トパゾライト

Last-modified: 2020-09-03 (木) 23:34:43


18.トパゾライト

宝石言葉:確実な吉報

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あらすじ ※ネタバレ注意※

ショートカット
魔法戦士の家
プロクト城・謁見の間
ボッチョーロ祭壇

 

冒頭回想・ワタル編

ワタルの家で、テーブルを挟んで両親と祖父が言い争っている。
その様子を、階段の陰から見守るケイスケ・ワタル・シマカ。
母親の兄弟が、父親の祖母(祖父の妻)に旅行費を強請っていたという。
祖母は見舞いが必要なほどに弱っていたにもかかわらずだ。
しかも、そのことを祖父には黙っていたという。
母方の家族に嫌悪を抱く祖父は、そんな家族の人間が死んでも葬式にはいかないという。
見かねたケイスケは、その場を収めるために仲裁に出て行く。
「父さんも母さんも祖父ちゃんも、ちょっと落ち着いてくれよ。
何があったのか知らないけどさ、
オレ達にとっては大切な祖母ちゃんだったんだよ」
しかし、それを聞いても祖父は対立姿勢を崩さない。
「なんじゃ。ケイスケもあいつらの味方なのか?」
「敵とか味方とかじゃなくてさ。
祖父ちゃんのことも大事だけど、母さんの祖母ちゃんも大事ってだけだよ。
順番なんてつけられない。」
それでも頑固な祖父。父は
「ケイスケは長男なんだ、出ないわけにいかないだろ」
と言う。たまりかねたワタルは物陰から飛び出して
「オレ、じいちゃんと残るよ」
と言った。
「兄貴は長男だし、シマカはたった一人の女の子だって、
ばあちゃん、可愛がってただろ?
オレはそういうのないし! それにオレ、じいちゃんのことも大切だから!」

魔法戦士の家

ワタル達はタクヤの幻惑世界から脱出し、本当のプロクトに帰ってきた。
実際にあったこととなかったことの選別に混乱するワタルに
クオンが要約して説明する。
「魔王城の魔王倒しました。でも魔物がいなくなりません。
原因を探りに火窟に行ったらもう一人魔王がいたので倒してきました」

5人は改めて、これまでの情報を整理することにする。
勇者が小さな勇者を生み、大魔王が魔王を生みだしている。
勇者と大魔王を見つけない限りはいたちごっこになる。
「早く見つけないと、また魔王が生まれて、
その魔王と一緒に世界の狭間に封印されるための小さな勇者が生まれる……。」
ワタルは焦るが、勇者と大魔王の正体も、
小さな勇者と魔王に選ばれる基準も分からない。
「魔王には負の感情が集まって、小さな勇者の方が逆ってことくらい?
手がかりにもならないよ」
お手上げだ、というスミカに
「それが重要なのでは?」
と意見したのはヤマトだ。
「それが重要なんじゃないか?
魔王は負の感情の象徴で、魔物も負の感情で強くなる。
大魔王もきっと負の感情を司る存在。
大魔王の統括する魔物軍は負の感情で繋がっているとするのなら、
大魔王が負の感情を抱いた人物が魔王になるのかも。」
その言葉に、何か考え込むクオン。
誰もそれには気づかない中、アヤネがヤマトの意見を肯定しつつ補足する。
「確かに、中級以上の魔物には魔王の思想が反映されていましたね。
繋がりを壊したい初代は攻撃的、ワタルさんを護りたい二代目は受動的でした」
「その考え方でいくと、勇者が幸せになってほしいと思った人が
小さな勇者になるってこと?」
「アザリーとココロちゃんの幸せを祈った人なんて、
そんなのたくさんいるだろ、絞りきれねえよ。」
そう言うワタルの胸中では、複雑な思いが渦巻いている。
(じいちゃんとタクヤを恨んでいる人……?
そんな人を探さないといけないのかよ……)

その時、扉をノックする音がした。
「誰だろ。アタシ行ってくる!」
と、玄関へ向かったスミカだが、少しして彼女の助けを求める声がした。
4人全員が玄関へ向かうと、見知らぬ女性が血を吐いていた。
「どうしよう、アタシの魔法じゃ治せなくて──」
「わ、私、やってみま──」
慌ててアヤネが回復魔法をかけようとするが、ヤマトがそれを止めた。
「……いや、下手に回復魔法を使うよりも薬を使った方が。」
その判断が適切だったらしく、女性の体調は回復したようだ。
生まれつき身体が弱いのだ、というその女性は
魔法戦士の家の近くで拾ったという本を届けに来たらしい。
「この家の近くだったから、あなた達のものかと思って。」
と手渡された本には誰も見覚えがない。
しかし、女性によるとそれには勇者は大魔王の記述があるのだという。
その言葉に色めき立つワタル達を見て、用は済んだ、と女性は帰っていく。
「昔に比べたらね、もう充分助けられているもの。
魔王の封印、頑張ってくれているでしょう? これからもよろしくね。」
という言葉を残して。

ワタル達は渡された本を読む。
文章が何故かイカルガの言葉で書かれているが、知らない地名や単語も多かった。
「お城の方々と内容を共有して、
大魔王捜索に動いた方がよろしいでしょうか?」
「最初の一文、『ボッチョーロ祭壇にて世界の狭間の神が──』
の時点で初耳の地名だしな。
どのみち明日には第二の魔王の世界で彷徨ってたことを
報告しに行かないといけないわけだし。」
「希望が見えてきたな!勇者と大魔王を見つけられれば、
皆を世界の狭間から助け出せ──」
アヤネとクオンに続き、賛同の言葉を発していたワタルは、
この時、急に頭痛を覚える。
ヤマトが薬を取りに出て行き、残った4人は心配しつつも軽口を叩いていた。
そして──誰も気づかなかった。廊下でヤマトが血を吐いていたことを。
翌朝、ワタルの頭痛は治まっていた。

プロクト城・謁見の間

ワタル達は、プロクト城を訪問する。
「パジャーユ火窟へ向かったきり、連絡がないので混乱しましたよ。
何があったのです?」
と大臣に聞かれ、経緯を説明する。
そして、昨日手に入れた本を渡そうとした時、
突然、周囲を警護していた兵士達が魔法戦士たちに襲いかかり、本を奪い取る。
何と兵士はクワエリエレズの変装だったのだ。
クワエリエレズは
「本を取り返したければ、ボッチョーロ祭壇へ来い」
と言い残して、去っていく。
ワタルたちは後を追うことになる。

ボッチョーロ祭壇

ボッチョーロ祭壇に到着したワタルたちだが、すんなりと先へは進めない。
奥へ進むための手がかりを探し、ある石碑を見つけた。
そこにはこう書かれている。
『勇者に力をもたらすものは「つながり」。
最も力をもつ勇者は世界中全ての生命と繋がった者。
一切の繋がりを失った時、大魔王は最も堕ちる。』

その後、無事に最奥部にたどり着いたワタル達は、
クワエリエレズとの三度目の対決に臨み、
これに勝利して本を取り返すことに成功する。
しかし、これはクワエリエレズの想定内だったのだ。
彼らの目的はあくまで勇者のあぶり出しで、戦闘は時間稼ぎに過ぎない。
前もって仕組んでいた準備が出来たのだろう、突然祭壇から光が放たれる。
それに当たったワタルは、頭が割れるような痛みに襲われる。
その様子に驚くクワエリエレズ。
「そんな……! 一番確率低そうな人が……!」
ワタルの様子にクオンが飛び出してクワエリエレズを威嚇する。
「突っ立ってねえで戻せ! まとめて焼き払うぞ!」
しかし、クワエリエレズは何故か衝撃を受けているようで、動けない。
そのうちにワタルの頭痛は治まったようだ。
そして、トゥードが呆けたように口にした内容は、ワタル達を驚かせるには充分だった。
「まさか、君が勇者だったとは……!」
何と、勇者はワタルだったのだ。
「持ってる情報を全部吐け。ここで斬り殺されたくなければな」
好機とばかりにクオンが雷魔法でクワエリエレズをさらに威嚇し、
情報を教えるように迫る。

クワエリエレズは、勇者が判明したならば話すべきだろうと納得し、
まずはトゥードが持っている情報を話し始める。
「我々の目的は、勇者と大魔王を見つけ出すこと。
世界の狭間に迷い込んだ時、救ってくれたお方が望んでいるんだ。
勇者と大魔王の発見を」
「魔法戦士の中に勇者がいると思って、
「ピンチに追い込んで勇者の力を覚醒させる作戦」を実行してたです。
結局全敗だったですです……」
「この祭壇で勇者と大魔王をあぶり出せると知って、
お前らをおびき寄せたんだよ。その本を奪い取ってな」
トゥードの後を引き継いだメル、コルニクスの説明を聞いて、
ワタルはひとつの疑問を提示する。
「魔王城に行く前、祈祷場でアザリーに詰め寄ってただろ。
あれ、何でなんだよ。アザリーが勇者だと思ったからか?」
次にレオが話した内容に、ワタル達はさらに衝撃を受ける。
「あの女が、勇者と大魔王を選んだからだよ」
そして、ワタルはかつてアザリーから聞いた話を思い出す。
「確かアザリー、世界の狭間を通ってイカルガに迷い込んで……。
そこでオレ、アザリーに会ってたんだ、小さい時に。」
おそらくその時に、アザリーからワタルに勇者の種が渡ったのだろう。
クワエリエレズはワタルに大魔王の討伐を依頼する。
ワタルは
「やってみるよ!」
と快諾し、話は一区切りつく。そこへ、クオンが新たな質問を投げかける。
「『ピンチに追い込んで』とかいう具体性信ぴょう性確実性ゼロのアホ作戦から一転、
今回はやけに勝率の高い作戦だったな。
入れ知恵したのは誰だ。
あんたらが魔法を使えるのもそいつが絡んでるんだろ。
「救ってくれたお方」とやらか?」
「それは── 」
レオが答えようとした時、突然、クワエリエレズは転移魔法で姿を消す。
「やっぱり上に誰かいやがるな。
今あいつらを逃がしたのもそのボスの仕業だろ。」
どうやらクオンは予想していたようだ。
最後まで話は聞けなかったが、収穫はあった。
場が和んでいる中、ヤマトは何か思案するようなそぶりを見せている。
そしてそれを、アヤネが目にしていたのだった。

一方、強制的に転移されたクワエリエレズは、建物の入り口にいた。
「お疲れ様。計画通りだったわ。」
とねぎらう声がして、誰かが歩いてくる。
「ディカルア様!」
ワタルたちに本を届けた、あの女性が歩いてくる。
大魔王の正体が分かっていない、探しに行くというレオに、ディカルアは言う。
「いいえ。大魔王の正体も分かったの。だからもう、あなた達は下がっていいわ」
クワエリエレズの傍まで来たディカルアは微笑んだ。
「後は任せてくれるかしら」

※ネタバレ注意※

考察 ※ネタバレ注意※

折りたたみ内のメインキャラのセリフは、
文字色をそれぞれのイメージカラーにしています。
「ワタル」「スミカ」「ヤマト」「アヤネ」「クオン」です。
それ以外のキャラの色もメインキャラに準じて決めています。
詳細は折りたたみ内最初に記載しています。

 

ショートカット
魔法戦士の家
ボッチョーロ祭壇

 

第18話のタイトル「トパゾライト」の宝石言葉は「確実な吉報」。
勇者と大魔王の真相に近づき、勇者の正体が明らかになる。
問題解決への糸口が見つかったことを意味するものだろう。

 

冒頭回想・ワタル編

冒頭回想では、ワタル一家の事情とそれによる内輪もめの詳細が明らかになる。
まとめると、

ワタルの母の兄弟(ワタルから見れば母方の伯(叔)父)が、
ワタルの父の母(ワタルの父方の祖母)にお金を強請り、旅行に行っていた。
そのことをワタルの祖父(父方)には黙っていた。
それが原因でワタルの祖父は、ワタルの母の一家をよく思っていない。
今回、母方の祖母が亡くなったが、
祖父は前述の事情で葬式に出ないと言い張っている。

このようになる。
しかし、それは大人の事情で、ワタル兄妹達には関係のない話だ。
だから最初はケイスケが間に入って収めようとしたが、上手くいかず、父は
「ケイスケは長男なんだ、出ないわけにはいかないだろ。」
と言いだす始末。これは、
「子ども達には母方の祖母も父方の祖父も大事だから、
落ち着いてちゃんと大人として対応して欲しい」
というケイスケの主張を正しく理解せず、
「ケイスケがお葬式に出ないと言っている」
という話に飛躍してしまっている。
そして、結局はワタルが祖父を宥めるために葬式を欠席する、
ということになってしまうのだが、その理由が次のように語られている。
「兄貴は長男だし、シマカはたった一人の女の子だって、
ばあちゃん、可愛がってただろ?
オレはそういうのないし!」
これは、真ん中の子に対する両親の扱いは放任になりやすい、という話だろう。
虐待をするとか、特定の子を贔屓するというわけではなく、
3人以上の兄妹がある家庭で、自然に起こりやすいといわれている。

そして、これが前回ケイスケが言っていた
「自分を傷つけることで他人を救う。手っ取り早い方法の味を占めやがった。」
出来事にあたる。
つまりは、ワタルが「全体幸福主義」を持つようになった切欠ということだ。
ワタルは、次男であることを理由に葬式に参加できなかった=選ばれなかった。
これが、一見明るくて前向きなワタルが抱えているトラウマの正体。
ワタルが「誰かを選ぶ」ことに対して抵抗を覚えてしまうのは、
致し方ないことだといえるだろう。
ただし、「全体の幸福」を肯定すれば、それはすなわち「唯一の否定」となる。
そのことは「誰も傷つけたくない」ワタルの意思とは矛盾する事実だ。
付け加えるなら、ワタルは「皆の」と言いながらも、「皆」の中に自分を入れていない。
ケイスケが言うとおり、ワタルの全体幸福主義は
「自分を傷つけることで他人を救う。」
ことに他ならない。それは、ワタルを慕う人間には酷な話だろう。
矛盾をはらんだワタルの全体幸福主義に、
今後大きなスポットライトが当てられることになる。
注目していこう。

それにしても、内輪もめの生々しさといい、真ん中の子への扱いの悪さといい、
妙にリアリティのある設定ではないだろうか。
以前にも解説したが、現実の価値観をファンタジー世界に取り入れる作風が、
ここでは如実に表れているということなのだろう。

実際の会話

「ワタル祖父のセリフ」「ケイスケのセリフ」「ワタル母のセリフ」、「」なし=ワタル父のセリフ

 

 

♪オフ

──ワタルの家。両親と祖父がテーブルを挟んで向かい合わせに座り、
話をしている。子ども達3人は、階段の陰から様子を窺っている──

……なあ、そんなに頑固になるなよ。最期なんだぞ。顔くらい出せよ。
「忘れたとは言わせんぞ。
あんたのとこの兄弟は、わしのばあさんの金を旅行に使ったそうじゃないか。
長年添い遂げたわしに許可もなく、
ばあさんに金をせびっておったことも全部知っているんだぞ!」

こいつはかかわっていない!
確かに、こいつの兄弟が母さんに金を借りたのは事実だけど──
「旅行のためにか。
しかも、配偶者であるわしを除け者にして、自分たちだけでか。
何が家族の絆じゃ。
親戚のくせに、ようやく見舞いに来たかと思いきや、
金をむしり取りに来ただけだったとはな!」

やめろ!こいつのいる前で──
「とにかく!
そんな一家の母親が死んだとて、わしは絶対に葬儀になんぞ行かんぞ!」

「オレが行く。二人はここにいろ。」

──見かねたケイスケ、仲裁に行くと弟と妹に言い置いて、
大人達の話し合いの場へ出て行く。──

「父さんも母さんも祖父ちゃんも、ちょっと落ち着いてくれよ。
何があったのか知らないけどさ、
オレ達にとっては大切な祖母ちゃんだったんだよ。
こんな状態で見送られたって、祖母ちゃんも報われないだろ?
安心して眠れないって。」

「なんじゃ。ケイスケもあいつらの味方なのか?」
「敵とか味方とかじゃなくてさ。
祖父ちゃんのことも大事だけど、母さんの祖母ちゃんも大事ってだけだよ。
順番なんてつけられない。」

ケイスケは長男なんだ、出ないわけにはいかないだろ。

──ワタル、階段から飛び出す──

「オレ、じいちゃんと残るよ。」
「ワタル……!?」
「兄貴は長男だし、シマカはたった一人の女の子だって、
ばあちゃん、可愛がってただろ?」

18-4.jpg

魔法戦士の家

魔法戦士の家の議論では、ヤマトの
「大魔王が負の感情を抱いた人物が魔王になる」
という推論が非常に重要だ。
ネタばらしすると、これで正解なのだが、
そうするとヤマトの推理がズバリ的中していることになる。
単に推論が的中しただけと捉えられがちだが、思い返してみて欲しい。
17話で魔王の世界について発言をして、クオンに即、違和感を持たれている。
言ってしまえば「知りすぎている」のだ。
そして、このことでクオンは、ヤマトへの違和感を募らせることになる。
その点は流石というしかないのだが。

度々裏話になるが、これがいわゆる人狼でいう「視点漏れ」。
自分しか知りえないはずの情報を使って推論を立ててしまうということだ。
制作ブログで「ヤマトは人狼でいうところの人外役を意識」と書かれているので、
この視点漏れは作者の意図的なものだろう。
だから、クオンが違和感を持ったことが分かり易く表現されている。
(下記画像、クオンの「…」という吹き出しがそれ)

18-2.jpg

魔法戦士たちの議論について付け加えると、ワタルは一つ大きな思い違いをしている。
「アザリーとココロちゃんの幸せを祈った人なんて、
そんなのたくさんいるだろ、絞りきれねえよ。」
ここで思い返して欲しいのだが、アザリーの幸せを願った人物が、
現時点までの本編で、ワタル以外にいるだろうか?
(本編以外のサブイベントでは、国王が彼女を気にかけていたことが判明するが、
無視していい要素だろう。)

そして、ワタルの頭痛とヤマトの身体の異変。
二人の身に何かが起こっている。
しかも、ヤマトは血を吐くまでに体調が悪化している。
二人が物語の鍵を握っていることを、それとなく匂わせているのだが……?

また、ここで重要キャラが登場する。
本を届けにきた女性だが、重要人物感はバリバリ出ている。
いかにも自然な風体を装っているが、色々と不審な点がある。
まず、彼女は「勇者と大魔王の記述がある」と言っていた。
勇者と大魔王の話は、まだ大臣や王様にさえ報告もされていないのに、
なぜ、一般人と思われる彼女が知っているのだろうか。
さらに、この本は「イカルガの言葉で書かれている」。
その内容を知っている彼女は、「イカルガの言葉」を知っていることになる。
ではこの女性はイカルガの人間なのだろうか?
そうだとしたら、どうやってプロクトへ転移したのだろうか?
それとも、もっと別の何かなのだろうか?

実際の会話

※ 「」なし=本を届けに来た女性のセリフ

 

 

♪オフ

──夕方、魔法戦士の家。全員がテーブルを囲んでいる。──

「……戻ってきたんだね。本当のプロクトに。」

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「これがイケメンに伝わりしミステリアス要約能力……!
洗練されし言葉の取捨選択能力で
老若男女問わず口説き落として──」

「イケメンと要約能力にどんな因果関係があるというんだ。
そっちの方がミステリアスだ。」

「ここまでの話を整理するか。分かったこともあるし。」

──クオン、仕切り直して話し始める──

♪真実(曲名:Recurrence/配布元:Presence of Music)

「根本にあるのが勇者と大魔王のシステム。
勇者が小さな勇者を生み、大魔王が魔王を生み出している。」

「勇者と大魔王の正体は分からず、小さな勇者と魔王の正体も、
共通点はワタルさんと接点があるということだけです。」

「結局、勇者と大魔王を見つけないと
いたちごっこってことでしょ?」

「早く見つけないと、また魔王が生まれて、
その魔王と一緒に世界の狭間に封印されるための
小さな勇者が生まれる……。」

「小さな勇者と魔王に選ばれる基準が見えてくれば
勇者と大魔王の正体にも近づけそうだが。」

「タクヤさんとココロさんにはご兄妹という繋がりがありましたが、
ワタルさんのお祖父さんとアザリーさんには
特に接点があったとは考えられません。」

「魔王には負の感情が集まって、
小さな勇者の方が逆ってことくらい?
手がかりにもならないよ。」

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──クオン、ヤマトの話に何か思案する様子。──

「確かに、中級以上の魔物には魔王の思想が反映されていましたね。
繋がりを壊したい初代は攻撃的、
ワタルさんを護りたい二代目は受動的でした。」

「その考え方でいくと、勇者が幸せになってほしいと思った人が
小さな勇者になるってこと?」

「アザリーとココロちゃんの幸せを祈った人なんて、
そんなのたくさんいるだろ、絞りきれねえよ。」

♪フェードアウト

18-7.jpg

──ノックの音──

「誰だろ。アタシ行ってくる!」

──少しして、スミカの声が聞こえる──

「ねえ、誰か! ちょっと来て!」

──全員玄関に出て行く。一人の女性が、血を吐いている。──

「どうしよう、アタシの魔法じゃ治せなくて──」
「わ、私、やってみま──」
「……いや、下手に回復魔法を使うよりも薬を使った方が。」

──ヤマト、女性に薬を渡す。女性、薬を飲んで落ち着く──

……ありがとう。よくご存じね。
「もう大丈夫なんですか?」
大丈夫よ。生まれた時から身体が弱いの。少し休めばよくなるのだけど。
「何の用件でここに?」
これが落ちていたの。この家の近くだったから、あなた達のものかと思って。

──女性、本をスミカに手渡す──

「本? こんなの持ってたっけ?」

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「勇者、大魔王……?」
「勇者とか大魔王とかに繋がるヒントが書いてあるかも!」
それじゃあ、用事も済んだし、帰るわね。
「一人で大丈夫ですか? また具合悪くなるんじゃ……。
何ならオレが白馬となって家まで送り届けま──」

気持ちだけ受け取っておくわ。
「「気色悪いこと言うんじゃねえよ、また血反吐吐くだろこのタコ」
を三億七千五百六十四万枚のオブラートに包んだ表現だぞ。」

「これが人生の痛み。」
「事案にならなかっただけマシ。」

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──女性、帰って行く。画面暗転後、明転。夜になっている。
女性が帰った後、渡された本を読んでいたらしいワタルたちが、
テーブルを囲んでいる。──

「イカルガの言葉で書いてあるね。こんな本があったんだ。」
「城の書物庫の無能さが露わになったな。
全部漁ったが、こんな本なかったのに。」

「お城の方々と内容を共有して、
大魔王捜索に動いた方がよろしいでしょうか?」

「最初の一文、『ボッチョーロ祭壇にて世界の狭間の神が──』
の時点で初耳の地名だしな。
どのみち明日には第二の魔王の世界で彷徨ってたことを
報告しに行かないといけないわけだし。」

「希望が見えてきたな!
勇者と大魔王を見つけられれば、皆を世界の狭間から助け出せ──」

──ワタル、不意に言葉を切る──

「どうかしたのか?」
「ちょっと頭痛くなって。大したことないんだけど。」
「さっきの薬、まだあったはずだから持ってくる。」

──ヤマト、薬を取りに出て行く──

「大丈夫ですか? 明日はお休みになった方が……。」
「平気平気! 本当に、ちょっとだけだからさ。」
「原因は叫びすぎか。食い過ぎの線もある。
安物シュークリームに入っている
クリームの量よりも少ない脳細胞を
さっきの話で使い切ったという可能性も。」

「考えられる要因が多すぎる……!
これは現代医学では解明できない未知の症状である可能性が──」

「そんなアホなこと言ってるから頭痛くなるんじゃないの?」
「むしろこっちの頭が痛くなるな。
現代医学の力をもってしても治らない馬鹿である点は同意する。」

──ヤマト、廊下で血を吐く。しかし誰も気づいていない。──

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「あまり大きな声を出すと、痛みが増してしまいますよ。」
「本当のことばっかりって、
言われたくなかったら努力しなさいよ。
だいたい、あんたっていつも──」

──画面暗転、すぐに明転。朝、魔法戦士の家。──

♪プロクト(曲名:上級者の部屋/配布元:音楽の卵)

「痛みもなくなったし、お城へレッツゴーだな!」
「一晩寝れば回復するとなると、
安物のチョコチップクッキーに含まれている
チョコチップぐらいしかない脳細胞を使い切ったことが原因だったか。」

「これで現代医学は大躍進だな!」
「え、えっと、そうですね、はい。」
「ムリに会話にしようとしなくていいよ。
こっちの頭までおかしくなるから。」

ボッチョーロ祭壇

ボッチョーロ祭壇では、最奥部への手がかりとなる石碑文に大いなるヒントがある。
『勇者に力をもたらすものは「つながり」。
最も力をもつ勇者は世界中全ての生命と繋がった者。
一切の繋がりを失った時、大魔王は最も堕ちる。』

そして、最奥部でクワエリエレズとの戦闘後に、
ワタルが勇者だったことが明らかになる。
また、アザリーの「根本的なやらかし」の内容も明かされる。
勇者と大魔王を選んだのはアザリーだったのだ。
何度かアザリーが言っていた「あんなもの」とは
「魔法戦士」ではなく「勇者」だったことが、ここにきて漸く明らかになる。
そしてこれは、大魔王の正体を予測する大きな材料。
大魔王もアザリーが接触した人間の中にいる、ということになる。
イカルガでアザリーが出会った人間は、ワタルだけだっただろうか?

そして、「クワエリエレズにはボスがいる」とクオンが予想したことは当たっていた。
そのボスこそが、少し前に魔法戦士の家に本を届けに来ていた女性だった。
戦闘前に、クワエリエレズが
「お身体がこれ以上悪くなる前に」
「早くしないとあの方の身体がもたないのよ……!」
と言っているが、確かに魔法戦士の家で体調を崩していたのを思い出して欲しい。
女性の名前は「ディカルア」で、クワエリエレズのいう「救ってくれたお方」なのだ。
クオンが指摘した通り、クワエリエレズの手際が急に良くなったのは、
ディカルアの指示なのだろう。
さらにディカルアは「大魔王の正体も分かった」という。
つまり、祭壇で起こった出来事の中に、
大魔王の正体を割り出すヒントがあったことになる。
それは作中でも視覚的に描写されているが、
文字面にしてしまうとヒントどころか答えになってしまうので残念ながら書けない。
この考察を読んでいる人は、戦闘後に祭壇から光が放たれたときの
画像を貼っておくのでよく見てほしい。

18-1.jpg

それから、些細なことだが視点がクワエリエレズに移る直前に、
ヤマトが何か気にしている風だったことと、アヤネがそれに気づいていたことは、
このすぐ後の展開につながる細かい要素。(下記の会話内画像参照)

実際の会話

※ 「レオのセリフ」「パンテラのセリフ」「トゥードのセリフ」「メルのセリフ」「コルニクスのセリフ」、「」なし=ディカルアのセリフ

 

 

──祭壇の石碑文──

『勇者に力をもたらすものは「つながり」。
最も力をもつ勇者は世界中全ての生命と繋がった者。
一切の繋がりを失った時、大魔王は最も堕ちる。』

──最奥部、クワエリエレズと相見えるワタル達──

♪クワエリエレズ (曲名:Dark Wizard/配布元:犬小屋オンライン)

「来たな勇者ぁ! 決着つけようぜ!」
「ディカルア様のお身体がこれ以上悪くなる前に、
勇者と大魔王を見つけねばならない……!」

「今回は負けねえ、俺様の焔の灰になりな!」

──戦闘開始──

♪クワエリエレズ戦(曲名:狡猾なるなんとか/配布元:DEAD END WONDER)

「時間がねえんだ! さっさと勇者の力を目覚めさせやがれ!」
「早くしないとあの方の身体がもたないのよ……!」
「皆は攻撃と補助を! 護りはすべて引き受ける!」
「時間がないですですぅ!
でもそれは、そっちも同じはずですですぅ!
あえて焦らす作戦をとるですですですぅ!」

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──勝利後──

「よっしゃ!取り返したぜ!」
「そ、そんな、またまた負けたですですぅ!」

♪オフ

──メル、意味深な笑みを見せる──

「計算通りだけど。」

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──祭壇から光が放たれ、ワタルに向かう。──

「……!」
「ワタル!」
「……っ!」

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「あたま、割れそう……!」

──ワタルの様子にクオン、前に飛び出してクワエリエレズを威嚇──

「突っ立ってねえで戻せ! まとめて焼き払うぞ!」
「そんな……! 一番確率低そうな人が……!」

──ワタル、様子が落ち着く──

「……うん、落ち着いてきた。もう動けるし平気だぜ!
お前達の作戦は失敗に終わ──」

「まさか、君が勇者だったとは……!」
「……え?」

──クオン、雷魔法をクワエリエレズに放ち、さらに威嚇──

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「か弱い女の子を雷魔法で痺れさせて脅すなんて鬼畜の所業ですですぅ!」

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♪真実(曲名:Recurrence/配布元:Presence of Music)

「我々の目的は、勇者と大魔王を見つけ出すこと。
僕達が世界の狭間に迷い込んだ時、救ってくれたお方が望んでいるんだ。
勇者と大魔王の発見を。」

「魔法戦士の中に勇者がいると思って、
「ピンチに追い込んで勇者の力を覚醒させる作戦」を実行してたです。
結局全敗だったですです……。」

「この祭壇で勇者と大魔王をあぶり出せると知って、
お前らをおびき寄せたんだよ。
その本を奪い取ってな。」

「魔王城に行く前、祈祷場でアザリーに詰め寄ってただろ。
あれ、何でなんだよ。
アザリーが勇者だと思ったからか?」

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──驚くワタル達──

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「確かアザリー、世界の狭間を通ってイカルガに迷い込んで……。
そこでオレ、アザリーに会ってたんだ、小さい時に。」

「おそらくその時に、
アザリーさんからワタルさんに、勇者の種が渡ったのでしょう。」

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♪フェードアウト

「ムカつくけどよ、俺様たちじゃ大魔王には敵わねえ。
勇者の力が絶対に必要だ。」

「大魔王を倒してほしいです。お願いです。」
「分かった!オレ、やってみるよ!」
「正直、一番確率低いところだと思ってたけど。」
「このご時世、意外性のないものは生き残れない!
過酷な競争下で駆逐されるんだ!」

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「それは── 」

──クワエリエレズ強制転移──

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「おい、まだ話が──」

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「あんたが勇者ねえ……。
こんなに勇ましさを感じないなんて……。」

「そうやって本当のことばっかり言ってて、
「ああ、つまらない人生だな……」って
感傷的にならないのかよ!」

──ヤマト、何か思案する様子。アヤネが不思議そうにそれを見ている──

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──場面転換。何かの建物の入り口──

「入り口ね……?」

誰かの声

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「ディカルア様!」
「まだ大魔王が見つかっていない、すぐに大魔王探しに──」
いいえ。大魔王の正体も分かったの。
だからもう、あなた達は下がっていいわ。

──クワエリエレズのところへ、ディカルアが歩いてくる──

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※ネタバレ注意※

攻略

長いイベントから開始する。
イベント後は自由行動が可能だが、
もし、これまでに発生しているサブイベントをすべてこなしているなら、
真っ直ぐプロクト城へ向かおう。
新たなイベントや新しい装備品の合成は、プロクト城のイベント後から可能になる。

余談だが、プロクト城へ向かう前にフィールドへ出てチャットをすると、
以下の内容の会話が見られる。

チャット内容

「勇者と大魔王の情報を探しに行こう!
……ねえ、あなた。どこに行けばいいのかしら。」

「プロクト城に行こうって言ってんのに意気揚々と外に出ていくもんだから、
よっぽどの当てがあるのかと思えば。」

「プロクトに戻ろう。」

プロクト城

プロクト城の謁見の間へ行き、国王に話しかけるとイベントが進行する。
イベント後から武具屋で新しい装備が合成できるようになり、
また、合成できる魔装石も増える。
誕生石のヒントや新たなサブイベント出現も同じタイミング。

サブイベント情報

  • アニマルパワー抽出!
おまじないの効果をアップするために、
アニマルパワーを抽出するお仕事ですわ。
ポーレートのおまじないの館で待ってますわ。

ヴィオレッタ・ヴィオレット姉妹からの依頼。
ポーレートのおまじないの館でヴィオレットに話しかけるとイベントが開始する。
特殊エリアにて、1分間に牛と馬に触れて回るだけ。
やり方は、ASをやった人なら「樽壊しゲーム」といえばピンと来るかもしれない。
どちらを多く触れたかによって報酬が異なる。
報酬を選びたいなら、ワザとどちらかを多く触れればいい。

イベント会話

※ 「ヴィオレットのセリフ」、「」なし=ヴィオレッタのセリフ


「あなた達もしかして、
プロクトの相談所に出した依頼を見てくれたのかしら?
新しいおまじないの開発にウシのアニマルパワーが必要でね、
回収を手伝ってほしいのよ。」

「アニマルパワーって何。」
「知らない方がよさそう。」

てめえ、何ふざけたことヌカしてんだゴルゥア!
てめえの脳みそフットウしたクソまじないなんかにアニマルパワー使うんじゃないよ!
「ああ!? ガラクタ集めて下品に笑ってる
心と存在もガラクタなあんたに比べちゃ一億倍はマシだよ!」

「ど、どこから声が……。」
あんた達! そんなヤツよりも私の手伝いをするんだよ!
ウマのパワーを集めるんだ!
「私が先に頼んだんだよ! てめえは引っ込んでろクソ姉貴!」
可愛げを腹の中に置いてきたのかい!? 上下関係を知らねえ妹だな!
「かかわらない方が身のためなんじゃないか。」
「帰っていい?」
「ウシパワーをゲットするんだよ!」
いや、ウマだよ!こうなったら直接対決だよ!

報酬

報酬

総数馬が多い同数牛が多い
40───Lv3の合成素材各種5個
まじないパスポートⅢ
───
30以上Lv3の合成素材各種5個Lv2の合成素材各種5個
まじないパスポートⅡ
まじないパスポートⅢ
20以上Lv2の合成素材各種5個Lv1の合成素材各種5個
まじないパスポートⅠ
まじないパスポートⅡ
10以上Lv1の合成素材各種5個エリクサー各種1個まじないパスポートⅠ
10未満3つの結果全て同じで1000Coin
  • 共通報酬としてエキサイダーマ1個が別に手に入る。
  • まじないパスポート
    Ⅰ=おためしコース1回無料
    Ⅱ=まんぞくコース1回無料
    Ⅲ=しんじゃコース1回無料
  • 合成素材
    • Lv1→獣の剛毛/鋭い爪/真水の塩/稲妻の弾/風鳥の羽根/土のメダル/
      真実の鏡/悪魔の羽/赤きリボン/堅牢の鍵/四葉のクローバー/惑わせの仮面
    • Lv2→魔族の布/幼竜の牙/深海の珊瑚礁/雨雲のランプ/天の羽衣/猛き溶岩/
      天界のハープ/黒き杯/純血の雫/シルクのベール/癒しのオルゴール/虹色の筆
    • Lv3→竜の皮/炎の牙/人魚の貝殻/雷鳴の石/伝令使の靴/大地の金属/
      女神の髪飾り/闇夜の証/英雄のペンダント/ダイアモンド/救済の十字架/融解の結晶
誕生石
詳細はこちら→「誕生石の在り処
エメラルド
ボッチョーロ祭壇:2階左上の木の裏

ボッチョーロ祭壇

♪ボッチョーロ祭壇(曲名:celtic orchestra /素材集:Celtic Adventure Sound Collecthion)

ボッチョーロ祭壇はエフライント神殿から南下した場所にある。
テレポレスでひとっ飛びしたほうが圧倒的に早い。

フィールドチャット

「ボッチョーロ祭壇はエフライント神殿からさらに南ですね。」
「さっそくレッツゴーだよ!」

いつものように初回チャットでアイテム入手あり。各欠片を5個ずつ入手する。

初回~石碑を見る前までのチャット内容

──各欠片を5個ずつ獲得──

「あの5人組と戦うのも3回目か。
あいつらも強くなってるだろうから、
こっちも魔装石とかスキルとかで対策しねえと。」

「疾風の魔法戦士・スミカちゃんが、
先手で状態異常をバラまきますからねー!」

「スミカに毒を盛られるなんて、敵ながら同情せざるをえない。」

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「脳筋は物理攻撃しかしてこねえから、物理耐性つけておけば大丈夫だろ。
魔法担当は扱う属性が広かったから、
魔法回避・反射、魔法ダメージ軽減あたりか。」

「クワエリエレズさんは役割分担されたチームプレイで攻めてきます。
こちらも、誰が何をするのか決めた方がよろしいですね。」

出現する魔物の攻撃属性は多種多様なので、おそらくカバーしきれないだろう。
魔法ダメージ軽減や、物理攻撃回避などの手段を使うのがおすすめ。
回復を使うヒールガールと、物理耐性持ちで会心率の高いカグナゾ、献身持ちのガーディアンと、
やりづらい敵がそろっている。
何度か戦って、自分のやりやすい方法を見つけよう。

祭壇の構造はそれほど複雑ではない。地下は四つの区画に分けられていて、
それぞれが独立している。
そのため、地下に行くには1階の四隅にある階段を使う必要がある。
2階は遮るものもなく、最奥部への扉までは簡単にたどり着ける。

  • 宝箱の中身
    地下1階(1階右上階段から):命中率上昇++、抗魔減少耐性++、
    地下1階(1階右下階段から):転倒付与攻撃++
    地下1階(1階左上階段から):転倒耐性++、敏捷減少付与攻撃++
    2階右側:物理耐性++
    2階左側:魔法回避上昇++
    2階扉前:ゴールドエリクサー

最奥部に行くための扉を開けるには、呪文が必要。
ただし謎解きというほどではなく、非常に簡単。
呪文は地下にある石碑に書かれている。そこへ行くためには、1階左下階段から降りて進もう。

石碑を見た後のチャット

『勇者に力をもたらすものは「つながり」。
最も力をもつ勇者は世界中全ての生命と繋がった者。
一切の繋がりを失った時、大魔王は最も堕ちる。』

「「つながり」が力になるって、どういうことなんだろう?」

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「はあ……。」
「どうしたんだ。らしくもない溜息なんかついて。」

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「必死に庇おうとしてくれているのに、何でこんなに辛いんだろう。」

仕掛け解除時の会話

回答不正解その1(石碑を見る前)
「勇者に力を与えるもの」って書いてあるね。

──回答入力──

「うーん……。違うみたいだね。」
「何の手がかりもありませんね。
この場所のどこかに答えに繋がるものはないでしょうか……?」

回答不正解その2(石碑を見た後)
「勇者に力を与えるもの」って書いてあるね。

──回答入力──

「うーん……。違うみたいだね。」
「さっき見た石碑にそれっぽいことが書いてあっただろ。あれを使うんだろうな。」

仕掛け解除後
「勇者に力を与えるもの」って書いてあるね。

──回答入力──

「やったね。」
「地下一階で読んだ内容を二階まで記憶するなんて、人間の脳みそでは不可能だぞ。」
「つまりお前は人間じゃないということか。
「何故お前の馬鹿が治らないのか」という長年の疑問がようやく解決したよ。」

「この先が祭壇ですね。クワエリエレズさんも、きっとこの奥にいらっしゃいます。」
「絶対に取り返さなきゃ! やっと見つけた手掛かりなんだから!」

書くまでもないと思うが、念のため。答えは「&color(white){つながり}」
扉が開いた後、先へ進もうとすると選択肢が出る。
最奥部に向かうとイベント後にボス戦がある。
撃破すると長めのイベントがあり、シナリオが進行する。

ボス攻略
ボス攻略はこちら→クワエリエレズ3回目
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