に使わないと発動前に味方がやられる。
    パッシブ「癒しの巫女」をつけた状態でアイテムによる回復を行った方が効率がよいことも多い
    (アイテムは即時発動のため)
  • パッシブ「癒しの巫女」は、一見地味だが回復の知識2倍、封印無効、SP再生率+8%と、
    回復を重視するなら是非つけたいスキル。
    本作の回復の知識は、魔法・アイテム両方の回復効果に作用するため、言わずもがな。
    また、封印無効は回復魔法のみならず、魔法攻撃を行う際にも非常に有用。
  • 魔力が高いので、魔法攻撃が有効な敵には魔法アタッカーとして使うといい。
    ただし、その場合は回復を他のキャラに任せなければならないので、
    特にボス戦前にはしっかりと戦術を練っておこう。
  • 魔法キャラの宿命で物理攻撃が貧弱で防御が紙。
    回避率を上げて戦闘不能になる確率を下げておこう。
    • 物理スキルには確率で敵の魔法力を下げたり、自身の抗魔力を上げたりする効果があるので
      状況に応じて使ってもいい。ただしダメージを期待してはいけない。
  • パッシブ「魔法の知識」をつければ通常攻撃が魔法力依存になり火力が出る。
    特にSPが枯渇する序盤には有難いダメージソース。
    杖殴りでワタル以上の火力を出す攻撃少女アヤネ様。
  • 防御面は貧弱この上ないため、道中・ボス戦問わずパッシブ「分相応の精神」はつけておきたい。
    特に後半になると、雑魚の攻撃ワンパンですら沈むことが当然のように発生する。
    • HPの伸びもかなり頼りなく、後半はLv99でも全く安心できない。
      装備に余裕があれば、少しでもHPを伸ばしておきたいところだが、
      それもなかなか難しい。
      魔装石で回避上昇と共に狙われ率を下げておこう。
  • 固有EPは一見地味だが強力。クリア後の裏ボス戦で活躍できる。
    裏ボスにヤマトが凍結または転倒状態にされ、献身無効化時に
    他4人がブーストスキル(アズィームサイフ、最大3連発)でなぎ倒されるという
    「事故」を防止できる。
    • ただし、復活の魔装石とは重複しない点には注意がいる。
      状態異常・弱体防止がつくのは裏ボス戦に限らず有り難い。
      ちなみに作者様テストの裏ボス戦では、アヤネの固有EPを引けたら一番安定したとのこと。

名言・迷言集

神聖すぎてボケ発言とか掲載しにくいけど折り畳み
  • ハネの模様が特徴的ですね。細い足なのに安定しています。
  • 私は、スミカさ……ちゃんが羨ましいですよ。私、男の人とお話しするの苦手ですし、
    何か言われるとすぐ落ち込んじゃって。スミカちゃんは誰とでもお話しできるし、
    何か言われてもいつも明るくて、私、尊敬しているんです。
  • (何も変わっていない。こんな自分を変えたくて、村の風習を変えたくて、
    戦士になる決心をしたのに……)
  • でも、私はやらないと……!立ち止まって後悔するくらいなら、
    私が、あの村を変えないと──
  • ……それは「男の方が強くて偉いから男にできないことはない」ということですか?
    女として生まれた瞬間、価値がなくなるのだから黙ってついてこいということですか?
  • 駄目なんです。私は女の子だから。この力は、男性が持つべき力だったんです。
    女の分際で、分不相応な力を持った子供──化け物だと、ずっと言われてきたんです。
    ご、ごめんなさい。暗い話をしてしまって。
    えっと、だから私、スミカちゃんに憧れているんです。
    スミカちゃんは覚えていないかもしれないけど──
  • 女は感情の家畜だと、村ではよく言われていました。
    自分の気持ちをより強くするためにそうするための言葉が追いかけてくる。
  • 女であることを誰よりも利用していたのは私だった。
    何でもできない自分に「女だから」と言い訳を与えていた!
    大切なお友達を助けに行くのに男も女も、化け物も関係ない!
  • 離してください! もう言い訳をしたくない、女であることに甘えたくないんです!
  • 私も戦えます。唄魔法、使えますから。
  • これ以上言ったら、許さない!
    ザフラの森で私の前に立ってくれたのも、アジューズで言葉をかけてくれたのも、
    あの日学校で助けてくれたのも、スミカちゃんのお兄さんではありません。
    自分の中の辛い傷を別の傷で誤魔化そうとしないでください。
  • 綺麗なところだけを押し付けるの、もうやめますから。
    スミカちゃんだって悩むし、泣きたくなるときだってあるし、
    暗い気持ちにだってなる。
    でもそれって、前を向いている印だから。
    「憧れの女性でいてほしい」、
    「教科書通りの理想の世界──女性に優しくしてくれる世界でいてほしい」、
    自分勝手な理想を押し付けるの、やめますから。
  • だから、大切なお友達を、スミカちゃんを傷つけるようなことは
    言わないでほしいの……!
  • スミカちゃんは女の子です! 大丈夫です! ど、どうすれば伝わるでしょうか……?
    私、お姫様だっこします!
  • (お父様、お母様、ありがとうございました)
  • えっと、あまり深く考えてはいけない雰囲気がします。何となくですけど。
  • そうですよね。床にスイッチがあって踏むと爆発するなんて、
    そのような仕掛けはありませんよね。
  • 閣下らしくない主張でしたね。感情が先行しているようでした。
  • それを見越しての、クオンさんの挑発だったのだと思います。
    自分は脱獄するぞ、という。
    兵士の皆さんが何故か次々に倒れてしまい、城の兵力はかなり落ちています。
    しかし名目上は「多くの兵士に危害をくわえた」として捕らえたクオンさんを
    一切の監視なく放置はできないでしょう。
    そして最後に「当てはある」と付け加えました。
  • 海を挟んだ島まで、私たちを見張る兵力はないでしょう。
    あれだけ倒れてしまったのですから。
    ……これは私の推測ですが、クオンさんは迷っていらっしゃったんです。
    魔王の正体、この世界の謎を話そうか。
    でも、言えなかった。何かの理由があって。
  • 対象を術者のもとへ引き寄せる型です。
    おそらくこの先に、この空間魔法に閉じ込めた術者がいます。
  • ……ご自分は、この空間と共に消えるつもりで。
  • 今、この空間はクオンさんを苦しめるために、ゆがんだ方向に動いています。
    ポーレートのお役人の方や、プロクトの兵士の方も、
    原因不明の体調不良に見舞われました。
    それはおそらく、この空間主の意思。この世界の主──
    いわば神にとって、クオンさんは討伐の対象なのです。
    そんなクオンさんが、空間主と対峙したとして……。
  • 自分は負けるように決められている。
    それならば、自分はこの空間で消えようとも、私達に討伐させた方がよい。
    きっと、そのようなお考えなのです。
  • 私、辛かったです。
    クオンさん、何かご存知なの分かってたのに、何もできなかったこと。
    ご両親に、妹さんに、何も言ってもらえなかったこと、
    辛さから護れなかったことが悲しかったのなら。
    同じ思いをさせないでほしいです。
  • あ、ワタルさん!後ろに鳥さんが──
  • えっと、もう少し短いお名前だったような……。ピーコさんとか……?
  • お名前を間違えるなんて、失礼なことをしてしまいました……。
  • ……ワタルさんの望む答えは返ってこない、どうしてそう思うのですか?
  • ……私、誤解していたみたいです。
    クオンさんは、自分にも他人にも厳しい方だと思っていました。
    この先にいるのは、この世界でクオンさんを排除しようとした方。
    その方のお気持ちを、汲みとってさしあげるのですね。
    もう少し自分にも甘くなってよろしいと思います。
    先ほどのワタルさんのお言葉も、素直に受け取ってよいものですよ。
  • 今のお言葉もきっと、クオンさんなりのお褒めなのですよ。
  • はい。終わらせましょう、私達の手で!
  • クワエリエレズさんは役割分担されたチームプレイで攻めてきます。
    こちらも、誰が何をするのか決めた方がよろしいですね。
  • え、ええと、そ、そんなことは、あの、その、ですから、えっと──
  • ええと、ヤマトさんのことで……。
  • スミカちゃんやワタルさんが悲しむって分かっているのなら、
    どうして言ってくださらないのですか……!?
  • あ、ええと、そうじゃなくて──
    一緒に、来てください!お願いします!
  • 申し訳ございません。私の、確証のない行動に巻き込んでしまって。
    それを調べて、何かに繋がる自信はないんですけど、でも、何かできることをしたくて。
  • やっぱり、クオンさんはお優しい方ですね。
  • 自分にはしてもらえなかったことを、他人にはしてくださるのですから。
    ご家族を助けるために、たくさんの方にお願いをしたはずですよ。
    でも、それは叶わなくて。
    女性にはしてもらえないことをどうして男性にはしないといけないんだ、
    ……なんて、そう考えていた私よりはよっぽどお優しいですよ。
  • はい。だから私は、とても恵まれています。
    引っ込み思案で取り柄のない私にも手を差しのべてくださる方ばかりです。
  • 私達の手助けをするなんて、何が目的なのですか?
  • ダークラウンさんと同じ魔力を感じます。ここで間違いないかと。
  • 魔法戦士の儀式によって、家族との関係をなかったことにされた「ヤマトさん」には、
    全員持っているはずの繋がりがなくなった……。
  • それは違います。
    お二人のことが大切だから、大好きな今のままでいてほしかっただけです。
    でも、スミカちゃんは変えたいんですよね。
    悩んでいることを教えてくれる、そういう関係になりたいんですよね。
    その気持ち、ヤマトさんご本人に伝えないと。
    私では力不足ですから。お二人からのお言葉でないと。
  • 勇者の力をお持ちなのはワタルさんです。
    でも、お一人で全部の責任を背負うこととは違います。
    勇者と大魔王だけの問題ではないはずです。
    皆で幸せになるためには、皆で受け止めないといけない問題です。
    私では力不足ですが、それを理由に逃げたくはないです。
    だから、一緒に行かせてください。
    ヤマトさん」に気持ちをぶつけられるように、私も全力で臨みますから。
  • アザリーさんがいつかプロクトに戻られたときに贈るためのものだったのですね。
    ヤマトさんのことも気にかけていらっしゃいましたし、
    本当は人の心の機微に敏感でいらっしゃるのでしょうか……?
  • 冷たい時間のまま止まっているような、
    ここにいるだけで自分のことのように痛くなります。
    ですが、「ヤマトさん」にも迷いはあるはずです。
    道が複雑に分岐しています。
  • 反対のお言葉がないということは
    ワタルさんのお考えに納得していらっしゃるのですよね。
    以前ならすぐに否定されていましたから。
  • それだけヤマトさんのことを心配していらっしゃるのですよ。
  • 私は大丈夫です。クオンさんは少し落ち込んでいらっしゃいましたけど。
  • 世界の狭間──あらゆる世界の中心に存在する場所。
    そのような場所を統べる神様ですからね。
    何ができてもおかしくはないかと。
  • 一言だけ、お伝えすることをお許しください。
    ありがとうございました。
    戦士を目指したおかげで、魔法戦士になったおかげで、
    何もできない自分のみじめさを周りのせいにしていたことに気がつきました。
    初めから男の人を、村の風習を恨みたかったわけじゃない。
    ただ、自分の存在や成したことを認めてほしかっただけでした。
  • 私、いきます。自分にできることの全てを届けたい方がいるんです。
  • いつか、ちゃんとしたかたちでこの世界に戻ってくることができたら、
    お顔を拝見させてください。
  • 負の感情の責任を、
    ヤマトさん」ただひとりに負わせる世界に必要とされても嬉しくありません。
  • その気持ち同士がぶつかって、最初の気持ちを忘れてしまうこともあるけれど──
  • 皆さんが悔いなく良心から巣立つことができる、そのような世界にしたいですね。