ドッグ・ツース・パール

Last-modified: 2020-09-10 (木) 00:39:22


15.ドッグ・ツース・パール
宝石言葉:激しいしかえし

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あらすじ ※ネタバレ注意※

※ 15話は重要な会話が多いので、ごく一部を除く9割程度の内容を別ページに載せています。
一括して見たい場合は、こちらに直接跳んでください。

 

ショートカット
プロクト城・謁見の間
エフライント神殿
プロクト城

 

冒頭回想・ワタル編

ワタルとタクヤが倉庫の掃除をしている。
大騒ぎしながら掃除をするワタルに、タクヤは
「……ワタルくんは。どうして僕を庇ったの?
僕が競技会でミスをしたのは事実だ。
僕を庇わなければ、こんな罰を受けずに済んだのに。」
と尋ねる。
「何でって言われてもなー……」
と答えに詰まるワタルに、タクヤは詰め寄る。
「理由もないのに助けたの?
自分がどうなるか分からなかったわけじゃないだろう!?」
ワタルは笑う。
「大切な人だからこそ、一緒に悩みたいもんじゃないかな。
楽しい気持ち、嬉しい気持ちって、きっと誰とでも分け合える。
同じ場所にいるだけで、同じ気持ちにしてくれる。
でも、辛い気持ち、苦しい気持ちは違う。
そう簡単に見せられない。
それを見せるのは怖いことだと思う。
オレ、タクヤのことが大切だから。
だから、誰とでもなれるようなものじゃなくて、
もっと、それ以上でいたいから。」
そして再び大声を上げながら掃除に取りかかるワタルに、タクヤは何も言えなかった。
だから、その胸中をワタルが知るはずもないのだ。

(――正直、理解はできなかった。
あまりに当たり前のように言われたからだろうか。
僕はそれ以上、この話を続けられなかった。
頭が追いつかなかったんだと思う。
そんなことを言われたことがなかったから。
雑巾を振り回すその姿は、
「これ以上言うな」と脅しているようにも思えた。
だから僕は、あの気持ちを言えなかったのだ――)

プロクト城・謁見の間

プロクト城でワタル達は、エフライン神殿という場所に、
新たな大型魔物が出現したと聞かされる。
そして大臣は、唐突にこう切り出した。
「今度こそ、大型魔物の出現理由──新たな魔王の手がかりをつかんでくださいね。」
新たな魔王? とワタルが疑問を呈すると、大臣は淀みなく答える。
「私も推測くらいはできますよ。魔物を生むのは魔王です。
今の状況から考えれば、「魔王は複数存在する」と考えるのが妥当です。
命の繋がりは面倒だとか、そんなくだらない理由で世界を滅ぼす存在が複数も──」
それを遮ったのはクオンだ。
「魔王討伐の現場にはいらっしゃらなかったのに、よくご存知ですね。」
「知ってほしいのだと思っていましたよ?
あなたが夜な夜な城の書物庫に忍び込んで何やら調べているようでしたからねえ。
怪しんでくれと言っているようなもの。」
大臣の嫌みに対して、クオンは何も言わなかった。
エフライント神殿に急ごうと謁見の間を退出しかけた時、
唐突に国王が口を開いた。
「……同じ目だ。」
その言葉はヤマトに向けられている。
「生命の重みを知らぬ者に、生命を護ることなどできぬ。
政治も、戦も、本質は同じ。
己の価値に無知な者は、過大評価する者よりも重大な厄災をもたらす。
あの娘のようにな。」

エフライント神殿

神殿を進む途中、ワタルたちは爆発床のトラップにかかり、
吹っ飛ばされてバラバラになってしまう。

スミカとヤマトは同じ場所にとばされていた。
ワタルたちと合流しようというヤマトに、スミカは話を切り出した。
「……ヤマトはさ、魔王のこと、どう思ってる?」
「魔王は一人じゃないことについて?」
「ううん。魔王の正体のこと。」
ワタルが魔王討伐をためらった時の声や表情を見ると、スミカは切なくなるという。
ワタルが変わることを嫌がるっているようにも思えると。
「魔王ってさ、本当にアタシたちの知らない存在なのかな?
アタシたちに関係している誰かだとしたら、
今、魔物を生んでる魔王も……。」
ヤマトの返答は素っ気ない。
「魔王なんかになったんだ。
それなりの理由があったんじゃないか?
魔王なんかになるような人間には大きな負の感情が集まるはず。
恨みを買うような生き方だったんじゃないか?」
「そうなのかな」
スミカは釈然としない。そんなスミカに、ヤマトはこう言うのだった。
「スミカは誰かの役に立ちたい、世界を護りたいんだろう?
魔王の仕組みがどんなものであろうと
その気持ちを大切にすればいい。
スミカはスミカのままでいればいいよ。」
それを聞いたスミカは笑顔になる。
「……うん。そうだね。
アタシが迷った時、ヤマトはいつもそう言ってくれるよね。
プロクトに来たばっかりの時もさ、アタシ不安でいっぱいで。
誰かの魔法空間の中なんじゃないかとか、
色々考えて、ぐるぐるしちゃってて。」
「それは俺も考えた。
だけど、魔法で作った空間に取り込む場合、
創造主と面識のない人間には違和感を持たれやすい。
ある程度の魔法を使える人間には気づかれるだろう。」
「そうだよね。
だからアタシも、プロクトって本当にあるんだなって思った。
誰かの魔法なら、クオンくんとか、気づくと思って。」
ここで話は終わり、二人はワタルたちを探しに向かう。
先をゆくスミカの後ろで、ヤマトを再びあの異変が襲っていた。

一方、クオンは罠を避けつつ進みながら、自分の考えを整理していた。
(ポーレートの役人とプロクトの兵士、
突然倒れたのを偶然で片付けるほど、お気楽馬鹿じゃねえ。
異変が起きたとすればパジャーユ火窟。
大型魔物を倒した後に感じた魔力。
誰かが魔法を使いやがった。
あれだけの魔力だったのに、あの脳内お花畑はともかく
他の人間も魔法をかけられたことに気付いてない。
あの魔法が空間系の魔法だとすれば、
俺以外が魔法を認知していないことと、
兵士達が突然倒れたこと、二つが繋がる。
倒れる前に兵士達がしでかしたのは”誰に”対してだったのか。
空間創造系の弱点、どういう人間にはカラクリがバレるのか。)
そしてクオンは、起こっている事態を完全に把握する。
(……あの脳内お花畑が納得するわけねえ。
また「オレには倒せない」とかほざくに決まってる)
どうすればいいのか。クオンに迷いが生じる。
その時、後方から爆発音がして、ワタルが叫びながら走ってくる。
また爆発トラップを踏んだのだろう。
彼は前方にクオンの姿を発見し、喜んで近づいてきた。
「おお、クオン! よかった、無事だったんだな! いやー、これで安心!
オレ一人でいると、また爆発トラップにかかりそうだし!」
「一回目のトラップにかかった時、魔法の系統や癖を把握してねえのかよ。
その癖を逆探知すれば、トラップの在り処くらい予測できるだろうが。」
しかしワタルにそんなことが出来るはずもなく、
ご丁寧にもクオンが避けた罠を踏んでしまう。
「馬鹿──」
クオンは咄嗟にワタルを突き飛ばして庇い、爆発に巻き込まれてしまった。
「クオン!」
しかし、クオンは涼しい顔のままだ。
「大して喰らってねえよ。」
ワタルは心底感心した、という風に話し始める。
「……やっぱりさ、クオンってすごいよな。
他人のことを護るだけの力があって、こうやって、簡単に誰かを助けられて。
オレみたいに、じいちゃ──魔王を封印するのに、
アザリーの力を借りたのとは違いすぎて。
それに加えて高身長のイケメンだし、
クールビューティーで学校きってのモテ男だし、
女だったらアタクシ恋に落ちてるわウフフー──」
クオンは突然ワタルにつかみかかって壁に追い詰めた。
「それって当て付け? 馬鹿にしてんの?」
思いがけない態度と言葉に、驚いて返答に詰まるワタル。
「別に、そんなつもりじゃ……」
クオンの言葉の攻撃は止まらず、さすがのワタルも気を悪くする。
「人の神経を逆なでする言葉を無意識に言えちゃうわけ? 自覚あるよりタチ悪いな」
「何でいっつもそういう言い方するんだよ!
本当は違うくせに、そうやって誤解されるような言葉を選んで!」
「あんたに何が分かるんだよ。
家族がいて、友達がいて、どんなに馬鹿でも許してもらえる環境下。脳内花畑の分際で」
「分かんねえよ、だから聞いてるんだろ!
自分には家族がいないのに、オレにはいるからムカつくってことか――」

▲一番上へ
ワタルはハッとして言葉を止めるが、時既に遅し。
ワタルが自分の過去を盗み偽いていたのだと知ったクオンは、さらに苛立ちを募らせる。
「聞いてたってことは、知ってるんだよな? 俺が家族を誰一人救えなかったって。
知ってるくせに、「簡単に誰かを助けられる」?」
「でもあれは、校長先生とか、真犯人とか、
そういう人達のせいだって──」
「そんなの関係ねえんだよ、お花畑。
大事なのは結果だけ。家族に先逃げされた人間、それだけだ。」
「それでも! 今のクオンは、たくさんの人を助けられる!
家族を救えなくて悲しいからこそ、
その気持ちを忘れないで、戦って──」
「正論で人を殺すのがお好きなんだな。
「復讐なんて何も生まない」
「そんなことをしても、君の大切な人は喜ばないぞ」、
そういう幸せ者の綺麗事は聞き飽きた。」
二人の口論はエスカレートする一方だ。
「だから何もしないのかよ。自分がよければいいのかよ。
わざと誰かを傷つける言葉を選んで、嘘ばっかりついて!
できるのにやらない、でも、やらない理由は嘘ばっかり。
力のない人から見たらそんなの許せるわけないだろ!」
「てめえの方だろうが! できるくせにやらねえのは!
できるくせにやらねえ、でも、やらねえ理由は綺麗事ばっかり。
力のねえ人間から見たら当て付けにしか見えねえんだよ!」
その時、皆と合流しようと歩いていたアヤネが、偶然二人の口論を目撃してしまう。
「だ、だめ、です……!」
その声に、ワタルは口論を中止してアヤネに謝罪した。
「……ごめんな! 何か怖がらせちゃって。
オレがまた爆発トラップ踏んじまってさ!
クオンが庇ってくれて助かったけど、
気をつけやがれこの野郎、みたいなー。」
アヤネは、一人黙っているクオンに声をかける。
「クオンさん。」
「あとの二人は。」
「スミカちゃんとヤマトさんには、私もお会いできていません。
えっと、今のお話って──」
クオンはアヤネの話を最後まで聞かずに歩きはじめる。
その背中をアヤネは心配そうに見つめていた。

5人は無事に全員揃うことが出来た。
そして神殿の最奥部で大型魔物を2体発見し、見事撃破に成功するが、
魔物は前回と同じように消えてしまった。
「魔物の特徴には、魔王の傾向というか、考えが反映されるのかもしれないな。」
ヤマトが推論した。
初代魔王は「生命の繋がりを壊したい」とい主張だったため、
魔物も破壊欲求が強かった。
しかし現在の魔王は、その類とは別の負の感情を抱いているということなのだろうか。
しかし、今回も手がかりはつかめず。
「とりあえずさ、また手がかり掴めずじまいってことでしょ?
今度はどんな嫌味がとんでくるか。」
と、げんなりするスミカ。ヤマトとアヤネが、プロクト城の方で何か掴んでいるかも、と一縷の望みを口にするも、スミカは帰りたくない様子だ。
「怒られるって分かってる場所に戻るのって嫌だよねー……。」
全てを知っている筈のクオンは、何も言わない。

プロクト城

いくら嫌でも報告しないわけにはいかない。
ワタル達はプロクト城へ向かった。
そして、謁見の間手前にある階段にさしかかった時、
奥からうめき声が聞こえてくるのに気づく。
胸騒ぎを感じつつも謁見の間へ行くと、大勢の兵士が血を吐いて倒れていた。
その惨状に驚くが、
「回復系統の魔法で治療できないんですか?」
ヤマトの指示で、アヤネが一人の兵士に回復魔法による治療を試みる。
何と口を開けるようになった兵士によると、皆が一斉に苦しくなったという。
そこへ、奥にいた大臣が近づいてきた。
「説明していただきましょうか? これは誰の仕業なのかを」
先に兵の手当をするべき、とスミカが進言するが、既に手は尽くしているという。
手当をしようにも医務室はいっぱいで、有効打が見つからないため
対処療法しかできない状態だという。
しかし大臣は、犯人の見当はついているという。
「魔王でしょうか」と訊くアヤネに大臣は首を横に振る。
魔法を使えない我々を、魔王が脅威に考えているとは思えないと。
「では、逆に考えるのです。
プロクトに逆らいたいと思っているのは、作戦を乱す行動をとったのは誰なのか」
そう言って大臣は、クオンの前に立つ。
「心当たりがあるでしょう?」
クオンは沈黙している。反論したのはスミカだった。
「ちょっと待ってください!
こんなことをする意味なんて、私達にだってありません!」
しかし、大臣は耳を貸さない。
「我々に見つけられない有効打……。
魔法によってもたらされたものとすれば合点がいきます。
「陛下の前で暴言を吐き、結界破壊作戦は独断で無視、
最もプロクトに刃向ったのはあなたです」
「そんなの無茶苦茶です!
クオンくんを犯人にするために、
理由をこじつけているだけじゃないですか!」
「本当にその理由なら、
ポーレートの方にまで危害をくわえる必要はないと思います。」
スミカとアヤネが抗議し、ワタルも大臣に詰め寄る。
その時、クオンが何かに気づいたようなそぶりを見せたことには、誰も気づいていない。
「クオンがこんなことするわけないだろ!
テキトーなこと言うな!」
ワタルが抗議している間にも、クオンは何事か思案している。
そして、ワタルが回復魔法をかけてまわろうと仲間たちに声をかけた時。
突然クオンが声を発した。
「てめえに何が分かるんだよ。」
皆が一斉にクオンを見る。
「俺がこんなことしない?
その自信はどこから来るんだ?
ご自慢の花畑からか?
俺を信じているわけじゃねえ。誰も疑えないんだよ。
綺麗事を愛してやまない、いい子ちゃんだからな。
こんな真似してるヤツがいるんだよ。あんたの知ってる誰かにな。
でも、あんたはそいつを疑えない。魔王を倒せない。」
そして、ワタルに背を向けて歩きはじめ、
すれ違い際に、スミカに素早く何かを託した。
「また嘘つくのかよ! そうやって逃げるのかよ!?」
「てめえといると倒せるものも倒せねえんだ、カス!
仲良しごっこのために来たんじゃねんだよ!」
ワタルに吐き捨てて、クオンは振り返って大臣を睨む。
「「疑わしきは罰せよ」ですよね?
御自由にどうぞ。牢獄にでもぶち込みますか?
脱獄して一人で魔王を追った方がよっぽどはやく片付くと思いますよ。
それで残りの人間にこの現象の解決法を探してもらえばいい。
当てはありますから。」
大臣の指示で動ける兵士達がクオンを取り囲む。
「つれていけ!」
クオンは全く抵抗せず、連行されていった。
「こんなのおかしいだろ!
テキトーなこじつけの理由で捕まらないといけないなんて!」
とワタルは大臣に詰め寄るが、大臣は全く取り合わない。
「なら否定すればよかったでしょう。
彼は一言も否定の言葉を発しませんでした。
理由なんてどうでもいいのです。
あの青二才の痛い男なりに何かを護ろうとしているのか知りませんが。
「疑いを否定しなかった」客観的事実はそれだけです。
そして、それはたいてい「後ろめたいから黙っている」のですよ。」
そんな中、スミカは思案していた。

※ネタバレ注意※

考察 ※ネタバレ注意※

ページ容量の都合で、会話は別ページに載せています。
一括して見たい場合は、こちらに直接跳んでください。
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考察の各項目最後からも掲載場所へダイレクトに跳べます。

ショートカット
プロクト城・謁見の間
神殿のスミカとヤマト
神殿のワタルとクオン
ボス戦後
クオンの言葉の意味

 

第15話のタイトル「ドッグ・ツース・パール」の宝石言葉は「激しいしかえし」。
ワタルに危害が加わると何者かによって報いを受ける。
だが、その「危害」は「少し嫌味を言う」「意図せず衝突する」
程度のものでも含まれる。ここまでくると異常だ。
そして、あることからその異常な「激しい仕返し」を受けることになるのは……。

 

冒頭回想・ワタル編

冒頭回想の注目点は、下記のワタル返答だ。

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この返答をどこかで見たことがないだろうか。
実は第10話の駐屯地で、アザリーに返答した内容によく似ているのだ。

「……楽しい時だけ一緒にいればいいって、そういうの、嫌だ。
皆で幸せになりたいけど、悩みから逃げることとは違う。
自分の理想を押し付けるだけの関係なんて、そんなの嫌だ。」

この返答にアザリーは
「本当に心の奥から出た言葉?」
と疑念を発していた。

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ワタルは
「楽しい時間、嬉しい時間だけを共有するのは嫌だ」
と言っているが、本当に負の感情に目を背けてはいないのだろうか?
第3章(18~23話)にて明かされる真実が、ワタルにその問いをぶつけることになる。

タクヤは、ワタルの答えに戸惑ってしまう。
虐められたせいで、自己肯定感が弱くなってしまっているからだろう。
だが、大事なのはそこではなく
「雑巾を振り回すその姿は、「これ以上言うな」と脅しているようにも思えた。」
という表現だ。
これは、ワタルが無意識に
「全体幸福論を否定する要素からの逃亡」
を図っていることを意味している。
「タクヤを助けたことで自分が傷ついている」
「タクヤを助けなければ自分は傷つかずに済んだ」
と認めれば、それは「皆で幸せに」という価値観の否定になってしまう。
だから「その話をこれ以上するな」ということなのだ。
ワタルは一見
「明るくて正義感があって皆のことを大事にする正統派熱血主人公」
のように見えるが、実は逃げるところはしっかり逃げている。
これを
「主人公のくせにウジウジしていて嫌い!」
ととるか
「人間味もある主人公でいい!」
ととるかは好み次第だ。
作者がワタルを正統派熱血主人公にしないのは、魔コネが魔コネたる所以で、
他のフリーゲームと一線を画す特徴だと断言できる。

ポイントはもう一つ、タクヤのモノローグの最後にある。
彼は、一体何を言えなかったのだろうか。
それは、ワタルの全体幸福論を否定するものなのは間違いない。
それが何なのかは、もう少し待てばわかる。

冒頭シーンの会話はこちら→冒頭回想・ワタル編
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プロクト城・謁見の間

謁見の間では、大臣のセリフがポイント。
「今度こそ、大型魔物の出現理由──新たな魔王の手がかりをつかんでくださいね。」
「私も推測くらいはできますよ。
魔物を生むのは魔王です。
今の状況から考えれば、「魔王は複数存在する」と考えるのが妥当です。」
これに対しては、クオンが真っ向から疑問をぶつけているが、要は
「知りすぎている」
ということだ。
確かに大臣は頭が切れる。
しかし、現場にいもしないのに、さも見ていたかのように
スラスラと淀みなく答えている。
不自然さが拭い切れないのだ。
また、目立たないが、大臣にクオンが問いかけたというのもポイント。
クオンは、この時点でもほぼ騒動の全貌を把握している。
その確認のために、わざわざ天敵ともいえる大臣に
反感を買いそうな言葉をかけている、と考えれば意味は通る。
そして最後、国王がヤマトにかけた言葉、
「己の価値に無知な者は、過大評価する者よりも重大な厄災をもたらす。」
これはこの先の展開を暗示しているので、頭の隅に置いておこう。

実際の会話はこちら→プロクト城・謁見の間
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神殿のスミカとヤマト

神殿のスミカとヤマトのパートでは、まずヤマトの返答がポイント。
今の段階で「最初の魔王」の正体を知っているのはワタルとヤマトのみ。
逆を言えば、ヤマトはワタルの祖父が魔王だったことを知っている。
それにもかかわらず、出てきた言葉は「自業自得だ」とでも言いたげなものだ。
ヤマトにとって、ワタルとスミカを傷つけるものは良くない存在だということが
とてもよく分かる場面だろう。
そして登場するのが
「スミカはスミカのままでいればいい」
というおなじみのフレーズだ。この辺りから、この台詞が狂気を帯び始める。
しかし、この時点ではまだ初見のプレイヤーは
「ああ、いつもの慰めだな。」
ぐらいにしか受け取らないケースも多いだろう。
スミカもそれは同様で、
「アタシが迷った時、ヤマトはいつもそう言ってくれるよね。」
と安心してしまうのだ。
言い方は悪いが、「変わらずにいて欲しい」というヤマトの術中に見事に嵌まっている。
また
「魔法で作った空間に取り込む場合、
創造主と面識のない人間には違和感を持たれやすい。
ある程度の魔法を使える人間には気づかれるだろう。」
ということと、前回までに出た布石を合わせると、
今回の騒動の全容が見えてくるだろう。
(ここで答えを書いてもよいが、ネタバレになるのと、
この事実を隠そうとしている“彼”もいるので伏せておく)

実際の会話はこちら→エフライント神殿
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神殿のワタルとクオン

ワタルとクオンのパートでは、ついにクオンが事態を完全に把握する。
だが「ワタルが納得するわけない」という理由から、
真実を告げるべきか否か迷ってしまう。
その結果、沈黙してしまうことになるのだが……。

そしてついに、「簡単に誰かを護れる」という
クオンにとっての地雷ワードをきっかけに、二人の正面対決となる。
注目したいのは、双方が相手への批判に
「できるくせにやらない」
という言葉を用いていること。
「自分からすれば喉から手が出るほど欲しい力を持っていながら、何故やらないのか?」ということだ。
ワタルにしてみれば、クオンの頭脳や戦闘能力が羨ましい。
それがあれば、祖父やアザリー、タクヤを護れたかもしれないと思っているからだ。
一方クオンは、ワタルのコミュニケーション能力が羨ましい。
ワタルの一声でスミカが助かったように、
自分も家族を護れたかもしれないと思っているからだ。

15-11.jpg

15-12.jpg

もう少し掘り下げてみよう。
ワタルの成績が悪いのは、彼が努力をしないということも多いに関係している。
それなのに羨ましがっているのだから、クオンが怒るのは当然だ。
しかし、努力すればワタルがクオンと並べるかというと、おそらく無理だろう。
特に魔法は、生まれつきの能力も関係がある上に、「学校でも教わらない」爆発魔法をワタルが扱えるわけがない。
付け加えるなら、本編で爆発魔法はクオンの専売特許で、彼以外は敵も味方も誰も使えない。
これは、どうあがいてもワタルには使えないことの証明でもある。
(※ 爆発魔法は魔法の素質が高くないと習得できないという設定あり。)

対するクオンは、元々コミュニケーション能力が壊滅的というわけではないだろう。
性格的に苦手ではあるのだが、物語後半の彼を見れば、
真っ直ぐ育っていればここまで酷くはなかったと感じる場面がある。
クオンは、過酷な人生のせいで人を信じられなくなり、
すっかり臆病になって、屈折してしまった。
これでは、まともなコミュニケーションなど出来ようはずもない。
しかし、だからと言って人と対話する努力を怠り、
捻くれて人を傷つけたり怒らせたりしていいことは決してない。
もっとハッキリ言えば、クオンは心が弱いのだ。
ワタルは、虐められているタクヤを庇いにいく勇気や
独りぼっちのアザリーに声をかける思いやりなど、
他人への優しさを行動で表せる人間だ。
そんなワタルだから人は彼に心を開くのだが、
これはワタルが育ってきた課程で、彼自身が培ってきた対話能力にほかならない。
対人関係の構築やコミュニケーションの取り方の学習を怠っていたクオンが、
それを羨ましいというのはお門違いなのだ。

 

クオンがワタルのコミュニケーション能力を羨ましがるのは、
奥に潜んでいる彼のもう一つの性格が関係しているのだが、それは次回まで伏せる。
もっとも、無界版とASをプレイした人なら、その性格はお馴染みだろうが。
(ASの公式ページにあるクオンの紹介文にハッキリ書かれている。

 

一見正反対な二人。けれど動機は同じ「誰かを護りたい」。
しかしそれに必要なものはやはり正反対。
この「違うようで同じ」「同じようで違う」という関係性が
ここでは非常に丁寧に描かれている。
実は、過去にシナリオ担当者が
「ワタルとクオンは意図的に正反対にしている部分がある。」
と明言している。そして、
「正反対の性質を持った味方同士の本気の戦い」
が好きだという話だ。それが本作で実現したということなのだろう。
二人が本気で言い合う場面は本作に3回出てくる。
最初がここで、お互いの本音をぶつけ合っている。
このことで、二人の関係が大きく変わりはじめることになるのだが、
あと2回はどうかというと……乞う、ご期待! (石を投げないで!)
ちなみに、2回目は次の話のクライマックス時なので、感動間違いなしだ。

話を元に戻そう。
ここでワタルと言い合いになったことで
「ワタルに危害が加わると何者かによって報いを受ける」
というルールに当てはまってしまたクオンに、危機が迫る。

β版コメンタリー(見たい人は反転)
「大切な誰かを護りたい」という根底思想は同じなのに、
どうしてこうも正反対になってしまったのか。
そんな2人のぶつかり合いっていいですよね。
ここは、どちらの言い分にも納得できるようにはしていたつもりです。
クオンの度重なる暴言や斜に構えた態度にはイラっときてほしいし、
ワタルの無自覚マウントっぷりにはムカっとしてほしい。
ただ、無界の傾向を見るとクオン擁護のワタル叩きが多くなりそうで心配ですね。
ここでも先に喧嘩を吹っ掛けているのはクオンなのですが。

実際の会話はこちら→エフライント神殿
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ボス戦後

ボス戦イベントでは、ヤマトの
「魔物の特徴には、魔王の思想が反映されているのでは?」
という推論が重要。
第2の魔王が抱くのが破壊欲求ではないのなら、どのような負の感情なのだろうか。
ヒントは、ワタルに危害を加えた人物は報いを受けるというルール。
誰かが、ワタルを大切に思っていることの裏返しだとしたら……?
これまでに、ワタルを救う力が欲しい、と強く願った人物はいなかっただろうか?

実際の会話はこちら→ボス戦後
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クオンの言葉の意味

プロクト城謁見の間では、何者かの魔の手がクオンに伸びる。
倒れた兵士は、ワタルに危害を加えたわけではない。
クオンを陥れるために使われたに過ぎないのだ。
それに気づいたクオンが発した言葉が重要なポイントとなっている。
それらのいくつかは次回明かされるので、それ以外の”クオン語”を解説しよう。
まずはこれ。

「俺を信じているわけじゃねえ。誰も疑えないんだよ。
綺麗事を愛してやまない、いい子ちゃんだからな。
こんな真似してるヤツがいるんだよ。あんたの知ってる誰かにな。
でも、あんたはそいつを疑えない。魔王を倒せない。」

前半の2行は、ワタルの全体幸福論を真っ向から批判する言葉。
全体幸福を唱えるなら、誰も疑うことは出来ない。
一見素晴らしいと思われるそれは、時として真実を見誤ることになる。
真実から目を背けることにもなるそれは、綺麗事に過ぎない。
つまり、クオンはワタルの欠点を正確に理解しているということ。
そして後半の2行は、第二の魔王のヒントを言っている。
翻訳すると、
「あんたの知り合いが大勢の人を苦しめている魔王なんだよ。
でも、あんたはそいつを疑えないし、倒せない。」

次の言葉は、一見ただの暴言だが、実は違う。

「てめえといると倒せるものも倒せねえんだ、カス!
仲良しごっこのために来たんじゃねんだよ!」

これは、大臣を騙すためのものと考えると筋が通りやすい。
自分は仲間たちも裏切っている、仲間たちは今回の件とは全く関係がない、
と思わせるための演技とみて間違いないだろう。
(ワタルへの苛立ちが含まれていることは否めないかもしれないが、
すぐ後のストーリーから考えると、単なる暴言ではないと考えたほうが筋が通りやすい)
ただし、その言い方はかなり酷く、大抵の人間なら傷ついてしまうだろうと思われる。
演技だとしても、もう少し言い方があるのではないだろうか。

最後の大臣への言葉は、次の回に答えが分かるので伏せる。

実際の会話はこちら→プロクト城・謁見の間
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最後に補足をひとつ。大臣の

「なら否定すればよかったでしょう。
彼は一言も否定の言葉を発しませんでした。
理由なんてどうでもいいのです。
あの青二才の痛い男なりに何かを護ろうとしているのか知りませんが。
「疑いを否定しなかった」客観的事実はそれだけです。
そして、それはたいてい「後ろめたいから黙っている」のですよ。」

この言葉は、第14話の回想で裁判所の男性が言っている言葉と非常に似ている。

「あなたの父親は、有罪判決が出た直後、自殺したそうですね。
後ろめたいことがあったのではないですか。」

クオンも、クオンの父も後ろめたいことなど何もない。
それなのに、事実とは異なる噂に踊らされた世間が、上辺の正義を掲げて二人を追い詰める。
これは、何も創作上だけの話ではない。
現実でも、真実をねじ曲げて嘘を”真実”だといって報道するマスコミと、
それに踊らされて極端な正義を振りかざす一部世間が確かに存在する。
その犠牲となった人の痛みなど、彼らには全く関係がない。
この話は、そんな世間に対する作者の強烈な批判ではないかと補完者には思えるのだ。

物語は2度目の山場へさしかかろうとしている。
濡れ衣を着せられたクオンの父親は自殺してしまったが、同じように濡れ衣を着せられたクオンは、どうなるのだろうか。
仲間たちは、果たして……。

※ネタバレ注意※

攻略

エフライント神殿

♪エフライント神殿 (曲名:Forgotten Promises /素材集:菊田裕樹 BGM素材集-The Calm-)

エフライント神殿はプロクトから南西に位置する。橋を渡った先のところ。
徒歩だと結構距離があるが、テレポレスでショートカット可能。

フィールドチャット

「エフライント神殿はプロクトから南西に進んだところだな。
けっこう距離がありそうだ。」

「こういう時こそ、レッツ・テレポレス!」

神殿にギミックはあるが、構造はいたって簡単なので迷うことはないだろう。
宝箱を取り逃さないように進もう。

  • 宝箱の中身
    1階:雨雲のランプ(5)、深海の珊瑚礁(5)、幼竜の牙(5)、魔族の布(5)
    黒き杯(5)、天界のハープ(5)、猛き溶岩(5)、天の羽衣(5)
    2階:催乱耐性+、虹色の筆(5)、癒しのオルゴール(5)、シルクのベール(5)、純血の雫(5)
    抗魔減少耐性+、抗魔半減耐性+、3000Coin、ゴールドエリクサー
    • クリア後再訪:闇強化++、光強化++

ギミックについて
神殿1階には左下と右下に合計6部屋あり、
それぞれの部屋に色の変わるクリスタルがある。
このクリスタルの色を正しく変えると先に進めるようになる仕組み。

  • 解除のヒントは左・左上・右・右上にある4つのオーブ台に刻まれている。
    難易度は、メモをきちんと取れば自力でも分かる程度。
    分からない場合、解法(正解も)はチャットで説明してくれる。
    今回のチャットは、ヒントを全く読まない、ヒントをいくつか読む、
    ヒントを全部読む、という状況に合わせて3パターンもある。
    ギミック解除後にも一つあるので、こまめにチャットしてみよう。
ヒント

左:黒と黄色のクリスタルの間には2つのクリスタルがある。
左上:青色のクリスタルは黄色の右隣にある。
右上:黒と赤のクリスタルの間にあるのは桃色のみ。
右:緑のクリスタルの左にクリスタルはない。

ヒントを読む前のチャット

「魔物の属性は光と闇でしょうか。耐性と弱点が相反するので、対策が難しいですね。」
「大丈夫! とりあえず殴ればいつか倒せるんだし。」
「百周くらいまわってむしろ清々しいわね。」

ヒントを全部読む前のチャット

「クリスタルがどうこうって書いてあったね。
どういう意味なんだろう?」

「南に6つの部屋があって、それぞれにクリスタルが置かれている。
それの色を操作するんだろうが……。」

「はいはい、いつものアレな。
無駄に歩かせて魔物と戦わせて
こっちの体力を奪う作戦だろ?
テキトーにやってりゃそのうち当たるんじゃね?」

「720通りを試す根気があるならな。
順番を特定するには別のヒントが必要だ。」

答えつき解法チャット

「何だこの文章問題は?
たった4つしかヒントがないのに、6つのクリスタルの順番を特定するのか!?
物理的に不可能なことを要求しているぞ!」

「「物理的に不可能」の要素が見当たらない。
この4つがあれば特定できるだろ。
まず、「緑のクリスタルの左にクリスタルはない」。
このヒントから緑は一番左で固定される。
次に「黒と黄色のクリスタルの間には2つのクリスタルがある」。
このヒントから、型は4つに絞り込める。

「「緑・〇・黄・〇・〇・黒」
「緑・黄・〇・〇・黒・〇」
「緑・〇・黒・〇・〇・黄」
「緑・黒・〇・〇・黄・〇」の4つか。」

「「青色のクリスタルは黄色の右隣にある」、
このヒントを踏まえると、「緑・〇・黒・〇・〇・黄」という型は
不正解になりますね。」

「そっか! 黄色を一番右にしちゃったら、その右隣に青をおけないもんね。」
「さっきの型に、「青色のクリスタルは黄色の右隣にある」
この条件を当てはめる。」残る型は、「緑・〇・黄・青・〇・黒」
「緑・黄・青・〇・黒・〇」
「緑・黒・〇・〇・黄・青」の3つ。
あとはひとつずつ残りの枠に「黒と赤のクリスタルの間にあるのは桃色のみ」に
合うか合わないかを確認するだけだ。
まず「緑・〇・黄・青・〇・黒」。
「緑・桃・黄・青・赤・黒」は論外だし、
「緑・赤・黄・青・桃・黒」の場合も
黒と赤の間に、桃以外の色が混ざる。」

「「緑・黄・青・〇・黒・〇」の場合、
「緑・黄・青・赤・黒・桃」
「緑・黄・青・桃・黒・赤」
どちらも間に桃色を入れられないな。」

「残りは「緑・黒・〇・〇・黄・青」ですね。
「緑・黒・赤・桃・黄・青」」では、
黒と赤で桃色を挟んでいませんから──」

「「緑・黒・桃・赤・黄・青」!
これなら、黒と赤の間には桃色しかないね!」

「いいかお前達ー。ここテストに出るぞー。
頭かっぽじってよーく理解するんだぞー。」

「お前がな。途中から欠伸していたのを見逃してないからな。」

ギミッククリア後にチャットすると「転倒付与攻撃++」の魔装石を入手する。

ギミック解除後チャット

「あーあ。あの仕掛けのせいで疲労感が内側からマッハ20で追いかけてくるぜ。」
「お前の貢献度でマッハ20ならこっちは256あるだろうな。」

──転倒付与攻撃++獲得──

「武器を振り回す担当の馬鹿の一つ覚えの語源が
疲労感を露にしているのは忌々しき事態だな。
敵は転倒させて致命傷むき出しにして物理で一気に片付けるのが得策か。」

「魔法や必中の攻撃に耐性のある魔物がいるみたいですね。
物理の攻撃に光・闇属性を付与する方法が最も効果的でしょうか……。」

2階に上がると長めのイベントが始まるので、必要なら事前にセーブしよう。
パーティが分断されるが、イベントで集合するので心配はいらない。
最奥部に進むとボス戦。

ボス攻略
ボス戦の攻略はこちら→エイビオン&ゴマゴッグ
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サブイベント情報

  • 薬草が欲しい
薬草が欲しい
薬草をとってきてほしいのです。
断絶のほこらにて待っています。

フードの人物三度(みたび)登場。
ただし、「お菓子を届けて」、「募金のお願い」をクリアしていないとイベントは発生しない。
断絶のほこらで話を聞いてから、ザフラの森へ行こう。
ザフラの森最奥部でボス戦。

  • ボス戦の攻略はこちら→ビッグスライム
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ボス撃破後、断絶のほこらで依頼者に報告すると、20.000coinとエキサイダーマ1個を貰える。

※ サブイベント会話集に会話掲載あり
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誕生石
詳細はこちら→「誕生石の在り処
ラピスラズリ
エフライント神殿:1階左上の右側にある天使像の裏

プロクト

フィールドチャット

「あーあ、怒られに行きたくないなー……。」
「そういう時は、頭の中で先生の顔に落書きをするんだ。
不思議と時間が過ぎていくぞ!」

「お前に対する先人達の有難い説教が一切届かない理由が判明。」

  • プロクト城の謁見の間に行くとイベントが進む。

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