スノーフレーク・オブシディアン

Last-modified: 2020-09-03 (木) 22:53:38


8.スノーフレーク・オブシディアン
宝石言葉:愛の維持

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あらすじ ※ネタバレ注意※

ショートカット
キュヌクス図書館
鉱山の町

 

冒頭回想・クオン編

野次馬を押しのけ帰宅するクオン。
中にいた大人から
「犯罪者の娘は死んだ」
「あなたの妹(=マドカ)は薬の飲み方も知らない馬鹿だった」
と嘲られ、衝撃に息を飲んで力なく後ずさるクオン。
「どうして……(薬を飲まなかったんだ?)」

正義は笑う。世界はほくそ笑む。
作られた悪を裁く。妄想の中で剣をふるう。
偽りの罪を殺す正義は贖罪すら許さない。

キュヌクス図書館

ワタル達は解呪呪文を手に入れるためキュヌクス図書館にやってくる。
しかし、図書館のある街に到着した途端、
人々の噂で図書館に入れなくなっているらしいことを知る。
どうやら、何か問題が起きているようだ。
とりあえず図書館の入り口前まで行ってみると、館長のソラリスがいた。
ソラリスの話によると、図書館には魔物が多数出現しているらしい。
魔物が外へ出たらどうしようと困っていたが、ワタルたちより先にやってきた5人組が、
魔物が外に出ないよう扉に結界魔法をかけ、自分たちは中に入ったという。
ワタル達は5人組の正体はクワエリエレズだと推測した。
図書館の中に入るには、一度彼らのかけた結界魔法を解く必要がある。
クワエリエレズに任せるという手もあるが、彼らの目的が分からないためできない。
魔法を解析したクオンが言うには、クワエリエレズの魔法は特殊な型で、
解呪するには特殊な鉱石がいるという。
ソラリスは、近くの町に鉱石があるという。
魔物と戦う準備と、万が一クワエリエレズと遭遇した時に備える必要もあるため、
ワタル達は二手に分かれることにする。
クオンが鉱山の町へ向かうのは決定しているが、
その同行者として、彼はスミカに声をかける。
なるべく急ぎたいので、万が一魔物と遭遇した時に速攻をかけたいのだという。
「来いよ。少しでも早く魔王を倒したいなら、他人を護りたいなら。」
スミカは承諾する。
二人の出発を見送る際、ヤマトがクオンに
「余計なことをするな」
と耳打ちする。

鉱山の町

鉱石を手に入れた二人が町から立ち去ろうとした際、老人を襲う魔物に遭遇する。
魔物にスミカの攻撃は通じなかったが、クオンの爆発魔法により撃退に成功する。
帰り道、クオンに彼が戦う意味を問うスミカ。
「学校の思う壺にならないため」
と答えるクオンにスミカは、鉱山の町で老人を助けたのは何故か、
関係ないではないか、と問い直す。
一般人を見捨てたと知れたら動きにくくなるから、と答えるクオン。
「正義のためじゃ、ないんだね。」
「正義なんて、あぐらかいて、優越感と札束の上で笑ってるようなヤツだ」
スミカの言葉を肯定し、皮肉るクオンは、こう続けた。
「自分を裏切った家族のことなんか諦めろ。
裏切り者は憎んでしまえ、そうすれば苦しまなくていい」
スミカには受け入れられない。
「家族のことを護りたくないの」
「いねえよ、家族なんて」
俺だけ置いてあの世に逃げた、と嘲るように言うクオンの言葉に、スミカは驚く。
「……寂しくないの?」
「寂しくなんてねえよ。憎くはなるけどな。」
そのクオンの回答を嘘だと見破ったスミカは、こう反論する。
「アタシは嘘をついて生きたくない。この気持ちを諦める方法を、
嘘をつく方法を覚えたら、アタシ、きっと、誰のことも好きになれなくなるから」
二人が会話している現場を目撃したワタルは
(……皆、いろいろ考えてるのに、オレだけなのか?
そういう悩みがないのって……)
と自問する。

※ネタバレ注意※

考察 ※ネタバレ注意※

折りたたみ内のメインキャラのセリフは、
文字色をそれぞれのイメージカラーにしています。
「ワタル」「スミカ」「ヤマト」「アヤネ」「クオン」です。

ショートカット
キュヌクス図書館
鉱山の町

 

8話のタイトル「スノーフレーク・オブシディアン」の宝石言葉は「愛の維持」。
裏切られてもなお、家族への愛を嘘にはしないというスミカの決意の回。

 

冒頭回想・クオン編

冒頭の回想は、クオンが受けてきた世間からの仕打ちを示唆している。
中盤に明らかになる彼の生い立ちが、一部ではあるが鮮明に描かれたシーン。
画面暗転してからの地の文の一説、
”妄想の中で剣をふるう”
は、中盤のクライマックスにおけるクオンの姿ともろに被る。

実際の会話

※ 地の文はこの色、「」なし=野次馬のセリフ

 

 

──クオンの家の前にいる野次馬たち──

とうとう死んだのね、あの子。
犯罪者の娘だもの、因果応報じゃないかしら。
死んで清々したわ。犯罪者の家族が幸せになるなんて、おかしいもの。

──野次馬を押しのけ、クオンが家の中へ急ぐ。──

「マドカ!」
……死んだよ。犯罪者の娘は死んだんだよ!
「ふざけんな!マドカは──」
あなたの妹は薬の飲み方も知らない馬鹿だったみたいよ。
犯罪者の娘は犯罪級に頭が悪かったようね。

──息をのむクオン。力なくフラフラと後退する。──

「どうして……!」

──画面暗転──

正義は笑う。世界はほくそ笑む。
作られた悪を裁く。妄想の中で剣をふるう。
偽りの罪を殺す正義は贖罪すら許さない。

キュヌクス図書館

キュヌクス図書館の会話では、
クオンが言った、クワエリエレズの魔法は
「他者からの介入で偶然使えるようになったタイプ」
という点が非常に重要な意味を持っている。
この「他者」とは誰なのかが今後のストーリーに大きくかかわってくる。

ヤマトがクオンに対し「余計なことをするな」と耳打ちする点もポイント。
初見では、スミカを傷つけるな、という意味に捉えられることが多いだろう。
が、少し深読みするとヤマトが
「スミカを下手に刺激して、スミカが変わってしまわないように」
との思いから釘をさしていると捉えられる。
実はこれが深読みでも何でもなく、
ヤマトを理解する上でかなり重要な要素となっている。

実際の会話

※ 「ソラリスのセリフ」

 

 

♪キュヌクス図書館(曲名:在りし日の想い/配布元:M-ART)

「あなた方は……
魔法戦士様。お話は伺っておりますわ。私は館長のソラリスです。」

「図書館、使えないんですか?」
「ええ……。魔物が現れたのです。」
「魔物が!?」
「魔物軍も、こちらの動きを読んで先回りしたということでしょうか……?」
「魔物が外に逃げてしまうとどうしようかと思った時、
五人組が現れて、守護魔法をかけてくださいました。」

「五人組……。何故か魔法が使える五人組といえば──」
「クワエリエレズか。勇者を探しているらしい戦隊ごっこ好きの。」
「中に入るには彼らのかけた魔法を解く必要があります。
……そのあと、魔法戦士様の手で再度守護魔法をかけていただけますか?
魔物が外に出てしまったら一般の方に被害が……。
それだけは絶対に避けなければなりません。」

「クワエリエレズに任せるという手もあるが、あいつらの目的は意味不明だ。
俺達と利害が一致しているとは限らない。」

「最悪の場合、結界破壊に必要な解呪呪文を隠ぺいされるかもしれないと。」
「守護魔法のかけなおしはあんたの魔法でどうとでもなるだろ。
問題はクワエリエレズのかけた魔法を解呪できるかどうかか。」

──扉を調べるクオン──

「どうだ? 解けそうか?」
「馴染みのない型だが、できなくはない。」
「結界系の魔法でも色々種類があるのですか?」

8-1.jpg

「その分我流だから少し厄介だな。
触媒になる鉱石があればいいが、アジューズの武具屋で使って品切れした。」

「鉱石なら、ここから少し歩いたところに鉱山の町がございます。
お目当てのものがあるかは存じませんが……。」

「それじゃあ、皆で行こうぜ!」
「中で魔物と戦う準備もいるだろ。
クワエリエレズと遭遇したとき、また襲ってくるかもしれない。」

「二手に分かれるのか? 分け方も慎重に決めないと。」
「必要な鉱石が分かるのはクオンさんだけですから、
そこは変えられないですね。」

「おい。あんた、まだ歩けるか?」
「……何を企んでるの。」
「戦力のバランスを考えて言っただけだ。
なるべく急ぎたいから、
万が一魔物と遭遇した場合に速攻をかけられるようにしたい。
来いよ。少しでも早く魔王を倒したいなら、他人を護りたいなら。」

「……行く。」
「さっさと済ませてくる。準備は任せた。」
「スミカちゃん……。」
「うん、大丈夫。アタシは大丈夫だから。」

──出発するクオンとスミカを見送るワタル達──

「館長の言った通りここからそう遠くなさそうだ。暗くなる前には戻れる。」
「スミカちゃん……。」
「大丈夫! ささっと行って、帰ってくるから!」
「俺も行こうか? ここで準備するだけなら三人も必要ないだろう。」
「ヤマト──
……アヤネと一緒にいてあげて。
ワタルが迷惑かける未来が見えるからねー。」

「オレを何だと思ってるんだよ! 買い物くらいできるっつーの!」
「1000-333は?」
「777!」
「と、いうわけで、こいつのお目付け役がいないと破産する。」

──クオンに耳打ちするヤマト──

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「気をつけろよ。」
「うん!」

鉱山の町

やはり今回最大の注目点は魔物撃退後のスミカとクオンの会話だろう。
スミカに愛の成就を諦めるよう促すクオンだが、これは自分と同じ生き方、
つまりは大切な人への思いが実らなかった無念を、恨みに変えて昇華することへの誘いでもある。
しかしスミカは
「この気持ちを諦める方法を、嘘をつく方法を覚えたら、アタシ、
きっと、誰のことも好きになれなくなるから」
と拒む。
クオンの生き方を拒否するために発されたこの台詞の意味合いが、
今後クオンの中でどう変わっていくのかを見守りたい。
また、さらっと
「クオンは家族を失っている」
「(あの世に逃げたという表現から)死因は自殺だ」
という重大なことが発覚している。
そして最後のワタルの自問
(……皆、いろいろ考えてるのに、オレだけなのか?
そういう悩みがないのって……)
は、第3章(18~23話)におけるワタルの絶望にかかわる重要な設問。

実際の会話

♪なし SE水の音

「やるよ。さっき買ったチュロスボール。」
「……言ってたよね。」
「あ?」
「戦う目的を間違えちゃ駄目だって。
クオンくんは、校長先生の家族に復讐するために戦ってるって。
じゃあ、どうして。今はどうして戦ってるの。
魔王を倒すことが復讐になるの。」

「ここで死んだら奴らの思う壺だろうが。
学校の名誉だけを手に入れて犠牲にした生徒は異世界で犬死。
名探偵もびっくりの完全犯罪の成立だ。」

「それじゃあ、さっき襲われていた人を助けたのは!?
全然関係ないじゃん!」

「一般人を見捨てたなんて噂が知れたら
この世界で生きていけないだろ。
情報を得にくくなる。」

「正義のためじゃ、ないんだね。」
「ああ、そうだよ。
正義なんて、あぐらかいて、優越感と札束の上で笑ってるようなヤツだ。
いつまで家族を信じるつもりだ? いい加減諦めろよ。
あんたの信じたい家族はいなかったんだから。
それで好き勝手やればいいだろ?
何なら、魔物討伐なんて放棄して、
イカルガが魔物で溢れるのを眺めればいい。
ムカつく奴らを皆殺しにできるぜ。
自分を裏切った人間なんて、思い切り憎んでしまえばいいんだよ。
そうすれば矛盾に苦しまなくて済む。」

「家族のこと、護りたくないの。」
「いねえよ、家族なんて。」

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「……寂しくないの?」
「寂しくなんてねえよ。憎くはなるけどな。」
「……嘘。」
「あ?」
「死んじゃった家族のことが憎いだけだなんて嘘でしょ。
事実についてる嘘じゃなくて、
気持ちについてる嘘って誤魔化せないものだよ。
アタシは嘘をついて生きたくない。
お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも、大好きで、
だからこそ、好きになってもらいたい。」

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※ネタバレ注意※

攻略

キュヌクス図書館

  • キュヌクス図書館はセネクス廃殿から北に位置する。
フィールドチャット

「図書館は廃殿から北だから、上でいいんだよな?」
「方角を上下左右で表現することに物を申したいが、
上下左右すら違っていた頃に比べると成長しているというややこしさ。」

  • 図書館の入り口にいるソラリスに話しかけるとイベント進行。
    スミカとクオンだけが鉱山の町に自動的に移動する。

サブイベント情報

  • 闇の魔跡地

図書館からやや東寄りに南下すると闇の魔跡地がある。
ボス対策がダークラウンと似通っているため、図書館に行く前に寄るのがオススメ。
セネクス廃殿から直接向かうなら東方向に行こう。

ボス攻略
ボス戦の攻略はこちら→闇の精霊長
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※ サブイベント会話集に会話掲載あり。
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鉱山の町

♪アジューズ(曲名:Town /配布元:Presence of Music)

初期位置は町の入り口。左回りで町の中へ進もう。
チャットはあるが、アイテム入手はなし。残念。

チャット内容

「…………。」
「…………。何か食うか。」
「……いらない。」

6つ並んでいるテントのうち、
1.左上のテントのおじさん
2.二つの屋台のうち、左の屋台のお姉さん
この2人に話しかけるとイベント進行フラグが立つ。
町の入口に戻ろうとするとボス戦のアイコンがある。
余談だが、テントのおじさんと屋台のお姉さんのどちらに先に話しかけたかで、
クオンの台詞に若干の変化がある。

  • フラグを立てる前に、町の左上にいる緑髪の兵士に話しかけると
    「物理ダメ減少+」「魔法ダメ減少+」の魔装石をもらえる。
  • 右上で川遊びしている金髪の男の子に話しかけると、シルクのベールを5個もらえる。

ボス戦は爆属性攻撃必須になるため、あらかじめクオンに爆属性スキルをセットしておくとよい。
ただし、セットし忘れてもメニューが開き、装備変更可能なのでその時でも問題ない。

ボス攻略
ボス戦の攻略はこちら→ブラックナイト
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