アレキサンドライン・サファイヤ

Last-modified: 2021-06-11 (金) 10:55:33


7.アレキサンドライン・サファイヤ
宝石言葉:二面性

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あらすじ ※ネタバレ注意※

プロクト城・夜
魔法戦士の家
ザフラの森・夜
プロクト城
セネクス廃殿
イカルガ

 

冒頭回想・ヤマト編

「お前はもう用済みだ。病気になんかなりやがって、この金食い虫が!」
とヤマトの母を罵る父親。母を庇うように前に立つヤマトに対しても
「お前を産んだせいでこいつ(=ヤマトの母親)が金食い虫になったんだ!
こいつの病気はてめえのせいなんだよ!」
と怒鳴り、母の引き留めになど耳も貸さず家を出る。
ヤマトは母を慰めようとするが、母はヤマトには目もくれず泣き叫ぶ。
「どうして、どうしてなの!? あなた(=ヤマトの父親)がいればよかったのに!
あなたはそんな人じゃなかったはずなのに!
どうして! どうして! ねえ、どうして!」
ヤマトは押し黙るしかなかった。

プロクト城・夜

魔法戦士システムの真相を知ったスミカが帰ってこない。
スミカを探しに夜のプロクト城にやってきたワタルは、アザリーに遭遇する。
「魔法戦士になった以上、救いなんてない」
と言うアザリーを
「どうしてスミカや皆をこんな目に遭わせたのか」
と問い詰めるワタル。アザリーは淡々と答える。
「世界のことなんてどうでもいいからかもね。
世界と自分の存在を認められたのはあの一瞬だけだから」
二人の問答は続く。
「困っているのなら、こんな手を使わずに言ってくれればよかった」
「私に手を差し伸べたのはただ一人。あなたの世界の人間も私を道具のように扱った。
あなたのような全体幸福主義者は少数派であることを理解するべき」
アザリーとは前に会ったことがあるのだろうか? 
ワタルがそれを問いかけた時、兵士の見回り交代の鐘が鳴り、二人の話を遮った。
スミカを探しにその場を離れるワタルを、アザリーは引き留めるが、
ワタルは行ってしまう。
(どうしてあなたが「あんなもの」になってしまったの……!)
アザリーの嘆きが心の中で響く。

魔法戦士の家

魔法戦士の家ではアヤネが自分の無力さを悔やんでいた。
自分が何もできずに駄目なままなのは、女だからなのか?
だから自分は魔法戦士システムに利用され、両親は男児を求めたのだ、と思いつめる。
そこへスミカ捜索からヤマトが帰ってくるが、スミカは見つかっていないという。
「自分は女だからスミカを助けられない。スミカを助けて」
と頼むアヤネをヤマトは無責任だ、と突き放す。
「俺は母さんを助けられなかった。
俺はあの人(=父)にはなれない。誰かの代わりになんてなれないんです。
スミカの家族の代わりにだってもちろんなれるわけがない。
だから、俺にスミカを助けることはできません。」
「男の人なら何でもできるんじゃなかったんですか?」
と食い下がるアヤネにヤマトはつい、
「自分でやればいいだろ!」
と怒鳴り返してしまう。
「こんな、産みの親からも望まれなかった、
存在をなかったことにされた身体で何ができるっていうんだ!」
怒鳴られたアヤネは男性へのトラウマが発動し、泣きながら謝罪を繰り返す。
思いがけずその現場を目撃してしまったワタルは、アザリーの
「あなたのような人間は少数派と理解するべき」
という言葉を思い返す。

ザフラの森・夜

スミカを探してザフラの森に来ていたクオンは、最深部で彼女を発見する。
森の魔物は強さを増しており、自暴自棄になったスミカは
通常通りの戦いができず、ボロボロになっていた。
見かねたクオンが魔物を追い払うが、スミカは尚、別の魔物を倒しに向かおうとする。
スミカを引き留めるクオンとスミカの問答が続く。
「その身体でどうするつもりだよ。寝言は寝て言え、馬鹿。」
「魔物を、放っておいたら、誰かが、襲われるんでしょ……。」
「ここのボスはもういない。統率のとれた行動はしてこない。」
「でも、外に出てきたら──」
「イカルガで何とかするんじゃねえの?」
そんなクオンに、戦士になった意味を問うスミカ。
クオンは
「復讐だよ。
学校のブランドを護ることに必死な校長の一族を社会から抹殺するための。」
と答える。さらに、
「イカルガなんてどうでもいいだろ。あんたの兄(=ユウジ)だってそうだ。
妹を犠牲にしなきゃ自分の身体すら護れない、その程度の戦士だったんだろ?」
とユウジを蔑む。当然のようにスミカは反発する。
「お兄ちゃんは、自分の才能を皆のために使ってる!
単に魔物を倒せちゃうくらいたくさんの人を護れる力があるのに、
復讐なんかに使おうとしてる、そんな人とは違うんだから!」
スミカがそう言い切る前に、クオンは突如彼女に剣をつきつける。
「簡単に護れる? 今度言ったら刺すぞ」

その様子を、少し離れたところで窺う怪しいローブの人物が一人。
クオンの爆発魔法を見て何か思いついた様子だが……?

プロクト城

翌日、ワタル達は大臣からプロクト城謁見の間で魔王討伐までの工程を説明される。
魔王城へ突入するには結界を破る必要がある。それには解呪呪文がいる。
解呪呪文はキュヌクス図書館にあり、
そこへ行くにはセネクス廃殿を通る必要がある。
図書館で解呪呪文を手に入れたら、バシリッサ標塔で呪文を唱える。
これが結界破壊作戦の概要だ。
魔法を使えないはずなのに、
魔法戦士を呼び出すために魔法陣を利用できることに疑問を感じるクオン。
アザリーによると具体的な仕組みは分からず、できるから使ったらしい。

セネクス廃殿

セネクス廃殿へ向かったワタル達は、廃殿の奥でダークラウンと再び相見える。
何と、イカルガとプロクトをつなぐ魔法陣を発見したのはダークラウンだといい、
魔法戦士システムを可能にしたエネルギーの正体は「感情」だと説明する。
そして、特に魔法戦士はイカルガとプロクトの双方に繋がりがあるため干渉能力が高いらしい。
さらに、負の感情が魔物を強くすることも明かされる。
ダークラウンに
「兄のように皆の役に立ちたいという気持ちは嘘、
本当は同じように愛されたいだけの自己承認欲求の塊」
と貶められるスミカだが、強く否定することができない。

イカルガ

学校の体育館と思われる場所に避難していたワタルの母と兄・ケイスケ、妹・シマカ。
シマカは行方不明になっているワタルとお祖父ちゃんを心配する。
妹をなだめるケイスケに、母は二人を探しに行くと言い、出て行ってしまう。

一方、儀式により生き返ったタクヤはココロを問いただしていた。
ココロの話で、ワタルが犠牲になったことを知るタクヤ。
外では魔物の侵入を防ぐ結界(クオンを魔法戦士にして校長が手に入れたもの)を張ったイカルガ戦士学校に避難しようと人々が殺到している。
その中で、記憶を失ったはずのヤマトの母は、何故か”ヤマト”という名の男の子を
探さないといけないという気持ちにとらわれていた。

その頃、学校の近くでは人々に危害をくわえる魔物を退治しているユウジがいた。
息子を心配し、その行為を止める母にユウジは
「自分ではなくスミカの心配をしてくれよ!」
と反発。襲い来る魔物に対し、妹をどこにやったんだと問い詰める。

同時刻、校長室では校長が、自分を見下していた親族に
ここぞとばかりの仕返しをしていた。
助けを請う親族を見殺しにし、
生徒(クオン)を生贄に手に入れた「学校を求める声」に狂ったように高笑う。

※ネタバレ注意※

 

考察 ※ネタバレ注意※

折りたたみ内のメインキャラのセリフは、
文字色をそれぞれのイメージカラーにしています。
「ワタル」「スミカ」「ヤマト」「アヤネ」「クオン」です。
それ以外のキャラの色もメインキャラに準じて決めています。
詳細は折りたたみ内最初に記載しています。

ショートカット
魔法戦士の家
ザフラの森・夜
プロクト城・謁見の間
セネクス廃殿
イカルガ

 

7話のタイトル「アレキサンドライン・サファイヤ」の宝石言葉は「二面性」。
ダークラウンから自分の中の欲を指摘され、
初心が揺らぐスミカを表現したものと思われる。

 

プロクト城

まずはワタルとアザリーの問答に注目しよう。
魔法戦士システムを作った理由を訊かれたアザリーはこう答える。
「これでいい?
あなたが訊きたいのは“彼女や皆”を魔法戦士にした理由なんでしょう?」
もしワタルが
「どうして“オレ”をこんな目に!」
と訊いていれば、別の答えが返ってきたと思われる。
もしくは答えられなかったかもしれない。
(答えられなかったかもしれない理由は後半のネタバレになるため、今は伏せる)
またアザリーの最後の嘆き「あんなもの」。
初見では「魔法戦士」をさしているように受け取れるが、
第3章(18~24話)で明かされる真実を知れば、
別の単語が入ることに気づくだろう。

実際の会話

※ 「アザリーのセリフ」、「」なし=兵士のセリフ

 

 

女性の魔法戦士様ですか? 城には来ておりませんが。
「そうですか……。」

「早くスミカを探さないと……。
もしこのままずっと、いなくなったら……。」

アザリーの声 
「諦めるように言ったはずよ。」

──背後からアザリーが登場する──

♪アザリー(曲名:人形遊び/配布元:H/MIX GALLERY)

「魔法戦士として自己犠牲の具現になる決意をした今、
彼女に救いなんてないのよ。」

「どうしてスミカや皆に、あんなことを! 騙して戦わせるなんて!」
「……そうね。世界のことなんてどうでもいいから、かもね。
世界の、私の存在を認めることができたのはあの一瞬しかなかったのだから。
これでいい?
あなたが訊きたいのは”彼女や皆”を魔法戦士にした理由なんでしょう?」

「……言ってくれればよかっただろ。
回りくどい真似しないで、力を貸してほしいって、言ってくれれば──」

「あなた達の世界の人間も、私を道具のように扱ったわ。
私なんかに手を差し出した人間はたった一人しかいなかった。
人は皆、恨み、妬む。命を平気で利用する。
あなたのような全体幸福主義者は少数派であることを理解するべきね。」

「前にどこかで、会ったことがあるのか?」

──鐘の音が鳴る──

兵士の声 
お、交代の時間だ。やっと眠れるぜ。
明日も訓練かー。魔王討伐に向けて、いよいよ動き出してるみたいだしな。

「オレ、スミカのこと、探しに行くから。」
「待って──。」

──アザリーの呼びかけに答えず、去って行くワタル──

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魔法戦士の家

ヤマトとアヤネの会話では、アヤネの「自分は女だから何もできない~」
という台詞が最初のポイント。
これがアヤネの精神的に未熟な点で、これを克服する過程が第10話まで描かれる。
またヤマトの自己評価の低さがここでも描かれている。
冒頭回想にあった通り、ヤマトは母と共に父に捨てられ、
母は「あなた、あなた」と夫(ヤマトの父親)ばかりを求めている。
魔法戦士の儀式で母が自分を忘れたことも重なって、
ヤマトはいよいよ自分に価値を見いだせなくなっているのだ。
ヤマトは、父親のことは「あの人」といっているが、
母親に対しては「母さん」と呼んでいる。
それは、母親のことを大切に思っている証でもある。
それなのに、儀式のせいで自分のことを忘れられてしまったヤマト。
自分の生を価値あるものにするために、今後彼はどう動くのか。
これが、これ以降終盤にかけて大きな影響をもたらすことになる。

この場面では、主体的に動こうとしないアヤネの弱さが垣間見えるが、
同時に彼女の持つ強さをほのめかす場面でもある。
公式ブログによると、
>序盤でもヤマトに「スミカちゃんを助けて」と言っていますが、
>これは彼女の「自分からは動かない」という弱さを見せると同時に
>「隠れた強さ」を見せていた部分でもあって。
>自分ひとりで抱え込む人って、強そうで実は弱くて。
>必要な時に「しんどい、辛い、助けて」って言える人の方が、実は強いんですよね。
>アヤネは自分の実力を分かっている子ですから。
確かに5人の中で「(スミカを)助けて」と頭を下げているのはアヤネだけである。
自分の力不足を認めていないとできないことではないだろうか。
助けを求めるというのはすなわち自分の無力を認めることであり、この時点で最も己に向き合っているのはアヤネと言えるのではないだろうか。

実際の会話

♪オフ

(スミカちゃんが苦しんでいるのに、私は何もできない……)

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(だから、お父様も、お母様も、私を利用して、男の子を産むために……!)

──ヤマト帰宅──

「スミカちゃんは……?」
「プロクトはひと通り探したけど、見つからなかったです。」
「……スミカちゃんを、助けてくれませんか?
私は何にもできないけれど、ヤマトさんはスミカちゃんの幼馴染ですよね?
それに、男の人だから──」

「無責任ですよ。
俺は母さんを助けられなかった。母さんはずっと「あなた、あなた」ってそう言い続けた。
だから、助けられないのは当然だった。俺はあの人にはなれない。
誰かの代わりになんてなれないんです。
スミカの家族の代わりにだってもちろんなれるわけがない。
だから、俺にスミカを助けることはできません。」

──ワタル帰宅──

「男の人なら何でもできるんじゃなかったんですか?
子供を産む以外なら女にできて、
男にできないことなんて、なかったんじゃないんですか……!?」

「&size(20){自分がやればいいだろう!}」

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「世界の狭間の力だか何だか、よく分からないものなんかで
簡単に忘れられるような人間に!」

「申し訳ございません! もうしません、言いません!
だから打たないで、蹴らないで……! お願いします……! 許して……!」

ザフラの森

ザフラの森では、クオンが戦士を志す理由に注目しよう。
どうして復讐をしようと思うのか、そのわけは今後明かされる。
また、校長がクオンに「首席の記念」だと言ってオーブを渡したことが、彼の言葉で判明する。
校長とクオンの因縁は深く、実は当人同士だけのものではないことが
中盤で明らかにされるのだが、今回はそのほのめかしだろう。
「誰かを簡単に護れるのに」
というスミカの言葉がクオンの地雷だった点も、実は非常に大きなポイント。

また、この場面でのクオンの発言は決してほめられたものではなく、
スミカの反感を買っている点は押さえておきたい。
クオンは皮肉屋で屈折した発言を多用するため、
「人から(精神的な)信頼を得る」ことは大の苦手なのだ。
この態度が災いし、仲間と健全なコミュニケーションがとれなくなっている。
クオンがこのような態度を取るわけは、彼が過去に受けた仕打ちの影響が大きいのだが、
だからといって何を言っても許されるということは、絶対にない。
それを仲間に汲み取ってくれというのならお門違いだし、
まだ10代の少年少女にクオンの心情を察しろというのも無理がある。
結局の所、クオンの自己責任でしかないそれは、後に跳ね返ってくることになる。

そして、最期にチラッと登場するローブの人物は、この先の展開へのフラグ。
言葉の特徴などから、それが誰かはハッキリと特定できるが、この場では伏せる。
とりあえず、例の5人組の一人、とだけ述べておく。

実際の会話

※ 「」なし=ローブの人物

 

 

♪オフ

──ザフラの森最奥で苦戦しているスミカをクオンが発見──

「くそっ!」

──クオン、剣技と爆発魔法で魔物を一掃──

「おい!」
「まだ、魔物が、いるはず……。
倒さなきゃ、倒さないと……。」

「その身体でどうするつもりだよ。寝言は寝て言え、馬鹿。」

──クオン、魔法でスミカを回復させる──

「ここの魔物、明らかに強くなってやがる。
また湧いてくる前に帰るぞ。」

「魔物を、放っておいたら、誰かが、襲われるんでしょ……。」
「だから?
ここのボスはもういない。統率のとれた行動はしてこない。」

「でも、外に出てきたら──」
「イカルガで何とかするんじゃねえの?」
「イカルガに、魔物を送り込んでもいいっていうの……?
イカルガの人たちがどうなってもいいの!?」

「何を思い違ってるか知らねえが、俺は正義の味方でも何でもない。
自分の利益しか考えねえよ。」

「じゃあ、何で戦士になったの!? 人を助けるためじゃないの!?」
「復讐だよ。
学校のブランドを護ることに必死な校長の一族を社会から抹殺するための。
何が首席記念のオーブだ。
学校に魔物に有効な結界をはって、
学校の価値を上げるために利用したんじゃねえか。
イカルガなんてどうでもいいだろ。あんたの兄だってそうだ。
妹を犠牲にしなきゃ自分の身体すら護れない、
その程度の戦士だったんだろ?」

「お兄ちゃんを馬鹿にしないで!
お兄ちゃんは、自分の才能を皆のために使ってる!
たくさんの人を護るために、皆の役に立つために!」

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─クオン、やにわに剣を抜き、スミカに突きつける。──

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俺様にも気づかねえくらい盛り上がってんなあ!
それにしてもあの魔法……。
……………………。おっ、何か浮かんできた! 俺様天才だぜぇー!

プロクト城・謁見の間

謁見の間での作戦説明では
「何者かが意図的に魔法技術の一部を流出している?」
という疑問がかなり重要。
魔法の使えないプロクト民に魔法技術による魔法陣を与え、
魔法戦士システムを作らせた人物とは?
これが明らかになるのは終盤になってからとなる。

実際の会話

※ 「大臣のセリフ」「アザリーのセリフ」
「国王のセリフ」

 

 

♪プロクト駐屯地(曲名:Battle/配布元:Presence of Music)

「それでは、魔王討伐までの段取りを説明いたしましょう。
現在の魔王城には特殊な結界が張ってあります。
それを破らなければ侵入できません。
結界を打ち破るには
「バシリッサ標塔」にて解呪呪文を唱える必要があります。
その呪文が「キュヌクス図書館」にあるという情報が入りました。
キュヌクス図書館へ行く途中に「セネクス廃殿」があります。
ここの魔物を討伐する必要がありますね。
時系列順にまとめるとセネクス廃殿を通ってキュヌクス図書館へ行く。
図書館で解呪呪文を手に入れる。バシリッサ標塔で呪文を唱える。
結界破壊に成功したら、あとは魔王を倒すのみです。」

「図書館に呪文の書かれた書物があるとご存じであったのなら
最初から試せばよかったのでは?
魔方陣を使って魔物を送るようなことができるのに
有効打である魔法が使えないというのも矛盾している気がしますけど。」

「魔方陣の仕組みまで理解できたわけではない。
世界の狭間に存在するエネルギーの正体が分からないことは告げたはず。
私達が知っているのは、
あの魔方陣を使うことで魔物とあなた達を引き換えられることだけ。」

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「クワエリエレズと名乗る5人組も攻撃魔法や補助魔法を使っていたな。」
「あいつらも意味不明集団だけどな。
大魔王を倒す勇者を探してるらしいが。」

「……行け。」

セネクス廃殿

ダークラウンとの接触では、イカルガとプロクトをつなぐ魔法陣を発見したのが
ダークラウンだった、ということがポイントの一つ。
だとすれば、プロクトにその情報を流したのはダークラウンの可能性が極めて高い。
その行動理由が何なのか、注目していきたい。

また、スミカが自分の欲に気が付いてしまう点は非常に大きい。
「違う」と否定するものの、その言葉に自信がないのは明らかだ。
自分の気持ちにぐらつきが生じたスミカは、
この後、急速に追い詰められていくことになる。

実際の会話

※ 「ダークラウンのセリフ」

 

 

「向こうから光が入ってきてる。やっと出口か。」
「ぐはあああああ!
オレの右腕に封じ込めた悪魔が
一億五千万年の悠久なる時を経て蘇ろうとしているううううう!」

「誰か突っ込んでくれなきゃいやん。」
「1回くらいツッコミ休暇をもらっても罰は当たらないだろう。」
「そんな!
この世から暖炉が消え去ってもお互いの温もりだけは忘れないと誓った
あの夜をお忘れなの!?」

「気色悪い!
ただでさえお前のお守りの思い出で埋め尽くされている過去のあれこれに
不気味なねつ造を加えるな!」

ダークラウンの声
「サフェロントン! お元気そうで何よりデス!」

「この声……!」

──ダークラウンが出現──

♪ダークラウン(曲名:信用してはいけない/配布元:H/MIX GALLERY)

「楽しそうなお話をしてマスネ! 私もご一緒していいデスカ?」
「ダークラウン……!」
「覚えてくれていたんですネ! とーっても嬉しいですヨ!」
「洞窟に出た失礼なドクロじゃねえか! 邪魔しに来たのか!?」
「マサカ! 魔王を倒してもらった方がむしろ好都合ですからネ!
そんなことより、エネルギーがどのくらい溜まったか、
教えていただけマスカ?」

──戦闘開始──

♪ダークラウン戦(曲名:GEROM/配布元:ほわいとあいらんど工房)

──勝利後──

♪ダークラウン(曲名:信用してはいけない/配布元:H/MIX GALLERY)

「驚きですヨ! 皆さん、強くなりましたネ!」
「散々コケにしやがって! 何ならここで──」
「ご褒美に、いいことを教えて差し上げましょうカ?」
「いいこと……?」
「何でプロクト城の彼女が魔法陣を使うことができたのかとか。
世界の狭間のエネルギーの正体とか!」

「知っているのか?」
「もちろんデスヨ!
イカルガとプロクトをつなぐ魔法陣を発見したのハ──
このワタシですからネ!」

「何が目的だ。」
「そこまでは言えませんヨ。今はまだ、その時期じゃないですからネ。」
「プレハラ遺跡で身内切りしたのもあんたってことか。」
「エンターテイメントに重要なのはタイミングでーす。
それが分からない筋塊には早々に退場してもらいマシタ。
それより、世界の狭間に流れるエネルギーの正体、知りたくありませんカ?
死者蘇生も身体の治療も記憶遺伝子改変も生命誕生も結界作成もできる
ミラクルエネルギーの正体ヲ!
皆さんの感情デース! エネルギーの正体は人間の生み出す感情なのですヨ!
世界の狭間にはあらゆる世界の感情が流れてくる……。
だから膨大な感情エネルギーが溜まる!
中でも、負の感情エネルギーは素晴らしいですネ。
こうして、我々魔物を生み出してくれるのですカラ!」

「負の、感情……?」
「人間の負の感情が魔物を強くするのデスヨ!
そして、皆さんの感情ははるかに干渉能力が高い!」

「イカルガとプロクト、ふたつの世界とつながりがあるからか。」
「正解デス! これがどういうことかお分かりデス?
あなたならお分かりですよネ?
あんなにザフラの森の魔物を血みどろになって倒したのですカラ!」

「な、何がよ……! 魔物の考えることなんて分かるわけないでしょ!」
「あんなに戦ったのに異様に魔物が強くなっていたことに
気が付かなかったのデスカ?」

「負の感情エネルギーを使って強くなったということか。」
「いやはや、あなたがたくさんの負の感情をばら撒いてくれて
魔物も大喜びでしたヨ!
本当は兄と同じように愛されたいだけのくせに、
役に立つだの、他人のために戦うだの、
綺麗事を並べて綺麗に自滅してくれて!」

「違う! アタシは本当に──」
「では何で魔物が強くなったのデスカ?
あなたに負の感情があるからですよネ?
本当に他人の役に立ちたいだけなら、
儀式の犠牲になったところで痛くもかゆくもないですよネ?
むしろ本望だと喜ぶはずではないデスカ!
さあ、正直に言ってくださいヨ。
「私は自己承認欲求の塊です。
兄よりも劣った戦士でありながら同じ愛を求める強欲者です」
とネ!」

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「スミカはそんなヤツじゃねえよ!
テキトーなこと言って精神攻撃しようとしたってムダだぞ!」

「ああ、うるさいうるさい。いいんですかネー。
そうやって意地になって負の感情を生み出せば
あなた達のイカルガも危ないのに……。」

イカルガ

イカルガパートでは「ワタルだけでなく祖父も行方不明になっている」
という布石をおさえておきたい。
また、ワタルの母は「ワタルを――ワタル達を探してくる」と言いなおす。
ワタル>義理の父、という考えが危機的状況下で無意識に出た場面だ。
それは、その後に
「子どもの命より大切な親の命なんてないのよ!」
と言い放つワタルの母のセリフでも証明されており(義父の心配はしていない)、
ワタル一家の家族関係を暗示するものとなっている。

実際の会話

※ 「シマカのセリフ」「ケイスケのセリフ」「ワタル母のセリフ」

 

 

♪暗い衝撃(曲名:シーン別音楽C/配布元:にーおんのBGM素材)

「ワタルお兄ちゃんと、おじいちゃんは?」
「ワタルもじいちゃんも、絶対来るから心配するな」
「ケイスケ、シマカをお願い」
「母さん?」
「ワタルを――ワタル達を探してくる。」
「無茶だ! あの生き物に見つかったら、母さんまで──」

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「お父さんが戻ってきたら伝えておいてね。」

その他に付け加える点があるとすれば、生き返ったタクヤが真実を知ったことだろうか。

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また、ユウジが思い浮かべた相手も、今後ストーリーに深く関わってくる。

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「空間魔法系── そうか、”彼”なら何かできるかもしれない。」
ユウジのいう「彼」が誰なのか、そして何度か出てきた「空間魔法」。
重要な意味を持つ二つの事柄が結びつけられるのはもうすぐだ。

※ネタバレ注意※

攻略

プロクト城前、魔法戦士の家とイベントが続いた後、場面転換しザフラの森へ

ザフラの森(夜)

♪なし

  • クオン単騎で進むが戦闘はなし。宝箱が復活しているので、回収しながら奥へ進もう。
    余談だが、これより前の段階で再訪し、宝箱を回収していても復活している。
    宝箱の中身は以下のとおり。
    • マップ1:鋭い爪(5)、獣の剛毛(5)、稲妻の弾(5)、真水の塩(5)、土のメダル(5)、
      風鳥の羽根(5)、悪魔の羽(5)、真実の鏡(5)、堅牢の鍵(5)、赤きリボン(5)、
    • マップ2:惑わせの仮面(5)、四葉のクローバー(5)、橙の欠片(5)、赤の欠片(5)、
      緑の欠片、黄の欠片
    • マップ3:灰の欠片、青の欠片
  • チャット(独り言だが)すると「ブルーエリクサー」「スティミュラント」入手。

一言チャット:「治療できる道具は……あるな。」

2回目以降のチャット:
「魔物はあらかた倒してるみたいだな。だいぶ苦戦してるみたいだが。」

  • 最奥部に進むとスミカ単独の戦闘が開始するが、イベントの負け戦なので流してOK。
    • どれだけ命中率を上げても敵には全く当たらない。
      数ターン耐えればイベントが入るので事実上勝利となるが、
      報酬も何もないので、適当に流すのがベター。

セネクス廃殿

♪セネクス廃殿(曲名:Horror-04 /素材集:Audiostock RPG BGM素材集Vol.1)

  • セネクス廃殿はプロクトから西に位置する。徒歩ならそこそこ歩く。
フィールドチャット

「セネクス廃殿はプロクトからずっと西に進んだところですね。」
「ツロコ洞窟とズーマ塔の間の道を通るかたちになるな。」

  • 全体的に暗いがギミックはないダンジョンなので、サクサク進める。
  • 闇耐性、催乱耐性、光強化の他、攻撃減少耐性、魔法減少耐性も揃えられたら攻略が楽。
    ボス・雑魚共に光属性に弱いので、ワタルのスキルにレウコンをセットしよう。
  • 初回チャットで「闇耐性+」の魔装石を入手する。ボス戦で役立つ。
チャット内容

「ああああああ暗いいいいい! はぐれるううう!」
「その喧しさがあれば嫌でも見失えないよ。」
「闇属性の敵が多いな。光属性で浄化するのが効率いいか。」

──闇耐性+獲得──

「ワタルは光属性の付与ができたよな。あれを使えば──」
「うわああああ! 古代より封印されし怨念の気配があああ!」
「豊か過ぎる想像力だが一切羨ましくないのは何でだろうな。」

  • 最初のエリアは右上と右下に進む分岐がある。
    最短で宝箱全回収したいなら右下ルートを進もう。
    • 宝箱の中身
      右ルート
      赤きリボン(5)、悪魔の羽(5)、真実の鏡(5)、土のメダル(5)、
      風潮の羽根(5)、稲妻の弾(5)、真水の塩(5)、鋭い爪(5)、獣の剛毛(5)、
      灰の欠片(5)、青の欠片(5)、緑の欠片(5)、黄の欠片(5)、橙の欠片(5)、
      赤の欠片(5)、光強化、闇耐性+
      左ルート:惑わせの仮面(5)、四葉のクローバー(5)、堅牢の鍵(5)、
      灰の欠片(5)、青の欠片(5)、緑の欠片(5)、黄の欠片(5)、橙の欠片(5)、
      赤の欠片(5)、回復効果率上昇+、2000Coin、ゴールドエリクサー
  • 最奥部でボス戦だが、勝っても負けても先に進む。
    負け戦ではないので、ある程度育成しておけば勝てる。
ボス攻略
ボス戦の攻略はこちら→ダークラウン2回目
※ 別タブで開きたい場合は右クリックでお願いします。

ボス戦勝利後、少し長めのイベントを挟んで次章へ。

サブイベント情報

  • 新メニュー開発
    カフェの利用者が減ってしまい、困っています。
    新メニューの開発にお力を貸してください。
    東エリアのカフェで待っています。
     
    カフェの店主の要望で、新メニューを考える依頼。
    「5人揃っている時」しか依頼を受けられないので注意しよう。
    話しかけると
    申し訳ございませんが、あいにく手が離せなくて……。
    せっかくですから、
    皆様がお揃いの時にでも、また。
    と言われ、イベントが進まない。

ケーキとドリンク、ペーパーナプキンの組み合わせを四つの選択肢から選ぶ。
この4つはスミカ以外の誰かの好みのもので、
3つ全部同じ人物の好みのものを選ぶと+の属性強化魔装石いずれかと限定魔装石、10000Coinが報酬として貰え、
選んだキャラの能力値がアップする。
一つでも外すと限定魔装石が貰え、スミカの能力値がアップする。
選択肢を選ぶときの説明がヒント。
各キャラの好みや裏設定を知っているとさらに分かりやすい。

 

ワタル:量が多いこと、少し子どもっぽい傾向。男の子が好みそうなスイーツが好き。
ヤマト:甘いものが苦手で、オトナの味を好む。マンデリンが好物でブラックで飲むのが好き。
アヤネ:お酢が好きだが、お菓子はあまり詳しくない。説明分に(女性)などと入っていればアヤネの好み。
クオン:母親がパティスリーだったため、お菓子の知識は5人の中で一番上。甘党(Wikiのネタではなく公式)

 

回答

ネタバレにつき折りたたみ
名前ケーキドリンクペーパーナプキン共通報酬個別報酬
ワタルプリンタルトバナナシェイクキャラクター防衛の魔装石
10000Coin
HP+100、SP+50、他+25up
光強化+
ヤマトザッハトルテマンデリンタータンチェック闇強化+
アヤネフルーツケーキクリームソーダレインボーハート水強化+
クオンショートケーキダージリンホワイトレース地強化+
スミカ上記の組み合わせを外す防衛の魔装石
HP+100、SP+50、他+25up
なし
 
イベント会話全文:Wikiの逆輸入ネタがあるため掲載

「」なしはカフェの店主

 

魔法戦士様、
相談所の依頼をご覧いただいたのですか?
最近、お客様が少なくて……。
遊技場に行くまでの通り道にしかなっておらず、
心苦しい限りで……。

「そもそも、喫茶店と遊技場を
同じ建物に突っ込んだのが間違いだろ。」

そこで新メニューを出そうと思うのです。
ケーキと飲み物を一緒に楽しめるセットメニューです。

「と、いうことは、
今までセットメニューなかったのかよ!?」

戦士として多くの人と触れ合っている魔法戦士様なら、
きっとお客様の潜在ニーズもご存じのはず。
素晴らしい方々に依頼を引き受けていただけて
ありがたいですね。

「えっと、その、私、あまりお菓子には詳しくなくて……。」
「スミカちゃんにお任せ!
完璧な味覚と美的センスで、
大ヒットセットを作っちゃいますねー!」

「…………。」
「?」

──画面暗転、場面転換──

♪フィールドマップ(曲名:冒険者の歩み/配布元:音楽の卵様)

「お店の地下に
こんな部屋があったんですね!」

新メニューの研究室です。
貴重な食料もございまして──

「今感じている胸の高鳴りは
校長室に入った時の
高揚感に似ている!」

そちらのワインは
一本44,444,444Coinです。

「個人賠償特約保険って入ってたっけ。」
「仮に加入していたとしても
イカルガの保険屋はここまで来れないし、
何かと理由をつけて
頑なに保険金を出そうとはしないぞ。」

ケーキとドリンクの試作品がいくつかあります。
そしてペーパーナプキンもご用意しました。
これら3つの組み合わせを一緒に考えてください。

「どの客層に向けたセットにするのかを
考える必要がありますね。」

「お肉じゃがとお酢、
肉まんとお酢、
サンドイッチとお酢……のように、
お互いを引き立て合う組み合わせですね。」

「女の子が大好きな
可愛らしい組み合わせにしようよー!」

「いやいや、そこは
お腹を満たせるようにだな──」

「チュロスボール。」
「ものすごく
ツッコミたいセリフがあった気がする。」

 

まずはベースのケーキを決めましょう。
これが組み合わせの基準になりますよ。

ショートケーキ
説明:
ケーキといえばこれ。原点にして頂点。
濃厚生クリームと真っ赤な苺は天才的な組み合わせ。
「どの店でも扱っている分、
パティシエの実力が出るケーキだな。」

フルーツケーキ
説明:
色とりどりの果物は見た目にも楽しい。
女性のお喋りタイムをよりビビッドに演出。
「いただくのが
勿体なくなりますね。」

プリンタルト
説明:
たっぷりプリンはお腹も心も満腹に。
サクランボ付きでお子様も大喜び。
「いっぱい食べたーい!」

ザッハトルテ
説明:
しつこくない甘さは舌に優しい。
甘党でない人も思わず食べたいオトナのケーキ。
「無理矢理ケーキ屋に連れてこられた時に、
甘くないメニューを見つけた瞬間の
あの安心感。」

 

次は組み合わせるドリンクですね。

 

マンデリン
説明:
深い苦味とコクで心落ち着く。
人生の辛酸を知る大人のためのコーヒー。
「コーヒーは何も入れずに
本来の味を感じたいな。」

ダージリン
説明:
豊かな香りの紅茶。
生クリームを邪魔しない味わい。
「洋菓子と紅茶の組み合わせ方は
考えるだけで丸一日潰せる。」

クリームソーダ
説明:
爽やかなグリーンとサクランボの赤色が
見た目にも楽しく、写真映え間違いなし。
「「しゅわしゅわ~」が
不思議と癖になってしまいますね。」

バナナシェイク
説明:
子どもに嬉しい栄養たっぷりバナナがシェイクに。
カフェでも小さいお子様に大人気。
「シェイクって
どうやって作るかはよく分からないけど
何故か飲みたくなるもの第1位だよな!」

 

最後にペーパーナプキンです。

 

キャラクター
説明:
子どもに大人気の「テンプテーションパンダくん」。
笹の葉のかたちのクッキーが大好物
「パンダの誘惑って何をするんだよ……。」

タータンチェック
説明:
深い赤と緑の落ち着いたデザイン。
目と心に優しい。
「派手なデザインは目に痛いからな。」

レインボーハート
説明:
鮮やかな虹色のハート型。
カラフルグラデーションは女性の心のよう。
「落ち着いたカフェに
お明るい虹色という組み合わせも素敵ですね。」

ホワイトレース
説明:
最終的にはここに還る。
ケーキとドリンクの下には、やっぱりこれ。
「これが見慣れてる。」

 

ありがとうございます。
この組み合わせで出してみますね。
あらかじめ作っていた試作品が──

──店主、準備をする──

出来ました。
……そうそう、こちらはご協力のお礼です。

──報酬獲得──

それではさっそく
この組み合わせでお客様に出してみます!

──店主、大慌てで立ち去る──

「え、
ご自分で確かめないんですか?」

「これって……。
食べていいのかなあ……。」

「ここに置きっぱなしにして、
ダメになったら勿体ないだろ!」

「そうだよね!
お天道様に叱られちゃうよね!」

「「ご協力のお礼」の中に
この飲食物が含まれていると思った。
今は反省してない。」

「何か言われた時の弁明文もできたし、
いっただきまーす!」

「おい……。」
「そういうわけで
ヤマトも共犯な。」

「アヤネも食べよー!」
「はわわ……!
そ、そんなに大きいの食べられませんよお。」

 

各キャラの好みを全部当てた場合
♪好調(曲名:風と水のステラヴィーネ/配布元:Andante様)

 

ワタル
「わーい!
美味しいものがいっぱい食べられるな!」

──美味しいセットを食べてワタルの能力値がアップ──

「ええー。そうかなあ。
ちょっと物足りないかも……。」

「スミカからその感想が出るということは
一般的には問題がない。」

「そうだな!
スミカにとって物足りないなら大丈夫だ!
帰ろうぜ!」

「え?
それってどういうこと?」

 

ヤマト
「甘すぎないから、
誰でも食べられるな。」

──美味しいセットを食べてヤマトの能力値がアップ──

以下ワタルと同じ

 

アヤネ
「色とりどりで
見た目もお味も楽しいですね。」

──美味しいセットを食べてアヤネの能力値がアップ──

以下ワタルと同じ

 

クオン
「いいんじゃないか。
王道の組み合わせで。」

──美味しいセットを食べてクオンの能力値がアップ──

以下ワタルと同じ

 

不正解の場合
♪……gag?(曲名:…え?/配布元:Wingless Seraph様)
……何か違うな。
お互いが噛み合っていないというか……。
「ええと、その、
こ、個性的というか……。」

「まずい。」
「ええー。そうかなあ。
お口の中で色々な味覚が弾けて
すっごく美味しいと思うけどなー。」

──カオスなセットを食べてスミカの能力値がアップ──

「…………。」
「帰ろうぜ。
思ってたのと違った……。」

──ワタル、スミカ、アヤネ、立ち去る──

共通エンディング
──♪オフ──
「この依頼を受けた時、
渋い顔をしていたよな。」

「スミカのセンスはおかしいんだ。
スミカの手料理を食べた時には、
神が生命に味覚を与えたことを
心の底から憎んだ。」

「味見もしないで出してくるタイプか?
それで正直に「まずい」というと
暴力に走ってくる。」

「厄介なのは、
自分でちゃんと味見をして
「美味しいから食べて」と
自信満々に言ってくるところ。」

「そして、味覚が逆転しているわけではなく、
一般人に美味しいと言われるものにも
ちゃんと「美味しい」との評価を出す。」

「だから
「あそこのケーキが好きなの?
それならアタシのケーキも好きになるよ!」
……とか言ってくる。」

「調味料の味しか感じてないんじゃないか。」
「友チョコやらと称して
チョコレートソースのかかった
青魚を手渡された時には
前世の自分は業が深かったと察した。」

「苦労してるんだな、あんたも。」

おまけ
解決後の店主のセリフ
新セットで
必ずこの危機を乗り切ってみせますぞ……。

 

小ネタ
選んだスイーツによって、店主が出してくるケーキのグラフィックが変わる。
相変わらず仕掛けが丁寧で細かい。

 

また、Wikiの逆輸入ネタとしてブログで言及されていたのは
バレンタインロシアンルーレットのスミカ。作者様曰く、
>味覚の酷さを表現するために、Wikiで拝見したバレンタインネタを拝借しました。
>紅ショウガにチョコってどんな発想やねん……。
だそうだが、実際に使われていたのはヤマトのこれ。
「友チョコやらと称して
チョコレートソースのかかった
青魚を手渡された時には
前世の自分は業が深かったと察した。」

Wikiでは、コメントでいただいたセリフ案が「ヤマトは青魚」だったが、
画像作成者がなるべく不味く見えるようにとチョコレートを生の青魚にかけたイラストを作成した結果だ。
ちなみにこのネタは、コメント欄で「スミカチョコロシアンルーレット」を考案した住人がいたことが発端。
つまり、Wikiの住人が3人がかりで作ったものが作品に反映されたということだ。

 

その他に、「テンプテーションパンダくん」はおそらく当Wikiのクオン=色気担当、魅了魔法使い、お供はパンダ(複数人のイラストに見られる)。
クオンのセリフ
「洋菓子と紅茶の組み合わせ方は
考えるだけで丸一日潰せる。」

は、妙日寸劇にてクオンが店員に紅茶の茶葉を指定して注文しているシーンと関係があるかもしれない。
あれも、寸劇作成者が「洋菓子に詳しいならそれに合わせるお茶にも凝っている筈」という発想から作っている。

誕生石
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サファイア
セネクス廃殿の分岐を右上に進み、最深部手前を下へ進むと取れる。
尚、分岐を右下に進んだ場合、宝箱は見えるが取れない。
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